妖精郷第4部開始に向けて
NOVA「ターボレンジャーもそろそろ終わりかあ」
晶華「妖精の力で戦うスーパー戦隊ね」
NOVA「それまでの戦隊は、割と科学とか宇宙の神秘とかを力の源にしていたけど、ターボレンジャーこそが初のファンタジーの力で戦う戦隊となる」
009『異議あり。ファンタジーと言えば、電撃戦隊チェンジマンの方が先じゃないか。ドラゴン、グリフォン、ペガサス、マーメイド、フェニックスと言えば、どう見てもファンタジーだろう。地球の力アースフォースというのも科学とは言えん』
NOVA「チェンジマンは1985年か。イメージとしては伝説獣やら星の力やら、聖闘士星矢に通じるものもあるが、世界観は宇宙からの侵略者を迎え撃つ地球防衛組織の軍隊調戦隊で、モチーフだけがファンタジーっぽさを採用しているだけと見える」
009『ターボレンジャーだって妖精の力と言うけど、メカは車じゃないか? ファンタジーが徹底できていない』
NOVA「まあな。どこから見ても完全にファンタジーと呼べる戦隊は、3年後の恐竜戦隊ジュウレンジャーを待たなければならない」
晶華「ターボレンジャーが1989年で平成初の戦隊。で、ジュウレンジャーは1992年で初のパワーレンジャーということね」
NOVA「恐竜系戦隊だと、92年のジュウレンジャー、03年のアバレンジャー、13年のキョウリュウジャー、19年のリュウソウジャーと4作品あるな。で、YouTube配信でも、先日ゴーバスターズが終了したので、次のキョウリュウジャーをワクワク楽しみにしている俺がいる」
晶華「キョウリュウジャーって、ドクターさんとか弥生ちゃんとか、うちのメガネンジャー関連でもお世話になっている戦隊よね」
NOVA「それに、ダイ大の三条陸さんの全話脚本だからな。内容的にも通じるものがあるんだよ。フォーゼに続いて、坂本浩一監督がメインを張った東映特撮ヒーローだしな」
晶華「キョウリュウジャーって全員で何人いるの?」
NOVA「最終的には10人だな。レッド、ブラック、ブルー、グリーン、ピンクの初期5人に、ゴールドが加わってレギュラー6人。そこにシアン、グレー、バイオレット、そしてシルバーが準レギュラー的に加わる。ついでに、後ろの4人は代替わりしたので、変身した人間の数で言えば、さらに4人加わって、総勢14人」
晶華「キュウレンジャーに匹敵する数ね」
NOVA「キュウレンジャーは基本9人に、後から3人加わって12人戦隊だったがな。変身者の総勢ではキョウリュウジャーが上で、実際に同時に戦った戦士の数ではキュウレンジャーがトップとなる」
009『う〜ん、ジュウレンジャーの時に「10レンジャーなのか?」「いや、獣連者だからメンバーは6人だけです。さすがに10人も出ないよ」って言っていたのも昔の話か』
NOVA「超星神グランセイザーの12人戦士とか、龍騎の13人ライダーってのも凄かったんだけどな」
晶華「って、今日は大所帯ヒーローの話をしたいわけ?」
NOVA「いや、ただの前置きだ。妖精郷再開の前に、妖精魔法の研鑽話を始めるつもりだったのに、どうしてターボレンジャーから違う話に流れて行ったんだ?」
晶華「そんなの、私が知るか。とにかく、魔法の研鑽をするわよ」
NOVA「なお、ランク3までの話はこちらなので、復習したい人はどうぞ」
ここから研鑽タイム
晶華「では、久々の妖精魔法研鑽をするわ。まず、基本魔法が【サモンフェアリーII】を覚えたんだけど」
NOVA「ランク2の【サモンフェアリー】では3レベルまでの妖精を召喚できるが、今度は5レベルまで召喚できるんだな」
晶華「でも、5点魔晶石1つを消費するのと、妖精召喚中は妖精魔法を使えなくなるので、今まで使ったことがないんだけどね」
NOVA「魔晶石1つで500ガメルの出費か。しかも、召喚の持続時間は3ラウンド(30秒だけ)なので、対費用効率の良くない魔法ということになる」
晶華「500ガメルを使い捨てても惜しくはないぐらい、お金が稼げるようになればいいんだけどね。そういうお金があれば、騎獣代に回したいし」
NOVA「どうしても、妖精の支援が必要なら、今だと妖精の宝石が何個かあるしな」
晶華「使い捨てアイテムを簡単には使いたくないのよね」
NOVA「ここぞというところまで切り札を残しておこうと思いながら、結局、勿体ない意識が先立って、使わずに終わってしまう現象だな。『エリクサー症候群』と名付けられているらしい」
