3つめのミッションの前に
NOVA「とりあえず、他のブログの記事を仕上げてきた」
ハイラス「ソード・ワールド2.5で、ドルイドが発見されたというのは本当でござるか?」
NOVA「確定情報ではないが、9月にははっきりするだろう」
ハイラス「おお、ラクシアにドルイドがいないか痕跡を求め続けて、苦節2年。ついに積年の苦労が報われる時が来たでござる」
晶華「これも、セイリュウさんの力を借りて、2.5のGMを始めたおかげだね。ところで、私のカシュミーラもドルイド技能を習得していいかしら」
NOVA「技能の内容を見てみないと何とも言えん。アルフレイムにしかない職業だと記述されていたら、世界設定的に不可能だろうし」
晶華「そんなの簡単よ。アルフレイムから妖精郷に引き込まれたドルイドがいて、その秘術が妖精郷に伝えられたということにすればいい」
NOVA「GMがそれを認めればいい、と言っておこう」
ハイラス「良きにはからえ、とセイリュウ殿は仰せでござる」
NOVA「本当か? いつもならゴジラ様の発言は青字なのに?」
ハイラス「とにかく、ソード・ワールド2.5版ドルイドというものを見てみたいでござるよ」
NOVA「俺もだ。2.5版では初の新職業技能だからな。今までは2.0にあったものを改訂していただけだったのが、ついに新たな職業の実装という形だし、新種族メリアの話を聞いたときと同じぐらいのワクワク感を覚えている」
ケイPマーク2『ところで、先程こういう映像もキャッチしましたが』
【星のドラゴンクエスト】イベント:ゴジラ大決戦〜ゴジラと戦闘〜
NOVA「何と。とうとうドラクエとゴジラのコラボが来ていたのか。ドラクエと言えば、音楽がすぎやまこういちさん。そして、すぎやまこういちさんとゴジラと言えば、VSビオランテというのがゴジラマニアにとっては常識」
NOVA「ビオランテと言えば、ストーリー原案的に『帰ってきたウルトラマン』との関連もあって、89年当時の俺の中では、ゴジラと新マンとドラクエというのがいろいろセットでつながっていた記憶がある。少なくとも、ハムスターとコラボするよりは納得度が高いわけだ」
【星のドラゴンクエスト】イベント:ゴジラ大決戦〜ビオランテと戦闘〜
NOVA「星のドラクエのコラボイベントに登場するオール怪獣は、こんなところか」
晶華「それにしても、今年はゴジラさんって、どこにでも姿を現すのね。シンカリオンと、MTGと、ドラクエかあ。次は、どこに出てくるのかしら」
NOVA「まあ、全てを追いかけることはできないが、各地で出現しているゴジラ情報を知るたびに、ワクワクして記事ネタにしたい俺がいる。できれば、スパクロのイベントにも再臨して欲しいけどな」
妖精魔法の研鑽
晶華「それで、前置きのドルイド話とゴジラ話はこれぐらいにして、今日は私のカシュミーラのために、魔法の研鑽をしておきたいのよ。何しろ2レベルで14種類も魔法が使えるから、うまく使いこなすためには予習もしておかないと」
NOVA「普通なら、2.5のレベル2フェアリーテイマーだと、4属性+基本魔法の10種類だけどな。妖精郷では6属性全て使える仕様だから4つ増えた形になる。なお、2.0版だとレベル2では7つだけなので、2.5版の方が増えている形だな」
晶華「NOVAちゃんの方はどうなのよ?」
NOVA「俺のキャラは、真語魔法1レベルが4つ、操霊魔法2レベルで8つに、深智魔法1レベルが3つだから、現在15種類が使えるな。まあ、目下、【ライト】と【エネルギーボルト】しか使っていないが」
晶華「私も、呪文は知っているけど、使いこなしているとは言えないので、イメージトレーニングはしておかないと、実戦ではとっさの判断で対応できないと思うの」
NOVA「それはなかなか良い心がけだ。俺も2.5版の妖精魔法はじっくり研鑽したことはないので、一緒に確認していこうと思う」
★基本魔法
晶華「まず、6つの属性とは関係ない基本妖精魔法が【フェアリーウィッシュ】と【サモンフェアリー】ね。前者は戦闘以外の行動判定に+1ボーナスを与えてくれる便利魔法。スカウトにとってはちょっとした幸運のおまじないと言ったところかしら」
