Shiny NOVA&晶華のNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精郷、第2のミッション(SWフェアリーガーデン1ー2)

2つめのミッション選び

 

GM(セイリュウ)「なるほど、ウォーリーダー技能か」

サイバ(NOVA)「ええ。2.5では未実装ですが、ぜひとも採用を許して欲しいわけでして」

GM「ルールの運用は、お前に任せた。好きにするといい」

サイバ「おお、寛大なGM様だ。では、好きにします」

GM「その代わり、前回のプレイで一つミスを発見したぞ」

ミリィ(晶華)「NOVAちゃん、ダメじゃない。いきなりミスしてちゃ」

GM「花粉症ガール。ミスしていたのはお前だぞ」

ミリィ「あり得ないわ、天才のあたしがミスなんて」

GM「前回のボス戦で、後衛からファイアボルトを撃っていたろう。お前は戦闘特技《ターゲッティング》を習得していないから、誤射する可能性があった」

ミリィ「それを誤射しなかったのが、天才たるゆえんね」

GM「いや、単に誤射のルールを失念していただけだろう。とにかく、今回は『たまたまの偶然で』誤射しなかったと判断するが、今後は後衛から攻撃魔法を撃つ際は厳しく裁定するからな」

マークス(ケイPマーク2)「もしも、後ろから味方に攻撃されていたら、ミリィさんのことを信用できなくなるところでした」

ミリィ「すると、今後は後衛にいるときは支援魔法に徹するしかないわね」

サイバ「あるいは、前衛で回避を頑張り、攻撃手段を魔法にするかだな。これがD&Dだと近接戦での呪文詠唱は機会攻撃を誘発するが、ソード・ワールドだと前衛でも問題なく魔法が使えるわけで」

ミリィ「なるほど。フェンサーで回避し、攻撃は魔法に頼る。武器攻撃のダメージが低い間は、そういう戦い方もあるってことね。とにかく、今後、後衛からの攻撃魔法は禁じ手とします。間違っても味方を撃ちたくはないものね」

マークス「ホッ。そう言ってもらえると、安心してかばえます。もしも、『誤射なんて気にしない。敵を倒すためなら、味方に多少の犠牲が出ようとも、あたしはあたしのやり方を曲げない』なんて言われたら、どうしようかと」

ミリィ「あたしはそこまで頑迷じゃないわよ。天才は柔軟に生きるもの。それと一つ気づいたんだけど、妖精魔法の光ランク2呪文【ウィスパーヒール】って、範囲呪文なのね。複数の味方をまとめて回復できるのは便利なんだけど、戦闘中に使ったら戦っている敵までいっしょに回復してしまうので気を付けないと。妖精魔法はまだまだ研究の必要がありそうだわ」

サイバ「今度、個々の呪文について使い勝手を検証するか」

ミリィ「あと、【サモンフェアリー】用に5点魔晶石が欲しいんだけど500ガメルもするのよね」

サイバ「お金もそうだが、魔晶石ってグラタンは作れるのか?」

GM「グラタンが作れるのは、非マジックアイテムとBランク武具、それから薬草類となっている。魔晶石を作るには、ドリアの魔法工房が必要だ」

サイバ「なら、次のミッションは決まったな。ドリアを見つけて、魔法の品物を作れるようにしたいところだ」

 

ドリアを探せ

 

GM「グラタン曰く、『ドリアは赤い毛並みのケットシーで、金色の帽子をかぶっている。噂では、風車の谷にいるらしい』とのことだ」

ミリィ「風車の谷の位置を決めるためにダイスを振るわ。16」

GM「南西エリアだな」

サイバ「遠いところを振ったものだ」

ミリィ「ええ? フェアリーガーデンの地図ってどうなってるの?」

サイバ「全体マップはこんな感じだな」

●妖精郷の全体図(1ー2時点 赤字は目的地)

 

       ミーミルの鐘楼

                                  

  北西エリアーー北エリアーー北東エリア タ

ジ    l           l                      l              イ

ン    l         l      l              タ

の  西エリアーー中央エリアーー東エリア ン

鐘    l   (おもてなし亭)  l      の

楼       l      l        l      鐘

   南西エリアーー南エリアーー南東エリア  楼

  (風車の谷

 

