Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精魔法ランク7とランク8の研鑽話

9月初めの回想シーン

 

翔花「NOVAちゃん、ただいま〜♪」

晶華「夏を満喫して、いよいよ秋ね。秋風の化身、アキカイザーの時節到来よ♪」

NOVA「おお、2人とも帰って来たな。ヒノキ姐さんところでしっかり研鑽して来たか?」

翔花「うん。騎芸と神聖魔法ね。ばっちりよ、たぶん」

NOVA「よし。だったら後は妖精魔法と真語魔法だな。諸事情でケイPマーク1が壊れてしまって、こっちじゃ研鑽が上手くはかどらなかったようだが、お前たちが帰って来たら、魔法研鑽も順調に進むだろう」

晶華「NOVAちゃんも手伝ってくれるんでしょ?」

NOVA「俺か? 俺は今、モルドラネスをやっつけて報告レポートをまとめる作業で忙しい」

翔花「モルドラネス? 誰それ?」

NOVA「『魂を盗むもの』だよ。これを見ろ」

晶華「ああ、FFゲームブックかあ」

NOVA「新作ゲームブックは俺が解いて、懐かしの旧作はアストやダイアンナたちに任せるってことになってるからな。とりあえず、俺の担当は『火吹山の魔法使いふたたび』『危難の港』に次いで『魂を盗むもの』だ。こいつの攻略記事を仕上げることが今の俺の課題なので忙しいわけだよ」

翔花「ふ〜ん。だったら、すぐには妖精女王ズは無理っぽいね」

NOVA「とりあえず、魔法研鑽の残りをする。その後、来週発売の新サプリもチェックする。ついでに、お前たちもゲームブックの『モンスターの逆襲』をプレイしたっていい。妖精女王ズはその後の10月だな」

翔花「ねえねえ、NOVAちゃん。わたしのエマ・ショーカのファイター技能なんだけど、この機にバトルダンサー技能に置き換えるってのはどう?」

NOVA「何だと? ファイターをバトルダンサーに置き換えるだと? どちらもAランク技能だから不可能じゃないかも知れないが、それでデータがどう変わるか、実際のルールを見てみないと分からん。まあ、バトルダンサーは防具が軽量で、武器はファイターと同じものが使える。そして特技の習得数が多くなってるということだが」

翔花「アステリア様は芸事を奨励する神さまみたいじゃない? だったら、その神官戦士も重装甲よりも華麗に舞いながら戦うスタイルの方がそれらしいロールプレイができるんじゃないかって?」

NOVA「なるほど、一理ある。よし、せっかくの新サプリだ。バトルダンサーの導入を、ファイター技能の置き換えでできるなら、検討の余地ありだ。ただし、一つ懸念しているのはファイター7レベルで自動習得できる戦闘特技の《タフネス》だが、バトルダンサーではどうなるんだろうか? もしも消えるのなら、HPが15点減ることになるんだが」

翔花「今のHP62点が47点に下がるのは嬉しくないわね。特技枠を一つ消費して《頑強》にしてもいいけど、バトルダンサーの追加特技数が何枠あるか次第。ただの軽装ファイター以上の価値があるかどうかは、ルールを検討の余地ありってことか」

晶華「何だか、お姉ちゃんが知的な会話をしているみたい」

翔花「わたしだって、魔法はともかく、戦闘ルールについてはきちんと勉強しているのよ。一般に脳筋呼ばわりされることの多いファイター(戦士)だって、自分の戦闘スタイルとか、強くなる方法については鈍感じゃあダメだと思う。アキちゃんは知力の2号かもしれないけど、わたしは技の1号。今度のサプリ『バトルマスタリー』は、戦闘特技や流派特技がテーマなんだから、わたしだって楽しみにしているの」

NOVA「これまで2.5の技能は魔法使い中心だったから、戦士系にスポットが当たるサプリは新機軸で楽しめそうだな」

 

そして妖精魔法

 

