WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

作曲家・川村栄二氏の訃報に接して

悲報に想う名曲群

 

009「先日、川村栄二さんの訃報を聞いた」

翔花「川村栄二さんって、だ……モガッ」

晶華「お姉ちゃん! 今、誰? って言おうとしたみたいだけど、それは禁句よ。口は封じさせてもらったわ」

翔花「ぷはっ。アキちゃん、酷い。突然、後ろから口を塞いで、喋れないようにするなんて」

晶華「訃報の話を聞いて、誰って質問するのはマナー違反なの。そういう時は、まず『惜しい人を亡くして、お悔やみ申し上げます』と弔意を示して、それから故人の人となりを改めて確認するのが、正しく空気を読んでいる姿勢なのよね」

翔花「だったら、アキちゃんは知ってるの? 川村栄二さんって」

晶華「知ってるかどうかじゃなくて、訃報に接するときのマナーの話をしているの。少なくとも、訃報を扱う場合に、話し手の人は『その人にとって大切な誰かを悼んでいる』わけよね。そういう状況で、無知な空気の読めない人間が無遠慮に『誰それ?』と愚かな問いかけをするのは、無知をさらけ出すのみならず、他人への感情移入能力にも欠けた人間のクズだと自己紹介しているに等しいわけよ。そんなことで、一人前の神霊候補って言える?」

翔花「ううっ、今後は気をつけます。訃報に接するときは、厳かな気持ちで軽々しい発言は控えたいと思います。それが良識ある人と精霊の道だと心しておくわ」

晶華「うん。その上で、頭を働かせるの。ここで訃報ってことは、おそらくNOVAちゃんの趣味に関するクリエイターさんってことよね。だったら、特撮、スパロボを中心とするアニメ、必殺などの時代劇、TRPGの可能性が9割ぐらいってこと」

翔花「残り1割は?」

晶華「メインの趣味じゃないけど、昔読んだ小説とか、思い出の歌手とか、一時期、応援していたスポーツ選手とか、著名文化人とか、わざわざ訃報記事を挙げたくなった人の可能性もゼロじゃないけどね」

翔花「だったら、昭和か平成の人ね。令和になってから名前を挙げた新人さんってことはないだろうし」

 

009「正確には、80年代と90年代の昭和から平成に移り変わるタイミングで活躍した人だな」

翔花「ジャンルは?」

009「特撮、スパロボ、時代劇に絡んでいる」

晶華「NOVAちゃんにとっての重要度は、ブログ内検索をすると分かりそうね」

翔花「なるほど。渡辺宙明さんの訃報記事の際にも、好きな作曲家ベスト10位に挙げているほどの人か」

まあ、俺個人で順位を上げるなら、1位=渡辺宙明、2位=ジョン・ウィリアムズ、3位=冬木透、4位=伊福部昭、5位=菊池俊輔、6位=平尾昌晃、7位=すぎやまこういち、8位=久石譲、9位=渡辺岳夫、10位=川村栄二、次点=佐橋俊彦……ってなるかな。いや、京建輔さんや、田中公平さんや、矢野立美さんや、植松伸夫さんや、小林亜星さんや、三枝成章さんや、大谷幸さんや、ブラッド・フィーデルさんや、アラン・シルヴェストリさんなど、好きな作曲家を挙げればキリがないんだが

 

シロ「川村栄二さんといえば、やはり、この作品だろう」

晶華「ちょっと。突然、会話に参加して、訃報の空気を乱すような曲を流さないでよ」

シロ「いや、忍者といえば、カクレンジャーだろう。カクレンジャーの劇伴といえば、川村栄二さんで間違っていないはずだ。主題歌は違うけど、挿入歌のこれも川村栄二さんだし」

晶華「カクレンジャーという作品の意義を否定するつもりはないけど、訃報記事で最初に流す曲調じゃないし、川村栄二さんの代表作品と言うと、もっと違う曲から入らないと」

シロ「しかし、忍者としては、やはりカクレンジャーをプッシュしないと」

晶華「忍者だったら、今は忍んで出しゃばらないで。川村栄二さんを偲ぶ曲と言えば、やはり、これを真っ先に出さないと」

 

