ウォーミングアップな話
NOVA「前回は、妖精郷に行こうとしたら、道に迷ってD&Dの世界に流れ着いた話だったな。まあ、目的地に向かおうとしたら、移動判定に失敗して、違う場所に着いてしまうのは、妖精郷ではよくある話ってことで」
晶華「その意味では、NOVAちゃんのブログ記事そのものが妖精郷なのかもしれないわね」
NOVA「それは褒め言葉として受け止めておくぞ。夢のファンタジー世界ってことだからな」
晶華「だけど、闇を内包していることも否めないし、崩壊の危機に瀕していたりもする」
NOVA「いやいや、勝手に俺のブログを崩壊させるなよ」
晶華「だから、崩壊させないように私たちが頑張って冒険するんでしょ。さっさと続きをプレイしましょうよ」
NOVA「まあ、今回はミッションやクエストの紹介編だけどな。第3部序章といったところだ」
妖精郷、第1部のおさらい
009『とりあえず、これまでのおさらいを任されたのは、このぼく、平成NOVAことNOVA2009と……』
ケイPマーク1『ケイPイチローだッピ。ええと、009のことは、マスターと呼ぶべきか、弟と呼ぶべきか、こんがらがっているわけで』
009『う〜ん、ぼくもアシスタントモンスターに、マスターと呼ばれても違和感あるし。とりあえず、プレイヤーとしてはイチロー兄さんと呼ばせてもらうよ』
ケイP『だったら、こっちはナイン君と呼ぼうか』
009『ナイン君か。昔、ボーグナインというキャラをプレイしたことを思い出すなあ』
ケイP『知られざるロードス黒歴史だッピね。では、ナイン君とのドゴランブラザーズで、オラたちが未参加だった妖精郷のおさらいをするッピよ』
009『ドゴランブラザーズ……というコンビ名にはしっくり来ないものを感じるけれど、まあ、イチロー兄さんに従うことにします』
ケイP『妖精郷の第1部は、この記事から始まるッピ』
009『その前に準備編の第0部があったんだね。今回の記事も第3部の0話だし、令和のNOVAはやたらと0という言葉を使いたがる気がする』
ケイP『まあ、特撮世間でもウルトラマンゼロさんとか、仮面ライダーゼロワンとか、ゼロ推しな時期があったからかも。だったら、キカイダーもそろそろOOのレイにスポットが当たって欲しいだッピ。オラたちケイP一族の兄弟も、イチロー、ジロー、サブローが出たんだから、次はケイPダブルオーが出ても不思議ではないし』
009『ケイP一族の話はさておき、第1部の参加メンバーは、GMがゴジラ様ことセイリュウさん、サイバ☆リオンが令和のShiny NOVAで、キャプテン・マークスがケイPマーク2という布陣だったわけで』
ケイP『カシュミーラことミリィ役の晶華ママ以外は、全部入れ替わった形だッピね。まあ、オラはマーク2の記憶データを引き継いでいるから、問題なくプレイできるけど』
009『ぼくの方が問題だな。同じNOVAでも、令和NOVAの記憶は平成NOVAメモリには引き継がれていないので、記録されたリプレイを参考にプレイするしかない。普通は、プレイヤーが交代したらキャラも交代するでしょうに、キャラを変えずに演じるプレイヤーだけが変わるリプレイって何かあったかな?』
ケイP『キャラが死んだから、プレイヤーが代わりにNPCを扱ったりすることはありがちだッピ。それと、中の人交代というのは、声優さんとかスーツアクターさんというケースで時々見られるッピね』
009『まあ、プレイヤー交代したから、ぼくたちにおさらいをするように指示されたんだろうけど、第1部って、一言で言えば「おもてなし亭で働くネコ妖精集め」になるんだよな』
ケイP『第0部で、異世界である妖精郷に転移した冒険者一行が、ネコ妖精ケットシーのグラタンの経営する宿屋〈おもてなし亭〉の食客になって、妖精郷の各地を探索しながら、世界の謎を解明したり、行方不明の女の子を探したり、伝説の秘宝を探したりする話だッピね。0部で冒険の目的を確認し、1部から探索を始める、と』
009『ええと、サイバ☆リオンが魔法小説家で、世界の謎の解明を目的としているんだったな』
