WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

S2『罠の都カーレ』攻略記・戦士編1

パラグラフ1番(カーレ到着)

 

晶華「それでは、ディレクター役を務める粉杉晶華です」

クローディア(翔花)「主人公はわたし。リーブラ女神の加護を受けし聖勇者、かつてはガンドバッド王国の女王を務めた女戦士クローディア役の粉杉翔花です」

EJ(ジュニア)「そのクローディア様の愛剣、かつては伝説の村人上がりの異世界転生英雄ピップにも付き従った聖剣エクスカリバーJrことEJ。務めるは、セイリュウ・ジュニアですぅ」

009「サブディレクター役にして、解説役。たまにNPCなんかも担当するNOVA2009だ。平成NOVAのメモリで起動するケイPマーク3という出自はあるが、実質的に令和NOVAの代役ンだな。こっちの時代にもずいぶんと慣れたが、まさか戦隊シリーズの終結を見ることになろうとは……関智一さんがアカレンジャーに変身するなんて、2009年に言っても、誰も信じなかったろうな」*1

晶華「ナイン君、寄り道脱線回路が起動してるわよ」

009「おっと、失礼。しばらく引っ込んでいるので、話を進めてくれ」

 

晶華「では、始めます。『混沌の街カーレ。そこは、バクランドへの入り口だ』」

 シャムタンティ丘陵の裾野には、城壁に囲まれて、広大なジャバジ川によって2つに分断された河港都市が広がっている。

 

クローディア「ここから、カーレの歴史や説明がいろいろ入るのね」

晶華「長いから、概要だけ語るわね。ジャバジ川とラムレ湖の間にある唯一の浅瀬に興った街だとされているけど、ラムレ湖とカーカバード海を行き交う漁船を狙う河賊たちの拠点が発展したとも言われている」

クローディア「悪徳都市ってことね。ジャバジ川を渡るには、ここを通らないといけないそうだけど、そんな危険を冒すぐらいなら、せめてジャバジ川を小船で渡してくれる人を雇えばいいのにって思うわ」

晶華「だけど、リーブラ様がどうしてもカーレを通れっておっしゃるのよ」

クローディア「それは……邪悪なスラング神殿を成敗しろって神託ね」

晶華「ゲームブックには、そんなことは書いていないけどね」

クローディア「だけど、正義と真実の神の使徒としては、悪意の神の信仰がはびこる街なんて、マンパンの大魔王と同じくらい許せないと思う。カーレにリーブラ信仰を広めれば、将来、ガンドバッド王国を再建する際にも助けになるはず。そう、これはわたしの将来の夢のための布石なのよ。カーレに正義と真実の素晴らしさを示すことがね」

EJ「さすがはクローディア様。カーレを支配下に置いて、その勢いでバクランドを攻略し、マンパン砦を攻め滅ぼしましょう」

クローディア「EJ。それをするには〈王の冠〉が必要よ。物事には何でも順番というものがある。今のわたしの武力では、街や砦の長を一騎討ちで倒すことはできても、大勢を相手どることは難しい。何しろ、遠くからドングリを投げつけられただけで、3点もダメージを負ってしまうもの。戦場だと、ドングリ以上の威力を持った石弓の矢や、魔法が雨あられと降ってくる。いかなる英雄と言えども、たった1人の剣で大軍を相手にするのは不可能よ」

晶華「……お姉ちゃんが猪突猛進じゃなくて、戦術的判断をきちんとしているなんて」

クローディア「こう見えても、元女王よ。昔、ロザリンちゃんから、いろいろ説教された記憶が残っているのよ。だから、このカーレを支配するためには、策を巡らせる必要があるのは分かる」

晶華「ええと、カーレを支配する必要はないんですけど? ここはただの通過地点なだけで……」

クローディア「ディレクターに聞くわ。カーレの領主は誰? 領主が悪い人なら、領主に反抗するレジスタンスのリーダーでもいい。とにかく、街の権力者にわたしの力を証明すれば、万事うまくいくと見たわ。群れは頭さえつぶせば、何とでもなるはず」

