Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

エヴァとOOライザーと火星解放の話(DD第3章パート11)

2024新年度初のスパロボ

 

NOVA「今月中旬予定のブレイバーン・イベントを楽しみにしながら、ストーリーイベントを楽しんだ」

晶華「ネオグランゾンさんは?」

NOVA「もちろん、ゲットしたぞ」

翔花「ネオグランゾンって強いの?」

NOVA「まあ、本来はラスボスクラスの機体だからな。スパロボファンで、この機体を弱いと言う人間はいないだろう。味方として使えるなら、この機体1機で敵を殲滅できたりもする」

翔花「なるほど。つまり、これ以上はないほどの最強ロボットが来たわけね」

NOVA「まあ、DDは過去スパロボとシステムが違うから、そこまで最強とは言えないかもしれないが、スペック的に比較してみるのも一興だな。こちらにDDの全機体リストがある」

NOVA「これで各能力値別のベスト5を挙げてみよう」

 

★HP

  1. 29750:SRXライディーン
  2. 29000:ヴァンアイン
  3. 28750:アウセンザイター、龍虎王
  4. 26750:真ゲッター1〜3、ゲッターアーク、真ゲッターラク、ゼンカイオージュラガオーン、ダイゼンガーネオグランゾン
  5. 26000:グランゾンフリーダムガンダムジャスティスガンダムストライクフリーダム、ゲッターノワール1〜3、マジンカイザー、マジンエンペラーG、Hi-νガンダム、ディーダリオン・ザアム、ガンダムバルバトス(第6形態およびルプス)、フルアーマーユニコーンバンシィ・ノルン、グラディオン、グリッドマンダブルオーガンダムおよびダブルオーライザー、ケルディム、アリオス、セラヴィー、クロムクロ

 

NOVA「意外とライディーンがタフなのに驚いた。これまでのスパロボでは、ライディーンって打たれ弱いリアル寄りのスーパーロボットってイメージだったのに」

晶華「つまり、ネオグランゾンさんは真ゲッター並みにタフで、元のグランゾンさんはマジンカイザー並みにタフってことね」

NOVA「それと、DDでは過去スパロボスーパー系やリアル系といった区別はあまりなさそうだな。それに後から実装された機体の方が、能力が優遇されがちなのはソシャゲ系あるあるだろうし。なお、1番HPが低いのは19500のデビルマンだ」

晶華「サイズが唯一のSSで、等身大の生身だからね」

NOVA「ああ。アニメの青肌デビルマンは、マジンガー並みに巨大化できるが、原作漫画版は巨大化しないからな。もしも、デビルマンを強化しようとすれば、アニメ版を実装させるのもありなんじゃないかって気がする」

晶華「今さら?」

NOVA「ストーリー本編じゃなくて、期間限定イベントでもいいので、マジンガーZと共演するアニメ版デビルマンが実装されないだろうか」

晶華「デビルマン妄想はそれぐらいにして、ネオグランゾンさんの話の続きに行くわよ」

 

★攻撃力

  1. 3490:スターガオガイガー
  2. 3460:ゼンカイオージュラガオーン
  3. 3445:真ゲッター1
  4. 3430:ガンダムバルバトスルプスストライクフリーダム
  5. 3400:ガンダムバルバトス第6形態、ヤルダバオト

 

翔花「ベスト5までにランク入りしないわね」

NOVA「ネオグランゾンの攻撃力は3340で、7位になるな。6位は3370のダイゼンガー龍王丸。7位はノーマルのガオガイガーや、マジンエンペラーG、コンパチブルカイザーなどが挙げられる」

