WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編7

カーレの戦士編の最終回

 

クローディア(翔花)「とうとう、わたしのカーレの物語もこれでおしまい」

EJ「どうやら、死なずにクリアできそうですねぇ」

晶華「まあ、ダイスを振ることはないから、正しい選択をすれば確実にクリアできるわね。初見でなければ、後は消化試合みたいなもの」

009「翔花の消化試合か」

晶華「何、その親父ギャグは?」

009「親父じゃない。お兄さんギャグと言いたまえ」

晶華「はいはい。とにかく、前回、コーガ神殿で優雅の女神さまからいろいろと教えてもらった聖勇者クローディアは、彼女の使徒にならないか、という誘惑を振りきって、とうとうカーレの北門まで到達しました」

クローディア「考えてみれば、コーガ様の神像とファーストキスをしてしまったのね。あのままコーガ信者となってしまえば、このカーレを拠点に聖ガンドバッド王国の再建ができたかも」

晶華「そうなると、〈王の冠〉の力をフル活用したマンパンの大魔王の軍勢が、バクランドを越えて侵攻してきて、カーレは占領されていたでしょう。そして、コーガ神殿も叩き壊され、スラング神殿が支配するカーレは悪の前線基地として、アナランド襲撃の尖兵となっていたはず」

クローディア「やはり、〈王の冠〉が奪われたままだと、ガンドバッド再建の夢は果たせないってことね。なお、ロザリンちゃんの時間軸で、行方不明だったクローディアがネコミミ聖勇者として、カーレの支配を確立するためにヴィックさんといっしょに頑張っているって可能性はないかしら?」

晶華「オリジナルの物語だったら、それも一興だと思うけど、私のゲームブック攻略を原作と大きく改変しないといけないから、もはや攻略記事じゃなくなってしまうと思うの。だから、ロザリンの時間軸のクローディアお姉ちゃんは攻略を途中で果たせずに死んでしまった。スラング信者でも、コーガ信者でもなくて、そうね……下水道から脱出できずに、スライムイーターに貪り食われたとか?」

クローディア「それは……一番イヤな死に方じゃない!」

晶華「だったら、〈旅の宿〉でギロチン刑になって、食材にされてしまったとか?」

クローディア「そんなに、わたしを悲惨なめに合わせたい訳? とにかく、本物のわたしは生きている。カーレを抜けて、バクランドに向けて旅立つんだから」

 

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S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編6

そろそろゴールが見えてきた

 

クローディア(翔花)「前回、死霊を倒して、呪いから解放したシンヴァ卿に4行詩の3つめを聞けたので、残りは1つね。今回で4つめをゲットして、次回でカーレを脱出できる予定」

EJ(ジュニア)「今回はマンティコアみたいな強敵はいなさそうなので、罠で即死することさえ避けられたら、もうクリアは確定したと思いますぅ」

クローディア「だけど、バッドエンドの可能性はゼロじゃないのよね」

晶華「バッドエンドの可能性は、コーガ神殿と、北門の衛兵たちと、門の開放呪文を唱える順番を間違えた場合ね。まあ、失敗しそうな時はヒントぐらい出すつもりだけど」

クローディア「ありがとう、親切なディレクターさん」

晶華「読者の皆さんも、ここまで来てクローディアの攻略失敗を見たいわけじゃないだろうし。下水道に落ちる姿を見られなかったのは、残念だと思っているでしょうけど」

クローディア「そう思うなら、ロザリンちゃんが下水道に落ちればいいじゃない」

晶華「イヤよ。どっちにしても、IF妄想絵ということで、クローディアが下水道でスライムイーターと戦っているイラストをグロックさんに描いてもらいました」

クローディア「うわあ、こんなのと戦わなくて良かったわ」

EJ「ボクとしても、こんなネトネトグチョグチョの怪物を斬り裂くシーンがなくて、良かったですぅ」

クローディア「とにかく、表紙絵モンスターとは今回、遭遇せずに済んだということで、墓地から北へ向かいます」

晶華「少し進むと、井戸があります。この井戸から、女性の美しい歌声が聞こえてきます」

 

