観光ガイドも残り2回
晶華「観光ガイドも、ついに最終回前のクライマックス回に来ました」
翔花「わたしたちの努力の賜物ね」
009『そのわたしたちには、ぼくたちも入れて欲しいな』
ケイP『けぴっ!』
翔花「もちろんよ。ここにいるみんなのおかげよ。この記事を読んでる読者さんも含めてね」
晶華「確かに、読者さんがこの記事を読まないと、私たちの努力が報われない。読む人がいてこそのガイド記事だもん」
009『創作作品は、作者が生み出すものだけど、それを受け取る人(鑑賞者)たちの間に共通の世界観、ストーリー観を伴って、味わってもらってこそ、真の意味で完成するって言われているものな。教え子のいない教師や、観客のいないパフォーマーが存在意義を見失うように、読み手の快を念頭に置かない独り善がりな作者は立ち行かなくなるのが必定だ』
晶華「でも、読者に媚びすぎる作者さんもつまらないわよね」
009『プロなら、作者に何が求められているか、時流を察知したり、読者のニーズを拾ったりするのは、作者よりも編集者の役割だもんな。作家は自分が書けるものを書くだけで、あとは編集さんの要望に応じて、商品となり得る作品を提示する』
晶華「でも、ブログ創作は編集さんが間を取り持つことはないので、作者の生の作品が読めるわけね」
009『個人日記の延長だからな。日記文学というジャンルもあるし、名作家の日記はそれだけで面白く、作家研究の資料にもなったりするが、コツコツ日記をつづることで、自分の日々の営みや思考過程、感じた想いなんかを残し、磨き、アイデアの種なんかを膨らませる材料にもする。誰に評価されなくても、自分で自分の頑張りを評価できれば書く意味はあるし、その頑張りを応援してくれる読者さんがいると思えば、励みにもなる』
晶華「で、誰かに読んでもらうとなれば、間違ったことを書くのが恥ずかしいと感じて反省するのが、書き手の誠意ってものだけど、前回の記事で、お姉ちゃんにツッコミ意見がありました」
翔花「ふぇっ?」
晶華「これが問題発言です」
>翔花「(少し調べて)そんな戦隊、他になかったわよ。レンジャー以外には、ケンジャーとカイジャーは2つずつあるけど、他は被りがない」
晶華「戦隊史上、ケンジャー名義の戦隊はハリケンジャー、ボウケンジャー、シンケンジャーの3つあるのに、それを2つしかないように誤認するのは、戦隊マニアとしては痛恨の失策よ」
翔花「ふえ〜ん(涙目)。少し調べただけだから、間違いは誰にでもあるし、わたしは戦隊マニアじゃないし、それぐらいの間違いは誰でもするわよ。別に、2までしか数えられないわけじゃないし、98−12=86って計算もちゃんとできるようになったんだから」
晶華「うんうん、お姉ちゃんも少しずつ勉強して、前にできなかったことができるようになったのは認めるわ。だけど、アシスタントガールとして、こういう間違いをしでかして、平気の平左ってわけにはいかないのよ。間違いに対しては、しっかり反省の意を表明して、同じ過ちを繰り返さないって何らかの保証を示さないと、信用度がどんどん欠落して友だちすら相手にしてもらえなくなるんだから」
翔花「友だちがいなくなるのはイヤだなあ。どうしたらいいのかしら」
晶華「迷惑をかけた読者さんと、関係各所にしっかり謝って、反省してる姿を示す必要はあるわね。自分の軽々しい発言で生じかねないトラブルを早急に打ち消し、今後の対応を示す。発言に責任を持つというのはそういうことよ」
翔花「分かりました。じゃあ、読者さんと、ハリケンジャーさんと、ボウケンジャーさんと、シンケンジャーさんには謹んでお詫びします(m0m)。ええと、今後、こういうミスをしないよう、粉杉翔花のワクワク学習ノートに、『忍風戦隊ハリケンジャー』『轟轟戦隊ボウケンジャー』『侍戦隊シンケンジャー』の字を100回書いて、セッちゃんに負けない戦隊マニアになれるよう精進します」
