Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

真語魔法レベル8とレベル9の研鑽話

ネコの使い魔・補足

 

ジョエル『では、前回できなかった真語魔法の研鑽を……』

009『その前に、前回の記事での勘違いを修正させて欲しい』

晶華「一体、何を?」

009『前回、ぼくは5eクトゥルフの新種族・幻夢境の猫について、「猫の魔法使いは使い魔として人間を持てる」と発言したが、よくよくルールを確認すると「猫のソーサラーは、人間その他のウィザードもしくはウォーロックなどの使い魔になれる」ということだった』

晶華「人間を使い魔にするんじゃなくて、自らが人間の使い魔になれるってこと? それって当たり前じゃない?」

009『いや、まあ、人がご主人さまで猫が使い魔という構図は割と当たり前なんだが、プレイヤーキャラクターが使い魔の役割を果たして、他の魔法使いキャラとコンビを組むというのがD&Dでは当たり前じゃなかったんだな』

晶華「つまり、使い魔としてのロールプレイを楽しめるってことか。それはクトゥルフ以外の世界観でも楽しめそうね。それで、使い魔になると何かいいことがあるの?」

009『主人キャラと知覚を共有できたり、テレパシーで意思伝達できたり、互いの位置を起点に魔法を使うことができる。さらに、普通の使い魔は主人の命令に絶対に従うんだが、PC使い魔は強い意志を持つので、主人の命令に逆らうことも許される。あくまで対等のバディ関係としてプレイできるわけだ』

 

ジョエル『D&Dの使い魔ルールに話を広げるよりも、ソード・ワールドに話を戻しましょうよ』

晶華「そう言えば、『幻夢境の猫』って『妖精郷のネコ妖精』に通じるものがありそうね」

009『細部は違うかもしれないけど、「友好的なネコのいる異世界」という意味では確かに通じるな。とにかく、ソード・ワールドだってネコの使い魔を持つことができる……と言うか、サイバ☆リオンが実際にシャッテを連れているじゃないか』

晶華「だったら、シャッテにもプレイヤーを用意しましょう」

009『ソード・ワールドには、使い魔をPCにするルールはない。それに、これ以上プレイヤーを増やすと面倒だ。おまけに、今のシャッテは知性を持っていないから、ただのネコ程度の扱いだしな』

ジョエル『ソード・ワールドの真語魔術師ソーサラーは、レベル4で【ファミリア】の呪文を覚えて、使い魔を持てるようになるのですが、使い魔が知性を持つにはレベル11の【ファミリアII】の呪文が必要なんですね』

晶華「だったら、使い魔の話はレベル11魔法を研鑽する時までお預けね。今回はレベル8から9に専念するってことで」

 

レベル8真語魔法

 

009『レベル8の真語魔法で、一番派手なのは【エネルギー・ジャベリン】だな。威力40の単体魔法で、敵ボスが1体だけならお勧めだ。基本的に集団殲滅用なら威力20の【ファイアボール】、対単体なら【エネルギー・ジャベリン】と使い分ければいいだろう』

晶華「もしも炎の効かない相手が出て来たら、どうするの?」

009『敵集団が全員、炎の耐性持ちなら【ライトニング】とか毒属性の深智魔法【トキシック・ブリーズ】とかを使うんだろうな。炎の耐性持ちが少数で、敵の大多数が炎が有効なら、構わず【ファイアボール】をぶっ放し、残った敵を【エネルギー・ジャベリン】で処理するとか、その場の敵構成に合わせていろいろ考える。とにかく、【ファイアボール】より上の範囲攻撃呪文はレベル10の【ブリザード】までお預けなのが現状だ』

ジョエル『しばらく、開幕【ファイアボール】が続きそうですね』

009『なお、サイバ☆リオンは前回の成長で戦闘特技《ダブルキャスト》を習得したんだ。これによって、2回魔法が使えるようになった。2回めの魔法は魔力が10マイナスされるので、攻撃魔法の連発は効率が悪くなるから、基本は攻撃魔法と支援魔法の組み合わせを模索するんだが、選択肢が多くなるので考え甲斐があるな』