晶華「ええと、その理論は、お姉ちゃんにしては正しいことを言っていると思う。たぶん、ゲームが違えば、お姉ちゃんの方針は妥当かもしれない。だけど、もう少し、こっちの話を聞いてちょうだい」

クローディア「うん、カーレについての情報をもっと話して」

晶華「カーレは無法の街なの。街が発展するにつれて、バクランドやシャムタンティのならず者を惹き寄せて来たわ。邪悪な人殺し連中が押し寄せてきて、住人たちも身を守るために、さまざまな罠を仕掛けるようになった。罠の都と言われるのは、そのためね」

クローディア「すると、盗賊たちがはびこってそうね。街の顔役は盗賊ギルドかしら」

晶華「ブラックサンドなら、そうでしょうけど、あの街にはアズール卿って絶対的権力者がいる。だけど、カーレにはそういう領主みたいなトップが誰なのか、街の外からははっきり知られていないのね」

クローディア「え? トップが誰か分からない?」

晶華「王国とか、絶対的な権力者が君臨している街なら、自分が領主だと周囲にアピールしているのね。だけど、カーレは誰が支配者なのか、街の外には秘密というか、少なくとも公に宣伝してはいない。カーレの権力者を知るのは、街の住人たちか、外の国の密偵ぐらいなものね。シティガイドもないから、公開情報でもないのよ」

クローディア「ディレクターにも分からないってこと?」

晶華「ゲームブックで探すのに苦労したわ。知りたければ、お姉ちゃんも苦労して探してね」

クローディア「リーブラ様が真実を教えてくれないかしら?」

晶華「リーブラ様からは、『カーレの街には今、長がいません』との簡単な伝言が」

クローディア「長がいないなんて。本当に無法の街みたいね。長と交渉したり、打ち負かして、街の支配を乗っ取る作戦は通用しないことは分かった」

晶華「長がいたら、そうするつもりだったの?」

クローディア「ただの選択肢の一つよ。でも、領主のいない街とは思わなかったわ」

晶華(いないわけじゃないんだけど、今、街の外に用事で出かけているって話なのよね)

 

街に入る前に

 

クローディア「とにかく、街に入る前に、あれこれ検討をしても仕方ないことは分かった。領主もいない無法の街で生き残るには、このわたしが正義と真実を示さなければならないことも。だったら、街で有力な伝手を探してみることにするわ」

EJ「心当たりは2人ほどいますねぇ」

クローディア「そうね。キャラクターシートに書いてある。1人はグランドラゴルさんの知人のヴィックさん。VIKの合言葉で助けてもらえるって話。もう1人は、暗殺者のフランカーさん。79番に行けって言ってたけど、今、行ってもいいかしら?」

晶華「79番には、フランカーの出現するパラグラフが2ヶ所書いています。『244番に着いたら111へ進め』『110に着いたら222へ進め』って情報がありますが、メモをとってはいけないそうです」

クローディア「ええ? どうして?」

晶華「その場に着いたときに、フランカーの顔を覚えているかを確認するため、だそうです」

クローディア「フランカーさんの顔って、黒ずくめの覆面姿だから、どんな顔か分からないわよね。それとも、街の中でも覆面を付けてるの?」

009「実は、覆面姿の暗殺者は世を忍ぶ仮の姿。その正体は、天下の風来坊のフランカーだったのだ」

クローディア「それって、徳田何ちゃらって、凄腕剣士じゃない。ええい、上様があんなところにおられるはずがない。大体、弱かったし」

009「魔法使いにとっては、強敵になる可能性が高かったんだが。とにかく、フランカー役はぼくとのことなので、パラグラフ244と110がどんな場面かチラ見してもいいよ。こっちも確実に出会いたいし」

