花粉症ガール・Shiny晶華のNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

令和最初の仕事人キター

祝え、平成を受け継ぎし、新たなる仕事人の発表である

 

晶華「ねえねえ、NOVAちゃん」

NOVA「何だ?」

晶華「これを見て」

 

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NOVA「何だと? こいつは驚いた。先週、こんなことを書いた直後にこんな情報が届くなんて、まるで俺がバカみたいじゃないか」

晶華「嬉しくないの?」

NOVA「そりゃ、嬉しいよ。ないと諦めていたものが、やっぱりあると分かってな。少なくともブログ記事のネタとして楽しく綴ることはできる。それにしても複雑な感情だぜ。何せ、この記述を修正しないといけないからなあ」

 

『2020年のスパロボと必殺新作は、新型コロナがどうこう言われる前から予定には挙がっていなくて、ファンの間で今年はやらないのかな、と残念がる声がちらほら聞こえた辺りで、コロナ禍が世間を覆うようになって、結果的にファンも今年は仕方ないかと諦めた』というのが、同時代を生きている人間の正しい認識である、と」(2020年5月30日時点の話)

NOVA「その後、『諦めた……のだったが、6月に入って、急遽、ファンの期待に応じるように、令和最初の仕事人2020が同月末に放送されることが発表された。諦めるのは早かった、とファンの一人は己の不明を恥じるものである。祝え、昭和と平成を受け継ぎ、令和の時代に蘇りし仕事人の誕生を。よっしゃラッキー、キタコレー♪』と書き記しておこう」

シロ「それにしても、さすがは仕事人。ボクの忍びの情報収集をもってしても、先週の段階ではちっとも探れなかったのに。闇の稼業として、その潜伏能力は侮りがたし」

リトル「それで、敵はやはり『粉露亡熱』ですかぁ?」

NOVA「いや、さすがにそれはない。ないが……ええと、俺はこのトピックを読んで、どんなリアクションをしたらいいんだ?」

 

与力の田上誠蔵の息子・新之丞は家に引きこもる「ニート」。しかし、 悩める若者に生きる道を説く熱き教育者・溝端九右衛門と出会い、彼が主催する「新生塾」への入塾を決意。そんな新之丞に目をかけ、より進んだ授業に参加するよう促す九右衛門。二人の出会いの先には、はたしてどんな運命が?

晶華「ええと、『新星塾』ってNOVAちゃん関係?」

NOVA「いや、字が違う。必殺で出てくるのは『新生塾』だ。しかし、新星という呼称を持つ塾教師の必殺ファンとしては、気になって仕方ないじゃないか。この溝端九右衛門って教育者は何者だ?」

シロ「演じるは駿河太郎さん。あの笑福亭鶴瓶師匠のご子息ですね」

NOVA「へえ。鶴瓶さんの……。だったら、ポッペンで殺したりするのかな?」

 


必殺仕事人Ⅴ 激闘編~はぐれ仕事人 壱弐参 登場


必殺仕事人「闘う仕事人」

 

シロ「その新生塾の先生が仕事人とは限らないじゃないですか?」

NOVA「だったら悪人か? まあいい。新生塾というだけで、 興味が出てきた。他に、特撮者として気になるキャスティングは……特になし。最近は常連だった瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)さんも今回は降板したようで、仕事人メンバーに追加されるキャストもなしか。主題歌は相変わらず鏡花水月で、変わり映えはしないし、令和最初にしては、あまりパッとしない印象だな」

晶華「あれ? 去年の2019は令和じゃなかった?」

NOVA「キョウリュウバイオレットの弥生ちゃんが出ていた2019は、放送が3月だったから、平成最後の必殺に数えられるんだ。とにかく、今回の2020が令和初必殺なんだが、あまり変えて来ようとしないかな。オープニングナレーションは、そろそろ市原悦子さんのを切り替えてもいいと思うんだが」

シロ「脚本家が新しい人みたいですね。ずっと続けてきた寺田敏雄さんに代わって、西田征史さん」

NOVA「ほう。それは朗報かもな。寺田さんの作風は、あまり俺好みじゃなくて、 そろそろ悪い意味でのマンネリ感も覚えていたから、令和初に際して違う雰囲気を試してみるのもいい感じだ」

晶華「寺田さんという人の何が好みじゃないの?」

NOVA「俺はプロフェッショナルなチームとしての仕事人が見たいんだけど、この人が描くと、どうもキャラ同士の人間関係がギスギスし過ぎて、チームとして機能していないような話になる。そして、どうしても善人が闇堕ちするパターンが多くて、ラストがスッキリしない。個々人としてプロの殺し屋というのは悪くないけど、チームとしていがみ合っているのをいつまでも見せられてもなあ。バラバラの人間関係だったのが、連続ドラマを経て結束が出てくる話の流れなら好みだけど、1年に1度のスペシャル放送で、毎回、まとまらないチームのギクシャクを見せられるのも、それは果たしてプロの殺し屋と言えるのかって気になる」