晶華「まあ、セッちゃんだって、レッドレーサーさんとゴーオンレッドさんを取り違えるミスをして、慌てたんだから、マニアだってミスはするものだけどね」
009『あれは仕方ない。後ろ姿だったし、ミスった後のリアクションが立派な芸になっていたし、カーレンジャーとターボレンジャーの区別がつかない海賊戦隊だっていたしなあ。顔に文字が書いてるシンケンジャーのキーを求められて、間違って『王』って書いてるキングレンジャーのキーを渡してしまうぐらいだし』
晶華「ナインちゃん、あなたは2009年脳のはずなのに、どうして2011年の海賊戦隊のことを、そんなに知っているのよ?」
009『ツッコミ細かいなあ、おい。そりゃあ、こっちの時代に来て、ぼくだって勉強したからに決まっている。海賊戦隊は2020年にYouTubeで配信されていたし、しっかり履修させてもらった。これで、ぼくがよく知らない戦隊は、ニンニンジャーから後の数年間だけ。知らないライダーはエグゼイド以降の数年間。知らないウルトラは……ギンガ以降のニュージェネレーションに穴が結構あるな。今度のリバイスに、ウルトラマンビクトリーの役者が出るって聞いて、不覚にも誰それ? って思ったし。パトレン3号もよく分からないわけで、真のマニアへの道は程遠いと反省しきりだ」
晶華「まあ、それだけ知ってたら、十分よ。さすがはNOVAちゃんのメモリを持つだけあって、しっかり勉強しているわね。お姉ちゃんも精進して、立派な特撮マニアになってね」
翔花「うん、過去も未来もしろしめす最高最善の魔王になれるよう頑張るわ」
晶華「いや、魔王は目指さなくていいから」
羊ヶ原
翔花「それで、今回は北東エリアなんだけど、どんな場所があるの?」
晶華「地図によれば、【羊ヶ原】【水路のある花畑】【小川と屋根付き橋】【魔法陣の広場】【大樹の森】【大空の小さな家】の6ヶ所よ」
翔花「魔法陣を除けば、割とのどかな感じの場所に聞こえるわね」
晶華「確かに、ここは平和な感じで、あまり冒険の舞台にはして来なかった感じね。だから、じっくり探索できていない気もするし。とりあえず、順番に確認してみますか」
009『【羊ヶ原】は名前に反して、羊がいないんだな。羊のように見える白い岩が点在しているだけで』
ケイP『妖精郷2大集落の一つだッピ。ドワーフのスホイさんが寝泊まりさせてくれるけど、南西エリアの【風車の谷】に比べて、使用頻度は少ないッピよ』
晶華「向こうは、【白百合の谷】とか【火柱の塔】とか、物語の重要地点がいっぱいあったもの」
翔花「こっちは【大樹の森】が重要地点だと思うけど?」
晶華「タイタン様のところで、休息をとれるから寝泊まりのために村に寄る必要がなかったもんね」
009『一応、この村でもランダムクエストが受注できるから、小遣い稼ぎと経験点稼ぎのために立ち寄るのもいいかもな』
水路のある花畑
晶華「ここは、水路の奥にアラマユ様が遺した石碑があるのね」
009『魔女の名前に関するリドルっぽい文章があったんだな。一応、魔女の墓碑みたいな場所なんだけど、魔女は死んだわけじゃなくて、封印されているだけだから』
晶華「魔女の名前は、物語の大団円につながる重要キーワードみたいね。とりあえず、ネアン・○○・○○ーということは分かっているんだけど」
009『3文字分かって、残り4文字だッピな』
晶華「ネアン・デル・タルーでどうかしら? いかにも旧い時代の人っぽくていい感じ」
009『とりあえず、一文字だけ合ってると言っておこう。ぼくはシナリオ読んで、答えを知ってるけど、今はそれを言うべき時じゃない』
晶華「うん、冒険の間に手掛かりを見つけて、答えにたどり着く過程が楽しいものね」
009『何にせよ、ここでの手掛かりはゲット済みで、それ以上に変わったイベントもないから立ち寄る必要はもうないな』
小川と屋根付き橋
晶華「ここはアラマユ様と魔女の過去幻想が見られる場所ね」
