Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

真・主人公論2(ドラえもんの話)

ドラえもんは主人公か?

 

NOVA「さて、前回は思いがけず、大山のぶ代さんの逝去の報が飛び込んできて、『主人公のドラえもん』という言葉をいっぱい聞くことになった」

翔花「そりゃそうよ。『ドラえもん』の主人公はドラえもんに決まってるし」

NOVA「だったら、『ゴジラ』の主人公はゴジラなのか? それとも、宝田明さん演じる尾形なのか? という怪獣映画の問題も生じるし、主人公の静弦太郎が変身しない『アイアンキング』だってある。『鉄人28号』の主人公は金田正太郎くんだろうし、ドラマの主人公と、作品の顔であるロボットや怪獣などのキャラは別物だと考えるべきだろう」

晶華「つまり、作品ジャンルごとに主人公像が変わってくるってことでしょ? それとチーム物だと、特定個人が主人公ではなくて、チーム全体が主人公となって、チーム内部での役割分担もあるのだろうし、その中でチームを引っ張るリーダー役もいれば、現場で一番活躍する若手エースだっているだろうし、主人公はこうでなければならない、という杓子定規で考えるものでもない、と思う」

NOVA「あと、ドラマ上の主人公と、作品の顔としての主人公が別ということは考えられるな。ドラえもんが、作品の顔であることは間違いないわけだし」

翔花「確かに、コミックの表紙にいるわね」

NOVA「のび太とセットでバディ物と考えることも可能だが、勇者ロボで言うなら、『エクスカイザー』に相当するのがドラえもん、コウタ少年に相当するのがのび太と考えると分かりやすいかもしれん」

晶華「つまり、事件に巻き込まれてピンチな小学生と、それを助けるスーパーロボットの関係ね」

NOVA「この場合、社会で日常生活を送っている少年主人公と、彼を助ける超パワーを持った保護者にして友情を結ぶ異世界出自のバディがいるわけだ。視聴者の子どもは少年に感情移入して、自分にも助けてくれるロボットがいたらいいなあ、とその関係性や超パワーなんかに憧れたりもする。共感=同等の感情であり、憧れ=格上を見る感情。主人公に対しては、そのどちらか、あるいは両方が満たされることが望ましい」

晶華「共感と憧れを喚起させる存在が、主人公の大切な資質ってことね」

NOVA「共感は、主人公の気持ちがよく分かるとかだな。主人公が怒ってるときに自分も怒り、悲しんでるときに悲しめる。逆に、主人公が怒っていても、何で怒ってるか分からない場合は、受け手の感情が希薄なのか、作品のドラマ演出が失敗しているかになる。主人公が泣いているのに、何でこんなことで泣くんだ? 弱虫かよ!? と見下して、むしろジャイアンスネ夫の方に共感して、のび太をイジめてスッキリしたいとか、普通に思っちゃう人間は、ドラえもんの面白さが分からないだろうな」

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さよならドラえもん

大山のぶ代さんの訃報にお悔やみを

 

NOVA「前回の記事で、ドラえもんの話をしたら、まさかの訃報とはな」

晶華「今年は、7月に旧のび太役の小原乃梨子さんも亡くなってるのよね」

NOVA「ドラえもんのび太くんの声優さんが3ヶ月の間に、続けて亡くなるというのは、いろいろ感慨深いものがある」

翔花「旧ジャイアンのたてかべさんも、旧スネ夫の肝付さんも亡くなってるので、あとはしずかちゃん役の人だけが健在、と」

NOVA「しずかちゃんと言えば、サザエさんのワカメ役と、さるとびエッちゃんの声で覚えているんだが、さておき今回はのぶ代さんだ。ドラえもんも大事だが、スパロボ的にはザンボット3の神勝平が何よりも重要だ」

NOVA「残念ながら、スパロボではのぶ代さんの声が聞けないんだな。最初に声が入った第4次Sではフルボイスではなくて、基本的に作品主人公を中心に数々の人気パイロットの声が入っていたんだが、グレンダイザーのデュークとザンボット3の勝平は声が入らなかった。デューク役の富山敬さんは、95年に亡くなっていたので、96年の第4次Sでは収録できなかったのは明白。ただ、のぶ代さんが収録できなかったのは何故だろう? とファンの間では残念がるとともに理由を訝しむ反応も多かった」