晶華「……という話を先週、NOVAちゃんとしていたんだけど……」

翔花「ふえ〜ん、ソノイ様が死んじゃった〜(涙目)」

NOVA「うお〜、何だか思いがけず、善児ロスが込み上げて来たぞ。こうなったら、この本を楽しみに生きていくしかないじゃないか」

晶華「ドンブラ脳のお姉ちゃんや、必殺鎌倉脳のNOVAちゃんじゃ、話にならないと思うので、ここは009ちゃんにフォローしてもらおうと思います」

009『ぼくを指名いただき光栄だ』

晶華「何だかんだ言って、2009年のNOVAちゃんだからね。TRPGのルールについては詳しいはずだし」

009『呪文研鑽なら喜んで。テーマは妖精魔法だったよね』

晶華「ランク7と、先を見据えてランク8までチェックしておこうかと。妖精魔法は1ランクにつき、基本魔法と6つの属性の合わせて7種類の魔法を習得できる。2ランク分だと14種類になるわ」

009『基本魔法は、妖精を召喚したり、ちょっとした行動を妖精にサポートしてもらったり、汎用的に使えるものが揃っているんだな』

晶華「ランク7だと【フェアリーウィッシュII】、ランク8だと【サモンフェアリーⅣ】が使えるようになる。ランク1の【フェアリーウィッシュ】だと、MP1点で戦闘以外の行動判定+1。これが強化型の【フェアリーウィッシュII】だと、MP2点で判定ボーナス2点がもらえるの」

009『ボーナス+2は大きいな。戦闘では使えないとは言え、探索とか隠密行動とか知識判定とか、通常行動をMP2点で成功させやすくする魔法ということだから』

晶華「+1だと、ちょっとしたおまじないって感じだけど、+2だと本当に有用だと思う。2Dでダイス目+2だったら、仮に7以上で成功の判定だったりしたら、5以上で成功になるわけだし」

009『9以上の難しい判定も、7以上になるわけだから、有効的に使って行くべきだね』

晶華「【サモンフェアリーⅣ】は、MP18点(5点魔晶石+13点)も使うので、気軽に使える魔法じゃないのよね。レベル9の妖精を3ラウンド召喚できるのは強いけど」

009『妖精召喚魔法は、5点魔晶石で500ガメル消費するのと、召喚中は他の妖精魔法を使えないところがネックだよね』

晶華「使いこなそうと思えば、召喚できる妖精と、それぞれが扱える妖精魔法のデータをリスト化するのと、自分が愛用する妖精をあらかじめ考えておく方がいいと思う」

009『後で、召喚妖精の使い方を研鑽するのもいいかもな』

晶華「うん、前もってシミュレートしておくといいわね。その前に属性魔法の研鑽だけど」

 

土属性と水・氷属性

 

晶華「土属性ランク7は【グレートスネア】ね」

009『ランク1の【スネア】の上位バージョンか。【スネア】と聞くと、エルフのケインを思い出すのは、オールドSWファンってことで』

晶華「最初のSWリプレイのキャラね」

009『【スネア】と【グレートスネア】の違いは?」

晶華「ええと、【スネア】は相手を転倒させて、行動にマイナス2のペナルティーを与える魔法ね。だけど複数部位や二足歩行以外の相手は転倒させられない。それに対して、【グレートスネア】だと部位数や移動手段に限らず、地上ならどんな相手でも転ばせることができる」

009『つまり、【スネア】では馬などの騎獣は転倒させられないけど、【グレートスネア】だとそれができるってことか』

晶華「騎獣を転倒させると、乗っている騎手も落下ダメージを受けたりするので、効果が大きいってことね」

009『対ライダー戦術として、有用度が大きくなったってことだな』

晶華「【スネア】だと、転ばせるよりもダメージを与える魔法の方が効率いいって考えたりもしがちだけど、複数部位や騎兵を一度に転ばせられる【グレートスネア】だと、狙う相手によってはダメージ魔法よりも効果大ということも有り得る、と」

009『ダメージ呪文が有効なのは、敵のHPが低くて倒しやすい場合。逆に敵味方双方のレベルが上がると、HPの増大で長期戦になりやすく、行動ペナルティーを与える効率が上がってくる』