晶華「2種類の魔法を同時に、なんてダイ大のポップ君みたいね」

009『サイバ☆リオンも、大魔法使いに近づいて来たってことさ。さすがに3回行動なんて大魔王みたいなマネは、すぐにはできそうにないが、スカウト技能をレベル7まで上げて、戦闘特技《ファストアクション》と組み合わせれば、《ファストアクション》と《ダブルキャスト》の組み合わせで開幕4回魔法が実現する』

晶華「それは恐ろしい殲滅能力を持ちそうね」

009『MPを大量消費することになるので、いつでも全力で、という風にもいかないだろうがな。MP回復手段もいろいろ用意したいところだ』

 

ジョエル『攻撃呪文以外はどうですか?』

009『敵が銃や弓矢などの飛び道具、それに前衛をすり抜けて後衛の魔法使いを殴って来るような特殊能力持ちなら、防護魔法【ブリンク】が有効だな。分身を作って、回避を自動成功できる。分身は1回攻撃されると消えるので、2回以上狙われるとダメなんだが、【ブリンク】の重ねがけはできるのだろうか?』

ジョエル『分身を4体ぐらい作るのは、D&Dのミラーイメージでもありましたが、ソード・ワールド的には効率がよくありませんね。【ブリンク】1回でMP10を使いますので、分身を作って攻撃を凌いでを繰り返す戦術はMPの浪費が半端ではありません。多少のダメージは覚悟の上で、やられる前にやれの精神で行く方がいいでしょう』

晶華「分身で攻撃はできないの? 仮面ライダーナイトさんのトリックベントみたいに」

009『そういう使い方は無理だな。あくまで【ブリンク】は防御用の呪文だ。補助動作で使えるので、いざという時には咄嗟に使って危急をしのぐ使い方ができると格好いいとは思う』

 

ジョエル『魔法の発動体を作成する【クリエイト・デバイス】は普通、使いませんよね』

009『わざわざ作らなくても、魔法使いは持っているはずだからな。まあ、敵に捕まって装備を全て奪われたような緊急事態の際に、作ることが可能だと覚えておくといいだろう』

晶華「ああ、家を出る時にうっかり指輪や杖を持って来るのを忘れたよ。仕方ない、【クリエイト・デバイス】でも使うか〜って、慌てん坊の魔法使いさんはいそうね」

009『そんなうっかり魔術師がよく8レベルまで生き残れたな、と思わなくもないが、学生なのに筆記用具を忘れたり、ゲーマーなのにダイスを持ってなかったり、財布とか傘とかスマホとか必要なものを忘れてしまう経験はリアルでたまにあるかもしれん』

ジョエル『またはGMの罠で、突然、嵐が吹き荒れて、ランダムでアイテムが失われてしまうような事態があるかもしれません』

009『マジかよ。最悪なGMだな』

ジョエル『もちろん、後で失ったものを取り戻すチャンスは用意するのが公正なGMでしょうが、それでも一時的に魔法の発動体を失う事態がないわけではない、と』

009『喪失と、そこからの回復が物語の基本の一つだからな。しかし、魔法使いが魔法の発動体を失うのは、無力化されて死ねと言っているようなものだ。そんなGMに当たらないことを願う』

晶華「でも、現実では喪失したまま、取り返せない物事も多いよね。失言ゆえに見捨てられた信頼とか人間関係とか、それでも何で自分が見捨てられたか分からずに、縋りつこうとしてくるストーカーとか」

009『ああ、悪縁鬱男のメールか。9月になって、2度も来たらしいな。最初はウクライナ問題とか、車田正美さんとか、話題を取っ替え引っ換えして話に乗ってもらおうとして、スルーされたら、今度は「反ワクチン思想を、親や兄弟が理解してくれません。NOVAさんには分かって欲しいです」とか今だに訴えてくる始末。そして、「ワクチンと騙して、生理食塩水を打った件で逮捕された医者を、反ワクチンの素晴らしい英雄」として称賛するような盲信基地外っぷりで、よくもここまでダメになった……と思わざるを得ない。正直、まともな神経をしていたら彼には付いて行けんだろう。クトゥルフのゲームで描かれる「発狂した邪教のカルト信者」そのままの言動にさらされて、まともに話を聞くと、こっちが正気度を削られそうになるぐらいだ』