晶華「で、理由は何なの?」

NOVA「今回の訃報に際し、4次Sのプロデューサーでもある寺田さんがXポストでお悔やみとともに、勝平の声が収録できなかった裏事情について、『自分としては納得できた理由で、公表したい気持ちもあるけど、訃報直後というタイミングで自分の一存だけで打ち明けるのも故人に失礼に当たるかもしれないから当面は控えるつもり』とのこと」

翔花「わたしにとっては、のぶ代さん世代でもないし、どうでもいい裏事情だけど、NOVAちゃんにとっては気になるところ?」

NOVA「のぶ代さんがドラえもんを愛するあまり、他のアニメのキャラの声の仕事は受けないようにしていたって話は聞いていたからな。別にザンボットの勝平を嫌っているでもなく、インタビュー本などでは、勝平というキャラへの思い入れや作品愛をきちんと語っていた。のぶ代さんは、その時その時のキャラの思い入れが強すぎて、同時期に別々のキャラを演じ分けれるほど小器用な声優さんではなかったのだな、と理解している」

晶華「今のスパロボでの勝平くんは坂本千夏さんね」

NOVA「キャプテン翼の彼女の早苗役とか、となりのトトロのメイとか、キャッツアイの3女の愛とか、もりもりぼっくんと言ったところか。のぶ代さんとは、のらくろ役を引き継いだ縁もあるらしい」

翔花「とにかく、わたしの知ってるドラちゃんの声は、水田わさびさんだから、今の子どもたちにとっては、のぶ代さんと言ってもピンと来ないと思うのよ」

NOVA「ああ。訃報のニュースで『全ての日本人が耳に馴染んだ』と持ち上げていたけど、声が変わって20年近いんだから、さすがに30才前の人には、ドラえもん=わさびさんで定着していると思う。ドラ=のぶ代さんという世代は旧世紀生まれのおじさんおばさんなんだろうな」

晶華「その世代の人にとっては、非常にメジャーってことなんでしょうけどね」

NOVA「まあ、のぶ代さんの代表的な歌ということで、これを流して締めとしよう」

(当記事 完)

真・主人公論(サンダーバードとか、ごっこ遊びとか)

雑談から切り替えるつもりで

 

NOVA「一向に論らしい話にならない主人公雑談だが、問題提起としては『主人公とは何か?』だな」

翔花「だから、問題解決で一番活躍するキャラでしょう?」

NOVA「すると、『ドラえもん』の主人公が、のび太ではなくて、ドラえもんということになる」

翔花「違うの?」

NOVA「俺は、『ドラえもん』の主人公はのび太だと認識してるぞ」

翔花「どうして?」

NOVA「主人公の定義だが、事件との関わりだけでなく、登場人物同士の関わりを中心に考えることもできる。人物相関図を作ったときに、のび太の周りにはいろいろな関係性がリンクするんだよ」

 

 

NOVA「のび太を中心に、これらの登場人物が周りにいる構図だな。一方、ドラえもんを中心にすると、ドラえもんジャイアンドラえもんスネ夫ドラえもんとしずか、ドラえもん出来杉って、上手く関係性が紡げないというか、あくまでドラえもんのび太を通じて、間接的に彼らと関わっているわけだ」

晶華「ドラちゃんが直接、関係を持っているのって、のび太くん以外にセワシ君と、妹のドラミちゃんぐらいね」

NOVA「ドラえもんは確かに、ひみつ道具の力でのび太を助けてくれるサンダーバード2号みたいな役回りだ」

翔花「例えが古くて、分かる人にしか分からないわよ」

NOVA「サンダーバードは、1号に乗る長男スコットが主人公か、2号に乗る次男バージルが主人公なのか*1、疑問だったんだが、現場リーダーの司令塔スコットと、現場でじっさいに救出作業に当たることの多いチームエースとも言うべきバージルのどっちが人気かと言えば、子供心にはバージルなんだよね」

晶華「サンダーバードはよく分からないけど、ロケット型の1号の方が、寸胴の2号よりもスマートで格好いいと思うけど?」

NOVA「1号はスピードが最も速く、いち早く事件現場に駆けつけて、救出のためのプランを策定するのが大きな仕事だな。先行偵察および現場指揮および外部との交渉まで行う。大人視点で見ると、非常に重要なポジションだが、子ども視点だと何をやってるのかよく分からなかった。現場に駆けつけたんだったら、さっさと救助活動を始めろよ、と具体的な行動を求めるばかりで、円滑な救助活動のための段取り作りという大切な業務を執り行っているのが分かったのは後年だった」