 愛しいお方、あなたの運命を占いましょう♪

 この手に金貨を下さいな♪

 

クローディア「イヤよ、もったいない」

EJ「これは、カーレ名物〈願いの井戸〉あるいは〈強欲の井戸〉と呼ばれるトラップですねぇ。試しに1枚と思って、金貨を入れると次から次へと誘うような言葉を繰り返して、だけど何の見返りも帰って来ないという」

009「今どき、こんな罠に引っ掛かるゲーマーはいないと思うが、80年代のゲーム慣れしていない純粋な少年少女の多く(NOVA含む)は騙されてしまったんだ。そこで、詐欺の手口を学ぶんだな。なお、『願いの井戸』は、ジャクソンのFFRPGと、AFF2版のそれぞれ1stシナリオにもなっていて、井戸の中に投げ入れられた財貨を求めて、井戸の中のダンジョンを探検する内容だ」

晶華「でも、カーレの井戸を探検することはできないのよね」

009「きちんとパラグラフ番号を記録すると、127→217→152→295→315→152(以下ループ)となって、遅くとも金貨5枚を投げ込んだ段階で仕掛けに気づくという」

クローディア「種が分かれば、何の危険もないけれど、好奇心で引っ掛かった人は多そう」

009「それも含めて、思い出ネタ話になるってことだな」

 

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S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編5

エルヴィンの神官ってあり得るか?

 

翔花「前回は、カーレの北側に到達したんだけど、レッドアイという種族に捕まって、リーブラ様の奇跡を使うことになりました」

晶華「それで、同じく捕まっていたエルヴィンの若者リックル君が、リーブラの教えに共感して、将来の神官候補になったのよね。ゲームブックでは、そこまで書いてなかったけど」

009「1ヶ月、レッドアイの牢屋に捕まって、頼りの魔法も封じられて半ば絶望していたところを、新顔の聖勇者を名乗る人間が神の奇跡を発動して、あっさり脱出できたんだ。地獄で奇跡を体験したら、その信仰に帰依したいと考えてもおかしくない。絶望からの救済を得られたんだからな」

ジュニア「ところで、エルヴィンという種族は、神官になれるんですかぁ?」

009「AFFのルールだと、他の魔術や妖術と、神術は掛け持ちできないのが基本ルールなんだな。エルヴィンは魔術を覚えている種族なので、神術は使えない。しかし、プリースト・コンパニオンにある【祝祷】なら習得できるので、ちょっとしたまじない程度の奇跡なら身につけられるかもしれない。それに、特別な背景を持てば、例外的処理は認められるのがTRPGってものだからな。魔法使いが神に帰依した場合、それ以上、【魔術】の能力を上げられない代わりに(習得済みの術は使える)、【神術】を新たに習得可能と決めてもいい。

「例えば、学問の神ハマスキスは魔法使いの守護神でもあるんだが、ハマスキスの神官であり、かつ魔術師というキャラクターは作れるか、と言えば、基本ルールでは不可能。それでも、選択ルールで術師の掛け持ちルールの提案があるわけで、ディレクターさえ認めれば、OKということになる」

晶華「一般的にはいないとか、基本的には不可能というのは、言い換えたら特別な設定を付与することで、例外的に作ることは可能ってことだものね」

009「要はゲームバランスの問題ってことだが、『女神リーブラに帰依したエルヴィンの魔法使い』ってNPCは特殊ケースとして魅力的だと思う。イタズラ好きの妖精エルヴィンが、正義と真実の神リーブラに帰依するというのも思いきり特例だと思うが、聖勇者に救出してもらったとか、魔法の通じない牢獄でも神の力なら脱出できたとか、人生を覆すほどの劇的な体験だと思うし、ゲームブックで実際に描かれた物語は、ルールをも覆すことだってある。まあ、逆にエルヴィンという種族は好奇心旺盛で、珍しいもの好きだから、神の奇跡と称する術を異端ながら面白い魔術研究としてハマる可能性だってある」

