Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精騎士と魔進船長(SW続フェアリーガーデン準備編4)

エマお嬢さまの物語

 

NOVA「さて、前回はカシュミーラとサイバ☆リオンのラクシア帰還後の物語を大雑把に語ったので、今回は他の2人の話だ」

翔花「反F現象の体調不良って、わたしのキャラにも反映されるの?」

NOVA「いや、あれは晶華が勝手に言っているだけで、エマまで影響しないと思うがな」

翔花「じゃあ、わたしは神に祝福された種族のヴァルキリーなので、反F現象は免れていることにします。ただでさえ、吸血鬼の呪いに見舞われていたんだから、これ以上の不幸は勘弁ね」

NOVA「分かった。ともあれ、妖精郷からラクシアの地上に帰還したエマ・ショーカと、従者のキャプテン・マークスは一度、カシュミーラたちと別れて、故郷の『クーデリア侯爵領』に向かった」

ケイP『その辺の下りは、この記事にある通りだッピね』

翔花「ええと、侯爵が悪徳キャラで盗賊ギルドと結託していて、侯爵夫人が夫と不仲で海賊の元締めをやって『盗賊VS海賊の暗闘をしている変な国』ってことね」

NOVA「ファンタジー小説で、たまに見る陰謀渦巻く悪徳都市って奴だな。ラクシアのザルツ地方ではルキスラ帝国が最大の国とされているが、そのルキスラの一都市で暗部と言っていい」

翔花「ルキスラ帝国は、別に悪ってことはないのよね。帝国といえば、悪いイメージがあるけど」

NOVA「帝国の定義は、複数の王国や民族を軍事力や政治力、経済力などで支配して地域の覇権を勝ち得た大国家と言ったところか。ルキスラ帝国はザルツ地方最大最強の国家であり、蛮族との戦いにおける旗頭となっている。ラクシアでの冒険を、『人族VS蛮族』という視点で考えるなら、ルキスラは冒険者にとって最大の味方であり、人族の力を結集し、失われた古代の技術や魔術を復活させ、武力で平和と繁栄を勝ち取ろうって主張する正義の軍事国家となるわけだ」

ケイP『冒険者にとっては心強い国ってことだッピね』

NOVA「自由を踏みにじるような圧政的な強権国家ではない。ただし、他の周辺王国の視点では、若き皇帝ユリウス・クラウゼの野心がいつザルツ地方の統一・征服に向けられるか、という不安材料になっている」

翔花「そんなルキスラの中でも、悪徳渦巻くのがクーデリア侯爵領ってことね」

NOVA「侯爵が皇帝ユリウスへの謀反を目論んでいて、いろいろと謀略を頑張っている。一方、夫の謀略気質を嫌った侯爵夫人が正義の海賊の盟主となって、ルキスラ皇帝の統治を守ろうと活動しているのが、エマたちの故郷なんだ」

翔花「エマの実家のローズワース家は、侯爵夫人を応援していたんだけど、跡取り娘のエマが行方不明になって、帰って来たら没落していたって話だけど」

NOVA「ライバル貴族の悪徳ヴァイコス家の陰謀でね。エマの両親は暗殺されたけど、親族の若者、エマにとっての従弟(いとこ)の少年が侯爵夫人の支援を受けて、見事に仇を討って、ローズワース家を復興させている。つまり、今のローズワース家当主は彼であり、エマに相続権はないということだ。まあ、名誉点150点を払えば、騎士に認定ぐらいはしてもらえるけど」

翔花「従弟の名前は?」

NOVA「江間小四郎にちなんで、コシュロー・ローズワースと決めた」

ケイP『鎌倉殿の主人公だッピか』

翔花「だったら、任せて安心ね。エマは吸血鬼の呪いも受けているわけだし、表舞台に出て来ない方がいいのかも。一応、侯爵夫人のところにこっそり出向いて、生存報告だけはしておきたいけど」

NOVA「海賊妃の異名を持つ侯爵夫人ドルネシアは、〈アレスタの黒い鮫〉という海賊団を率いている。エマとマークスは彼女の海賊団に参入する形で、しばらく侯爵の手先との暗闘を繰り広げ、そのうち侯爵夫人に事情を打ち明ける機会を得た」

翔花「コシュローが苦労しながらも、何とかやって行けそうなのを見定めて、それから自分の居場所がもうここにはないことを悟り、侯爵夫人に別れを切り出します」

NOVA「一応、ドルネシアは引き留めようとするけど、エマの決意を知って、笑って送り出してくれた。その際、これは噂なんだけど、と前置きしながら『ザイアス・N・ヴァイコスが生きているかもしれない』と情報をくれた」

ケイP『コシュロー殿が仇を討ったのではないッピか?』

NOVA「後から分かったんだけど、どうやら替え玉だったようだ。それとザイアスという男は、魔神遣いだったということも判明し、君たちはいろいろ調査の末に、『ザイアスが本当に生きていて、魔神召喚の知識を応用して妖精郷に侵入した』ことも確信した」

翔花「つまり、妖精郷でザイアスを見つけて、叩き斬ればいいってことね」

ケイP『すぐに、ミリィさんやリオンさんと連絡をとって、妖精郷に向かうッピ』

 

妖精郷への帰還

 

NOVA→GM「……という事情があって、君たち4人ともう一人、吟遊詩人マルキの恋人ロッテが、ケットシーたちの経営する〈おもてなし亭〉に到着したわけだ」

晶華→ミリィ「ふう、妖精郷の清々しい空気を吸って、反F現象が治まったわ」

009→サイバ「ここから、ぼくたちの新しい冒険の物語が始まるわけだな」

翔花→エマ「この地のどこかに、仇敵ザイアス・N・ヴァイコスがいる。このファルシオンで叩き斬るのが楽しみね」

ケイP→マークス「エマお嬢さまがこの半年ほどの海賊ライフで、実にワイルドに……」

GM「グラタンを始めとする6人のケットシーたちは、君たちの帰還を歓迎し、祝宴を開いてくれる。祝宴の余興として、吟遊詩人マルキの歌も披露され、マルキとロッテも無事に再開できた。そして、いよいよ新たな冒険に出発する準備も整い、次回から『妖精女王ズ』の物語が本格的にスタートするわけだ」

(当記事 完)