翔花「2号は緑色ってカラーリングや、このデザインが他にあまりない独自性よね。救出メカの輸送機が一番人気だなんて、ガンダムさんで言えばガンペリーみたいなものじゃない?」

NOVA「ガンペリーか。カラーリングも含めてデザイン的には、確かにサンダーバード2号の後継者だな。このコンテナの中に、ガンダムのオプション武装をいっぱい詰め込んで、戦況に応じて射出して、鋼鉄ジーグのビッグシューターみたいな活躍をしたら、もっと人気が高まっていたかもしれん」

晶華「確か、コアファイターで先行出撃したアムロさんに、後からガンダムのパーツを輸送して、空中で合体換装するようなシーンが何度かあったわね」

NOVA「TV版では、サブタイトル前のナレーションシーンで毎回のように披露していて、ガンダムは合体ロボですってのをアピールしていたよな。言わば、これも裏方と言うべき輸送機が主役級の働きをしていた稀有な作品がサンダーバードということになる」

翔花「輸送機の仕事は、日本のSF物だと、基地と組み合わさった母艦が直接担当するようになるわね。でも、人が乗り込む人型ロボットって、サンダーバードの作られた時代(60年代半ば)にはなかったみたい」

NOVA「日本では、1972年のマジンガーZが元祖だからな。それまでのロボットは、自律型か遠隔操作型で、パイロットが中に乗り込んで操縦する形のものはなかったと思う。まあ、ロボット史を語りたいわけじゃなくて、主人公論だから、偵察機や輸送機が主人公メカというサンダーバードの特異性』はまだ後のSF作品の王道定番というものが確立されていないゆえの先駆性ってことだろうな」

晶華「日本だと、1号と2号が合体して、超レスキュー合体サンダーバードロボなんて作りそう」

NOVA「そのうち誰か作りそうだな。1号から5号まで合体する玩具とか。まあ、パーツ構成とか見当もつかないが」

翔花「動画を漁ったら、こんなのがあったわよ」

NOVA「2号が下半身のゲッター3方式か。砲撃戦仕様で、国際救助隊の理念に反するような兵器メカだが、まあサンダーバードのデザインを流用しただけの、ロボットバトルゲームのオリジナルネタだからな。細かいツッコミはさておき、サンダーバードを合体ロボにするアイデアは悪くない。

「で、サンダーバードとゲームという組み合わせで他にも何かないかなあ、と検索したら、こんなのも見つかった」

晶華「プレイヤーが協力して、悪人フッドの妨害を切り抜けて、救助活動を成功させようというゲーム? なかなか面白そうな協力ゲームね」

NOVA「気になって、ゲームのレビュー記事もいくつか確認してみた」

 

*1:21世紀に入ってからの新設定では、5号のジョンが次男で、バージルが三男になっている。NOVAの愛着あった旧世紀のサンダーバードとは入れ替わる形。

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主人公論4(グレンダイザーUとか)

論と言いつつ、雑談記事だな

 

NOVA「私的創作論で主人公について、いろいろ書こうと思いながら、何だか雑談が続いているなあ」

晶華「じっさいに雑談だし」

翔花「大体、論と名付けるんだったら、『問題提起と、本論と、結論』の構成が必要なんじゃない? 例えば、『主人公とは何か?』という定義付けから始まって、一応の結論を出して、次に別の問題を派生的に出して……と段取りを踏まえるものだと思うし」

NOVA「ほう。翔花にしては、知的なことを言うじゃないか?」

翔花「花粉症ガールの物語の主人公だからね。主人公として振る舞うにはどうすればいいかって、少しは考えます」

NOVA「ふむ。そして、お前にとって主人公らしさとは?」

翔花「問題や事件が発生したら、それを率先して解決して、世界に平和な日常を取り戻す。これこそが王道主人公ってものじゃない?」

NOVA「一理あるな。事件解決型のドラマでは、その事件を鮮やかに解決して、めでたしめでたしに持って行けるのが主人公か。ただ、主人公が自分の悩みに鬱屈してしまい、挙げ句の果てに暴走してしまって、副主人公やら、そのガールフレンドやら、主人公の妹の方が事件解決に寄与して、主人公? と疑問符付きの作品があってだな」