009『親友どうしだった2人が、長寿のエルフと短命の人間ゆえに相入れることなく、すれ違う過去。長寿を求める魔女が邪神の力にすがって、愛する妖精たちをも閉じ込めて、自分の野心を達成するための魔力源にしようと生み出した偽りの理想郷が妖精郷だったんだけど、それを止めたアラマユが妖精郷を真の妖精たちの楽園に作り替えて、親友の歪み堕ちた想いを浄化しようとした。だけど、その2人の因縁が時経て、妖精郷にもほころびが生じ、今のぼくたちの冒険に至るわけだ』
翔花「そんな過去の幻がここで語られるの?」
009『いや、ここでは断片的な情報だけ。魔女とアラマユの物語は、妖精郷の各地に断片的に散らばった情報を組み合わせて、プレイヤーに推察することが求められているんだけど、実プレイではGM役が上手く解説しないと、伝わりにくいなあと思う。能動的にストーリーを想像、組み上げるタイプのプレイヤーならともかく、受け身的に目の前の冒険だけを楽しむプレイヤーは情報整理をあまりしないからなあ』
晶華「で、NOVAちゃんは、カシュミーラとエマがアラマユ様の魂の転生という設定を付与することで、私たちが能動的に考えて動く理由をこしらえた、と」
009『そうしないと、アラマユと魔女の物語って、所詮は他人事で、プレイヤーキャラは妖精郷の事件に巻き込まれただけで、当事者意識はあまりないって形になるわけだし』
晶華「そこはプレイヤーの側も、当事者意識を強く持つロールプレイが求められるところね」
009『まあ、自分は面倒なことには巻き込まれたくない。どうして、こんな目に合うんだよ〜ってプレイスタイルもあるんだけど、プレイヤー全員がそれだと、GMも大変だ。だからこそ、GMの用意するシナリオと、プレイヤーキャラの行動動機のすり合わせが大事となる。気心の知れた間柄だと、GMの提供するスタイルと、プレイヤーの求めるスタイルが上手くフィットして楽しいプレイ空間が生まれるんだけど、たまにGMに合わせられずに自分勝手な物語を紡ぎ始めるプレイヤーがいるからな』
翔花「プレイヤーさんが積極的にストーリーを作るのは悪いことばかりじゃないでしょう?」
009『GM主導型と、プレイヤー主導型があって、前者だったらGMの語る物語をプレイヤーが受け入れた上で、自分たちの関わり方を模索する形。後者だったらプレイヤーが積極的に物語の行く末を提案し、GMは判定役やNPCの受動的反応、敵キャラの背景ぐらいを用意して、ストーリー構築はプレイヤーの自主性に委ねる。どちらにしても大事なのは、互いの持ってる世界観、ストーリー観を共有させようとする意識だ』
翔花「共有されない世界観や物語は……」
009『つまらないの一言に尽きる。まあ、独り善がりな話をしたければ、自分でGMをやれ、とか管理できる場を用意して、そこで自分ワールドを披露するのが筋だし、プレイヤーの立場がいいと言うのなら、場の他者と話題を共有するとか、プレイヤー同士のコミュニケーション、場の雰囲気の醸成に力を注ぐという手もある。周りにも合わせられず、GMのスタイルにも合わせられず、自分の要望だけGMに訴えるやり方じゃ、共に卓を囲んで楽しめる交友関係は紡げないと思うな』
晶華「結局、話の土台として何が共有できて、何が共有できないかは理解しないと、話が噛み合わないということね。アラマユ様と魔女ネアンは、妖精好きという点で昔は心が通じ合ったんだけど、アラマユのエルフとしての長寿を人間のネアンが妬んだことから気持ちがズレてきた。そして、永遠の命のために妖精たちを犠牲にして神の座を目指すという野心を抱いたことで関係性が決裂」
翔花「妖精を愛していたはずのネアンさんが、どうして妖精たちを犠牲にする方法を選んだのかしら?」