 

ジョエル『その話題は、ソード・ワールドとは関係ないですね』

009『ああ、全くな。何とか、このメールのダメっぷりをストレス解消に批判しながら、ソード・ワールドの魔法研鑽につなげてみようと頑張ってみたが、無駄な長文寄り道脱線転覆事故になっただけで、結局はつまらない文章にしかならないのでボツにした。もはや転禍為福にもならないゴミだから、百害あって一利なしと断じて次に行こう。ええと、レベル8真語魔法の最後は【マジシャン】だ』

晶華「手品師になれる?」

009『違う。これを使うと、対象に《ターゲッティング》《魔法収束》《魔法制御》《鷹の目》《バイオレンスキャスト》《MP軽減》のいずれかの戦闘特技を一時的に習得させられる』

晶華「それって、カシュミーラが《魔法制御》の【ファイアブラスト】を連発できるってこと?」

009『それだけじゃない。1ラウンドめに《魔法拡大/数》でパーティー全員に《魔法制御》をかければ、前衛のエマ・ショーカも神聖魔法【フォース・イクスプロージョン】を連発できるし、全員が味方を巻き込むことを気にせずに毎ラウンド、範囲攻撃呪文を撃ち放題できるようになる。とにかく、パーティーの魔法使い全員を飛躍的に強化できるわけだ。問題は《ダブルキャスト》と《魔法拡大/数》の同時使用はできないから、それができるようになるためには、レベル11で魔法使いが自動習得できる《ルーンマスター》が必要なんだが、とにかく、これを使いこなせば、パーティーの魔法戦力を増大させることもできる優れものだ』

晶華「個人じゃなくて、味方との連携やパーティー全員の戦力をより活用できるような支援を考え始めると、いかにも軍師さまって感じね」

009『おおむね、今どきのラノベ作家の必須教養や感性って奴だな。カードゲームやスマホゲームにおけるコンボ技、複数キャラの連携をあれこれ考える主役(作者)の知恵の見せどころは。自分個人だけじゃなく、味方との合体技や能力分析した上での組み合わせ方など、単体ではなく複数の味方の役割分担、能力活用は個人でのオレツエーではなく、組織を動かすオレツエーを求める風潮が世の中にある』

晶華「90年代なら、ファイヤーボールをドカスカ撃ちまくる魔法使いが人気キャラだったけど、今だったらそういうのも脳筋扱いされて、主人公としてはつまらない分類されてしまう、と」

009『戦略眼を求めるゲームや、ユニットの能力の組み合わせを志向するゲームが増えたからな。ゲームモチーフのラノベなら、作者のそういう知識や感性を説明する能力が売りになるし、ラブコメなら女の子同士のカップリングで生じるドラマ模様とか、やはりキャラの組み合わせが描けるかが勝負になる。90年代なら、キャラ単体の魅力で作品が作れたんだが、ゼロ年代以降はバディやカップリングの多様性、意外なキャラの相性の良さとかを試行して、そのヴァリエーションで話作りができる作者が受けると思うな』

晶華「キャラや能力の組み合わせが豊かな作品かあ」

009『その中で自分の推しがこれだ、と選択できるのも大事だし、選択の自由は多様性が担保されてこそだな』

 

レベル9真語魔法

 

ジョエル『では、レベル9に行きましょう』

009『新たな攻撃魔法は【ブレード・ネット】。マナの刃で相手を包み、行動するたびにダメージを与える呪文なんだが、威力0で3ラウンドだけなので、ダメージ効率はあまり良くないんだな。単にダメージを与えるだけだと、もっと強力な魔法があるわけで、わざわざこれを使う理由があるとしたら、「動くな。さもないと痛い目にあうぞ」って脅迫目的に使うぐらいか』