晶華「ゼンカイオージュラガオーンさんが2位なんて、強いのね」

NOVA「ネオグランゾンと同様のHPと、それを凌ぐ攻撃力とは、戦隊ロボって強いんだなあ、と思わせつつ、大きな問題がある」

翔花「何?」

NOVA「結局、このゲームって機体スペックもさることながら、ガシャで武装パーツをゲットできるかどうかが重要なんだよ。そして、期間限定イベント用の機体は武装パーツが後から強化されたりはしにくい。つまり、武装面ではゼンカイオーって成長が頭打ちなんだよな。できれば、マジブルーンとか、ツーカイオーとか、ゼンリョクゼンカイオーとかも実装されて欲しかったが、XΩのゴーカイオーから豪獣神、カンゼンゴーカイオーみたいな発展は遂げなかったな」

翔花「今さらゼンカイジャーさんのロボをパワーアップしても仕方ないわ。それよりもドンオニタイジンさんを登場させたらいいと思うの。スパロボでも桃井タロウ様の笑い声が聞きたいし、今からでも遅くないので縁を結ばないと」

NOVA「いや、今さらドンオニタイジンを実装されてもな。キングオージャーも終わったし、今イベントをやるなら、ブンブンジャーロボだろう?」

翔花「そんなのいらない。それより、せめてゼンカイオーが出ているなら、エンヤライドンと合体したドンゼンカイオーを出すべきよ」

晶華「お姉ちゃんのドンブラ妄想はそれぐらいにして、次に行くわよ」

 

ネオグランゾンのスペック話の続き

 

NOVA「次は防御力だな」

 

★防御力

  1. 3250:真ゲッター3、セラヴィーガンダム
  2. 3220:ゲッターノワール3、グラディオン
  3. 3190:マジンカイザーダルタニアスダイゼンガーガンダムサンドロック改、グリッドマン龍王
  4. 3160:マジンエンペラーG、アフロダイA、ゲッターノワール1、グラフディン(ユンナ機、ベネット機)、ガンダムヴァーチェ
  5. 3130:ディーダリオン・ザアム、ジャスティスガンダムガンダム・グシオンリベイク、ヴァルヴレイヴV

 

翔花「ここでも、ランク入りしないってことは、意外と大したことないのね。ネオグランゾンって」

晶華「お姉ちゃん、ドンブラがスパロボ入りしないからって、私のシュウ様にケチをつけないで」

NOVA「いつから、シュウ・シラカワがお前のものになったんだ。とにかく、驚いたのがアフロダイAが機体スペック的には、マジンエンペラーG並みの防御力を誇ることだな。マジンガーZでも防御力3100で6位なのに、DDのアフロダイはZよりも硬いという事実。まあ、武装パーツに恵まれないので、残念機体の一つだが、最近、合体攻撃でサポートされた形だな」

NOVA「従来、アフロダイAはSR武装の『光子力ミサイル連続発射』までしかなくて、SSR武装を持たないために弱機体だったわけだ。しかし、年末年始辺りに実装された合体攻撃『ダイナミック・フォトン・フォーメーション』はマジンカイザー、マジンエンペラーGと共用できるSSR武装なので、これをアフロダイAに装備すれば、他の機体に負けない能力ボーナスが得られることになって、頭打ちだった弱機体が返り咲くこともできるわけだ」

翔花「それで、NOVAちゃんはその武装をゲットしたの?」

NOVA「いや、ゲットしていないが?」

翔花「だったら、ダメじゃない?」

NOVA「だって、俺は別にアフロダイのファンじゃないからな。そもそも、一線級の強機体はSSR武装を2つから3つぐらい装備しているわけだから、たった1つのSSR武装だけじゃ一線級には届かないのが実情なんだよ。まあ、アフロダイにも最低限のテコ入れが入ったというぐらいだな。もしも将来、マリアちゃんの乗るミネルバXが実装されたら、それは頑張って強化したいが」