クローディア「じゃあ、244番」

晶華「街の広場で、テントが張られて、何かのお祭りで盛り上がっているようです。いろいろな催し物を見ることができる場所ですね」

クローディア「祭りの会場に、紛れ込んでいるってことね。110番は?」

晶華「にぎやかな〈旅の宿〉です」

クローディア「暗殺者だから陰キャだと思っていたけど、意外と騒がしいところが好きみたいね。それとも、殺しの標的を虎視眈々と狙っているのかしら?」

晶華「とにかく、フランカーさんの出現場所を、リーブラ様の天啓で教えてもらいました」

クローディア「さすがは真実の女神さまね。いい情報源になってもらえる」

009「一応、教えておくと、フランカーはカーレの権力者の情報を一つ持っている」

クローディア「それは是非とも会っておきたいわね。もしかして、フランカーさん自身がカーレの権力者の密偵か何かって可能性はある?」

009「さあ、どうだろうなあ」

 

カーレの南門

 

クローディア「それでは、フランカーさんやヴィックさんという当ても思い出せたことで、いよいよカーレの中に入ろうとします。ええと、南門から入って、北門を抜けて、バクランドを目指せばいいのね。地図もあるし、大丈夫」

晶華「地図は持ってないわよ」

クローディア「え? 前に地図を見せてもらったんだけど?」

晶華「それはプレイヤーであって、キャラクターのクローディアは地図を入手したわけじゃない。地図をくれる人と出会うまでは、地図の情報を使うのはなしね」

クローディア「うう、『ミッション1、ヴィックを探せ』『ミッション2、フランカーを探せ』『ミッション3、地図をくれる人を探せ』 どんどんすることが増えるんですけど?」

009「前作から続けると、最初の情報が増えるからな。いきなり、カーレから始めると、南門をどうやって開けるかを考えるところからスタートだが」

クローディア「え? 普通に開かないの?」

晶華「カーレの南門を開けるには、門をドンドン叩いて門番を呼ぶか、魔法で開けるかの選択肢がありますが」

クローディア「魔法の中にVIKの文字はある?」

晶華「ありません」

クローディア「だったら、DOP」

晶華「ちょっと。それができるのは、魔法使いだけなんだから」

クローディア「だって、ロザリンちゃんのプレイで覚えたんだし。リーブラ様の啓示で、DOPの呪文を教えてもらったってできない?」

晶華「そんなことをしなくても、門の鍵(12)を持ってるでしょう」

クローディア「ああ、12番へ進めばいいのね。前作をプレイしていて、良かった」

009「後で、鍵がない場合のIFルートをチェックしないとな」

 

晶華「それでは、スヴィンの長からもらった鍵を、門の鍵穴に注意深く差し込むと、カチャッという音とともに扉がスッと開けられるようになります。扉の隙間から中をのぞくと、誰の姿も見えません。門番に見とがめられると面倒なので、クローディアはさっと素早く中に滑り込んで、後ろ手で門を閉ざします。そこで気が付きました。鍵を鍵穴に付けたままだったことに。この鍵を回収することはできませんので、所持品欄から消してください」

クローディア「さようなら、門の鍵さん。あなたのことは忘れ……るわね、きっと。とにかく、もう南門から外に出ることはできなくなった、ということで」

晶華「こっそり門から街に忍び込んだクローディアは、静まり返った通りを抜けて、大通りに出ようとした矢先に、石造りの建物に気付きます。鉄格子の窓のある建物で、中には老人が1人、木のベンチに座っているのが見えます。建物に入って、老人に挨拶するか、スルーして先に進むか、の選択肢です」

クローディア「この世界のお爺さんは物知りな人が多いので、いろいろ情報をくれるっぽいのよね。挨拶しておくわ」

晶華「建物の中に入るには、扉を開けないといけませんが、鍵が掛かっています。ところが、鍵も刺さったままなので、そのまま鍵を開けて、中に入ることができました。しかし、中に入ったとたん、扉が閉じて、自動的に鍵も掛かります。どうやら、勝手な侵入者を閉じ込める仕掛けっぽいですね」

クローディア「わたしは経験していないけど、ロザリンちゃんの攻略で、鉱山の扉に似たような仕掛けがあったわね。何かに反応して、勝手に扉が閉まる罠みたいなのが」

晶華「とにかく、クローディアは牢獄っぽい建物に閉じ込められてしまいました」

クローディア「いきなりピンチ!?」

 

