久々の成長タイムを前に
翔花「NOVAちゃん、帰って来ないね」
晶華「桃井タロウさんが復活する時までには帰ってくるって言っていたのに、嘘つきなんだから」
リモートNOVA『誰が嘘つきだって? 嘘をつくと半々の確率で死んでしまうドンブラ体質になった俺が、そう簡単に嘘をつけるはずがないじゃないか』
翔花「あっ、NOVAちゃん。元気?」
NOVA『いや、久々の火吹山の冒険で2回死んだ。1回めは悪霊化して、2回めは石になって、チート技で復活したものの、ボスには勝てずに討ち死にして、3度めの正直で勝ったんだ』
晶華「一体、何の話をしてるのよ?」
NOVA『詳しい話は、こちらを参照だ』
晶華「魔法の研鑽を頑張っていると思ったら、ゲームブックで遊んでいたなんて、許せないんだから」
NOVA『いや、許せよ。それに、桃井タロウだってまだ完全復活していないじゃないか。2代めドンモモタロウかな、と思われた桃谷ジロウが実は6人めのドンドラゴクウってんで、オラ、ワクワクしてきたぞって展開だし』
晶華「そんなことはどうでもいいし」
翔花「どうでもよくないわよ。ついに、ドンブラに6人めの戦士が登場するのね。もしかして、5人めのイヌさんの正体が分かる前に、桃谷ジロウさんが仲間になるのかしら?」
NOVA『いや、もしかすると鬼化したキジが脳人に殺されて消失してしまい、ドンブラは結局5人のままになるのかもしれんぞ』
翔花「えっ? 雉野さん、死んじゃうの?」
NOVA『そう決まったわけじゃないけどな。先にドラゴクウに倒されて、元に戻る可能性の方が大きいが、ドンブラは何が起こるか分からないからな。よし、2Dを振って、ピンゾロが出たら、雉野死亡な。(コロコロ)良かった、7だ。雉野さんは死なない』
晶華「それで、36分の1でピンゾロが出たら、どうするのよ!?」
NOVA『もちろん、ニチアサ本放送までは、雉野さん死なないで、とドキドキしながら過ごすことになる』
翔花「雉野さんの運命も気になるけど、それより桃井タロウ様の運命の方が気掛かりよ。一体、どうやって完全復活するのかしら」
NOVA『ソノイさんが脳人パワーで復活させてくれるんだ。獣人を倒すには、ドンモモタロウの力が必要だとか言って』
翔花「本当に?」
NOVA『フッ、俺の言葉の半分は妄言だぜ』
晶華「それが嘘だったら、死んでもらうから」
NOVA『大丈夫。ゲームブックの世界だったら、何度も死んでいる。今さら死を恐れるものではない。まあ、復活できない死を迎えたら、いろいろやり残したことを残念に思うかもしれんが、それも天命だと思って、来世の新たな人生を期待することにするさ』
晶華「NOVAちゃんが死んだら、私が黒化するって分かっての暴言なの?」
NOVA『いや、俺に「死んでもらうから」って言ったの、お前じゃね?』
晶華「条件付きよ。『それが嘘だったら』って仮定の話。ソノイさんのパワーで、桃井タロウさんが本当に復活したら、NOVAちゃんも死ななくていい」
NOVA『だったら、俺の命はソノイさんに掛かっているのか。お願いです、ソノイ様。あなたの力で、桃井タロウさんを復活させて下さい』
翔花「わたしからも祈りを捧げるわ。ソノイさんが桃井タロウ様を復活させてくれたなら、わたしはソノイ様にも忠誠を誓います」
NOVA『ということで、この予想が実現すれば、俺は正しく井上敏樹大先生の思考パターンを理解しているって証明になるな。ドンブラはいろいろサプライズ作劇が魅力だが、そろそろこっちも追いついて真のドンブラ脳の奥義をつかまないと、いつまでも驚かされっぱなしでは年季の入った特撮ファンとして誇れんからな』
晶華「で、ドンブラ話はそれぐらいにして、NOVAちゃんはいつ帰って来るの?」
NOVA『そうだなあ。アストやダイアンナが俺を歓迎してくれて、いつまでもここにいてくれってせがむものでな』
リモートアスト『誰が、せがんでるかよ? とっとと帰れ』
リモートダイアンナ『あたしは、ダディーにいてもらって構わないぞ。こっちもウォーロック話や、ゲームブックの話で活性化しているし』