        イフリートの鐘楼

GM「妖精郷で固定されているのは、中央エリアのおもてなし亭と、四方にある鐘楼だけだ」

ミリィ「鐘楼って何?」

GM「妖精郷の東西南北の空に浮かぶ塔のような建物で、それぞれ地水火風4大妖精の象徴となるレリーフで飾られている。東は土の大妖精タイタン、西は風の大妖精ジン、南は炎の大妖精イフリート、北は水・氷の大妖精ミーミルを表し、妖精郷の力のバランスを保っている、とのこと」

ミリィ「つまり、妖精郷の女王になるためには、それぞれの大妖精と会わないといけないのね。では早速、鐘楼に向かいましょう」

サイバ「こらこら。自分の力量も顧みずに無茶を言うな。大妖精なんて、どれだけ強いか分かってもいないのに」

GM「妖精使いのミリィなら知っている。それぞれレベル17だ。2部位で、各々がHP100を超えている」

ミリィ「それらの大妖精さんと仲良くなれたなら、あたしもディードリットさんと肩を並べることができそうね」

GM「何にせよ、妖精郷の地上から4つの鐘楼に行くことは不可能とされている」

ミリィ「空を飛んでも?」

GM「何やら魔力の結界が張られていて、侵入を防ぐようになっているらしい」

ミリィ「決して一筋縄ではいかないってことね。だったら、今のミッションに専念するわ。南西エリアの風車の谷に向かうには、まず西エリアか南エリアを経由しないといけないんだけど、どっちから行く?」

マークス「その前に前回、手に入れた〈エマお嬢さまの帽子〉を鏡の池に投げ入れて、お嬢さまの行方を突き止めるというのは、いかがでしょうか?」

サイバ「それって、お前の兄さんを池に投げ捨てるということだぞ。それでいいのか?」

マークス「お嬢さまのためです。きっと兄さんもそう願っているはず」

サイバ「GM様、そうした場合、帽子はどうなるのでしょうか?」

GM「シナリオには、失われると書いてあるな」

サイバ「せめて、ハンカチをゲットして、ケイP1号を復活させてからにしないか? 今はミッションを優先して、もう少し情報を集めてからでも遅くはあるまい。我々は妖精卿について知らないことが多すぎるので、早計な判断は取り返しのつかない過ちを犯す可能性もあると思うんだ」

マークス「分かりました。では、今はミッションを優先しましょう。大切な手がかりを紛失してしまっては元も子もありませんからね。お嬢さまの帽子は、私が大事に管理しておきます」

サイバ「というか、グラタンの宿屋に預けておこう。冒険中にアイテムを盗まれるイベントだってあるかもしれないからな」

マークス「そうですか。では、兄さんの体は大切に保管して下さい。そのうち、心を持って帰って来ますので」

GM「何にせよ、前回、探索した薬草園と鏡の池は、妖精の道でつながっているので、おもてなし亭からすぐに到着できると言っておこう」

●中央エリアの現状

 

おもてなし亭ーー薬草園ーー鏡の池

ミリィ「薬草園で薬草採取したり、鏡の池でエマさんの手掛かりを追うことは、いつでも容易にできるということね」

GM「その間の時間経過を気にしなければな」

サイバ「今のぼくたちの優先事項は、できるだけ早くフィットチーネを見つけて、妖精郷からの脱出ルートを確保することだと思うんだ。ラクシアと妖精郷の間を自由に行き来できるようになれば、剣のかけらを冒険者の店に持ち込んで名誉点に換えて、ウォーリーダー技能を有効利用することもできるようになる」

ミリィ「ゲームのルール的な理由ってことね。で、西と南のどっちがいい?」

サイバ「妖精郷のルールだと、西は風で、南は炎みたいだから、風車の谷に向かうには風が縁起がいいと見た。風がぼくたちを呼んでいる。GO TO WESTってことで」

 

西エリア:煙草好きの森(2日め昼)

 