晶華「そっちは同じマジンガーシリーズでも違う世界観だから、登場しないでしょう」

NOVA「う〜ん、XΩではマジンガーエンジェルも登場したんだけどなあ」

NOVA「今度のグレンダイザーでも、違うデザインのさやかさんやマリアちゃんが登場するので、そっちでさやかさんの乗るラーガが登場しないか、と期待したりする」

晶華「さやかさんの声は、上坂すみれさんね」

翔花「ええと、キュアコスモと、新うる星のラムちゃんと、ゴブスレの令嬢剣士改め女商人と、トリガーのカルミラ様の声だっけ?」

NOVA「それと、今度のキン肉マンではミート君の声も担当するそうなので、さやかさんも合わせると実質的に松島みのりさんの後継者ということになるな」

晶華「すると将来、上坂すみれさんが『キャンディ・キャンディ』のリメイク版の主演をするかも」

NOVA「いや、そのリメイク版制作は、原作者と作画家の確執を何とかしないと、限りなくハードルが高いだろう。まあ、松島さんの声はスパロボのさやかさんの声で聞きまくっていたからなあ。TVシリーズで一番長く、さやかさんを演じたのは太地琴絵(旧芸名・江川菜子)さんなんだが、それはそれで特撮者にはビジンダーの声などで印象的な人だが、スパロボのさやかさんは松島みのりさんで定着したからなあ」

晶華「でも、マジンカイザー版だと、内川藍維さんよね」

NOVA「定着したとは思えないな。INFINITYだと茅野愛衣さんで、キュアフィナーレで……って、それよりも兜甲児の未来の娘になるリサの声が上坂すみれさんじゃないか。つまり、リサが転生して、さやかさんになったということか」

 

翔花「というか、ネオグランゾンさんの話のはずなのに、何故かマジンガーZさんの話になってるし」

晶華「NOVAちゃんの寄り道脱線癖は健在ってことね」

NOVA「いや、寄り道脱線じゃなくて、ここで華麗にネオグランゾンに話が戻って来るんだ」

翔花「どうやって?」

NOVA「DDのネオグランゾンの防御力は、ベスト5には入り損ねたが、6位の3000。これはマジンガーZと同じなんだ」

翔花「へえ。つまり、ネオグランゾンさんというのは、真ゲッターさんのHPと、マジンエンペラーGさんの攻撃力と、マジンガーZさんの防御力を合わせ持つ機体ってことね」

NOVA「まあ、その他の能力値、照準や運動、スピードでは大したことがないんだがな。照準280はOO一期のキュリオスガンダムや、ゲッターノワール2並みということで低くはないが、300越えの狙い撃つ系の機体がいっぱいいるし、運動277も悪くはないが、やはり避けられる機体ってわけじゃない。スーパー系にしては、リアル系の弱い機体並みの回避率ってところか」

晶華「一番、回避能力が高いのは?」

NOVA「機体サイズ的には、SSのデビルマンが避けやすいと思うが、回避292は300を越えていないので、少し心許ない。Sサイズで回避325のフェアリオンと、Mサイズで回避328のHi-νガンダムが最強のスペック上の回避ユニットだったが、今回、回避331のダブルオーライザーが登場したことで、アムロさんの機体がトップの座を刹那に奪われた形になる」

翔花「アムロさんの時代は終わったのね。刹那さんにはまだダブルオークアンタって強化機体があるけど、アムロさんはHi-ν以上の機体は存在しないし」

NOVA「まあ、シャアとの合体攻撃が今回DDでも実装されたので、まだまだ強化の道は残されているけどな」

 

NOVA「で、スピード最高なのは700のデビルマンで、次に645の龍王丸、625のビルバインレイズナー鋼鉄ジーグ、ギアスの紅蓮、ゲッターノワール2などいろいろあって、ネオグランゾンの550は遠く及ばないんだが、ほとんどのMサイズ機体は標準的にスピード550なので、要は平均的なスピードだから悪くないと言ったところか。スピードが一番遅くて、なかなか攻撃のターンが回って来ないのが、2Lサイズのダイターン3の450。スピード400台の機体は、とにかく部隊の進軍に置いてかれがちなので、オート戦闘に任せると、ほとんど戦闘デモを見る機会がないのが残念だ」