晶華「細かいことは、リックル君が再登場する機会があったときに考えてもいいわけだしね。そもそも、カーレから故郷に帰る途中で命を落とす可能性だってあるわけで」

翔花「せっかく名前を付けたんだから、どこかで再登場させてあげたい気持ちもある」

ジュニア「そんなに気に入ったんですかぁ?」

翔花「クローディアとしては、自分でリーブラ信仰を布教したキャラというのは、印象的なのよ。聖職者キャラとして、布教に成功するとボーナス経験点が得られるシステムだってありそうだし」

009「AFFはそうではないけどな」

 

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S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編4

悪意の神スラングについて

 

晶華「前回は、スラング神殿のイベントまで攻略し、4行詩の2つめを入手。これで大体、カーレの半分までクリアした形ね」

翔花「『シャムタンティ丘陵』は1週間ほどの長い旅路だったけど、カーレは街一つが舞台なので、たった1日か2日ほどの冒険譚。だから、残り食料については、それほど気にする必要はないんだけど、体力点を回復できる機会が少ないのが問題になるのかも。意外と、食事をする機会がないもので」

009「戦闘するイベントもなくはないが、それよりも交渉で解決できる機会の多さが、単純なダンジョンアドベンチャーとの違いかもしれない。というか、スティーブ・ジャクソンのゲームブックは、相方のリビングストンの作品と比べても、やはり戦闘の比重が小さく、交渉とパズル、謎解きの機会が多いと改めて実感した」

ジュニア「だから、EJも戦闘よりも、助言キャラとしての出番が多い感じですぅ」

 

翔花「ところで、前回はスラング神殿の謎解きで、48番にパラグラフジャンプできたから良かったものの、もしも謎が解けなかったら、どうなっていたのかしら?」

晶華「IFルートってことだけど、答えが分からなかったら、パラグラフ248番に進むことになるわ」

●パラグラフ248

 

「兄弟姉妹よ! 我々はここに、新たな悪意の神のしもべを迎えた」司祭は叫んだ。

 約束どおり、きみはリーブラへの信仰を捨ててスラングを崇めなければならない。

 これはつまり、きみはもう二度とリーブラの助力を求められないということだ。この先のカーカバードの冒険もきみは一人で進めなければならない。

 きみは信仰の誓いを立て、聖堂を後にする。

 運点を二点失う。

 その後、165へ。

 

翔花「それだけ?」

009「それだけだな。目につくペナルティーとしては、リーブラの奇跡が得られないことと、運点を失うことだが、最大の問題は、4行詩の1つが入手できなくなったので、実質的にこのカーレの攻略が失敗に終わったことだ。ただし、ここに裏技が一つある」

翔花「何?」

009「4行詩の3つには、それぞれ数字が記されている。例えば、ロータグさんから聞いた『深く封じる2つの掛金』だと2だな。しかし、スラング神殿でもらう詩の1行には数字がない。つまり、北門を開くパラグラフジャンプの謎を解く手がかりにはならないんだ。数字パズルという意味では、ここの詩は取りこぼしても、北門の扉を開けられる(パラグラフの行き先は分かる)ということになる」

ジュニア「物語のピースとしては必要だけど、数字パズルのキーにはならないわけですねぇ」

翔花「作者(SJ)の意図としては、リーブラ様の信仰を失って、悪意に染まる=ゲームオーバーだけど、プレイヤーが望めば、スラング信者として〈王の冠〉の探索を続けてもいい、と」

009「悪堕ちプレイが望みならな」

 

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S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編3

ロータグ屋敷から出て

 

クローディア(翔花)「前回、フランカーさんからカーレの長老ロータグさんの家を案内してもらったわたしは、ロータグさんの謎解きをキュアっと解決して、目的の4行詩の1つと、街の地図をゲットしたのよね」