シロ「もっと仲間意識のある仕事人チームが見たいってことですか?」

NOVA「まあな。馴れ合いをしないというのはいいんだが、何年も仕事を共にしてきて、なおもギクシャクし続けるのも、大人としてどうよって気になる。これは何よりも、小五郎と涼次の二人の関係が一向に改善されないことに起因するんだが、そのせいで新人仕事人の隆も、いつまでも成長しないまま、ここまで来ているんじゃないかなあって気がする。1年ごとに関係性がリセットされる流れで、毎回メンバー間の不和を見せられるのも飽きた」

リトル「みんな仲良しがいいってことですかぁ?」

NOVA「仲良しってのも違うんだが、プロだったら個人的な感情の対立をいちいち表に出さずに、チームらしく行動しろってことだよ。役者のスケジュールの都合かもしれないけど、メンバー間の絡みも近年の仕事人では薄すぎて、ゲストのドラマが勝手に進行して、チームとして機能しない仕事人のせいで無駄に犠牲者が増えているだけの気がしてな」

シロ「元々、仕事人は犠牲者を助けることができないので、仇討ちする作風なのでは?」

NOVA「それは分かっているんだけど、旧世紀の仕事人はここまでメンバーがバラバラじゃなかったし、連続ものの2009もバラバラだったメンバーが仲間に殉職者を出したりして、それでも終盤はチームとしての結束が成立する流れでまとまったから見応えがあった。そういう経験を経たチームだったのに、それが毎年リセットされて、仲間関係が進展しないままってのは、何だかなあ。現実だと、そこまでまとまらないチームだったら、とっくの昔に解散していると思う」

晶華「この機に、ボロクソ言っているわね」

NOVA「作品制作の構造上の問題ってのも分かってるんだよ。だけど、ここで脚本家が切り替わって、チームとしての仕事人を描く流れになると、俺は嬉しいなあ、と思う。ギクシャクしたハードなのもたまにはいいけど、それしか見せてくれないままマンネリなのも、見ていて辛いし」

 

2007以前の概要

 

NOVA「さて、不平不満の愚痴モードだけでは、俺の必殺愛、仕事人愛は証明できないと考えたので、ここで2000シリーズの作品別総括を軽くやっておこうと思う」

晶華「2000シリーズって?」

NOVA「必殺シリーズと言えば、第一作の『必殺仕掛人』(1972年)から数えて、中村主水初登場の2作め『必殺仕置人』(1973)に続き、その後、15作めの『必殺仕事人』(1979〜81年)に受け継がれる。その後、29作めの『必殺剣劇人』(1987)で一旦シリーズ終了。その後は毎週のレギュラー放送から、2時間ドラマ的なスペシャル放送で継続し、30作めの『必殺仕事人・激突!』(1992)で久々のTVシリーズとして復活したが、その後、作られた映画『必殺!主水死す』(1996)で中村主水は一度死んだことにされた」

リトル「え、一度死んだのですかぁ?」

NOVA「そう。95年末にデストロイアと戦ったゴジラと同じようにな」

シロ「その時期は世紀末が近いということで、いろいろなシリーズ作品の幕引きを図る傾向があったみたいですね」

NOVA「しかし、必殺シリーズは死なない。中村主水亡き後も、映画からオリジナルビデオ作品で展開した『必殺始末人』3部作(1997〜98)や映画の『必殺!三味線屋・勇次』(1999)までが映像作品として発表された。ここでシリーズの歴史は一旦終了。21世紀に入ってからはパチンコに受け継がれたが、俺が2000年にホビー館を開設した時点では、完全に過去のものという扱いだった」

晶華「旧世紀を偲ぶ思い出の作品シリーズだったということね」

NOVA「ところがどっこい、2007年に中村主水とともに仕事人シリーズは、不死鳥のごとく蘇ったのだ」

リトル「おお、ゴジラのようにですねぇ」

 

2007(新たなる始まり)

 

NOVA「2007から今の仕事人シリーズは始まるのだが、今も変わらぬレギュラーメンバーは、中村主水の後継者と見込まれた八丁堀同心にして婿どのの渡辺小五郎(東山紀之)、経師屋の涼次(松岡昌弘)、元締めの花御殿のお菊(和久井映見)の3人だ。