晶華「そのラウンドで倒せないなら、少しでも敵の攻撃を妨害できる戦術が大切だもんね」

009『転倒は相手の攻撃と防御の両方にペナルティーを与えるのと、攻撃魔法ではないので《ターゲッティング》を必要とせずに扱いやすい点がいいな。範囲攻撃ではないので味方を巻き込まないし、乱戦における支援魔法としても有効だ』

晶華「後は確実に相手を転倒させるために、《魔法拡大/確実化》と組み合わせるといいかも」

009『そこまでするとMP消費が大きくなるので、転倒効果によるメリットがどれだけかを考える必要があるけどな』

 

晶華「土属性ランク8になると、【ストーンウォール】が使えるようになる」

009『壁系魔法のメリットは相手を分断できることにある。例えば、敵が前衛と後衛に分かれていて、前衛の敵が味方戦士を足止めしている間に、後衛の魔法使い敵がどんどん攻撃呪文を撃ってくる局面を想像しよう』

晶華「正直うっとうしいわね」

009『そんな時に、相手の前衛と後衛の間に壁をドーンと立てるんだ。壁は視線や射線を遮るので、後衛から前衛に魔法をかけることができなくなる。実質、後衛が前衛に干渉できなくなるので、【ディスペル・マジック】などで解除されたり、構造物破壊ルールで壊されたりしない限り、効果時間の18ラウンドは敵後衛を無力化できる』

晶華「【ストーンウォール】を破壊するには……HP90点、防護点20点かあ。簡単じゃないわね」

009『基本戦闘ルールだと、壁を回り込んで移動することができないからなあ。仮に回り込むとしても、1、2ラウンドは移動に費やして魔法が使えない。とにかく、後衛の魔法使いがうっとうしいなら、壁を立てて封じ込める。意外と、公式リプレイでは採用されていない戦術だと思うが、何か問題があるのだろうか?』

晶華「物語的につまらないからじゃない? 壁を立てて、後ろの魔法使いが無力化されましたって」

009『ゴブリンスレイヤーだと、神聖魔法の防護壁としてWALの呪文が活躍するけど、後衛魔法使いを壁に封じ込めて、その間に前衛戦士が悠々と敵前衛を仕留めて、それから壁が解除された後で魔法使いをタコ殴り戦術が有効活用されたらなあ』

晶華「こっちが壁を立てる→敵魔法使いが解除→また壁を立てる→また解除の繰り返し展開でも、敵の魔法支援能力を無効化する作戦になるので、面白そうね」

009『GMに使われると、イヤな戦術でもあるけどな』

 

晶華「水・氷属性のランク7は、範囲攻撃呪文の【チルレイン】で、同じ威力10の【ファイアブラスト】よりも効果範囲が大きいのが特徴ね」

009『【ファイアブラスト】はMP6消費で5体まで。【チルレイン】はMP8消費で10体まで巻き込めるんだな』

晶華「相手の数によって、使う魔法を考える必要があるわね。そして、ランク8は相手を水に沈める【シンク】。これって結構、凶悪な呪文じゃない?」

009『泳いでいる敵を浮上できなくして、溺死させられる魔法だからな。水中呼吸のできない相手には非常に有効だ』

晶華「効果時間は3分間(18ラウンド)かあ。息を止めていられるのはどれぐらい?」

009『水に親和性のあるエルフなら1時間。普通は生命力ラウンドだな。初期状態の人間の平均なら生命力14なので、2分半ぐらいか。生命力ラウンドを越えて水中にいると、溺れて即座にHP0だ。相手を川か海に落として【シンク】の魔法をかけてやるのは、大抵の場合、必殺魔法の部類になる、と』

晶華「まあ、川辺や海辺で戦う機会がしょっちゅうあるわけじゃないけどね」

009『むしろ、GMにやられたりして、必死に【ディスペル・マジック】などで解除しようとするんだろうな』

晶華「水中で呪文は使えるの?」

009『呼吸ができない状態では発声もできないので、不可能とある。つまり、ずっと水に沈みっぱなしな状態では、エルフとか水中呼吸の能力を持っていなければ呪文使用不可能。水に沈み始めた最初のラウンドだけ、何とか咄嗟に呪文が使えるぐらいが妥当か』