ケイP『そして、キャプテンはエマお嬢さまを探すのが目的。ミリィさんは異世界での冒険に興味を持っていた自称・天才妖精使いだったんだけど、好奇心がエスカレートして、妖精郷のお宝探しから、とうとう女王になりたいと言い出す夢あふれる女の子だッピ』
009『夢というか、野心丸出しだけどな。こんなのが主役で大丈夫なのか?』
ケイP『だけど、平成ライダーの最後は、王様になりたい未来の魔王が主人公だったし、それなら未来の女王になりたいキャラが主役でもいいパロディーじゃないか、というのが作者の思惑だッピ』
009『まあ、女王になりたいから頑張るってキャラの方が、世界の破壊者を目指すよりマシということかもしれないが。うん、TRPGの主人公だと「勇者になりたい」「騎士になりたい」「大魔法使いになりたい」というのはよくあるし。少し方向性を変えれば、「海賊王になりたい」「アイドルになりたい」「オリンピックで世界一になりたい」って夢を持って頑張るキャラはキラキラしているか』
ケイP『妖精郷の女王は、自分で世界を創造して、そこを楽園として統治したってことだから、ミリィさんの夢もファンタジー物語としては十分ありと言えるッピ。そして、女王になるための第一歩が、ネコ探しというのがほのぼのしているわけだッピが』
009『ええと、宿の主人がグラタンで、薬草園の管理ネコがペンネで、魔法工房の主がドリアで、騎獣を扱うのがパスタで、武具鍛治師がニョッキだったな。ネコを集めるごとに、宿でできるサポートが充実する、と』
ケイP『そして、この妖精郷を当ブログ時空でプレイするに当たり、一つのオリジナル要素が加わったッピ。それは花粉症ガールの粉杉翔花ママが諸事情で行方不明になって、どういうわけか、妖精郷のNPC少女エマの中に封じられてしまったわけで』
009『どういうわけって、イチロー兄さんも一緒に封じられていたんでしょうが。他人事みたいに言ってるんじゃないよ』
ケイP『うう、探索初期に見つかった〈エマの帽子〉がオラのボディで、昨年末にようやくゲットした〈エマのハンカチ〉がオラの魂だったんだけど、魂のないオラの体を勝手に悪霊やらヤプールやらが乗っ取って、当サイトの20周年イベントで大暴れしたッピね』
009『ゲームの物語と、ブログ創作の物語がリンクしたというか、クロスオーバーしたというか、おかげで妖精郷のプレイメンバーまで入れ替わる事態に陥った、と』
ケイP『それがカオス状態に陥った妖精郷の第2部だッピよ』
妖精郷、第2部のおさらい
009『第2部はここからだったな。第1部は一月で終わったけど、第2部は9月半ばに始まって、年末に終わった。3ヶ月ぐらいか』
ケイP『20周年イベント絡みで1ヶ月ぐらいブランクがあったので、実質は2ヶ月ぐらいだッピね。妖精郷第2部は、別ブログの魔神ハンター第1部と代わりばんこにプレイしたから、それで長引いた感じ』
009『まあ、複数のゲームを同時並行で進めて、どっちも終わらないというのは、ぼくも経験があるからよく分かる。読書よりも時間が掛かるからか、ゲームの同時並行はなかなかうまくいかないんだよな』
ケイP『というか、プレイしながら記録することで、エネルギーを倍使っているようなものだからだッピ。それでも興味の向くままに、コツコツプレイして記録するのがマスターの本分だッピね』
009『モチベーションをどう維持するかが大事だな。とにかく、1部のネコ集めの途中で、「エマお嬢さまが吸血鬼の森に囚われていること」「妖精郷が崩壊の危機に瀕していること」が分かるんだが……』
ケイP『今のレベルでは対処できないということで、ネコ妖精それぞれの依頼を引き受けながら、経験点を貯めつつ、妖精郷の謎を探り続けようとしたのが第2部だッピね』
009『第1部の終わりが平均レベル3で、第2部の終わりが平均レベル5まで進んだわけだ』
ケイP『フェアリーガーデンは、レベルが上がることで進展する物語イベントも多いので、ここから話が深まっていく感じだッピ』