GM「では、西エリアへの移動判定をしてもらおうか。2Dを振れ」

ミリィ「はい。10だから難なく成功」

GM「どこに到着したかは、D66で決める」

ミリィ「12ね」

GM「そこは『煙草好きの森』と呼ばれる場所だ。周囲はモヤに包まれていて、ひどく息苦しい。足元にはシダが生い茂り、右にも左にも樹木が立ち並んでいる。どうやら、ここは森の中のようだ」

ミリィ「ふうん。周囲を警戒しながら歩いてみるわ」

GM「唐突に『ぷっは〜。最高の一服じゃ〜』という妖精語の声が頭上から聞こえてくる。見ると、お前たちは5体のエントレットに囲まれている」

ミリィ「エントレット?」

GM知名度は12だ」

ミリィ「魔物知識判定は11。よく分からないわ」

サイバ「こっちも9だ。初めて見るけど、プレイヤー知識だと大きな樹人、森の木を傷つけたりして怒らせると怖いけど、普段は温厚な種族。『ロード・オブ・ザ・リング』のエントが元ネタで、版権で名前が使えないため、D&Dではトレントと呼称され、ソード・ワールドではエントレットと呼ばれる。だけど、サイバはよく知らないので興味津々でメモを取るぞ」

ミリィ「とにかく、妖精語で会話できるのね。だったら、話しかけてみるわ」

GM「すると、エントレットの1体がのんびりした口調で『何だ、お前さん方、よそ者か? だったら、パイプ草を持っておらんか? 何、ない? 気の利かん奴らじゃのう。だったら、早う帰れ』と言いながら、パイプをくわえ、ぷはーと吹かしてくる。パイプからもうもうと上がる煙がモヤとなって、森全体を包んでいるようだ。全員、目標値11で生命抵抗力判定を行うといい」

ミリィ「よくないわよ。生命抵抗なんて弱点なんだから。(コロコロ)12。ふう、何とか成功」

マークス「私も成功です」

サイバ「うおっ。9で失敗」

GM「失敗した者は、煙草の煙で息苦しくなって咳き込む。すぐに森から出たくなる」

サイバ「こんなヘビースモーカーの世界にいられるか。ぼくは手で鼻を押さえながら、嫌煙権を求めて森を出るぞ」

ミリィ「とにかく、パイプ草を提供しないと、話も聞いてくれないのね。あたしも森から出るわ。森が火事にならないようにね、と言い捨てながら」

GM「何だ、お前たちは煙草を吸わんのか。うちの息子1号など、火は吐けんのに煙草の煙をぽわーと吐いて、弱いのに一人前の大人気取りだもんだから、近所のチンピラカマキリや極道クモに目をつけられてな……と寄り道話ですまん。ともあれ、この森に来たことで、★2つを進呈するぞ」

ミリィ「それはどうも。パイプ草が見つかったら、また来るから」

 

南西エリア:風車の谷(2日め夕方)

 

GM「では、南西エリアへの移動判定を行え」

ミリィ「6」

GM「成功したので、風車の谷に無事到着した。ここは断崖に挟まれた谷間で、緑に覆われた瑞々しい大地が広がった場所だ。谷の底を流れる川のほとりに田畑が作られ、いくつもの風車が谷を吹き抜ける風の力を利用して、川の水を汲み上げている。田畑から少し離れた場所には、民家が立ち並び、その煙突から煙が立ち上がっているのが見える」

サイバ「ここも煙か〜と顔をしかめるよ」

GM「煙草の煙みたいにモクモクとはしておらん。むしろ、炊事の煙のようで、夕食を作る匂いがほんのりと鼻腔をくすぐり、食欲を刺激してくれる。決して不快感はない感じだ」