NOVA「たった1差でも、2D6判定だったら平均して10%ボーナスみたいなものだからな。1差で失敗することもありがちだし、大事な行動の際には忘れず掛けておくこと推奨だな。MP消費量も1点だけだし」
晶華「サモンフェアリーの方は、5点魔晶石を消費しないといけないので、今の時点では使えないわね。500ガメル分を使って、3レベルの妖精さんを呼び出すのはデメリットの方が大きいから」
NOVA「序盤は、500ガメルって大金だもんな」
★光魔法
晶華「次に、シャイニーな光の妖精魔法ね。今、習得しているのは【ヒールウォーター】と【ウィスパーヒール】だけど、どちらも戦闘中には使いにくいわ」
NOVA「前者はポーションの代わりになるが、作るのに1ラウンド、飲むのに1ラウンドを浪費することになる。後者は範囲魔法なので、味方をまとめて回復できるけど、敵も回復してしまう。まあ、魔法生物や魔動機、アンデッドが相手のときは敵の回復がないので、使ってもいいと思うが」
晶華「戦い終わってから、複数人が傷ついているときはウィスパーヒールが便利よね。薬草を使うよりも、こちらの方が効率いいと思うわ。最初は範囲呪文だということを失念していて、救命草を浪費していたけど」
NOVA「浪費してから気が付いて、反省して、技として身につくこともあるんだよ。最初から最適解ばかりを求めて、試行錯誤をしなければ、何も学べない。まあ、他人の知恵や研鑽結果から学ぶのもありだが、知ってはいるけど自分の経験になっていない知識というのは、とっさの応用力や判断力につながらないからな。自分で実感する知恵というのは、大事にしておきたいものだ」
晶華「ランク3の【プライマリィヒーリング】になれば、戦闘中に安心して使えるわね。妖精魔法での回復は、神聖魔法などと違って回復量が魔力に基づく固定値だから確実に10点のHPが回復できるわけだし」
NOVA「複数を現状5点回復できるウィスパーヒールとの使い分けが、腕の見せどころという奴だな」
★土魔法
晶華「3つめは、ワンダーな大地の魔法ね。相手を転倒させる【スネア】と、防御魔法の【ストーンガード】が使える」
NOVA「スネアは、旧ソード・ワールド最初のリプレイでエルフの精霊使いケイン君が愛用したことから、コミカルなイメージがあるな。実戦的には、相手を転倒させると、2点の行動ペナルティーが付くので、スネアで転ばせて回避しにくくなった相手を仲間が攻撃するという連携が可能。うまくハマると美味しい支援魔法になるわけだ」
晶華「確かに命中回避に2点のペナルティーを与える魔法と考えれば、強いわね」
NOVA「ストーンガードは、1回だけ物理ダメージが5点減少する魔法だから、これを掛けてから前線に出ると、避け損ねても安心な保険になるし、もちろん、かばう担当の壁キャラにかけてやってもいい」
★炎魔法
晶華「4つめは、ハッピーな炎の魔法。【ティンダー】と【ファイアボルト】が使えるわ」
NOVA「ティンダーは、可燃物に火を付ける便利魔法の部類だな。ライターみたいなものだけど、接触しないといけないので、相手にオイルをぶつけて燃やすようなコンボ技は使いにくい。ファイアボルトは妖精使いの攻撃魔法の基本だな。エルフにとって炎を禁忌と考えるロールプレイは時々見られるけど、カシュミーラは炎をハッピーと考える変わり者だな」
晶華「そうかもね。だけど、普通の思考をしていれば冒険になんて出るかしら?」
NOVA「まあ、自分を天才と宣言している時点で変わり者なんだろうし、冒険者エルフが実用性重視で炎の精霊や妖精を使役するのはいいと思うんだ。一方、逆にエルフとして炎系は禁忌というロールプレイにこだわるのも、一つのロマンかもしれない。代わりに別の攻撃手段を模索するなり、支援専門だと主張することでパーティーの役に立てることをアピールするなり、方向性はまちまちだ」
晶華「炎以外でも攻撃魔法は持てるんでしょ?」
NOVA「土、水、風が3ランクめで習得するな。光は回復・保護専門だし、闇は精神に影響する魔法が主体になる」
★風魔法