翔花「スピードの速い機体が、どんどん敵陣に切り込んで、ザコをバッタバッタとなぎ倒すから、硬いけど遅い機体は戦えないってことね」

NOVA「まあ、ネオグラは格別速いわけではないが、遅くもないし、大きな弱点もない安定した強機体と認識しているな。何よりも嬉しいのは、グランゾン武装パーツも使えるので、『強いユニットが手に入ったけど武装が揃わないので実力を発揮しきれない』というDDあるある問題とは無縁だってことだな。そのおかげで、旧グランゾンを使う理由が趣味以外でなくなったわけだが」

晶華「つまり、NOVAちゃんのネオグラは、元のグランゾンさんの武装を使い回している中途半端な状態ってことね」

NOVA「仕方ないだろう。ネオグラのSSR武装は入手したばかりでレベル75。それに対して、旧グラはSSR武装が2つもあって、レベル100まで育成済みだったりするからな。とにかく、今はシュウの戦闘回数を増やして、パイロットの技能ボーナスも増やせる時期なので、ネオグラとダブルオーライザーが部隊の主力という状態だ」

 

エヴァ破の話

 

NOVA「で、ネオグラ話から、いろいろ話題を広げてみたが、ストーリー本編に移ろう。前回は機界31原種の襲来で大変だった第2世界だったが、今回は第7の使徒が出現するとのことで、久々にエヴァの原作ストーリーが展開する。なお、第6の使徒と交戦したヤシマ作戦はこの記事だ」

晶華「2年半近くも前の話なのね」

翔花「ドンブラが始まったのが2022年3月だから、それ以前だなんて、大昔もいいところよ」

NOVA「お前はドンブラしか基準がないのか!」

翔花「ええと、今年は2018年を元年とする花粉症ガール暦7年に突入して、ドンブラ暦に換算するならドンブラ3年ってことね。DD世界で第6の使徒が現れたのは、ドンブラ紀元前の半年前ってことになる」

NOVA「おかしな暦を作るなよ。とにかく、エヴァの物語はずいぶんと停滞していた感じだが、その間にアスカが真ゲッターに乗るスペシャルイベントがあったり、ガルズオルムがウイルスをばら撒いたりした事件があったので、シンジたちが別にストーリーで空気になっていたわけではない」

晶華「それでも、エヴァの物語の続きが描写されたのは、ずいぶんと久しぶりだ、と」

NOVA「第7の使徒の出現が警戒される中で、次元ゲートを通過して何故かグレンダイザーの敵の円盤獣なんかがわらわら出現して、そっちの対応にバタバタする流れだ」

翔花「何で、関係ない敵が出て来たの?」

NOVA「第7の使徒の戦闘グラフィックを作る手間を省いたんだろう。肝心の使徒は、マップアイコンで出現したと思ったら、宇宙から駆けつけて来たスターガオガイガーのディバイディングドライバーで湾曲空間に引き込まれて、スーパーロボットの総攻撃であっさり撃破された。で、自分の活躍で使徒を撃退できず、仲間の助けを借りないといけなかったことで、アスカがご機嫌ナナメになるというストーリー展開だ」

晶華「アスカさんが激オコなのは、映画の破のストーリーを踏襲ってことね」

NOVA「一応、少しずつ破の物語を消化している感じだけど、破の後半からQへ至る流れが急展開だからな。どういう形で、クロスオーバー的につなげるかをまだ模索している段階に見えるな」

翔花「時間稼ぎってこと?」

NOVA「というか、DDではアスカの登場が前倒しすぎたんだよな。アスカの登場は、新劇場版では破からであって、1作めの序には登場していなかった。だけど、DDではアスカと綾波を同時参入させて、ディバイン・ドゥアーズの物語に組み込んだ。少なくとも、アスカの物語は新劇場版とは大きく違う流れになっているのを、この辺りで改めて破のドラマに適合させようとして、『仲間との共闘を受け入れず、独りよがりのプライドにすがって、破滅しそうになる展開』の予兆を見せた感じだ」