ジョエル『抵抗すると、ダメージ半減ではなくて、効果時間が短縮なんですね。抵抗すると魔法ダメージが半減ではなく、消滅してしまうグラスランナーに使うと確実にダメージを与えられる?』

009『いや、それは無理だ。グラスランナーの〈マナ不干渉〉による抵抗消滅は、抵抗半減の攻撃呪文だけでなく、全ての魔法に有効だ。必中の魔法も含めてな。とにかく、【ブレード・ネット】は普通に攻撃魔法として使うには威力が低いので、相手の行動を邪魔するぐらいなんだが、敵に使われる方が嫌らしいかな。「おっと、お嬢さん。悪いことは言わない。動かないでもらえませんかね。動くと、その肌が魔力の刃でズタズタに切り裂かれてしまう。私としては、そういう痛々しい姿は見たくない。おとなしく30秒ほど、じっとしていてもらいましょうか」って感じで』

晶華「確かに嫌らしいわね。すぐには殺さず、じわじわ痛ぶるようなやり方が」

 

009『【ブレード・ネット】に限らず、真語魔法のレベル9はトリッキーというか、テクニカルな呪文が多い印象だ。【イレイス・マジック】はレベル4操霊魔法【フォビドゥン・マジック】の上位バージョンで、後者が3レベルまでの魔法を1系統禁止できるのに対して、前者は6レベルまでを封じることができる。相手の【ファイアボール】を3ラウンド封じられるのは大きいと思う』

晶華「魔法を使ってくる敵が増えてきた段階だと、その呪文は役に立ちそうね」

009『魔法を封じて長期戦で万全の態勢をとるか、それとも封じるよりも先に殲滅させた方が早いと攻撃重視の前のめりで行くかは、相手のHPとの相談だな。次に【レデュース・マジック】だが、魔法ダメージを受けた際にMPをダメージ分だけ回復する』

晶華「そういう魔法を覚えるということは、敵と味方の魔法の撃ち合いを想定しているってことね」

009『戦闘中にかける魔法ではなく、MP10点使用して、あらかじめかけておく魔法なんだな。効果時間は1日間で、魔法ダメージを受けた瞬間にMP回復して、効果が切れる。1日に1度しか使えないので、魔法を使うボスとの派手な戦闘が想定される日に、保険としてかけておくと良いのだと思う』

晶華「その辺の判断は、リオン様に任せるわ。どうも、防御用の呪文とか、あらかじめ掛けておく呪文って、私の柄じゃないし。やっぱり、【ファイアブラスト】2連発で、やられる前にやれってのがスカっとしていいわ」

009『90年代精神の魔法使い像だな。ゼロ年代以降だと、「ハハハハハ。貴様がそう来ることは、あらかじめ読んでいた。その手は、しっかり対策済みだ。見よ、あらかじめ仕込んでいたトラップ呪文を。我が読みに死角なし」と返すのが、魔法使いキャラの美学だろう』

 

ジョエル『それでレベル9最後の呪文が【テレキネシス】ですね』

009『手を触れずに、遠くから物を動かす呪文だな。これで、トラップの仕掛けられてそうな本棚から安全に本を取り出せる』

晶華「そんなことのために使う呪文なの?」

009『いや、あくまで一例を挙げただけだ。例えば、この呪文を使うと、相手の足元のロープを操作して、転倒させることができる』

晶華「やってることがセコい上、そんなのは妖精魔法【スネア】を使えば簡単だし」

009『だったら、ロープを操作して、相手を縛るとか?』

晶華「森羅魔法で、絡みつき系の魔法がありそうね。とにかく、せっかくの【テレキネシス】だし、レベル9って高位の呪文なんだから、もっと劇的で、他に類を見ない使い方って思いつかないわけ?」