晶華「では、5つめのラッキーな風、行きます。 【ウィンドボイス】と【ウィンドガード】ね」
NOVA「ウィンドボイスは風の声をお届けしたり、逆に盗聴に役立つ便利魔法の一つ。使いようによっては、見張りの注意を引きつけて持ち場を離れさせたり、トリッキーな工夫ができるが屋内では使えないという制限も忘れてはいけない」
晶華「つまり、ダンジョン内や貴族の館への侵入には使いにくいってことね」
NOVA「部屋の中の声を自由に盗聴できるようだと、いろいろとプライバシーの問題も発生するだろうしな。逆に野外での冒険では役立つだろうということだ。一方、ウィンドガードは風属性の魔法ダメージを3点減らしてくれるんだが、それはつまり、風属性の魔法で攻撃してくる相手限定でしか使えないということだ」
晶華「属性限定の防御魔法って使う機会が少なそうね」
NOVA「メインの攻撃手段が強力な風魔法って分かっているときには有効なんだろうが、序盤にそういう敵ってあまりいないんだよな。おまけに風属性の攻撃魔法って、ランク3の【ウィンドカッター】の次は、ランク12の【ウィンドストーム】、ランク15の【トルネード】までなくて、中堅レベルだとランク7の【シュートアロー】で物理ダメージという」
晶華「それでも、モンスターさんの特殊攻撃で風属性ってないのかしら? 翼をバタバタさせての衝撃波とか」
NOVA「風属性のブレスを吐くレベル9の動物プラフォテスなんてのがいるな。他には、風の妖精シルフと戦う場合には、ウィンドガードも有効だろうが、それも中堅レベル以降の話。よって、ランク2の妖精魔法ウィンドガードは、習得したてのレベル2程度の冒険者には使う機会がまずない魔法の一つという結論だ」
晶華「人気はあるのに、意外と不遇なのが風属性ということね」
★水・氷属性
晶華「ここからは、カシュミーラには未知の領域ね。だから形容詞も特になし」
NOVA「ラクシアのエルフは水属性なんだけどな。種族特徴が『優しき水』なんだし」
晶華「水中に入っても、1時間息継ぎしなくてもいいって奴ね」
NOVA「そう。フォーセリアのエルフは風や森のイメージが強いが、ラクシアのエルフは水に親和性があるって設定だ」
晶華「でも、水中戦の機会は少ないわね。ゲッター3さんやマリンスペイザーさんの使い勝手が悪いのは、近年のスパロボ界の常識だし」
NOVA「ソード・ワールドでもエルフの種族特徴があまり美味しくないとの声が多かったのか、2.5版になって新たに『優しき水』の内容に『毒属性や病気属性の抵抗判定に+2ボーナス』が付け加えられた。これで生命力が弱点のエルフも、毒や病気にはかかりにくいということになった」
晶華「打たれ弱いけど、風邪はひきにくいということね。『優しき水』さえ身につければ、新型コロナも怖くない」
NOVA「それで、水・氷属性の魔法なんだが」
晶華「ええと、【ピュリフィケーション】と【ウォータースクリーン】ね」
NOVA「100ℓまでの水をきれいにする魔法と、炎属性ダメージを3点減らす魔法だな。後者は、炎属性の攻撃が多いので、ウィンドガードより有用な感じだ」
晶華「前者は泥水や毒水なんかを浄めるのに使えるわね」
NOVA「生活の中でライフラインを絶たれたときには、大いに重宝しそうだな。発電魔法と浄水魔法と温度調整魔法があれば、災害直後の困窮時にもありがたいと思うんだ」
晶華「あとは食料品の確保さえできればサバイバル可能よね」
★闇魔法
晶華「そして、最近特撮界を賑わせている闇の話ね」
NOVA「うむ。或人、宝路、タロウ、タンタンメン、ロビンと来て、YouTubeではタイミングよくシュシュトリアンまで猫魔法で暗黒シュシュトリアンになるという展開でワラタ」
晶華「猫魔法って、噂のマウ連合君主国関連?」
NOVA「いや、シュシュトリアンは十二支の酉年にまつわるヒロイン姉妹なんだが、十二支に選ばれなかった猫の怨霊という設定の強敵妖怪が猫姫で、猫魔法にかかったシュシュトリアンが闇堕ちして、暗黒シュシュトリアンと化して、世界征服の軍資金稼ぎのために、世界中の宝石を強奪するという無法を働くのだ」