仮面ライダーBLACK以降のライダー音楽の世界

 

晶華「昭和の仮面ライダー音楽といえば、まずは菊池俊輔さんだけど、BLACK、RX、ZO、Jの4作品は川村栄二さんが引き継いで、昭和から平成をつなぐ世界観を表現したの」

009「厳密には、主題歌などの作曲家は宇崎竜童さんなど別の人で、川村さんは編曲と劇伴を担当することが多かったんだけどな」

翔花「なるほど。昭和と平成の架け橋みたいなものね」

晶華「そして、TVのライダーは次に佐橋俊彦さんのクウガに受け継がれるけど、その前にネオライダーと呼ばれる劇場版作品があって、川村音楽はそこにつながるの」

 

そして戦隊

 

009「BLACKとRXからネオライダーに引き継がれた川村音楽だが、同時期の戦隊ダイレンジャーカクレンジャーにもつながってくる」

シロ「そして、カクレンジャーだな」

晶華「でも、川村さんで忍者だったら、これも忘れてはいけないと思うの」

シロ「へっ? もしかして、飛影も川村さんだったの?」

晶華「実はそうだったの。今回まで、私も知らなかったんだけど、94年にカクレンジャーをやる9年前の85年に、忍者戦士の劇伴担当だったのね。主題歌にはタッチしていなかったから盲点だったわ」

009「スパロボでよく聞いた曲だったのにな。しかし、スパロボだと、これも名曲だ」

 

冥王計画ゼオライマー

 

翔花「確かに曲調がBLACKさんやRXとそっくりね」

009「作品は88年だからBLACKとほぼ同じ年なんだけど、ぼくがこの作品を映像で見たのは、2004年のスパロボMXが最初なので、RXとの類似性に感じ入ったんだよな。音楽が格好いいって」

翔花「何だか邪悪な主人公ね」

009「二重人格なんだよ。普段はおとなしいマサトが、ゼオライマーに乗ると裏人格のマサキになって、無敵かつ暴虐無尽な振る舞いをする。そのマサキと自分の関係の謎と葛藤がドラマの主軸なんだが、スパロボで最初に登場したときは、何かと暴走して勝手にマップ兵器を使ったりもするので、エヴァイデオン、飛影並みの困ったちゃん扱いだ」

009「ゼオライマーという作品は、ある意味、仮面ライダーBLACKに通じたストーリーでもあって、主人公のマサトはラスボス幽羅帝とともに、裏ボスである木原マサキのクローンで、対決で勝った方が真の冥王として覚醒する計画だったんだ」

シロ「ブラックサンとシャドームーンの勝った方が創世王の後継者になるような設定だね」

009「だけど、原作ではマサキの精神支配に抗ったマサトが、幽羅帝とともに自爆することでマサキの野望を葬り去る悲劇的なエンディングだったんだ。スパロボだと、奇跡的にマサトとゼオライマーが決戦後も生き残って、以降は暴走することなく、自由に使えるんだけど」

翔花「最後はハッピーエンドじゃない、と」

009「その悲壮な覚悟と鎮魂を表現した勇壮なBGMがこれだ。これもBLACKやRXの最終決戦を前にしたエンディングアレンジからつながる曲と同様に、お気に入り名曲の一つ」

 

その他の思い出の曲

 

009「さて、話が特撮に戻って来たところで、川村さんと言えば、この作品も忘れてはいけない」

009「このビーファイターと続編のビーファイターカブトも、音楽的にはややこしい作品になっていて、まず前者の主題歌が石田勝範さん編曲で、劇伴が川村さん。後者のカブトは主題歌編曲が川村さんで、劇伴が石田さんという形で入れ替わっているんだな」

翔花「どうして、一人で全部作らないの?」

009「この時期は、曲作りにもいろいろ分業が見られるんだな。BLACKにしても、基本は川村さんだが、挿入歌の多くが石田さんだったり、ゼオライマーも主題歌が石田さんだったり、カクレンジャーも無敵将軍や隠大将軍の歌が石田さんだったり、川村さん一人の音楽世界とは言い難くなっている。そして主題歌アレンジの劇伴とか、こんがらがるしな」