009『その辺は、愛情の難しさだよな。愛って相手に対する自分の好意なんだけど、それは一方通行のこともあれば、双方向のこともある。そして愛に溺れると、「自分がこれだけ愛しているのだから、相手も自分を愛して然るべき=愛してくれるはず」と錯覚しがちになる。ネアンとしては、自分がこれだけ妖精を愛しているのだから、妖精だって自分の神になりたい願望のためなら喜んで身を捧げてくれるはず、と自分に都合のいい過度な献身を相手に求めるようになる。つまり、自分の過剰な愛に報酬を求めるようになるわけだ』
晶華「あなたのことをこれだけ想っているのだから、あなたも当然、これだけの犠牲を払って、愛情を証明して見せてよ……ってのが重すぎる愛ってことね」
翔花「他者への犠牲を求める愛かあ。嫌だなあ」
009『ぼくがそんな愛を突きつけられたら、メリットがない、と冷たく断るだろうな』
晶華「愛って別に、メリット云々を考えてするものじゃないでしょ?」
009『心理的報酬、精神的満足感だって十分なメリットになるんだよ。メリットがない=一方的で独り善がりな愛を突きつけられても、こっちは嬉しくないし、満足できない。そんな好意の示し方は迷惑だ、という拒絶を端的に示した言葉……と分析できるな。まあ、嫌いとか、迷惑だから近寄るな、とか感情的な拒否反応じゃ、あまりにも酷い言葉になるからね。理性的に対処してるつもりだが』
翔花「とにかく、妖精を愛するアラマユさんにとって、妖精を傷つけるネアンさんの所業は絶対に許せないものだった、ということね」
009『ネアンの視点で見れば、自分が神となれば、自分のために犠牲になった妖精も、亡者的な力を注がれて復活できるし、自分のための犠牲に報いを与えるつもりはあったと思われる。邪妖の女神と、自分を崇拝する邪妖精の理想郷構築の夢なんだが、自己中すぎる理想について行きたい者はあまりいないだろうね』
晶華「自分と、自分を崇拝してくれる者だけの閉じた世界かあ。悪くはないわね」
翔花「ちょっと、アキちゃん!?」
晶華「だって、女神になるとか、女王になるって、そういうことじゃない? 民や信者のために力を使って、自分が感謝、崇拝されるという『御恩と奉公』、WinWinな関係を目指すんだし」
009『邪妖精になるというのが、妖精にとって幸せかどうかが問題だな。少なくとも、アラマユを始めとする多くの妖精使いにとっては、邪妖精なるものは自然ではない歪められた存在だから、とても看過はできないと思うぞ』
晶華「まあ、狂った妖精が人に危害を加える場合もあるんだし、人に危害を加える存在なら、人族にとって本質的に敵ということね。背景の心情とか理解はできても、やってることは共感できないって感じ?」
翔花「やってることが他人に迷惑をかけてることだったら、悲しい背景とかを聞かされても、悪は悪として斬り捨てるのが正義だと思うのよ。人は内心の想いよりも、目に見える行動や作った作品で評価されるものだし、目に見えない内心をいちいち忖度していたら、正義は貫けないと思うんだけど」
009『でも、良きファンタジー作品は人の心情を浮き彫りにすると言うし、ある者の正義が別の立場だと悪に映るというのも、深みのある作品なら当然のこと。そういう世界観を紡ぐには、語り手たる作者や受け手にも透徹した視点が必要で、善悪の価値観を一元的にしか考えられない者にはファンタジーは上手く味わえないのかな、と感じる。妖精郷の物語設定も、断片的に散りばめられた幻想空間の彩りを、GMとプレイヤーが協力して、しみじみ味わえる形に再構築できれば良きプレイ経験ということだな。この幻想の地は、そういう断片を見知ることができる場所ってことで』
魔法陣の広場
晶華「ここは、冒険者たちの訓練施設みたいな場所ね」
009『レベルに応じた試練と、達成試練回数に応じた賞品がもらえて、しかも繰り返し訓練ができる場所だ。逆にストーリー上は何の意味もない』
翔花「あとちょっとの経験点が欲しいときに活用するといいかも」
大樹の森
晶華「ここはタイタン様が収める地で、カシュミーラの第2の故郷とも言うべき場所なの」