晶華「あっ、アニーちゃんと、おまけのアスト」
ダイアンナ『おお、アッキー様。ダディーNOVAを借りてるぞ』
晶華「う〜ん、早く返して欲しいけど、アニーちゃんが楽しんでるなら、しばらくNOVAちゃんを預けておくわ。大事に使ってね」
NOVA「……物扱いかよ」
アスト『オレとしては、さっさと返却したいんだがな。それより、NOVAと翔花ちゃんをトレードするってのはどうだ?』
翔花「あなた、誰? 記憶にないんだけど」
アスト『ガーン。今だに覚えてもらっていないとは!?』
翔花「変態ストーカーの名前は覚えないようにしているの」
アスト『変態ストーカーということだけ、認知されている? オレが翔花ちゃんの変態ストーカーだったのは、遠い昔のことなのに。今だと立派に更生して、天空宮殿の王さまをしているわけで、変態ストーカーの不名誉称号は謹んで返上します』
ダイアンナ『こいつを呼ぶなら、「クイーン・ダイアンナの愛の奴隷」ということで一つ』
翔花「『愛の奴隷』って呼べばいいのね。『変態ストーカー改め愛の奴隷の元読者A』ということで」
アスト『称号でなく、アストって名前で覚えて欲しいんですが』
翔花「それは、叶わぬ夢ね。NOVAちゃんが雪山登山するのと同じぐらい、あり得ないんだから」
NOVA『雪山登山? 何の話だ?』
晶華「先日、NOVAちゃん自身のストーカーさんからメールが届いたの。で、今だに『反ワクチンで、雪山登山がどうこう言ってた』から、気持ち悪くて削除したのよ」
NOVA『ああ、普通なら、いくら娘でも「何を人のメールを勝手に削除してんだ!?」って怒るところだけど、悪縁鬱男からの粘着メールなら構わないか。よくやった。桃井タロウさんも言ってるからな。悪縁は断ち切るに限るって』
晶華「とにかく、久しぶりにNOVAちゃんと話せて、元気が出たわ。頑張ってキャラ成長させるので、優しく見守っていてね♪」
カシュミーラ・ミルモワールの成長
晶華「さて、ウルトロピカルからのリモート通信も終わったし、NOVAちゃんも暖かく見守ってくれているみたいだから、久々の成長タイムを始めるわ」
翔花「前のキャラ成長は、去年の夏だったもんね。実に10ヶ月ぶりになろうとしていたってことで」
晶華「名誉点称号とか、いろいろ考えないといけないってことで、GM役のナイン君にも手伝ってもらうわ」
009『ああ、令和NOVAの代役として、平成NOVA2009がサポートしてやるさ。それがぼくの生きる道……みたいだからな』
晶華「とりあえず、前回までの冒険で獲得した経験点と、お金の清算からお願い」
009『経験点は7457点だ。お金はパーティー全員で12389ガメル分になるが?』
晶華「4人で割って、3095ガメルと余り9ガメルってところね。9ガメルはパーティー資産にしておきましょう。そして、カシュミーラは騎獣代で1000ガメルを支払うから、2095ガメル、と」
009『では、能力値成長からするか』
晶華「2と3が出たので、3の筋力を上げます。これで筋力が9になって、ようやく必要筋力5のショートソードが使えるようになったわ。威力3が威力5になっても大した違いはないんだけど、ダメージが1点ぐらい増えると思えば」
009『技能成長はどうする?』
晶華「経験点が9003点なのよね。フェアリーテイマー7レベルで3000点、スカウト8レベルで3000点、ライダー6レベルで2000点の合計8000点消費で、騎芸は【特殊能力解放】を。これでウォーホースのノマちゃんが練技【ビートルスキン】や【マッスルベアー】を使えるようになるし。もっとも後衛で魔法をメインに使うなら、騎獣の使い方も考えないとね。【遠隔指示】の騎芸を覚えるか、それとも遠距離攻撃のできる騎獣を見繕うか。一応、先制攻撃に成功したら、後衛から魔法を使ってもらって敵を殲滅し、失敗したら前衛で《マルチアクション》を駆使して、あれこれするって考えているんだけどね」
翔花「妖精魔法の7レベルって何ができるようになったの?」