ミリィ「つまり、牧歌的な村の風景ね。だったら、渋るリオン様の腕を引っ張って村へ行くわ」

サイバ「こら、手を離せ。引っ張らなくても付いて行くから」

マークス「微笑ましいですね。私もエマお嬢さまのそうした振る舞いを思い出しながら、お二方に付いて行きます」

GM「お前たちが村にやって来ると、村人たちが集まってくる。そして、村人の1人が『もしかして、この妖精郷に迷い込んだ冒険者の方ですか?』と尋ねてくるが」

サイバ「迷い込んだのではない。小説の題材を集めに来たのだ」

マークス「私は人探しに。エマお嬢さまを知りませんか?」

ミリィ「あたしは異世界に来たくて来たの。迷ったんじゃなくて、自分の道をしっかり歩んでいる途中よ」

村人A『はあ。皆さん、思いの外に前向きなんですね。さすがは冒険者。実は私たちも、そういう冒険者の子孫なんです。最近の外の世界の様子を教えていただけませんか?』

サイバ「それはいいんだが、今は時間が惜しい。一人のケットシーを探しているんだ。名をドリアというんだが、心当たりはないか?」

村人A『ああ、ドリアさんなら村の恩人です。エマお嬢さまという人は知りませんが、ドリアさんのことなら村のみんなが知っていますよ。何しろ、豊富な魔法知識を持っていて、ここの風車を建てるのにも貢献してくれました。妖精郷に迷い込んで途方に暮れていたご先祖を導いてくれたのもドリアさん。ドリアさんがいなければ、この村は成立しなかったと言ってもいい』

サイバ「それで今どこに?」

村人A『それがふらりとどこかへ行ったきりなんです。ネコ妖精は生来、気まぐれらしくて、時々どこかへ行って、そして、いつの間にか帰って来ている。まあ、いつものことだから、それほど心配してはいませんが。それよりも、あなた方もここで暮らしたらどうですか? 冒険の拠点に使っても構いませんし、ガメルでいろいろ買い物だってできる。せめて一晩ここに泊まって、いろいろ教えて下さい。私たちも妖精郷について、知っていることを教えて差し上げましょう。その間にドリアさんの行方についても分かるかもしれないし』

サイバ「つまり、ここで泊まって、情報収集しろと言うことか。まあ、時間も夕刻だし、夜中にふらふら、さ迷い歩くのも不本意だ。一晩泊まって、明日早朝に動き始めるか」

 

村人の話(2日め夜〜深夜)

 

GM「お前たちは、ビッツとセシリアという老夫妻の家に泊めてもらえる。彼らは50年ほど前に妖精郷に迷い込んだ元冒険者で、成人した息子のレパードと共に暮らしているという設定だ」

ビッツ『ほう。あのリオン戦記の作者の子孫ですか』

サイバ「おお。『リオン戦記』を知っている?」

セシリア『ええ。思えば、あの本を読んでいたから、異世界に迷い込んでも絶望せずに生きて行けたのかもしれません。その意味で、ミッドウーノ様は私たちの恩人と言えるのかも知れませんわね』

ミリィ「まさか『リオン戦記』の読者さんに妖精郷で会えるとは思わなかったわ」

サイバ「ぼくもだよ。そりゃあ、いろいろ話したいよなあ」

ビッツ『わしは砂漠の国の傭兵王のファンでなあ。元剣闘士から海を渡って英雄に成り上がったのがいい。戦士としては憧れの男よ』

セシリア『私は、美形の魔法使いで貴族になった熱血漢の人が好きね。自分と似た名前だし』

サイバ「ああ。その人なら続編で、非業の死を遂げたとか……」

セシリア『何ですって? そんな話は知らないわ』

サイバ「実は最近、書庫から発掘された続編がありまして、100年後を描いた内容で……」

ビッツ『100年後だと? だったら砂漠の国の傭兵王は……』

サイバ「子孫が、世界に戦乱を起こしていますねえ」

ビッツ『せっかく先祖が苦労して平和を成し遂げたものを……』

GM「というような話をしているうちに……」

マークス「って小説の話しかしていないじゃないですか」

GM「他に、何の話をすると言うのだ?」

マークス「ええと、ドラゴンレイドとか、最近、アルフレイムという大陸が発見されたとか、マッスル太郎の霧の街冒険譚とか……」

GM「というような話をしているうちに、やがてビッツ夫妻も妖精郷のことを話してくれる。『羊ヶ原』というところにも、ここと同じような村があって、武具鍛治師のドワーフが良質の武具を作ってくれること。また、『火柱の塔』に住んでいた魔動機師ダレスが妖精郷の謎について調べていたらしいことなど」