009『そう言われると、何か考えたくなるな。ええと、道に落ちてる馬のフンを相手に投げつけるとか?』

晶華「それは確かに、手を触れたくないものを遠隔操作で相手にぶつけるわけで、直接的な物理ダメージはともかく、精神ダメージは大きそうだけど……」

009『多分、他に類も見ないと思うしな。汚物を敵にぶつける呪文〈スロー・シット〉とか』

晶華「日本語にすると、クソ投げとか、クソくらえって言うのかしら。でも、プレイ中にそういうことをされて、GMが逆ギレして、ゴブリンとかが汚物をどんどん投擲してくるようなストーリーは勘弁願いたいわ、本当に」

009『う〜ん、少々、品がなかったか。キン肉マンで、観客が〈スロー・シット〉するようなシーン(ベンキマン絡み)を思い出した。【テレキネシス】の有効な使い方は、牢屋の鍵を遠くから引き寄せたりするのもあるけど、解錠呪文は普通にあるしなあ。戦闘前に敵の武器をこっそり奪ったり、特撮映像を作るときにミニチュア操演に役立てたり、対戦相手がゲームをしているコントローラーで操作を妨害したりなど、いろいろ思いつくが……』

晶華「いまいち高位の大魔法使いらしさに欠けるのよね。大体、一口に遠隔操作って言っても、どれくらいの重さを動かせるわけ?」

009『それは大事な質問だな。ええと、ルールブックには「術者は対象の重さに関係なく動かせますが、対象の大きさは、半径1m、高さ2mの円筒に収まるものまでに限られます。他のキャラクターが手に持っていたり、装備していたりする物品には効果を及ぼせません」と書いてある』

晶華「すると、直径2mの大岩を持ち上げて、相手の頭上から落下させることはできそうね」

009『酷いことを考えるなあ』

晶華「落下する大岩のダメージはどれぐらいになるかしら?」

009『落下ダメージはルールにあるが、落下物に当たったときのダメージは明記されていないなあ』

晶華「妖精魔法にも、相手の頭上から岩を落とす呪文はないわねえ。こういう時の処理はどうしたらいいのかな?」

ジョエル『そもそも、攻撃呪文じゃないんだから、そういう使い方はできないと禁止するのが妥当だと思います。大体、そんなに都合よく大岩が転がっているとも思いませんし、敵も自分の頭上に大岩が浮かび上がったら、その真下から退避すると思うのですが』

晶華「そこは、大岩を透明化させるとか、いろいろとカモフラージュを施して……」

ジョエル『ボクがGMなら、【テレキネシス】で大岩を持ち上げて上から落とすような攻撃方法は認めたくありませんね』

009『あるいは、暫定的に威力30、追加ダメージなしの物理攻撃ぐらいにしておくかな』

晶華「威力30の根拠は何?」

009『同じMP消費6、単体攻撃の魔法【ブラスト】が威力30だから。MP消費9の【エネルギー・ジャベリン】より高威力なのはおかしいと思うし、だからと言って、威力20だったら普通の弓矢程度だからな。さすがに大岩だったら、30あってもおかしくないが、魔力は足せないので、意外とダメージは伸びない。後は術者の器用さと相手の回避で対抗判定を行うとか、いろいろ考えられるが、普通に攻撃呪文を使った方が効率いい程度のバランスだな』

晶華「ふうん、いろいろ考えているんだ」

009『なお、威力30の期待値は7点で、物理ダメージだと防護点を減らせるから、実際のダメージはそれほどでもない。クリティカルが出ない限りは、魔力を足せない分、ダメージはさほど伸びないだろう』

晶華「何にせよ、重い物を持ち上げられることは分かったので、動かない石像がリビングスタチューであるかのように偽装したり、いろいろとトリッキーな使い方で遊べそうね」

009『台風で倒れた木を除去したり、引っ越しの時に重い荷物を運んだり、瓦礫の下敷きになっている人を救出したり、役立つシチュエーションはあると思うんだ。あと、上から降って来る物をとっさに受け止めて、真下の人間にぶつけないように安全に下ろしてやる使い方もできるんじゃないかな』

ジョエル『攻撃的な使い方よりも、人助けに使う方が素敵な魔法の使用法だと思います』

009『じゃあ、今回の魔法研鑽はこういう形できれいに締めておこう』

(当記事 完)