晶華「つまり、【ディスペル】を1発で成功させないと、溺死確定ね」

009『そういうときに戦闘特技《ワードブレイク》を覚えておくと便利だな。魔法的な効果を解除するための特技で、これを習得していると【ストーンウォール】も拳一つで消滅させられるし、敵の持続魔法も触れただけで効果を終了させられる。例え、敵がカイザーフェニックスを撃って来ても、あっさり消滅……は無理か。攻撃呪文は「効果時間:一瞬」だから、ダイ大のようにはいかない』

晶華「ポップ君みたいにはなれないってことね」

009『カラミティ・ウォールみたいな、じわじわ死をもたらす系の呪文には有効ってことだな、《ワードブレイク》は。低レベルのうちは、敵の持続魔法がうざいと思うことは少ないけど、レベルが上がって来ると、真語魔術師以外の【ディスペル】の使えない術者でも魔法解除したくなる局面が出てくるし、そもそも呪文が封じられた際に、特技で呪文封じを打ち消すという対処法があると安心だ』

晶華「こういう局面はイヤだなあ、と考えて、対応策を考えておくのがリスク管理ってことね」

009『事故が発生したときに、再発防止の方策を考えるのは基本だし、どんな事故が起こり得るかを想定しておくのも、こういう研鑽の意義かもな』

 

炎属性と風属性

 

晶華「炎属性のランク7は【インシネレイション】って言うんだけど、効果範囲内の可燃物を一瞬にして燃やし尽くす呪文ね。『ヒャッハー、汚物は焼却だ〜』ごっこができるんだけど、攻撃呪文じゃなくてダメージは与えられない。燃える物体相手にしか使えないの」

009『うちの本棚に掛けられると、ぼくは精神的に死ぬな』

晶華「どこかのログハウスに掛けると、小屋が消滅して中の人だけが裸で出て来るとか?」

009『ああ、服だけ燃えるのか。金属鎧はセーフだけど』

晶華「あ、でも、効果範囲は半径2メートルだから、家を燃やすのは無理か。狭い部屋なら行けるわね」

009『クローゼットの中の衣類全部を燃やすことは可能。ハンガーとかだけ残る』

晶華「悪用すると、とんでもないわね」

009『魔法使いの書庫には、燃焼封じの防護魔法が必須なんだろうな。ゲーム世界で実用的かどうかはともかく、嫌がらせ呪文としては本当に恐ろしいと思う』

晶華「一応、一般的な使い方としては『木の壁に穴を開ける』という例が挙がっているけど?」

009『紙の書物か衣服を一瞬で焼滅させる呪文と考えると、レベル7以上の妖精使いを敵に回すのは恐ろしすぎる……が、そもそも、そういうことを仕出かす輩は部屋に入れなければいいって話になるな。呪文の使用には、視界が通っていることが条件なので、部屋の外から中に対しては直接掛けられないだろうし』

晶華「何にせよ、相手の大切にしている物を破損する行為は、敵意の表明と同じなので、相手と修復困難な亀裂を生じさせたくないなら、こういう呪文はうかつに使わないことを勧めます」

 

009『そして炎のランク8は【フレイムコート】か』

晶華「水・氷属性のダメージを5点減らせる防御呪文ね。炎を3点減らせる【ウォータースクリーン】よりもランクが高い分、強力だと」

009『あまり使われているのを、リプレイで読んだ記憶がないな』

晶華「炎使いはやっぱり防御よりも攻撃を優先するからじゃない? 氷系の攻撃を仕掛けてくる相手がいっぱいいて、すぐには倒せない戦況なら、この手の呪文が必須になるのかもしれないけど」

009『攻撃は最大の防御ってことか』

 

晶華「風属性のランク7は【シュートアロー】ね」

009『威力20の必中矢を発射する魔法だな。物理ダメージで防護点で減らされるから、使い勝手がいいのかは分からないが、特殊効果付きの矢と組み合わせると、思いがけない戦果を発揮することも考えられる』