サイバ「ほう。それらの場所は一体どこに?」

GM「D66で決めるといい」

サイバ「61と24」

GM「つまり、北東エリアと西エリアだな」

サイバ「『羊ヶ原』は遠いけど、『火柱の塔』は近いので、後で寄ってみてもいいかな」

GM「というような話をしているうちに、夜も更けたので、今夜はお休みにしよう」

 

翌朝(3日め未明)

 

GM「夜明け前に2Dを振れ。7以上なら、ランダムクエストが発生する」

ミリィ「12。思いきり事件が発生したわ」

GM「いや、事件というほどのものじゃない。お前たちの来訪で、おもてなし亭のグラタンの存在を知った村人が、ドリアさんの友人のケットシー、グラタンさんにお土産を持って行って欲しいと頼んで来たのだ。このクエストを達成すると、★2つと200ガメルをくれるとのこと。さらに言うなら、このクエストを達成する頃には、ドリアの行方も分かるだろうというGM情報だ」

サイバ「つまり、行って帰って来い、ということだな。だったら、ついでに『火柱の塔』にも寄ってみるか」

 

西エリア:火柱の塔(3日め朝)

 

ミリィ「移動判定は7で成功。ここが火柱の塔ね」

GM「緑豊かな山の上に塔が建っている。塔の頂上部からは、絶えず真っ赤な火柱が上がり、周囲を赤く照らしている。塔の入り口の扉には、魔動機文明語で『危険。不用意に入るべからず』と書かれたプレートが嵌め込まれているな。さて、どうする?」

マークス「魔動機文明語は私が読んで、リオンさんに伝えますよ。危険とのことですが、どうしましょう?」

サイバ「危険のレベルぐらいは確認したいところだな。とりあえず、様子見のつもりで1階に入ってみよう」

GM「中は真っ暗なので明かりが必要だ」

サイバ「MP1点使って、ライトの呪文をミリィのダガーの刃先に掛けよう。発動判定は成功して、残りMPは23点」

ミリィ「ちょっと。どうして、あたしのダガーなのよ」

サイバ「ダガーには鞘があるだろう? 明かりを消したい時には鞘に入れるといい。明かりの魔法は、剣とか短剣などの鞘付き武器に掛けるのが手慣れた冒険者のセオリーと言っていい」

ミリィ「だったら、自分のナイフに掛けたらいいのに」

サイバ「魔法使いが目立って的になるのは勘弁願いたい」

ミリィ「スカウトだって、目立ちたくないわよ」

マークス「まあまあ。今はケンカをしている場合ではありません。それより塔の中に入りましょう」

 

GM「この塔は、全部で4階層に分かれている。1階は天井の高い広大な円形の部屋になっていて、部屋の中心に真紅の水晶で造られた高さ2メートルほどの小塔が設置されている。そして小塔の周りには魔法陣が描かれていて、その縁に魔動機文明語で『〈炎精鉱〉を持って魔法陣に入るべからず。いいか、本当に入るなよ、絶対だ』と書かれた札が立っている」

マークス「魔動機文明語は、私が通訳するってことで」

サイバ「何かのフリかな。〈炎精鉱〉を持ってくれば、装置が発動するとか?」

ミリィ「エントレットさんところのパイプ草といい、各所でアイテム見つけて、展開するイベントが多いみたいね」

GM「魔法陣の周囲には、魔動機械のドゥームがいて、お前たちが部屋に足を踏み入れると、魔動機文明語で『立ち去れ。しからずんば攻撃する』と警告する男性の声が聞こえてくる」

サイバ「ドゥームだと? 魔物知識判定で13」

GM「レベル5、2部位のマシンだ」

サイバ「そうと分かれば、即退散だ。この塔は、今の我々が踏み込んでいい場所じゃない。危険のレベルは理解したので、〈炎精鉱〉を手に入れたら、また来るということで」

 

中央エリアに戻ろうとして(3日め昼)

 

ミリィ「おもてなし亭に帰ろうとして、移動判定は……3。え? 道に迷っちゃったよ。どうなるの?」

GM「その出目なら、別の隣接エリアに向かうことになる。1Dで奇数なら北西へ、偶数なら南西へと違った道がつながる」

ミリィ「5が出たので北西ね」

GM「さらにD66で、どこに出たかが決まる」

ミリィ「46」

GM「北西エリアの『大神殿』に到着した。荘厳な白亜の神殿で、壁面には花々を模した象眼細工が施されている。そして、まるで訪れる者すべてを祝福しているかのような乙女や妖精の彫像がいくつも飾られていて、正門には『妖精神アステリア』の聖印が見えた」