ゴジラファンとしては、2004年の『FINAL WARS』で主役を務めた松岡氏に注目すべきだが、彼はインタビューでもレギュラー陣の中でトップクラスの必殺愛を語ってくれ、かんざしの秀のファンであったり、旧作キャラへのオマージュを捧げた演技で人気を得ている。まあ、いささか演技がオーバー過ぎてわざとらしいと不評を漏らすオールドマニアの方も見かけるが、俺は新シリーズでは涼次が大好きだ。小五郎よりも、涼次を主役として見ていると言っても過言ではない。やはり、小五郎の淡々とした演技よりも、いろいろな表情を見せてくれる涼次の方が見ていて面白いと思うんだ」

「そして、主水と小五郎の役人コンビに対して、涼次と相方を組むのが、大倉忠義演じる『からくり屋の源太』。主水や小五郎の刀、涼次の筆毒殺→源太制作の筆仕込みの長錐による心臓差し(レントゲン)、源太のからくり蛇による首巻き付き刺し(絞殺することも)が2007から2009までの必殺技だな」

シロ「刀、針やかんざしによる刺殺、糸や紐による絞殺が仕事人の基本ですね」

NOVA「骨外しや心臓つかみなどのレントゲン映像も伝統芸だが、仕事人シリーズではなかったな。伊吹吾郎さんの畷左門さんによる腰骨外し(人間二つ折り)も印象的だが、マニアじゃないと通じないのが残念だ」


必殺仕事人 左門と秀①

 

NOVA「2007はとにかく、必殺仕事人復活という大イベントで、ワクワクしたなあ。そして、伊賀の抜け忍であった涼次を追って、くノ一の玉櫛(水川あさみ)が登場し、涼次との対立の末に和解して、流しの仕事人になることを宣言。この2人の関係がどう進展するか期待したんだが、続く2009の第一話前のスペシャル回であっさり殺されてしまい、レギュラーキャラの座は妹の如月(谷村美月)に受け継がれることに」

シロ「彼女は当時、『生物彗星WoO』(2006)の主人公として、特撮ファンからも注目されていたとか」

NOVA「できれば、仕事人の仲間に加わって欲しかったんだけどな。涼次の仕事人の顔を知った頃には、もう終盤だったわけで。では、次に2009に行くか」

 

2009(新春スペシャルからレギュラー放送へ)

 

NOVA「この2009が現在のところ、最後の必殺連続ドラマということになるな。その前に正月スペシャル回があったんだが、2007の続編ではあるけど、玉櫛死亡と、涼次の武器変更が最初のポイントか。2007は、素人だった源太が想い人の死に直面して、仇討ちのために仕事人の世界に足を踏み入れるドラマと言える。イガみ合ってばかりのベテラン二人を、大御所の主水と元締め・お菊が抑え、そして素人感覚の抜けない源太の純情苦労人ぶりを描きつつ、いろいろバランスの取れたメンバー構成だったと思う。

「ただし、作風は仕事人よりもむしろ初期の必殺、特に仕置屋や仕業人を想起させる『馴れ合わないギスギスしたハードな関係』を軸として、仕事人シリーズよりも必殺シリーズ全体へのオマージュがたっぷり、マニアを大いに喜ばせた作品だった。BGMにしても、旧作出典のヴァリエーションが豊かで、殺し屋別に異なる曲を流し、旧作キャラとのイメージつながりを想像させた。結果的に各キャラの連携合わせ技が演出しにくくなったのが残念といえば残念だが、元々、バラバラのチームなので連携する方が人間関係的におかしい、ということになる。

「それでも、基本的に涼次は新人の源太に親和的で、チームの関係をギクシャクさせた元凶は、実は主人公の小五郎にある。主水さんが抑え役にいたおかげで緩和されていたけど、それでもやたらと『素人がヘマしたら斬り捨てる発言』を連発したり、クールなイヤミ発言を繰り返し、涼次との対立を煽っていたのは、仕置屋の市松や、仕業人の又右衛門のキャラを踏襲していたのかな、と思わなくもない。ただ、その2人は人格形成の原因となった過去話の主役編が初期から描かれ、表の顔では優しさも見せるなど冷酷だけじゃない描写もあったけど、小五郎の過去が描かれたのはドラマの終盤。少なくとも、シリーズ構成としては小五郎よりも、源太の成長と試練に比重が置かれていたと思う」

晶華「だけど、その源太さんが物語半ばで死んでしまうのよね」

NOVA「その回の自分のリアルタイム感想は、ここに書いているぜ。というか、2009については全話書いてある。当時は、久々のTVレギュラー放送で、旧作シリーズとの比較薀蓄をしながら、非常にハマっていたからな。これを読むだけでも、俺の当時の必殺愛は伝わるはずだ」