晶華「ええと、シュシュトリアンさんって、ご町内の平和を守るローカル系の人たちよね。どうして、世界中の宝石を盗んだりできるの? そんなに活動範囲って広かったっけ?」
NOVA「浦沢脚本にそういう理屈を求めるな。とにかく、闇堕ちすると急にワールドワイドに活動範囲が広がるんだよ。タンタンメンが世界征服のために、まずはご町内の中華料理店を仕切ることを宣言し、他の中華料理たちと戦闘状態に陥るケースを考えれば、『闇堕ち=身の丈を考えずにグローバル化に走り、周囲の気持ちを考えなくなる』と定義することもできるかもしれん」
晶華「え? グローバル化は闇堕ちってこと?」
NOVA「まあ、段取りを追って漸進的にグローバル化するのはいいと思うんだよ。しかし、そういう過程をすっ飛ばして、それまで日常庶民派だったキャラがいきなり世界進出とか世界侵略とか言い始めると、闇堕ちの危険が高まるのではないか。ましてや自国の大切な文化やオリジナリティを切り捨てて、全てが国際基準に合わせなければ、というのも何かが違う。ガラパゴス化と揶揄されることもあるものの、それこそが自国の個性だと考えれば、ガラパゴス万歳と俺は主張するぜ」
晶華「その理屈には、いっぱい穴が開いていて反論もあると思うけど、そんなことはどうでもいい。今は闇属性の魔法の話なのよ。【カーム】と【ディストラクション】の2つを説明して」
NOVA「カームは、相手の精神状態を平常に戻す魔法だな」
晶華「それが闇?」
NOVA「意外だろう? ラクシアの闇の妖精シェイドって精神属性に関係して、人の情熱を盛り下げて意欲を消沈する力を持っている。いわゆる鬱状態を発生させると言ってもいい。鬱も度を過ぎれば危険だが、それは躁状態だって同じこと。つまり、暴走したイケイケドンドン状態の相手に『落ち着け』とブレーキを掛けるのも、闇属性ってことだ」
晶華「でも、次のディストラクションは、相手の集中力を乱すわね」
NOVA「そう。魔法を掛けるには、意思の力を一点に集中する、いわば一意専心、気合を込めるということだな。その気合を散らしてしまうのがディストラクション。これがさらにランクアップすると、寄り道脱線して、今、何の話をしているか分からなくなってしまうほどの混乱状態となってしまうのだ」
晶華「つまり、NOVAちゃんのブログの日常ね」
NOVA「失敬な。俺は寄り道脱線も多いが、何の話をしているか見失うことはまずないぞ。心の闇はしっかりコントロールできている。だからこそ、陰陽しっかりわきまえて、揺れ動きながら灰色の魔女の理想とする中道を歩み続けているわけだ。まあ、どちらかと言うと光寄りだけどな」
晶華「何で、中道を目指すのに、光寄りなの?」
NOVA「当たり前だ。光は上へ向かい、闇は下に落ちるエネルギー。闇は重力をも司り、人は光を目指そうとしなければ、容易く闇に引きずり込まれてしまうものなんだよ。だから、人は自己の心の闇を見つめつつ、そこから自分を高みに伸ばすエネルギーを生み出し、求め続けなければいけない。闇から目をそらしてもならぬし、闇に埋没しすぎてもいけない。その中で、闇との距離のとり方、程よい付き合い方を会得しなければならないわけだ」
晶華「闇は悪そのものではないけど、容易に堕落に誘うために、己を見つめ直し、コントロールを要するってことね」
NOVA「そう。光も闇も暴走してしまっては、破壊のエネルギーと化してしまうからな。俺が目指すのは建設的なエネルギーだから、それには光と闇の両方が必要なんだ。だから、闇の可能性をも論じる。それこそが勇気だ。闇属性のランク6魔法が、その名も【ブレイブハート】。これこそが闇から目を逸らさず、葛藤を経て会得した境地。【ブレイブハート】さえあれば、他の精神属性効果の呪文をシャットアウトできる。まあ、心という目に見えないものを制御する魔法が、ラクシアの妖精闇魔法ということだ」
晶華「そう聞くと、闇ってずいぶん深いのね」
NOVA「まあ、浅かったら闇とは言えないとも思うがな。ということで、今回の研鑽はここまでだ。次の冒険では、いろいろな魔法を使いこなせたらいいなあ、と思いつつ」
(当記事 完)