ミリィ「へえ。アステリア様の神殿かあ。エルフのあたしとしては、馴染みの場所ね。我が家のように気楽に入ってみるわ」

サイバ「おいおい、大丈夫か?」

ミリィ「大丈夫に決まっているじゃない。アステリア神殿は実家みたいなものよ。帰省したような気分で鼻歌でも歌ってみるわ♪」

GM「神殿の中にはたくさんの人々がいるが、よく見ると、身体が半ば透けている。どうやら魂だけの存在のようだ」

ミリィ「え、幽霊? お盆休みの特別企画? そんなのあたし、聞いてない」

GM「いや、彼らはアンデッドのような穢れた魂ではなく、神の御許に行く途中の魂だということがプリーストには感じられる」

サイバ「しかし、我々にはプリーストがいないんだなあ」

GM「それでも、アステリア信者の魂は理性を保っているようで、穏やかに交易共通語で話しかけてくる」

信者魂A『やあ、皆さん。どうやら生きてらっしゃるようですな。わしらはみんな、アステリアの信者だったんですが、いろんな事情で死んじまって、神さまのところに行くのかなあ、と思ったら、この神殿に引き込まれまして、どうしたもんかなあ、と迷ってる最中なんです。このままだと、わしら天界にも行けず、ずっとこのままですわ。どうか、こうなった原因を突き止めていただけませんか?』

サイバ「原因と言ってもなあ。君たちには何か心当たりがないのかい?」

信者魂A『そうですなあ。神殿地下に何かの力を感じるような気がするけんど、わしらはこの広間から出られませんので、調べてくれませんか?』

サイバ「何だか危険な気がするが……」

信者魂A『わしらを解放してくれたら、★3つを進呈します。これはクエストですわ』

サイバ「クエストなら仕方ないなあ。まあ、小説のネタにもなりそうだし、勇気を出して、幽霊解放クエストに挑戦するか」

ミリィ「困っているアステリア信者さんのためだもんねえ」

マークス「私は霊とか魂とか、よく分かりませんが、アステリア信者さんの中にエマお嬢さまはいませんよねえ」

GM「いないなあ。エマはアステリア信者ではなかったようだ。ところで、望むなら、ここで睡眠をとることも可能だ。信者魂がお前たちを脅かすことはないからな」

サイバ「なるほどなあ。北西エリアはここで休める。南西エリアは風車の谷で休める。北東エリアは羊ヶ原で休めそうだ。うまく休憩場所が散らばってくれているのは、今後のシナリオ攻略としてラッキーな感じだよ」

ミリィ「つまり、あたしのダイス目のおかげってことね。あたしに感謝しながら、地下へ降りるとしましょう」

 

GM「神殿の奥の階段から降りた先には地下室があって、そこにはジィがいた」

サイバ「まさか、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴジラ様?」

GM「わしではない。Gではなく、ジィだ。牛の体に人の頭を持つ幻獣。もっと詳しく知りたければ、魔物知識判定をするがいい」

サイバ「9」

ミリィ「11」

GM「どちらも失敗だな」

サイバ「あのう、GM。13だったら成功できるだろうか? それで成功するなら、運命変転と言ってみたいんだが」

GM「惜しいなあ。こちらの知名度は14だ」

サイバ「それだけで強敵ということが分かった気がする」

GM「さらに左右の壁には2体のロックゴーレムが立っていて、そちらの魔物知識判定をしてもいいぞ」

ミリィ「14よ」

GM「レベル8の2部位モンスターだ」

サイバ「勝ち目はないだろうが、襲い掛かって来るのか? だったら、即座に逃げるけど」

GM「いや。ジィは威厳たっぷりながらも温厚な態度を崩さず、魔法文明語で『これより先には、アステリアの高司祭以外の者が立ち入ることは禁じられている。去るがいい』と警告してくる。なお、地下室の奥には頑丈そうな鋼鉄の両開きの扉が見えるな」