晶華「今は愛していないの?」

NOVA「主水さんがいなくなってから、チームの大黒柱が消えた感じがずっと付きまとうな。まあ、そんなチーム物としてはダメダメな小五郎シリーズの中でも、源太死亡後のチームワーク確立を描いた2009の後半は当時、好きだったんだけどな。その立役者が、新キャラの『仕立て屋・匳(れん)』。ワイルドな不良っぽさが売りの田中聖が、純朴な源太と対照的なふてぶてしい新メンバーを演じた」

シロ「そんなふてぶてしい奴が、チームワーク確立につながるのですか?」

NOVA「新人がふてぶてしいと、小五郎と涼次がこれまでみたいにイガみ合っていられなくなるってことだよ。要するに、二人が協力して、生意気な新人を抑えないといけない。匳は源太と違って、一匹狼の仕事人として相応の経験と戦力を持っている。時に涼次と即席の連携までこなすぐらいにな。『素人教育の場としてはハード過ぎた小五郎チーム』においては、『すでに完成された力量を持つ匳』のようなメンバーこそがふさわしかったんだよ。

「これによって、各人がプロとして完成された理想的なチームができ上がり、終盤の巨悪に対峙するお膳立ても整うことになる。チームがバラバラだと、敵も大物は描ききれず、派手な抗争劇にはならずに、敵側の悪堕ちした内面を欝々と描くだけの作劇になりがち。俺としては、80年代のスペシャル回に多かった『仕事人VS外道仕事人のプロフェッショナル対決劇』を見たいんだけど、今の制作体制だと派手な大殺陣は描けず、個々人の陰鬱な人情ドラマに終始するしかないのかね」

晶華「2009の最終回は、派手な大殺陣だったみたいね」

NOVA「小五郎一人のな。感想はここにあるが、おおむね満足していた俺がいる。メインライターの寺田さんはハードだけど、そのハードさの演出のために、面白くなりそうなキャラをあっさり殺して、それまでの仕込みを水泡に帰す悪癖がある。キャラをきちんと育てて、素人から成長するドラマを作ってくれない。だったら、最初から素人なんて登場させなければいいのに、悩む素人枠が過酷な運命の悪戯に翻弄されて、悪堕ちしたりした挙句、結果的に破滅して、これぞハードボイルドなんて考えがちなのかな。別に俺は破滅のドラマを見たいわけじゃないんだけど、やっぱ必殺は、悪を倒してスッキリってのが見たい」

晶華「主水さんに諌められた初期の秀さんが同じことを言ってなかった?」

NOVA「いや、重いなら重いでいいんだけど、だったら、その重さでキャラを成長させろよ。そういう重さはレギュラー放送の要所要所で見せるべきで、スペシャル回で重いのを見せて、放置したまま一年後またねってんじゃ、必殺見るたびにスッキリしないものを感じてしまうわけだよ」

晶華「その戦犯を寺田さんだと考えているのね、NOVAちゃんは」

NOVA「ああ。TVシリーズは、寺田さんだけじゃなくて、いろいろな脚本家がそれぞれの必殺愛を滲ませて、バリエーションあるオマージュを捧げていた。その中で、俺が当たりだと思ったのが、森下直さんの回だな。仕立て屋・匳のキャラ造形もこの人が構築した面が大きいし、森下さんプッシュ記事はこちらを参照

 

2010(さよなら中村主水

 

NOVA「TVシリーズの2009が紆余曲折を経ても、最後は続編が可能なエンディングを迎えて、続きを楽しみにしていたら、中村主水役の藤田まことさんが2010年2月17日に亡くなられて、夏に追悼も含めた本作が放送された」

晶華「NOVAちゃんとしては、藤田さんの逝去に悲しんだのよね」

NOVA「当然だ。その時の感想、感慨は、ここから4回に渡って、ブログ記事につづっている。しかも、その後、中村主水回顧録1と称して記事を書き始めたけど、2以降はなし。当時発売されていたDVDマガジンの話に切り替わって、そこから2010の感想に展開した、と。10年前の自分の文章に感じ入りつつ」

シロ「次の2011は結局、なかったんですね」

NOVA「ああ。その年は東日本大震災とかもあったからな。続きは2012になる。2010のトピックは、中村主水追悼と、如月退場、そして新仕事人の『カルタの力』(演・内藤剛志)の登場だな。内藤さんは当時、水戸黄門の2代目風車の弥七を演じていて、時代劇的にもベテラン俳優の風格があった。続投も期待したけど、この一本きりだったな。

「あとは小五郎の同僚の同心、結城さんが初登場したが、大して目立つこともない役どころだったのが2016年に悪党の犠牲になって殺された。まあ、2012以降の総括は別記事に続けるとしよう。今回はこれで」

 

(当記事 完)