晶華「グレンダイザーUね」

NOVA「どう見ても、あの作品の主人公は兜甲児だよな。愛する者を失って終盤で主人公が暴走する作品だと『仮面ライダー01』があるが、この場合、主人公の暴走を止める不破さんみたいなキャラや、主人公の仇である滅との対決で終幕を飾った。形式上は、グレンダイザーUでは甲児くんが不破さんの立ち位置で、最後のガンダルを協力して倒すという見せ場はあったが、それでもデュークに或人社長ほどの共感はできなかったな」

翔花「どうして?」

NOVA「大きな理由は、ゼロワンの場合、イズというヒロインに視聴者はかなり感情移入していて、或人社長とのコミカルなパートナーシップに日常のハッピーを感じていた。だから、そのイズが破壊されたことによる或人の絶望と暴走にも感情移入できたわけだ」

翔花「愛する者を失っての絶望と暴走を描くにしても、そのキャラへの思い入れがないと、暴走する主人公の感情に共感できないってことね」

NOVA「恋愛ドラマと悲劇というのは、ギリシャの古典演劇とかシェークスピアとか古今の作劇論がいろいろあるわけだが、グレンダイザーUの場合、愛情劇の描き方に致命的な失敗がある」

晶華「失敗と断定するんだ」

NOVA「ああ。個人的な恋愛感情に溺れて(翻弄されて)、地球を守るスーパーロボット作品の主人公という立ち位置を放棄した点は、類似作品がいろいろ考えられるので後回しにして、仮に主人公の心情メロドラマが作品テーマで、ロボット活劇はサブテーマに過ぎないとしよう」

翔花「世界の平和よりも、個人の感情が大事。感情で世界を救うだと、セカイ系だっけ?」

NOVA「暴走ロボのグレンダイザーは、セカイ系に通じるギミックだが、愛がテーマで感情移入が必要な場合、我々は主人公とヒロインがいかに愛を育み、互いのパートナーシップでドラマを紡ぐかに期待する。例えば、悟くんといろはの先日の告白イベントは傑作快作として特筆に値する。恋愛感情を意識していない『みんな大好き』の友達愛的なヒロインと、その明るさに惚れて『サポート役を頑張って助けたい』と健気に立ち回るメガネ君の関係は、ほのぼの恋愛未満の2人が公式にどう進展するかを現在進行形で見せてくれる」

晶華「うん。悟くんは有能メガネね。ガヴのニエルブ兄さんといい、ニチアサメガネタイムが充実しているのはいいことよ」

NOVA「グレンダイザーUにはメガネキャラがメインにいないのが残念……って、そういう話じゃなくて、恋愛に至る感情を現在進行形で見せてくれるのが大事なのに、そういうものを全部、過去の回想シーンで謎解きみたいに示して、サプライズのネタにしちゃったのが、感情移入を思いきり阻害しているんだな」

翔花「ええと、ルビーナさんやテロンナさんのデュークに対する恋愛感情は、現在のドラマで紡がれたものではなくて、フリード星時代の思い出だけで見せられているってこと?」

NOVA「そう。過去の回想シーンは、恋愛の動機づけとしては悪くないんだけど、それを見せたから感情移入できるってものでもないんだよな。あくまで、そのキャラの内面描写であって、だったら今の気持ちはどうなんだ、とか、現在の関係性や未来の願望(妄想でもいい)が丁寧に描かれていないと、ドラマに感情移入できない。この今現在の人の関わりが丁寧に描かれていないのが、本作の恋愛劇に感情移入できない点だな」

晶華「だけど、立ち位置的に敵味方の関係なんだから、今の関わり方を描くのって難しくない? 1クールで尺が短いって問題はさておき」

NOVA「ナイーダの回は、わずか1話で成功したと思うのは、ストレートに原作を土台にしたからかな。ルビテロは、謎解きサプライズの錯綜感で引っ張りすぎたために、素直にキャラの心情が入って来なかった。恋愛ドラマをミステリー仕立てで見せようとしたのかもしれないけど、デュークが能動的に謎解きに努めるキャラじゃなかったからな。

「ミステリー仕立てだったら、『最初のダイザー暴走の際に死んだとされていたルビーナがどうして生存していたのか』とか*1、謎が解けて『なるほどな』と感じ入らせるものがあれば、ミステリー感覚で楽しむこともできたろうけど、そういうパズルのピースがしっかりハマるような整合性もなく、過去の呪縛に翻弄されまくったデュークさんがそういうのを全部断ち切って、旧作ファンの思い入れもいっしょに崩壊させたアニメ、という結論になる」