晶華「だったら、川村さんの訃報記事で、ビーファイターのOPを貼るのもどうかと思うけど?」

009「でも、BGMを貼っても分かるかな?」

翔花「主題歌アレンジでも、いろいろな曲調になるのね。好きな作曲家の曲だと、聞いただけで誰の曲か分かるの?」

009「宙明さんだと普通に分かるだろう。BLACKでも、これが宙明さん作曲、石田さん編曲だ」

009「渡辺宙明さんと言えば、戦隊音楽の始祖であり、宇宙刑事を始めとするメタルヒーローの始祖だが、ZX以前の仮面ライダーにはタッチしていなかった。しかし、BLACKや続編のRXが川村栄二さんという新たな音楽世界を構築すると同時に、メタルヒーローのエッセンスを宙明さん作曲の挿入歌という形で混ぜて、その作風違いの違和感を中和するために若手の石田さんの編曲で、宙明節を川村調にした。だから、川村音楽と石田音楽は比較的相性良く、当時のいろいろな作品にフィットしたと考える」

晶華「すると、川村さんと石田さんは同年代?」

009「川村さんの方が3年上だな。そして川村作曲、石田編曲という歌はこれだ」

シロ「音楽的なバトンタッチと言えば、戦隊と宇宙刑事の宙明さんがいて、そこに仮面ライダーBLACKというメタルヒーロー的なライダーが、川村栄二渡辺宙明石田勝範という音楽クリエイターをつなげる」

009「川村栄二さんを推薦したのは宇崎竜童さんらしいが、そっちも必殺シリーズとか、いろいろつながって来るのはさておき」

晶華「川村さんはその後、ネオライダーや戦隊を経て、ビーファイターにつながるのだけど、その後は?」

009「クウガ以降の平成ライダーにはつながらず、もっぱら歌謡曲の編曲をあれこれ続けていたみたいだな。で、川村さんと必殺には接点がないと思っていたんだけど、たった一つだけあったわ」

009「渡し人の主題歌『瞬間(ひととき)の愛』の編曲者が川村さんだと今回知って驚いている。つまり、ぼくが初めて川村音楽に触れたのは、88年のBLACKじゃなくて83年の渡し人だったという思いがけない事実だからね」

翔花「必殺といえば、平尾昌晃さんよね」

009「そう。そこからつながる道もいろいろだけど、その次に川村さんでつながって来た思いがけない曲はこれだ」

シロ「白虎隊! これは何の話?」

009「戊辰戦争会津白虎隊の史実に基づくドラマで、1986年の日テレ年末時代劇の大作だ。主題歌は堀内孝雄の歌う『愛しき日々』で、作曲は堀内自身だが、編曲が川村栄二さんなんだよ。今回の訃報でいろいろ調べて初めて知った。当時高校生のぼくはこのドラマと主題歌にずいぶんと感動して、カラオケでもよく歌ったものだが、編曲が川村栄二さんだったとは気づいていなかった。今回で仮面ライダーBLACKと、必殺渡し人と、白虎隊および堀内孝雄がつながった次第」

シロ「だったら、コンパーニュ三獣士で白虎の称号を持つボクとしても、意識しないといけないドラマじゃないか」

翔花「BLACKだったり、白虎隊だったり、川村栄二さんもいろいろ大活躍だったのね」

009「そして、その後も堀内孝雄さんの歌の編曲をいくつも担当して、ついにはこのドラマに至る」

晶華「『はぐれ刑事純情派』は、必殺シリーズと並ぶ藤田まことさんの代表作で、1988年から2009年まで全18シリーズ、444回が作られた、とwikipediaにあるわ。これにも川村栄二さんが参加していたの?」

009「あくまで堀内さんの主題歌の編曲だけだがな。主題歌数はスペシャル版も含めて20曲。そのうち14曲を担当しているから、はぐれ刑事の3分の2の主題歌編曲ということになる」

翔花「とにかく、ここでは特撮やスパロボでお馴染みの作曲家さん扱いだけど、編曲も含めたら、膨大な数の歌謡曲やドラマ主題歌に関わって来た偉大な音楽クリエイターさんだったってことね。惜しい人を亡くしたって、心の底から実感したわ」

009「最後に、この曲を流して締めくくりだ」

(当記事 完)