晶華「つまり、改めてエヴァ破のストーリーを立ち上げたってことね」

NOVA「序は大体、TV版と同じだけど、破はだいぶ改変されていて、これまでのスパロボでも部分的にしか再現されていない。DDではそれをどう料理するかが気になるところだ。破からQへ進めるには、14年の時間経過とNERV対ヴィレの対立構造を設定しないといけなくなって、仮にヴィレをディバイン・ドゥアーズに置き換えるのか、それとも真ゲッターのインベーダーや機界31原種の機界昇華とサードインパクトを絡めるのか、いろいろ可能性は考えられるが、とりあえずの足場固めになるのかな、と」

翔花「文字どおりの『破』のストーリーが始まったってことね」

 

ダブルオーの声

 

NOVA「そして、今回の目玉のダブルオーの物語だな」

 

NOVA「この話の続きになる」

晶華「半年と少しぶりか」

NOVA「シナリオタイトルは、2期の7話『再会と離別と』、11話の『ダブルオーの声』、13話の『メメントモリ攻略戦』までで、原作イベントを適度に消化しつつ、原作の悲劇(オートマトンによるカタロン本部の蹂躙)をボルフォッグやガンダムWのテロリストたちの支援で被害を防ぎ止めた形だな」

翔花「原作イベントって?」

NOVA「ソーマ・ピーリスことマリーが、アレルヤと再会して記憶を取り戻した。これで、将来、アリオスガンダムに追加武装GNアーチャーが加わる下地ができたと思う。そして、沙慈とルイスの物語がつながり、沙慈がオーライザーに乗って刹那のダブルオーと合体。その上で、アロウズの殲滅兵器メメントモリの破壊作戦に至る」

翔花「順調に話が展開したってことね」

NOVA「OOの2期もこれで半分が消化したってことだな」

 

火星解放作戦

 

NOVA「そして、舞台はOOとギアスの第4世界から、レイズナーとオルフェンズの第5世界の火星に移る。レイズナー原作では、地球がグラドスに制圧されたが、DDではそれを改変して制圧されたのが火星という形になった。だけど、いつまでもグラドス軍が火星にのさばっていると、オルフェンズの物語の続きが展開できないので、ここらで反攻作戦を行い、火星から引き払ってもらおうって話だ」

晶華「そう、上手く行くのかしら?」

NOVA「パート12に持ち越しになるかな、と思ったら、同じ世界のヴァルブレイヴのエルエルフと、アルドノアの伊奈帆、そしてギアスのゼロ(ルルーシュ)の3大天才戦術家の作戦が組み合わさって、そこにボルフォッグおよび『GGGのディビジョン艦III  百式司令部多次元艦スサノオ』の諜報能力やらレーザー反射能力を活用した結果、グラドスの秘密兵器・戦略ゲラン衛星の脅威が排除されて、ル・カイン率いる敵の主力軍を火星から撤退させることに成功した」

翔花「つまり、レイズナー世界だけの戦力では不可能なことが、別作品とのクロスオーバーによって、達成できたってことね」

NOVA「時代背景で考えても、レイズナーの時代は1985年の情報技術に基づいて作られたSF観(作品内では1996年設定。ただし、ソ連は健在)。それに対して、ガオガイガーの97年SFや、21世紀の天才少年たちの戦術の方が時代の先を進んでいたってことだ」

晶華「昭和の悪の宇宙人のやり方じゃ、平成以降のSF科学技術や戦術立案には勝てなかったってことね」

NOVA「85年の時点では、レイズナーの示した未来宇宙観やメカニック観は斬新に見えたんだけどな。無人殺戮マシンのターミネーターポリスとか、レイズナーに搭載されたサポートAIとか、バックパックの換装によって機体特性を変更するギミックとか、脱出用の高速機動能力を攻撃に転用するVーMAXとか、アイデアの宝庫だったんだが……今では当たり前の定番ネタとして多くの作品に受け継がれているな」