晶華「ひどい」

 

*1:放送中はサイボーグとして改造された説とか、ベガ大王の傀儡人形としてクローン体が作られた説とかあったけど、結局、「お姉さまに助けてもらった」の一言で解決。だったら、テロンナが「お前がルビーナを殺した」云々の発言は何だったのか。まあ、テロンナの発言の支離滅裂さは、ツンデレとか、妹愛とデューク愛の板挟みとか、そういう言葉では理解しきれないほど病んでることが、後から判明したけど。

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ブリキ大王とグリッドマン(DD期間限定イベント)

島本和彦キャラの参戦

 

NOVA「ブリキ大王が来た」

晶華「何それ?」

NOVA「94年に出たスーファミRPGライブ・ア・ライブ』に登場したロボだな。2年前にリメイク版が出たらしい」

翔花「7つの世界それぞれで別々の物語が展開した後、西洋ファンタジーっぽい中世編の物語に合流して、最終決戦を迎える多元世界ものってことね」

NOVA「ああ。原始時代、忍者の活躍する幕末、中国武術功夫編、西部劇、現代格闘家、巨大ロボの出る近未来編(2010年設定)、宇宙船内部で人工知能ロボが主人公のSF編の7つか。ヴァリエーションが豊富だな」

晶華「ブリキ大王が登場するのは、近未来編ってことね。今となっては、2010年なんて過去だけど」

NOVA「いわゆるレトロ・フューチャーのノリだな」

翔花「声優さんが、真マジンガーZの兜甲児さんと、真ゲッターの流竜馬さんって、スパロボ的に凄くない?」

NOVA「そして主題歌が影山ヒロノブで、キャラデザインが島本和彦かあ。特撮者としても爆上だな」

晶華「島本さんといえば、この人のギャーソリンでマッドレックスさんが復活したのよね」

NOVA「まさか、敵怪人のデザインをしていたら、その番組にゲスト出演して、自分がデザインした女幹部に簀巻きにされて、ご褒美ですと言っちゃうとか、オモロスゴい人だ」

 

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殺人鬼仮面と月見ダンゴ

久々の14日の土曜日

 

翔花「ねえねえ、NOVAちゃん」

NOVA「ん? 何だ、翔花」

翔花「これ、月見ダンゴだって」

NOVA「月見ダンゴ? ああ、明日は十五夜だったか。コンパーニュから、シロ君辺りが作ったものを差し入れで送って来たのかな?」

晶華「いいえ。彼が作ったの」

NOVA「彼?」

ホッケー仮面の巨漢「ケケケケケイソーン!」

NOVA「何と。今日は14日の土曜日だったか。久しぶりだな、おい」

ケイソン「昨年の10月以来の出番ですけん。本日もよろしくっけ」

NOVA「おお、ケイソンが何だか普通に喋ってる? 前までは、ひらがなとカタカナの反転口調で、読みにくいし書きにくかったが?」

ケイソン「彼が言葉のトレーニングをしてくれたけん」

NOVA「彼?」

カニコング「吾輩でごわす」

NOVA「って、お前、まだいたのか?」

カニコング「一月前のドゴラの日以来でごわすな」

NOVA「あれから、リバTといっしょにウルトロピカルに帰ったと思ったぞ」

カニコング「ゲームブック『死神の首飾り』の攻略記事のために復活した吾輩でごわすが、急遽予定変更して『真夜中の盗賊』の攻略に切り替わったでごわすからな。そっちですることがなくなったので、尊敬するケイソン兄貴との親睦を深めていたでごわす」

ケイソン「おかげで、マサヒコ少年と友だちになったアマゾンライダーのように、流暢に喋れるようになったけん。さらに、世間ではお菓子な仮面ライダーが旬らしいので、仮面騎士の端くれとして、お菓子作りに挑戦してみたっけ」

NOVA「殺人鬼の作ったお菓子か。食べても大丈夫なのかな?」

晶華「大丈夫。そこそこ美味しかったから」

翔花「もちろん、シロちゃんほど美味しくはないけどね。普通の月見ダンゴよ。食べて死ぬってことはないはず」

NOVA「だったら食べてみるか。ケイソンの元ネタの映画『13日の金曜日』のジェイソンも、様々な殺し技を披露したが、毒入り料理で殺すというネタは見せてないしな。それに、最近の仮面ライダーは料理が得意な者も多いと聞く」