老人の話

 

晶華「唐突に閉じ込められた牢で、あなたは老人と2人っきりです」

クローディア「お爺さんは犯罪者ってこと? いかにも悪そうな面構え?」

晶華「抜け目なさそうな目つきですが、それほど威圧感はありませんし、はっきり分かる敵意も見せません。薄汚れたローブを着ており、座っていたベンチから立ち上がると、あなたに右手を差し伸べて、歓迎の意を表明します。ただ、その左の袖はだらりと垂れ下がっていて、相手が隻腕の不具者であることに気づきました」

クローディア「ぼくはクローヴィス……と男装に合わせた偽名を使います。ええと、嘘をついた形になるけど、リーブラ様は許してくれるよね」

晶華「真っ赤な嘘じゃなくて、半分は真実なので大目に見てもらえます」

クローディア「良かった。クローヴィス名義だけど、リーブラ様の聖印は隠していないので、神託に従って旅をしていると打ち明けます。正義と真実のために、このカーカバードの悪を倒し、謎を解いてキュアっと解決するのが目的です」

晶華「キュアっと解決? 魔法使いか何かか? と老人は驚いたような目で見ます」

クローディア「いや、それは生き別れの妹の方で、ぼくは見ての通りの戦士。それも女神の加護篤き聖勇者……を自認していますが、まだまだ修行中の身」

晶華「確かに立派な剣を持っておる、と老人の目が興味深そうにキランと輝きます。わしもかつては冒険者として、魔法のたしなみもあったのじゃが、シャンカー鉱山のオーガーどものせいで、片手を奪われてからは、野心も魔法の技も失って、今は老い先短いただの爺いよ……と自嘲するように身の上話を語ります」

クローディア「片手だと、魔法が使えなくなるの?」

晶華「身ぶりが必要な魔法は、かなりのハンデを受けるみたいね。それを補うための義手を探す冒険譚も成立するぐらいには」

クローディア「ふうん、それはお気の毒。でも、どうして捕まってるの? 悪いことをしたのかしら?」

晶華「いやいや、と老人は首を横に振ります。これはカーレの南門の門番の流儀だそうです。街に入った身元不明の旅人を牢屋に閉じ込め、害にならないかを確認してから、厳しく注意して釈放するそうです。1日待てば、牢から出してもらえるだろう、と」

クローディア「その間、食事は出してもらえるのかしら?」

晶華「無理じゃろう、と老人は悲しそうに言います。この牢には何度も世話になったが、食事を出してもらったことは1回もないそうで」

クローディア「……今朝、トレパーニの村を出た時は、食事を振る舞ってもらったかしら?」

晶華「1巻の最終パラグラフで、朝食を食べた、という記述はないわね」

クローディア「わたしの冒険記では、マンティコアを倒した6日めには、たっぷりとした食事と睡眠って書いてあるのよね。だけど、旅立ちの朝に何かを食べたとは書いていない。『朝食を食べてから出発します』と言っておくべきだったわ」

晶華「食事の件はともかく、老人はあなたと打ち解けあった後で、北門を閉ざす魔法の鍵の話をしてくれます。街の南門は、門番との交渉さえ成立すれば出入りは容易い。だけど、危険なバクランドに面した北門はもっと厳重に守られている。北門を開けるには、4行から成る詩文の形式の呪文を唱える必要があるのだけど、その4行すべてを知るカーレ最高の権力者を除けば、その下に位する4人の賢人指導者が各々1行ずつ知っているそうです」

クローディア「カーレには、最高権力者っていないって聞いたけど?」

晶華「老人の話によると、カーレは王国と違って、貴人や賢人との合議制で運営されているようですね。ただ、陰謀渦巻く街のために、賢人会議に参加している人間が誰なのかは公開情報ではなく、街全体に関わる問題でもない限りは、住人たちの自治が相当なレベルで認められていて、無法なりの自主独立の治安が守られているというか、自分の身は自分で守れ、という法がまかり通っているそうです」