009『一つの目的は、第6のネコ妖精フィットチーネの捜索だね。フィットチーネは妖精郷からラクシアに帰還する転移の魔法陣を管理しているので、彼女を見つけ出すことで、妖精郷攻略の時間制限がなくなるらしい』
ケイP『時間経過で妖精郷同化度が増えていき、溜まり過ぎると脱出不能になるッピね。だけど、ラクシアの地上で1日過ごすごとに、同化度は1点ずつ減っていくので、地上と妖精郷を行き来することで、末長く探索を続けられるようになるッピ』
009『そうなったら、ミッションと関係ないお宝探しなんかで時間を費やして、お金を稼ぐこともできるようになるはず』
ケイP『第2部の大きなイベントは「妖精郷の女王とされたアラマユが、実は妖精郷の創造者ではなくて、真の創造者が彼女の親友の黒髪の魔女だということ」「魔女は自分が神になるための魔力の供給源として、妖精たちを集めて犠牲にしようとしていること」「妖精郷の崩壊の背景に、アラマユが封印した魔女の復活があるらしいこと」がディーラの書き記した文献から判明したことだッピね』
009『妖精郷を救うには、魔女の復活を阻止しないといけないってことだな。他には「妖精郷の力ある存在である大妖精の一人、タイタンに出会えたこと」も大きいと思う。地の大妖精タイタンは、他の4体の大妖精、火のイフリート、風のジン、氷のスカディ、水のミーミルに会って認めてもらうことが、ミリィが妖精郷の女王になるために必要だ、と言っていた。だから、この大妖精たちに会いに行くことも、これからの冒険の目的になるんだろうけど、イフリートと会うためにはレベルが足りなかったらしい』
ケイP『ミリィさんにとっては、大切なイベントだッピな。オラにとっては、エマお嬢さまの救出が大事だけど』
009『妖精郷脱出、魔女の封印、大妖精との対面の3つが、第3部の念頭に置いておくことかな。エマさんの救出は、アステリア神殿で封印の任に就いている幻獣ジィとの交渉がポイントだと思うけど』
ケイP『合計15レベル以上の冒険者パーティーに成長したら、ジィさんも頼れる同志として、いろいろ教えてくれそうだッピ』
009『やるべきことはいろいろありそうだけど、ミッションの目的地に合わせて、臨機応変に動いていくことにしよう。とりあえず、妖精郷脱出とエマ救出関連を優先させるとして、いろいろ回らないといけない大妖精イベントは後回しってところかな』
新たなミッション
NOVA「おさらいは終わったみたいだな」
009『ああ。大雑把になったが、サイバ☆リオンが何をすべきかは大体分かった』
ケイP『キャプテン・マークスもOKだッピ。ただ、第3部からは少しワイルドにいかせてもらう』
NOVA「ワイルドってどんな感じだ? 一応、一人称が私で、礼儀正しさは崩して欲しくないんだがな」
ケイP『一人称が私で、礼儀正しくて、ワイルド……ですな。例えば、敵に出会った時には、このように話せばいいんですね。「フフフ。あなた達みたいなザコの皆さまが何人かかって来ようとも、この私、キャプテン・マークスの敵ではありません。エマお嬢さまの名に掛けて、みんなまとめて血祭りにして差し上げましょう。死になさい。キエェーーーーーッ!」……て感じだッピ』
NOVA「ええと、上から目線で慇懃な口調で喋るけど、目は血走っていて、狂気を感じさせるようなキャラ?」
ケイP『とりあえず、普段はフリーザさんをモデルにしながら、戦闘時は石川賢の描く神隼人みたいになるってことで』
NOVA「どんな感じなのか、俺の頭の中ではイメージできないんだが、新生キャプテン・マークスに期待するとしよう」
ケイP『目指すは、クールで礼儀正しいバーサーカーってことで』
晶華「それって、ロードスのオルソンさんかな」
NOVA「リプレイ版のオルソンは、語尾が『だよ〜ん』なんだけどな。小説版のイメージとは全く違うわけで」
ケイP『だったら、こっちも「だぴょ〜ん」語尾で対抗するッピ』
NOVA「対抗しなくていい。とにかく、文章を書いていて頭を抱えるようなキャラ付けは控えてもらいたいんだが」