晶華「80年代にあまりなかった技術って、ステルス機能?」

NOVA「世界初の実用的なステルス戦闘機として知られるF-117ナイトホークは、1981年に初飛行を行ったそうだが、当然、軍事機密に属するので、公式に情報公開されたのは1988年だそうだ」

翔花「つまり、昭和の終わりに、ステルス機の黒い三角形デザインとか、その機能がメカアニメなどに採用されるようになったのね」

NOVA「1994年のマクロス7や、ガオガイガーの翼のステルスガオーなどが、スパロボにおける初ステルス機のイメージだな。まあ、それまでは忍者ロボとか魔法とか、他にはミノフスキー粒子といったレーダー撹乱物質および電子戦のジャマー機能はあったが、現実ミリタリーに沿った形でのステルス機体というものはなかった……のかな。せいぜい、迷彩塗装とかその程度?」

晶華「とにかく、レイズナーの次第にはステルスという考え方は珍しかったので、味方のステルス艦などにも対応できなかった?」

NOVA「ただ、DDでは、戦略ゲラン衛星そのものがステルス状態で隠されている設定なんだな。つまり、原作レイズナー以上に、21世紀に対応した戦略要素が付与された形になっていた。そのために、衛星の位置を探ってから破壊するという諜報戦が物語の要になったわけで」

翔花「敵の秘密兵器がどこに隠れているかが分かれば、後はスーパーロボットの大戦力で各個撃破できるって寸法ね」

NOVA「そんな感じのストーリーだったな。そして、切り札のゲラン衛星が破壊されたことで、ル・カインさんは愛機ザカールに乗って出撃するわけだが、原作ほどの脅威とはならずに、父親のグレスコさんの命令で撤退せざるを得ない状況に追い込まれて、火星解放作戦が終わったわけで」

 

晶華「逃げる敵を追撃したりはしないの?」

NOVA「それもありかもしれないが、その時、驚くべきニュースが届くんだ」

翔花「それはビックリ!」

NOVA「いや、まだニュースの内容を言ってないのに、中身も聞かずに驚くな」

翔花「だったら、中身を聞かせて驚かせてよ。つまらない内容だったら、ビックリを返してもらうから」

NOVA「ビックリなんて、どう返せってんだ。とにかく、聞いて驚け。各世界をつなぐゲートが一斉に消失したんだ!」

翔花「??? どういうこと?」

NOVA「たとえば、このブログから、コンパーニュやウルトロピカルに行けなくなったらどうなる?」

晶華「NOVAちゃんが、ここのブログに専念することになるから、ハッピーだね」

NOVA「たとえが悪かった。俺がウルトロピカルでゲームブック記事を書いている間に、ここに戻るゲートが閉じてしまったら?」

晶華「だったら、ウルトロピカルに花粉テレポーションをして、NOVAちゃんを連れ戻すしかないわね」

NOVA「花粉テレポーションなんてできないだろう? 少なくとも、花粉分解と短距離瞬間移動はできるが、長距離での移動はゲートを通らないと無理なはず」

翔花「でも、NOVAちゃんは自力の時空魔術で、長距離移動できるはずでしょ?」

NOVA「まあ、そうかもしれんが、とにかく、それまで普通にできた次元移動ができなくなったら、ディバイン・ドゥアーズの活動にも支障が生じるだろう?」

翔花「つまり、第5世界に囚われたままってこと?」

NOVA「まあ、ハーザが人工的に作り出すゲートがあれば大丈夫だとは思うが、これまでに存在していたゲートが消えたのか、それともハーザのゲート生成能力までが使えなくなったのか、で重要度が変わって来るな。どういう状況なのか、詳しくは次のパート12につづく、だ」

晶華「気になるところで終わったわけね」

翔花「きっと、それは、バーンブレイバーンさんの勇気爆発の影響だと思うの」

 

NOVA「まあ、ゲート消失がブレイバーンの影響なのかどうかは知らんが、続きの話が楽しみなのは変わりないってことで」

(当記事 完)