クローディア「自主独立かあ。聞こえはいいけど、街としてはてんでんばらばらってことね」

晶華「商人たちの自治都市に近い政治体制に思えますが、商人といっても海賊や盗賊まがい、親分肌のごろつき、力ある魔術師や、信仰教団の長などがしのぎを削って、時に協力し合うも、互いの利害を巡って暗闘を繰り広げている、自由と腐敗と暴力のはびこる街です」

クローディア「この街を支配するには、厳しいバトルロワイヤルに勝ち残る必要があるみたいね。それこそ統一するには〈王の冠〉の力がなければ難しそう」

晶華「つまるところ、北の門から街を出るには、4行詩から成る合言葉が必要で、4行詩を全て知っている最高権力者は誰か分かっていない。あるいは、詩の1行ずつを知っている2位から5位の賢人指導者を見出して、それぞれの情報を教えてもらうのが、この冒険の目的になります。4行詩の呪文を使って、北の門を開くと、最終パラグラフの511番に到達して、3巻のバクランドの冒険に進むことができる、と」

クローディア「4つの合言葉かあ。お爺さんは誰か心当たりはない?」

晶華「わしのような下賎の身には、賢人指導者が誰かなど知るよしもない、と老人は苦笑します。ただ1人は、学問を研究している魔法使いだと聞いたことはある」

クローディア「まあ、賢人が学問を研究しているのは当然だし、魔法使いが学者というのも定番よね。その情報にはあまり価値はないと思うけど、一応、感謝の言葉は述べておくね。リーブラ様の加護があらんことを」

 

IFルート:今作から始める場合

 

晶華「それでは、老人から本書の攻略上、必要な目的を教わったところで、一度休憩して、IFルートの確認に入ります。解説役はナイン君にお願いするわ」

009「解説お兄さんになりつつある009だ」

クローディア→翔花「お兄さん? おじさんじゃなくて?」

009「38才はまだギリギリ青年だ。40過ぎたら中年のおじさんであることを認める」

EJ→ジュニア「子どもにとっては、20才を過ぎた大人は、皆おじさんおばさんですぅ」

009「いや、お兄さんをおじさんと呼ぶのはまだいい。だけど、30前後の女性をおばさん呼ばわりすると、相当な怒りを買うから、アラフォーまではお姉さんと呼んであげるのが優しさってもんだよ、少年」

晶華「年令の話はさておき、パラグラフ1番から行けるのは、鍵を使わない場合、戦士は必然的に門番を呼ぶ178しか選択肢がないのよね」

009「178番へ進むと、衛兵が現れて横柄に怒鳴りつけて来るんだ。そして、素性を聞かれた主人公は『父親に会うためにダンパスから来た、と嘘をついて、偽名を名乗る』ことになる」

翔花「大ウソつきね。よく、リーブラ様は許してくれたこと」

009「ソーサリーの時点では、リーブラは単に正義の女神で、真実を司る設定はなかったからな。リーブラが真実の女神になったのは、86年の『タイタン』からで、それ以前は正義と愛の女神とも呼ばれたりしたが、愛と美は妹神のアスレルに継承され、末の妹が平和の女神ウスレルになって、運命の女神シンドラの娘3姉妹となったのが現在のFF公式神話設定だ」

翔花「つまり、ソーサリーのリーブラ様は、真実に対して、それほどこだわっていないってことね」

009「そもそも冒険の内容が、敵陣営に対する潜入を目指すシークレットミッションだからなあ。嘘をついてはいけないということを杓子定規に考えると、ストーリーが成立しない危険があるので、その辺はフレーバー程度で、多少は融通を利かせてもいいか、と」

翔花「正義や使命のための嘘なら許容範囲だけど、私欲のための嘘は禁じ手ぐらいに考えておくわ」

009「それで、衛兵に賄賂を渡して通してもらうよう交渉する選択肢も出るんだが、その交渉は実らずに結局、捕まって老人の牢に囚われることになる。まあ、こちらのルートは賄賂を渡すという選択肢を選んだ場合に、実害が出るわけだな」