ケイP『それだと、ただの地味キャラで終わってしまうッピ。気弱な弟とは異なる兄としての威厳を見せつけてやるんだぴょ〜ん』
晶華「キャプテンさんのキャラや威厳が、どんどん壊れていきそうな予感」
009『イチロー兄さんがワイルドに行くなら、ぼくが抑え役に回ればいいんだな』
NOVA「ああ、頼む」
009『だったら……ファナティシズムの魔法で支援するか』
NOVA「おい。それは熱狂化の呪文じゃないか。どこが抑え役なんだ」
009『いや、ふだんのキャプテンは礼儀正しいんだけど、戦闘時にはファナティシズムの呪文で、暴走スイッチがオンになって、バーサーカーモードに突入するという設定を付け加えれば、制御可能かと』
NOVA「妖精郷が、バーサーカーに蹂躙される未来が見えた気がする」
晶華「ロールプレイの方向性を考えるのはこれぐらいにして、新しいミッションを確認しましょう」
NOVA「ああ。気を取り直して、レベル5になった君たちに推奨されるミッションは、現在5つある」
晶華「5つも! 前は4つだったよね」
NOVA「細かく分けると、レベル4推奨が3つで、レベル5推奨が2つだ」
009『先にレベル4の方から聞こうか』
NOVA「1つめは、グラタンに依頼される『荷物の配達ミッション』。これは何度も受注できる」
009『ただの経験点稼ぎ用のミッションだな。ストーリーには大きく影響しそうにない』
NOVA「2つめは、ペンネが依頼する。『温泉妖精のヴァンニクのリビィちゃんを探して』という内容。これを果たすと、宿の施設・温泉が使えるようになる」
晶華「温泉かあ。コンパーニュ向きのミッションってところね。今は季節が冬で寒いから、お勧めミッションみたいだけど」
NOVA「温泉には回復効果もあるけど、一番の注目は妖精郷同化度を下げられることだな。1000ガメル分のマナマテリアルを温泉に溶かすことで、1点の同化度を減らせるクリアの湯になる」
晶華「1000ガメルで1点かあ。できれば使わずに済ませたいよね」
NOVA「3つめは、ニョッキの依頼で『お届けものミッション』だ」
ケイP『まるで宅配業者だッピね。この3つだと、やはり温泉がお得っぽいか、と』
009『レベル5のミッションは?』
NOVA「1つめは、これもグラタンから受注できる『フィットチーネの捜索』ミッションだ」
009『ストーリーを進めるには、これが最優先ってところだな』
NOVA「最後の1つは、パスタから依頼される『騎獣のスレイプニールを探して』ミッションだ」
晶華「スレイプニールって、レベルいくつで乗れるの?」
NOVA「適正レベルは15だな。HPは123点」
晶華「そんなの、とても乗れそうにないわ。そんなミッションを解決する必要を感じない」
009『少し頑張れば手が届きそうな目標なら、人は頑張ってみようって気にもなるが、目標までの距離があまりにも遠いと感じたら、諦念が先立つということだね』
晶華「ということで、レベル4の温泉か、レベル5のフィットチーネという二択になったんだけど、どっちがいいと思う?」
009『ぼくならフィットチーネを選ぶな』
晶華「どうして? 普通は難易度の低い方を先に選ばない?」
009『でも、ぼくたちはレベル5だからな。だったら、自分たちの推奨レベルにあったミッションがどれぐらいの難易度か、確かめてみたくはならないか? レベル5のキャラがレベル4のミッションに挑戦しても、簡単すぎてつまらないと思うぞ。ただでさえ、妖精郷の冒険は簡単すぎて、ぬるま湯だって意見が来ているからな』
晶華「誰から?」
NOVA「コンパーニュの魔神ハンター組から。スイーツを買いに行くだけで、経験点がもらえるなんて……と文句が出ているみたいだ」
晶華「向こうだって、マッスルG太郎さんの先制4連続キックで、ボス敵瞬殺しちゃうからバトルがちっとも盛り上がらないじゃない。他所の卓のゲームに難癖つけないでよ」
009『……ということで、第3部の初ミッションはストーリーを先に進めるためにも、フィットチーネ探しから始めるってことで』
(当記事 完)