EJ(ジュニア)「その、『キュアっと解決』ってフレーズが気に入ってるんですねぇ」

クローディア「もう、謎解きミステリーな要素のあるゲームと相性良すぎって感じね。シャムタンティ丘陵はそれほどでもなかったけど、このカーレはいろいろと謎だらけ。嘘つきだらけの街というのも、たんプリの敵組織ファントムとつながるし、旬のテレビ番組と上手くかみ合ってると思うわ」

晶華「『暗黒の三つの顔』はゴジュウジャーネタとつなげて来たけど、ゲームブック攻略とニチアサネタを絡めるのが、うちの特徴ってことね」

009「後から読み返すと、時流の変化が感じとれて面白い。まあ、普遍的な面白さとは言い難いんだけど、昔のゲームブックなのに同時代性を感じさせる記事を目指しているってことだな」

クローディア「さて、次の事件を追って、パラグラフを先に進めます」

 

晶華「パラグラフ133番は、商業区画に入るようですね。それも陶器や織り物、芸術関連の品物が多い感じ」

クローディア「食べ物屋は、ここにはないのね。ロータグ様のところで、お茶でもいただいて来れば良かったと思うわ」

晶華「学者の先生は、客人にお茶を振る舞うという習慣がなかったみたいね。さて、芸術作品を見て行くか、スルーして先を急ぐかの選択肢だけど……」

EJ「AFFシナリオだと、この項目番号6番は『商人街』になっていて、食料も購入できると書いてありますねぇ」

晶華「だけど、ゲームブックでは『画家の絵を見る』か、『炎使いの炎を見る』の2択です」

クローディア「地図では、炎師と絵師になってるわね。どっちがお得かしら?」

EJ「AFFシナリオだと、炎使いのイベントは大して面白くありません。わずか5行のイベントですからねぇ。それに比べて、芸術家(絵師)のイベントは充実していて、20行以上もあって、強敵との戦いにもなりますが、金貨10枚を入手できるようですぅ」

クローディア「戦って、金貨を入手。これぞ、ハック&スラッシュって奴ね。だったら、絵師のところに行きます」

晶華(AFFシナリオは、ゲームブックと少し展開が違うみたいね。戦士の場合、強敵との戦いはお勧めできないんだけどなあ)

 

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S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編2

盗人老人の後を追う

 

クローディア(翔花)「待て〜」

EJ(ジュニア)「パラグラフ81番は十字路ですぅ。左と中央、右に続いていますよぉ」

クローディア「わたしから予備の剣を盗んだ爺さんはどっちへ向かったの?」

晶華「右だけど、お姉ちゃん、落ち着いて。前置きもなく、いきなり物語を始めたら、読者の人も話に付いて来れないと思う」

クローディア「前回の記事を読めばいいだけよ。それよりも今は爺さんを追いかけないと」

晶華「前回、城砦都市カーレに入った聖勇者クローディアは、出会った老人から『このカーレを脱出するためには、4行詩の合言葉が必要だ』と聞いたけど、その老人にアイテムを1つ盗まれてしまったのね」

クローディア「女神リーブラ様の聖勇者から物を盗むような犯罪者には、リーブラ様の公正な裁きに基づく罰を与えなければ。右の路地に入ります」

晶華「道の両側に2つの建物があります。老人は左手の小屋に入りました。一方、右手の小屋からは美味しそうな匂いが漂って来ます。どちらもスルーして道を進み続ける選択肢もありますが」

クローディア「爺さんの後を追って、左の小屋に入ります」

晶華「小屋の扉の中央には、『鎖職人』と書かれた表札があります。扉を開けると、一見、誰もいないようですが、部屋の奥に裏口の扉が開いています。部屋は天井から何本も鎖が吊り下がっていて、それに触れずに通り抜けることは難しそうです。主人の鎖職人を呼ぶか、慎重に部屋をすり抜けるかの2択です」