翔花「エマ・ショーカにとっても大切かしら。ここの世界樹のおかげで、吸血鬼の呪いが解けたわけだし、プレイヤー・キャラクターとして出発した記念の地でもあるし」
009『森を散策することで、いろいろなアイテムをゲットしたり、妖精たちとコミュニケーションしたり、森の獣と戦ったりもできるそうだ』
晶華「おもてなし亭とは違う意味で、冒険の拠点のようにも感じられる場所ね」
大空の小さな家
晶華「ここにはルーンフォーク3姉妹がいて、タビットの魔動機士ベルゼンさんの帰りをずっと待っていたのね」
009『宙に浮いた岩塊の上にある空中の家。それがさらに発展した空中都市が、このサプリメントで描かれているな』
009『ワールドガイド兼シナリオ集だな。冒険者として社会に出る前の訓練生、あるいは魔法の研究者たちが、定番の冒険者ギルドとは違った形で冒険する、物語の世界観を広げるサプリメントになるな。職業ではなくて、教授の手伝いとか、単位をとるための試験とか、研究のための素材集めの途中で事件に巻き込まれて、とか、ファンタジー世界でアカデミックな世界観を楽しむための本と言えようか』
晶華「2.0時代だと、カイン・ガラって学術都市があったらしいけど」
009『それは、この本に詳細があるらしいな』
ケイP『2.0時代のワールドガイドは、こちらのページも参照だッピ』
翔花「妖精郷はどこにあるの?」
009『妖精郷はラクシアの地上にはない異世界だから、ワールドガイドには載っていない謎の場所なんだ。一応、サイバたちは一番無難なザルツ地方の出身という設定で考えているけどね』
晶華「妖精郷の観光ガイドなのに、どうして他のラクシア地域の観光にまで出発しているのよ」
009『妖精郷は閉じた世界だからな。そろそろラクシアの他の地域も見たくなったんだ。去年はテラスティアとレーゼルドーン、アルフレイムの三大陸の位置関係が公式に発表されたので、今年はそれらの大陸間を旅する壮大な物語が来るかも、と勝手に願望している人間がいるらしいし』
翔花「それって、NOVAちゃんじゃない」
009『実のところ、2009年脳のぼくには、アルフレイムってよく分からないんだよね。どうしても、テラスティアの方に馴染みがあって、もっと馴染みがあるのはアレクラスト大陸なんだけど、それはさておき、妖精郷観光ガイドが終わった後のことを考えている』
晶華「もちろん、続きをプレイするんでしょう?」
009『妖精郷からザルツ地方に帰還したサイバ☆リオンたち。その後、妖精郷に再び戻る前に、ラクシアでどのような体験をしたか語る準備編が必要かなって。妖精郷の冒険を小説化して、新人小説家としてブレイクしたサイバの話って読みたくない?』
晶華「読みたくない」
009『シクシク(涙目)』
晶華「そんな偏った読者にしかウケない読み物よりも、私は冒険がしたいの。リオン様の日常編よりも、妖精女王の冒険譚の方が読者受けするはずよ。そんなことよりも、今のガイドをしっかりしなさい。ベルゼンさんとルーンフォーク三姉妹の話を」
ケイP『その辺のエピソードは、こちらをどうぞだッピ』
(中略)
晶華「第4部の7章から12章までの間は、ベルゼンさんを旅の同行者として連れ回した形なのね」
009『素直に、ルーンフォーク三姉妹のところに連れ帰れば良かったのに、何だか完結編までいろいろと動き回った感じだな。ベルゼン絡みのエピソードは、まだ残っているので、時が満ちたら会いに行くといいだろう』
晶華「確か、アラマユ様の遺産について何か知っていそうだったもんね」
翔花「遺産と言えば、〈光の魔剣マクリール・ルー〉だっけ? 【光の樹】のスプライトが手掛かりになるようなことを言っていた」
晶華「それには【虹の根元】の魔神のところで、〈光の実〉を奪い返さないと」
翔花「いろいろすることがあって大変だけど、ガイド記事を読みながら、ワクワクした冒険のことを思い出すといいよね」
ケイP『けぴっ。今回セリフが少なくて、シクシクだッピ』
(当記事 完)