サイバ「魔法文明語なら、ぼくが分かるので一応、尋ねてみよう。あのう、つかぬことをお聞きしますが、奥の扉には何があるのでしょうか?」

ジィ『邪な者が封じられている。詳しくは言えぬ』

サイバ「邪な者ですか。上にいるアステリア信者の皆さんが召喚されたのも、そいつのせいですか?」

ジィ『いいや、彼らを呼んだのはわしじゃ。邪な者を封じるためには多くの力が必要。しかし、妖精郷が地上から隔離されたために、信仰エネルギーが届かなくなってのう。封印を保つためには、信者の魂の力が必要なのだ。アステリア様の敵と戦うのは、信者の重要な責務であるゆえ、彼らは立派に勤めを果たしていると言えよう』

サイバ「しかし、彼らは何も知りませんよ」

ジィ『強い信仰心があれば分かるはず。まあ、平信徒なら、そうでもないか。ならば、お主が彼らに伝えてやってくれぬか。アステリア様の敵を封じる栄誉と、わしからの感謝の言葉を』

サイバ「自分で言えばいいでしょうが」

ジィ『いや、わしの姿が人族を脅かすことは分かっておる。わしが彼らの前に出て、信仰心を揺るがせる可能性もあるからな。お主のような怖い者知らずの冒険者ならいざ知らず』

サイバ「そりゃあ、ぼくは勇気を尊重してますけどね。小説のネタになるなら、多少の危険も運命を信じて乗り越えますが」

ミリィ「あたしは天才だし、ラッキーの妖精に祝福されているし、希望の光に満ち溢れているし」

マークス「私には何もありませんが、エマお嬢さまを助け出すまでは、死ぬわけにはいきません」

ジィ『うむ、それぞれ強い信念を持っているということだな。ならば、いずれ、お前たちが今の状況を覆す勇者となるやも知れぬ。この先を通りたくば、10レベル以上のアステリア司祭さまか、他の神でも13レベル以上の司祭さまか、あるいは合計15レベル以上の冒険者レベルのパーティーか、いずれかに育ってから来るといい。そうすれば、頼れる同志として、共に封印に相対するとしよう』

サイバ「つまり、この3人それぞれが冒険者レベル5以上になればいいということですね。それまでは現状を変えるつもりはない、と」

ジィ『そうだ。アステリア様の敵を解放するわけにはいかないからな』

サイバ「仕方ない。だったら、ジィ様の言葉を信者の皆さんに伝えてくるか」

 

信者魂A『なるほど。邪な者を封じ続けるためには、わしらの祈りパワーが必要ということですな。いつまで祈ってたらいいのか分からんのは不安ですが、とにかく信心の戦いを続けてみせます』

ミリィ「うん。あたしも強くなって、この状況を挽回できるように頑張るから。アステリア様のためにファイトだよ」

信者魂A『おお、妖精使いのエルフさんに応援されたら、妖精信者としては萌える、いや燃えるので、やる気充填できた感じですな。他の皆さんにも声を掛けてやって下さい』

ミリィ「ええ、そうね。だったら、祭壇に立って、みんな〜、アステリア様と妖精郷と、そして未来の女王のあたしのために、邪悪を封じるお祈りパワーをよろしくねえ♪ と言いながら、ハッピーとラッキーと、シャイニーとワンダーの妖精に祈りを捧げるわ。あたしは司祭じゃないけど、妖精たちはみんなの味方だよ〜♪」

GM「すると、妖精神アステリアと、自称・未来の妖精郷女王カシュミーラを称える信者の魂の声が、大神殿を震わせる。その様や、あたかもライブイベント会場のごとし。こうして、お前たちには★2つが進呈されるのであった」

サイバ「マジですか」

 

●ここまでの冒険成果:★4つ

●受注クエスト&冒険目的

 「煙草好きの森にパイプ草を持って来る」

 「火柱の塔に〈炎精鉱〉を持って来る」

 「グラタンのところに風車の谷のお土産を持って行く」

 「風車の谷にお土産報告をして、ドリアの居場所を探す」

 「大神殿の信者を解放するために強くなる」

 

(当記事 完)