 

翔花「もしも、鍵を使って侵入して、老人をスルーしたら?」

009「先に進もうとしたら、衛兵に見つかって、あっさり捕まって牢屋送りだ」

翔花「何をしても牢屋行きは確定で、老人の話を聞く運命からは逃れられない、と」

 

009「ついでに、呪文を使った場合の展開も見ておこう。どうせ、ロザリン編では、鍵を使って侵入するだろうから、ここで呪文を使うことはないだろうし」

晶華「本作の偽呪文第1号は、BAMね。1巻では、偽呪文が5個中で2個ってパターンが多かったけど、2巻だと偽呪文の可能性が減って、1個というのが定番だと」

009「最適解は、やはりDOPだろうなあ。体力点2点で鍵が開く。まあ、結局つかまるだけなので、呪文を使わずに、衛兵に素直に投降するのが一番いいんだが」

晶華「それでも呪文の使用にはロマンがあるの。ここでも巨大化呪文BIGが使えて、力で無理やり門を押し開こうとするんだけど、門が頑丈すぎてビクともしない。効果時間が切れた頃に、衛兵が現れて178番へ進む。呪文は発動したけど、役に立たなかったケースね。1巻では有効だったBIGが黒星スタートなのは残念」

009「過激なのが、門を燃やそうとするHOTだな。体力点を4点消費するが、有効な結果で、衛兵が駆けつけて火を消そうとしている間に、こっそり潜入に成功する」

晶華「テロリスト志望の魔法使いをロールプレイしたければ、お勧めね。私はやらないけど」

009「アイテムがなくて使えないのが、疾風呪文のHUFだ。まあ、仮に発動したとしても、風で頑丈な門が開くとは思えないから、役に立たなかったろうけど」

 

晶華「以上、IFルートを通ろうが、老人と牢屋に2人っきりという運命は変わらないのが、カーレの序盤、と」

ジュニア「門の鍵があっても、あまりお得感はなかったってことですねぇ」

 

牢屋を出てからが本番

 

翔花→クローディア「IFルートの確認が終わったので、話を続けます」

ジュニア→EJ「今から脱獄大作戦が始まるんですねぇ」

クローディア「お爺さんから4行の合言葉の話を聞いたわたしは、華麗に呪文を検討するの。ここは、やはりDOPね」

晶華「だから、お姉ちゃんは魔法を使えないでしょう」

クローディア「それでも、呪文の選択肢をじっくり見ます。VIKって書いてない?」

晶華「書いてないから。一応、私のロザリンの解説を前倒ししておくと、体力点的に最適解なのは、POPなのね。小石3個と体力点1点消費で、窓の鉄格子を破壊できる。将来は、これを使うと思うわ。力技でZAPの稲妻を使った扉破壊もできるけど、体力点4点消費は効率悪すぎる。

「アイテムなくて使えないのがFIXで、効果が何かを固定することだから、発動しても牢破りに役立つとは思えない。偽呪文はFILね。とにかくVIKはないから、戦士は何も策がなく、一晩を牢で過ごすしかないの」

クローディア「剣で扉を叩き割るという選択肢もないのね」

晶華「戦士として優秀なクローディアは、カーレの牢獄の扉が非常に頑丈なので、人間の力では壊せないことを理解します。老人も、ムダな体力を使わずに、衛兵が来るのを待った方がいい、と助言しますね」

クローディア「仕方ないわね。食事は口にしません。何だか、ここで食べるのはお爺ちゃんの目線が気になるから」

晶華「そうね。老人の物欲しそうな視線にほだされて、ついつい1食分を差し出したくなりそうね」

クローディア「べつに体力も減ってないし、ここで食事するのはもったいない。1日ぐらいの食事を抜いても死にはしない、と割りきって、断食モードに入ります。さて、今夜はお爺ちゃんと2人っきりだけど、男装少女相手に変なことをしないわよね」