晶華「水・氷系の範囲魔法【チルレイン】が有効ね。威力は【ファイアブラスト】と同じだけど、範囲が広がって10体まで対象にできる。他は、また研鑽するようにするわ。さて、買い物の前に名誉点称号とか、追加の一般技能も考えておかないとね」
009『名誉点称号は、「妖精女王の宮廷団」で使用名誉点が35点だったな』
晶華「一般技能は2つ追加していいのね。ノーブルを1レベル上げて3レベルに。それからシンガー1レベルにするわ。あと、腰装備の宝石ケースを名誉点20と追加資金150G払って〈華美なる宝石飾り〉に置き換えます。これで耳と首に付けていた宝石も腰に一括装備できて、装備欄に余裕ができるけど、今は特に欲しい装備品もないわね。保存食だけ補充して、カシュミーラの成長は以上ってことで」
●カシュミーラ・ミルモワール(ミリィ)
エルフの森羅妖精剣士(冒険者レベル8)
パーティー名:妖精女王の宮廷団(名誉点35点分)
信条:栄光(肯定)、希望(肯定)
矜恃:恩義を忘れず、借りは必ず返す。
冒険者技能:フェアリーテイマー7レベル、フェンサー8レベル、セージ1レベル、スカウト8レベル、ライダー6レベル、ドルイド3レベル(残り経験点1003点)
一般技能:ノーブル3レベル、ウェザーマン1レベル、ハンター1レベル、ジュエラー1レベル、シンガー1レベル
所持金:3995ガメル、2085MM
名誉点:500点(現在445点)
器用22+2、敏捷18、筋力9、生命13、知力22+2、精神19
HP37、MP49
技巧12、運動11、観察12、探索13、先制11、知識6、魔物知識10
生命抵抗10、精神抵抗11
妖精魔法魔力11、森羅魔法魔力7
戦闘特技:《魔法拡大/数》《魔力撃》《マルチアクション》《変幻自在》《トレジャーハント》《ファストアクション》
騎芸:【攻撃阻害】【高所攻撃】【タンデム】【騎獣強化】【人馬一体】【特殊能力解放】
種族特徴:〈暗視〉〈剣の加護(優しき水:強化)〉
習得言語:エルフ語、交易共通語、妖精語会話、汎用蛮族語会話
武器:ショートソード(命中12、威力5、追加ダメージ+9(騎乗時+10)、クリティカル値9)
クォータースタッフ(命中13、威力14、追加ダメージ+9(騎乗時+10)、クリティカル値11)
防具:クロースアーマー&バックラー(回避11(盾使用で12)、防護点2(杖使用時3))
所持品:冒険者セット、スカウト用ツール、手鏡、着替え(一週間分)、水着、騎乗契約証、宿り木の棒杖、防寒具
消耗品:アウェイクポーション、保存食18日分、ヒーリングポーション×2、魔香草×6、救命草×4、アンチドーテポーション、魔晶石5点×2
妖精の宝石:ピクシー、ドライアード、エインセル、ムリアン、フラウ、タイタン
乗り手の歌:ユニコーン
イベントアイテム:妖精の透明薬
頭:ネコ耳カチューシャ
顔:ひらめき眼鏡(見識、探索+1)
耳:なし
首:なし
背中:ウェポンホルダー
右手:宗匠の腕輪(器用+2)
左手:叡智の腕輪(知力+2)
腰:華美なる宝石飾り(6属性対応)
(妖精魔法は8レベルまで対応)
騎獣データ(ペガサス:ノマ(光の翼モード)、ビッグホーン装備)
HP51、MP29
蹄の命中10、打撃点2D+8+1、回避9、防護点6
生命抵抗9、精神抵抗9
特殊能力:飛行(命中・回避+1)、毒・病気無効
騎獣データ(ウォーホース:ノマ、ビッグホーン装備)
HP55、MP21
蹄の命中10、打撃点2D+9+1、回避9、防護点7
生命抵抗11、精神抵抗10
特殊能力:練技【マッスルベアー】【ビートルスキン】
エマ・ショーカ・ローズワースの成長
翔花「次は、わたしね。まずはパーティー名以外に、個人の二つ名として『魔神スレイヤー』を名誉点で購入します。何点になるかしら?」
009『〈魔神〉が10点、スレイヤーは〈殺す〉で5点、〈人〉で5点の合計20点かな』
翔花「能力値成長は6ゾロを振ったので精神力ね。元々18だから、19になっても大差ないけど、MPが1点増えたぐらいか。経験点はピンゾロ1回分で50点多くなるので、7507点増えて、ファイター9レベルにします。冒険者レベルも9になったので、新しい戦闘特技も習得できるんだけど、まず《薙ぎ払いI》が《薙ぎ払いII》に自動的にパワーアップするのよね」