晶華「例えば?」

009『1本900ガメルで買える〈スネークアロー〉だな。生命抵抗22に失敗した相手は毒で3点ダメージを受ける他、1ラウンド間、あらゆる補助動作と宣言特技および類する能力が使えなくなる。つまり、特殊能力が厄介な敵をある程度、封じ込めることが可能だ』

晶華「お金さえあれば、敵の特殊能力を封じられるのかあ。そういう敵が出現した場合に備えて、1、2本買っておいてもいいかもしれないけど、そういうのはリオン様に任せた」

009『何でだよ!?』

晶華「だって、シューター技能を持っているのはリオン様でしょう? つまり、弓矢の専門家なんだから、矢を買うのもリオン様の仕事。カシュミーラは、リオン様がこの矢を使えと手渡したときに【シュートアロー】で必中させてあげる。矢の管理はリオン様の担当ってことで、よきにはからえ」

009『……敵の特殊能力が厄介だなあ、と感じたときに考えるとしよう』

 

晶華「風属性のランク8は【ミサイルプロテクション】ね。飛び道具が通用しなくなる」

009『厳密には、1Dで4〜6を出したときに弓矢が外れる。1〜3だと通常どおり回避判定を行うってことだな。風の防御は絶対というわけではない』

晶華「それでも、矢が雨あられと飛んでくる戦場では、重宝するわね」

009『国家間戦争の多いロードスの小説では、お馴染みの魔法だな。ただ、ソード・ワールドのリプレイでは意外とお目に掛からない……というか、弓矢よりも銃器を使ってくる敵が多くなったから、【ミサイルプロテクション】の使用頻度が落ちたように思える』

晶華「弓矢を多用する戦場が、ラクシアの冒険者にとっては一般的なものではなくて、おまけに戦場で活躍するのは弓よりも銃という時代ってことか」

009『蛮族で弓矢使いが登場すれば、使う機会があるのかもしれないが、弓矢使いって強敵が少ないような気がする』

晶華「弓使いの敵かあ。はっきりしているのは、まずレベル1蛮族のアローヘッドね。他はレベル4アンデッドのスケルトンアーチャーと、レベル6のスケルトンヘビーアーチャー。人族ではレベル2の匪賊の弓兵、レベル5の新鋭の狙撃手ぐらいかあ」

009『2.5では、そんなところか。2.0時代だと、レベル7蛮族のアードラーハンターや、レベル7人族の名高い狩人ってのもいたが、何にせよ、防護系の呪文はそれが有効な攻撃を仕掛けてくる敵が出現しない限りは使わないものだ』

晶華「もしも銃弾を反らすような魔法があれば、重装甲の戦士さんから感謝されるんだろうけどね」

009『妖精使いと魔動機文明って、時代背景的に相性が悪いみたいだな』

晶華「かたや自然主義者で、かたや機械文明。確かにそうね。妖精魔法に、魔動機術に対抗できるものがないのは納得」

 

光属性と闇属性

 

晶華「妖精魔法における光属性は生命エネルギーで、闇属性は精神エネルギーを司るわけね。特に一般的な闇のイメージとは意味合いが異なるので注意、と」

009『光はHP回復系だな』

晶華「光属性ランク7は【ライフサポート】。対象のHPが0以下の場合、HPに受けるダメージを半減して死ににくくする、と」

009『普通はHP0で気絶するから、この魔法を掛けるよりも、さっさと癒してやれよって気になるけどな。ただ、レンジャー技能レベル7以上で《不屈》の特技を覚えていれば、HP0を切っても活動可能だから、そこからの継戦能力を高める呪文と考えることも可能』

晶華「重装甲レンジャーさんがHP0を切ったら、ダメージ半減効果でますます硬くなれる」

009『スパロボの底力みたいな感じだな。ただ、生死判定でピンゾロが出たら結局死ぬので、危険な賭けなのは間違いないけどな』

 