晶華「確かに、大物錬金術師は創作料理が趣味だし、ええと料理を日常的にしているライダーさんって、平成以降だったら普通にいるわね」

NOVA「クウガの五代さん以降か。ちっとも最近じゃないことに気づいた」

 

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主人公論3(愛や家族関係の雑談)

眷属の話

 

NOVA「さて、9月に入って、おカシなライダーも始まったわけだが」

翔花「いきなり食べられて昇天しちゃう、消費アイテム扱いの眷属ゴチゾウが可哀想(涙目)」

晶華「ケミーに続くコレクションアイテムだけど、友だち扱いのケミーに比べて、餌扱いだから人とゴチゾウが仲良くって未来が難しそうね」

NOVA「デリシャスパーティのレシピッピみたいなものだと思ってたが、性質が違うよな。まあ、お菓子だから食べたらなくなるというのは納得だが、はかない命ゆえに感情移入させられるとは」

翔花「とにかく、ケミーとのキャラ性の違いが分かったのはいいけど、今後のゴチゾウの扱いには、涙なしでは見られないと思うの」

NOVA「前作主人公も、食にこだわりのあるキャラだったから、ゴチゾウを見て創作料理のアイデアとか出て来るんじゃないかと思うが、ゴチゾウの扱いの悪さに抗議しそうだな。ゴチゾウはただの道具なんかじゃない、とか言って」

晶華「眷属というのは従者って意味よね」

NOVA「神や主人に仕える従者や親戚筋って感じで、元々は神の使者って意味だったらしいが、その後、人間の身内(同族のうち格下とされる立場の者)にも使われるようになったとか」

晶華「吸血鬼が血を吸って隷属させた下僕を眷属と呼んだりするとか?」

NOVA「うちのブログ時空では、怪獣の眷属って言い方をすることもあるな。例えば、ヒノキ姐さんは空の大怪獣ラドンの眷属だし、ケイP一族は宇宙大怪獣ドゴラの眷属だ。この場合、元ネタの原作怪獣に敬意を表しての呼称だな」

翔花「わたしはモスラの眷属になるの?」

NOVA「お前は少し扱いが違う。ヒノキ姐さんたちコンパーニュの一党は、最初からラドンガメラ、シーサー、リトルゴジラといった怪獣設定ありきだが、翔花のモスラの力は後から獲得した特性だ。屋久島に封印されたモスラの力を受け継ぎはしたものの、モスラが本質ではないから、日常生活でモスラの力を分離して封印することも可能。モスラがお前の本質で切っても切れない関係だったら、そんなことは難しかったろうな。ケイP一族から、ドゴラの力を封印してしまうと、キャラとして成立しないようなものだし」

晶華「強いて言うなら、大地母神ガイア様の眷属ってことになるわね、花粉症ガールは」

NOVA「神さまの眷属という点では、正しい使い方だな。あと、怪獣を神みたいなものと見なすなら、コンパーニュの面々もそうなる。とにかく、眷属という言葉を使うと、主神や主君に対して愛や忠誠を誓って、その命令には逆らえず、命を賭してお仕えするってイメージが付いてくるわけだな。あるいは分身とか、代理役とか、そういうイメージも付いてくるか、と」

翔花「その意味では、眷属というのは友だちとは違う感覚ね」

NOVA「たとえば、ガヴの主人公ショウマは元々、友だちというものを持たない孤立したキャラという可能性がある。母親が人間で、父親がストマック家のグラニュート。しかし、ハーフだから、異世界の名家では立場がないし、命を狙われたから脱走してきた可能性もある。居場所のない彼が、どうやって人間関係を紡ぐかのドラマが次回になるだろうが、1話めでは始少年にお菓子をもらって、ゴチゾウを生み出して、変身その他の能力を会得した。始くんを守ったのは、お菓子をくれた恩返しみたいなところがあるだろう」

晶華「一宿一飯の恩義みたいな感じね」

NOVA「そして、彼と母親の関係を知ってしまうと、母子関係を自分が原因で壊すようなマネはしたくないから、お菓子の礼だけ果たして去って行ったわけだ。とりあえずは、ショウマにとって大事なのは、母親役だな。だから、ヒロインも包容力のある姐御タイプか母親タイプになるだろう、と思う」

 

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