晶華「どう変わったの?」
翔花「今までは同時に3体まで攻撃できて、ダメージ減少3点だったんだけど、5体まとめて通常ダメージを与えられるようになったの」
晶華「破壊力と相手にできる数が増えたってところね」
009『このパーティーは複数相手の殲滅力が高いんだよなあ』
翔花「そして、新しく習得した戦闘特技は、今さらながら《武器習熟A/ソード》。これでファルシオンのダメージもさらに高められるの。問題はAランクソードで両手持ちできるのって、必要筋力23のフランベルジュからなのよね。エマの筋力は18しかないから、もっと筋力を上げないと強い武器を装備できないので、当分はファルシオンを使い続けるしかない、と」
009『それでも今回は魔法の武器にパワーアップできるようになったんだよね』
翔花「5000ガメル払って、ファルシオン+1になったわ。《武器習熟A》でもダメージ+1されるので、ファイターレベルの上昇も合わせて、合計ダメージが3点も増えた形」
009『他に買い物は?』
翔花「保存食の補充と……(アイテム本のエピックトレジャリーを見ながら)あっ、この〈マイナーカースレベリオン〉って、魔神に有効な首飾りね。魔神スレイヤー御用達アイテムってことで、4500ガメルで買います」
晶華「お姉ちゃん、そんなにお金を持ってるんだ」
翔花「ファルシオンの強化に1万ガメル掛かると思って残していたんだけど、Bランク武器は5000ガメルで魔力付与できたのよね。とにかく、魔神に特効のアイテムもゲットしたので、名実ともに魔神スレイヤーの道を突き進むわ。打倒ザイアスってことで」
009『後は、前に決めた一般技能を合計7レベル分、書き加えておいて』
翔花「貴族と、歌手と、踊り娘ね」
●エマ・ショーカ・ローズワース
ヴァルキリー(アルヴ)の聖騎士(冒険者レベル9)
パーティー名:妖精女王の宮廷団(名誉点35点分)
名誉称号:魔神スレイヤー(名誉点20点分)
信条:栄光(肯定)、努力(肯定)
矜恃:自分たちの生命、利益を優先する
冒険者技能:ファイター9レベル、プリースト(アステリア)8レベル、ライダー6レベル、マギテック1レベル、セージ2レベル、レンジャー1レベル、エンハンサー1レベル(残り経験点2517点)
一般技能:ノーブル3レベル、シンガー2レベル、ダンサー2レベル
所持金:4175ガメル
名誉点:500点(現在445点)
穢れ:1点
器用18、敏捷16+2、筋力18、生命20、知力15、精神19
HP62、MP46
技巧4、運動4、観察3、知識4、魔物知識8
生命抵抗12、精神抵抗12
神聖魔法魔力10、魔動機術魔力3
戦闘特技:《魔法拡大/数》《薙ぎ払いII》《マルチアクション》《MP軽減/プリースト》《タフネス》《武器習熟A/ソード》
騎芸:【高所攻撃】【タンデム】【騎獣強化】【チャージ】【人馬一体】【特殊能力解放】
練技:【マッスルベアー】
種族特徴:〈戦乙女の光羽〉〈戦乙女の祝福:強化〉〈暗視〉〈吸精:強化〉(後ろ2つはアルヴの性質)
習得言語:地方語、交易共通語、妖精語会話、ノスフェラトウ語会話
武器:炎のファルシオン+1(命中13、威力28、追加ダメージ+14(騎乗時+15)、クリティカル値10、属性攻撃・炎)
防具:チェインメイル(回避11、防護点6)
所持品:冒険者セット、保存食15日分、防寒具
頭:聖印(アステリア)
首:マイナーカースレベリオン(魔神にダメージ+1、魔神からのダメージ−1)
右手:疾風の腕輪(敏捷+2)
腰:マギスフィア(小)
009『それでは、今回のキャラ成長はここまでだ。次回は、キャプテン・マークスとサイバ☆リオンに続くってことで』
ケイP『オラとジョエル君の出番だッピね』
ジョエル『ぼくが参加していいのですか?』
009『能力値ダイスだけは、ぼくが振るけど、他はまあ、君がプレイヤーだったしな』
(当記事 完)