晶華「たぶん、基本妖精魔法で一番便利なのは、1レベルの【フェアリーウィッシュ】だと思うのよ。戦闘以外でのあらゆる判定で+1ボーナスを与えてくれるし、消費MP1点だから、もっと気軽に使ったらいいはずだけど、ついつい使うのを忘れてしまう」
NOVA「効果時間が一時間だから、ダンジョンに入る前にあらかじめ使っておけば、罠に気づいたりしやすくなるな」
晶華「でも、いきなり戦闘に突入すると、効果が終わってしまうのよね。それってもったいないから、やっぱり必要なときだけ、忘れずに使うことを心掛けるわ」
晶華「次に土魔法のランク4は、攻撃呪文の【ペブルショット】。威力10でMP消費4だから、あまり美味しくはないわね。MP消費3で使える【ファイアボルト】と比べても、長所が一つもないし、土属性マニアじゃなければ使用価値ゼロね」
NOVA「お前、タイタン様は土属性じゃないか。そんな失礼なことを言っていいのかよ」
晶華「まあ、土属性が弱点の敵が現れたら使ってあげるわよ」
NOVA「土属性が弱点か。ケンタウロスとか、リザードマンとかがメジャーどころだが、妖精郷には登場していないな。霧の街の地下にはよく出てくるが」
晶華「水魔法のランク4は、水底での活動ができる【ボトムウォーキング】ね。海の中で冒険するには必須呪文だけど、元々エルフのミリィは普通に水中活動ができるし、あまり恩恵を感じないわ」
NOVA「仲間の水中活動を助けるための呪文だな」
晶華「火魔法のランク4は【ヒートメタル】。つまり、これね」
NOVA「いやいや。相手の金属製武器や防具を加熱して、威力30のダメージを与える攻撃呪文だぞ」
晶華「威力30! それは凄いわね。威力20の【フレイムアロー】はランク5呪文なのに、先に威力が高い呪文が来ていいの?」
NOVA「もちろん、制約はいろいろある。何よりも相手が金属装備だと明言されていない場合は使えないし、接触呪文だから接近戦専門。さらに攻撃呪文に多い抵抗半減ではなく、抵抗消滅だから確実性に欠ける。それでも威力30の攻撃呪文って、 他だとレベル9に相当する強さだから、4レベルにしては破格のダメージだと思うな」
晶華「ダメージ期待値的には、魔力7のときに威力10だと10点で、威力30だと14点で、それほど差があるとは思えないんだけど」
NOVA「大体、威力5でダメージが1点上昇する感じだからな」
晶華「風魔法のランク4は【ホバリング】。10cmほど空中に浮かんで移動できるのね。これで床に仕掛けられた罠とかには掛からないけど、ドルイド魔法で飛べるようになってるのよね」
NOVA「風魔法で空中移動ができるのって、ランク10の【エアウォーク】だもんな。やはり、ソード・ワールドは飛行が難しいゲームだ」
晶華「光魔法のランク4は、HPを魔力分だけ増強する【バーチャルタフネス】。闇魔法のランク4は、敵を恐れさせて乱戦エリアから追い払う【パニックラン】。近接戦闘力を持たない魔法使いが乱戦に巻き込まれた場合は役立つかも」
NOVA「敵に使われると、面倒だよな。妖精魔法の闇属性は精神操作系の呪文だから、精神集中の妨害系とか放心させるとか、搦め手が多いようだ。だけど抵抗消失が多いので、これも安定性が欠けると思う」
晶華「専業魔法使いだと魔力が高いので抵抗を抜けるけど、魔法戦士だと抵抗を抜けるかどうかが微妙になってくるのよね」
NOVA「冒険者レベルが7なのに、フェアリーテイマーが4レベルってことは、7レベル相当の敵に対して3点の差があるからな」
晶華「ミリィの魔力は7に対して、精神抵抗は10で抵抗期待値17だから、自分と同じ程度の敵に対してはダイス目で11以上を出さないと、抵抗を抜けない計算よね」
NOVA「そういう場合に、魔力を高める支援魔法【スペルエンハンス】が有効だけど、魔法はあくまで補助に留めて、物理で仕留めるのが魔法戦士の基本戦術となるだろうな」
晶華「魔法の恩恵は、相手の防護点を無視してダメージを与えられる攻撃呪文と、遠距離支援、対複数攻撃にあると思うの」
NOVA「敵味方の状況を見据えての多様な戦術をとれるのも、魔法のメリットだけどな。だからこそ、自分に何ができるのかをしっかり把握する必要があるわけだ」
晶華「そのための研鑽タイムでしょ。じゃあ、次回から妖精郷リプレイを再開して、頑張って、お姉ちゃんを助けに行くわよ」
NOVA「ああ、目標はゴールデンウィークで、第4部を終わらせることだ」
(当記事 完)