クローディア「余計な時間をかけるつもりはない。さっと、部屋の中をすり抜けます」

晶華「運だめしをどうぞ」

クローディア「運点13が12になって、ダイスを振る必要はないってことで」

晶華「部屋をすり抜けようとして、壁際のテーブルの小箱に気づきました。中に入っていた金貨3枚を着服します」

クローディア「え? 別に盗みを働くつもりはないのに、手が勝手に? これがカーレの街にかかっている呪いだとでも? ごめんなさい、と呟きながら、金貨3枚を財布に入れました。これで所持金は14枚」

EJ「聖勇者ともあろう人が盗みですかぁ?」

クローディア「大丈夫。ドラクエでは、よくあることだから」

晶華「さらに家捜しを続けることもできますが」

クローディア「老人のことは忘れて、お宝探しに夢中になります」

晶華「運だめしをどうぞ」

クローディア「運点が11になりましたが、ここまでは無条件で成功です」

晶華「魔法の触媒アイテムになる【ブリムベリーの果汁】と【にかわの入った小瓶】を入手しました」

クローディア「わたしには使えないアイテムだけど、物々交換には使えるかもしれないので、もらっておきます」

晶華「さらに調べることもできますが」

クローディア「これ以上の盗みはやめておくように、リーブラ様のお告げが聞こえたような気がしたので、部屋を出て行きます。これじゃあ、お爺さんを断罪する前に、自分を裁かないといけない気がするので、鎖職人さんに心の中で謝りながら、外に出ました」

 

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S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編1

パラグラフ1番(カーレ到着)

 

晶華「それでは、ディレクター役を務める粉杉晶華です」

クローディア(翔花)「主人公はわたし。リーブラ女神の加護を受けし聖勇者、かつてはガンドバッド王国の女王を務めた女戦士クローディア役の粉杉翔花です」

EJ(ジュニア)「そのクローディア様の愛剣、かつては伝説の村人上がりの異世界転生英雄ピップにも付き従った聖剣エクスカリバーJrことEJ。務めるは、セイリュウ・ジュニアですぅ」

009「サブディレクター役にして、解説役。たまにNPCなんかも担当するNOVA2009だ。平成NOVAのメモリで起動するケイPマーク3という出自はあるが、実質的に令和NOVAの代役ンだな。こっちの時代にもずいぶんと慣れたが、まさか戦隊シリーズの終結を見ることになろうとは……関智一さんがアカレンジャーに変身するなんて、2009年に言っても、誰も信じなかったろうな」*1

晶華「ナイン君、寄り道脱線回路が起動してるわよ」

009「おっと、失礼。しばらく引っ込んでいるので、話を進めてくれ」

 

晶華「では、始めます。『混沌の街カーレ。そこは、バクランドへの入り口だ』」

 シャムタンティ丘陵の裾野には、城壁に囲まれて、広大なジャバジ川によって2つに分断された河港都市が広がっている。

 

クローディア「ここから、カーレの歴史や説明がいろいろ入るのね」

晶華「長いから、概要だけ語るわね。ジャバジ川とラムレ湖の間にある唯一の浅瀬に興った街だとされているけど、ラムレ湖とカーカバード海を行き交う漁船を狙う河賊たちの拠点が発展したとも言われている」

クローディア「悪徳都市ってことね。ジャバジ川を渡るには、ここを通らないといけないそうだけど、そんな危険を冒すぐらいなら、せめてジャバジ川を小船で渡してくれる人を雇えばいいのにって思うわ」

晶華「だけど、リーブラ様がどうしてもカーレを通れっておっしゃるのよ」

クローディア「それは……邪悪なスラング神殿を成敗しろって神託ね」

晶華「ゲームブックには、そんなことは書いていないけどね」

クローディア「だけど、正義と真実の神の使徒としては、悪意の神の信仰がはびこる街なんて、マンパンの大魔王と同じくらい許せないと思う。カーレにリーブラ信仰を広めれば、将来、ガンドバッド王国を再建する際にも助けになるはず。そう、これはわたしの将来の夢のための布石なのよ。カーレに正義と真実の素晴らしさを示すことがね」