晶華「光属性ランク8が【エクステンドヒーリング】。MP9点で、魔力+12点回復します」

009『ランク8呪文が使える魔力は最低でも8以上だろうから、20点は回復できるわけだな』

晶華「魔法行使には成功しても、回復効果を決めるダイスでピンゾロを振ってしまって回復できないことがプリーストその他にはあるけれど、妖精魔法では回復量が固定値だから、その点では安心よね」

009『ええと、ランク2【ウィスパーヒール】がMP4で魔力点だけ複数回復。ランク3【プライマリィヒーリング】がMP5で魔力+4点だけ単体回復。ランク6【アドバンストヒーリング】がMP7で魔力+8点だけ単体回復だと』

晶華「その後は回復量がなかなか伸びなくて、最高ランク15になって究極の【アルティメットヒーリング】になる、と」

009『魔力に関係なく、MP15点でHP100点が回復する、と。しかし、レベル15でHP100を越えるケースって少ないんじゃないか? レベル1でHP3点って計算だから45点。それにファイターの《タフネス》で15点アップ。あとは《頑強》と《超頑強》で15点ずつアップするから、それでHP90点か。これなら生命力10でHP100達成。《超頑強》を習得しないなら、生命力25が必要になるな。何にせよ、今のソード・ワールドではHP100超えがタフなファイターの一つの夢みたいなもの。特技によるボーナスがなければ、HP60前後が多くのキャラの到達ラインかな』

晶華「カシュミーラはレベル8でHP37。リオン様はレベル9でHP41ってところね」

009『これぐらいだと、【エクステンドヒーリング】2回で全回復可能だな。まあ、【アルティメットヒーリング】のお世話になることは決してなさそうだ』

 

晶華「闇属性のランク7は【マインドリンク】。1時間の間、誰かと感覚や意識を共有できます。仲間とテレパシーで通じ合うことができるわけね」

009『誰かを自分の使い魔のようにできるってことだな』

晶華「使い魔には主従の関係があるけど、【マインドリンク】は相手の意に添わずに掛けることができないから、あくまで仲良し同士で気持ちや考えを伝達させるってことなの。これで誰かを偵察に行かせて、自分は遠くから報告を受けることも可能」

009『誰かを偵察に行かせるって、スカウト技能を持っているのはカシュミーラだろう?』

晶華「何で未来の女王が偵察なんてしないといけないのよ? そういう仕事って、リオン様が人形や使い魔を使ってすることじゃないの?」

009『まあ、他人の感覚と通じ合えるのは、いろいろと空想や妄想の余地があって、ワクワクを感じたりもするな』

晶華「騎獣と通じ合えたり、妖精と通じ合えたり、いろいろと応用できそうね」

 

晶華「そして最後に闇属性のランク8。強力な精神攻撃魔法【ショッキングウェイブ】です。MP22点も消費する大技で、1つのエリアの対象全て精神抵抗に失敗すると、2ラウンドの間、何の行動もとれなくなります」

009『つまり、初手で掛けると、2ラウンド間、敵をタコ殴りにできるってことか』

晶華「回避や受動的な行動はできるみたいだけどね。これと【サモンフェアリーⅣ】を組み合わせると、1ラウンドめにレベル9の魔犬妖精クーシーを召喚して、ただちに【ショッキングウェイブ】を使わせることができたりします。MP消費の重い大技は自分じゃなくて、召喚妖精に使ってもらうようにすればいい、と」

009『召喚用のMPが5点魔晶石以外に13点か。500ガメルは別として、MP13点で22点消費の魔法を使えるとなれば、9点の節約になるって寸法だな。召喚妖精に何をさせるか、その間に自分がどういう行動をとるかをあらかじめ研鑽しておくのは面白いかもな』

晶華「今でも呼び出せる妖精は14種類あるので、それぞれの妖精と使える呪文の組み合わせは前もって考えておかないと、有効利用できないと思うの。だけど、今回の記事では、もういっぱい考えたので、使い勝手のいい妖精研鑚は次の課題にするわ」

009『真語魔法の研鑽も残っているんだが、あれこれデータを考えて、実プレイの事前準備をする時間は楽しいもんだな』

晶華「それで自分のキャラが強くなれるなら、研究のし甲斐があるってものよ」

(当記事 完)