EJ「大丈夫ですぅ。クローディア様に変なことをしようとしたら、このボクが反応しますから、安心してお休みくださいぃ」

クローディア「うん。EJが見張ってくれたら安心よ。ゆっくり眠らせてもらうわ」

 

晶華「では、翌朝です。睡眠で体力2点を回復しますが、空腹で体力3点を失います。2点回復は体力MAXで無効で、3点減少のみ影響します」

クローディア「差し引き1点減少ってわけにはいかないのね」

晶華「睡眠による回復と、食事抜きによる減点が同じタイミングだと解釈するなら、そういう裁定もあるでしょうが、1巻の場合は、先に回復して、その後のパラグラフで空腹時の体力減少だったので、ここでも回復が先、減少が後と裁定します。1巻で、別々のパラグラフで処理したことを効率よく縮めた形ですね」

009「こういう細かい処理の違いにも、ゲームブックの手順の進化が現れているな」

クローディア「とにかく、3点減って、残り体力点は18点」

晶華「朝になって、衛兵たちが現れて、牢から釈放してくれます。街で騒ぎを起こさないように厳重に注意されて、解放されました。老人はあなたより先に通りを目指して、速足で立ち去ろうとしています。そこで、ふとあなたは荷物が軽くなっているのに気づきました。老人が何か1つの所持品をくすねて行ったようです」

クローディア「え? 賢い人には見えないはずの普通の剣(マイナス1)がなくなってる?」

009「それは、普通の剣とは言えないだろう!?」

クローディア「EJは見張っていたんじゃないの?」

EJ「ボクは賢いから、見えない剣がなくなっていても、気付かなかったんですよぉ。それよりも驚いたのは、あの老人の手口。見えない剣に気づいて、こっそりすり取るなんて巧みの技としか思えないですぅ」

クローディア「いいえ。あの剣が見えていたってことは、このわたしに負けず劣らずバカだって証よ。大体、マイナス1のなまくら刀を盗んで行っても、大して得をしないでしょうに。荷物が軽くなって、せいせいしたってものだわ」

晶華「だったら、老人を追いかけたりはしないってことね」

クローディア「いいえ。盗まれた物の価値と、盗みを働いたという罪の重さは別の問題よ。女神リーブラの聖勇者と知りながら、盗みを働いた落とし前はつけてやらないと、女神の名誉が守られない。裁きを与えてやるわ。盗人爺さんの後を追いかけます」

 

 こうして、クローディアのカーレの探索行が幕を開いた。

 盗人老人を追いかけて、パラグラフ81番に突入する聖勇者の冒険エピソード2は、いかなる展開を迎えることやら。

●女神リーブラの聖勇者クローディア(8日めの朝、カーレのパラグラフ81番。盗人老人を追跡)

 

・技術点11(剣ボーナス+1、腕輪+2で合計14)

・体力点18/21

・運点13

・金貨11枚

・食料3食

 

・所持品:背負い袋、普通の剣(マイナス1)、普通の剣、上質の幅広の剣+1(精霊EJが宿っている)、ボンバの実(食事による体力回復効果が倍増する)、ラグナーの剣術熟達の腕輪(攻撃力+2)、カーレの門の鍵(12)

 

・手がかり

  VIKの呪文で、ヴィックを呼べる

  フランカー(244→111、110→222)

  北の門を開くには4行詩の合言葉が必要

  詩の1つは、魔法使いの学者が知っている

(当記事 完)

*1:なお、関智一氏がアカレンジャーの代役声優を務めたのは、今回が初めてではない。2012年の春映画『スーパーヒーロー大戦』、翌年の『スーパーヒーロー大戦Z』、2019年のTV放送『スーパー戦隊最強バトル』、2021年の深夜特撮『ハイスクールヒーローズ』でアカレンジャーの常連声優となっていたのだが、まさか戦隊最後にアカレンジャーに俳優として変身することになろうとは。先週に話しても、ただのネタとしか思われなかったであろう。これで、グレンファイヤーにして、アカレンジャーに変身した男、名実ともに誠直也さんの後継者という認定ができたと思う。おめでとう、関さん。