EJ「さすがはクローディア様。カーレを支配下に置いて、その勢いでバクランドを攻略し、マンパン砦を攻め滅ぼしましょう」

クローディア「EJ。それをするには〈王の冠〉が必要よ。物事には何でも順番というものがある。今のわたしの武力では、街や砦の長を一騎討ちで倒すことはできても、大勢を相手どることは難しい。何しろ、遠くからドングリを投げつけられただけで、3点もダメージを負ってしまうもの。戦場だと、ドングリ以上の威力を持った石弓の矢や、魔法が雨あられと降ってくる。いかなる英雄と言えども、たった1人の剣で大軍を相手にするのは不可能よ」

晶華「……お姉ちゃんが猪突猛進じゃなくて、戦術的判断をきちんとしているなんて」

クローディア「こう見えても、元女王よ。昔、ロザリンちゃんから、いろいろ説教された記憶が残っているのよ。だから、このカーレを支配するためには、策を巡らせる必要があるのは分かる」

晶華「ええと、カーレを支配する必要はないんですけど? ここはただの通過地点なだけで……」

クローディア「ディレクターに聞くわ。カーレの領主は誰? 領主が悪い人なら、領主に反抗するレジスタンスのリーダーでもいい。とにかく、街の権力者にわたしの力を証明すれば、万事うまくいくと見たわ。群れは頭さえつぶせば、何とでもなるはず」

晶華「ええと、その理論は、お姉ちゃんにしては正しいことを言っていると思う。たぶん、ゲームが違えば、お姉ちゃんの方針は妥当かもしれない。だけど、もう少し、こっちの話を聞いてちょうだい」

クローディア「うん、カーレについての情報をもっと話して」

晶華「カーレは無法の街なの。街が発展するにつれて、バクランドやシャムタンティのならず者を惹き寄せて来たわ。邪悪な人殺し連中が押し寄せてきて、住人たちも身を守るために、さまざまな罠を仕掛けるようになった。罠の都と言われるのは、そのためね」

クローディア「すると、盗賊たちがはびこってそうね。街の顔役は盗賊ギルドかしら」

晶華「ブラックサンドなら、そうでしょうけど、あの街にはアズール卿って絶対的権力者がいる。だけど、カーレにはそういう領主みたいなトップが誰なのか、街の外からははっきり知られていないのね」

クローディア「え? トップが誰か分からない?」

晶華「王国とか、絶対的な権力者が君臨している街なら、自分が領主だと周囲にアピールしているのね。だけど、カーレは誰が支配者なのか、街の外には秘密というか、少なくとも公に宣伝してはいない。カーレの権力者を知るのは、街の住人たちか、外の国の密偵ぐらいなものね。シティガイドもないから、公開情報でもないのよ」

クローディア「ディレクターにも分からないってこと?」

晶華「ゲームブックで探すのに苦労したわ。知りたければ、お姉ちゃんも苦労して探してね」

クローディア「リーブラ様が真実を教えてくれないかしら?」

晶華「リーブラ様からは、『カーレの街には今、長がいません』との簡単な伝言が」

クローディア「長がいないなんて。本当に無法の街みたいね。長と交渉したり、打ち負かして、街の支配を乗っ取る作戦は通用しないことは分かった」

晶華「長がいたら、そうするつもりだったの?」

クローディア「ただの選択肢の一つよ。でも、領主のいない街とは思わなかったわ」

晶華(いないわけじゃないんだけど、今、街の外に用事で出かけているって話なのよね)

 

*1:なお、関智一氏がアカレンジャーの代役声優を務めたのは、今回が初めてではない。2012年の春映画『スーパーヒーロー大戦』、翌年の『スーパーヒーロー大戦Z』、2019年のTV放送『スーパー戦隊最強バトル』、2021年の深夜特撮『ハイスクールヒーローズ』でアカレンジャーの常連声優となっていたのだが、まさか戦隊最後にアカレンジャーに俳優として変身することになろうとは。先週に話しても、ただのネタとしか思われなかったであろう。これで、グレンファイヤーにして、アカレンジャーに変身した男、名実ともに誠直也さんの後継者という認定ができたと思う。おめでとう、関さん。

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