Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

お正月のトラ話

新年明けましておめでタイガー

 

NOVA「ということで、寅年おめでとう」

翔花「わ〜い。無事に年を越せて、NOVAちゃんたちとお正月を迎えることができたよ」

晶華「よかったね、お姉ちゃん。気が付いたら、いなかったということにならなくて」

NOVA「いや、急に神隠しに遭いました……ってネタがふと頭をよぎったんだが、それをすると、妖精郷のプレイの続きができなくなるので、つまらないと思ったんだ。一時の気の迷いで、その場のインパクトだけのサプライズを仕掛けても、後先考えなければ、修復するのが大変だからな。今年は面倒なことを避けて、落ち着いた自分の人生を歩みたい、と願をかけてみる」

晶華「落ち着いた人生ねえ。でも、トラ年ってもっと勢いが付いたりしない?」

NOVA「トラぶるは勘弁って話だ。トライするのはいいけど、トラップに引っ掛かるのはなしにしたい」

翔花「NOVAちゃん好みの建設的なトラと言えば、これよね」

NOVA「スパロボで、トラかあ。ライオンメカは多いけど、トラメカは他に何があったかな」

晶華「これなんかはどう?」

NOVA「そいつ(ディス・アストラナガン)はトラじゃねえ」

晶華「でも、名前にトラが入ってるわよ」

NOVA「だったら、こいつらもトラ認定できるじゃないか」

翔花「トライダーさんとか、ストライクさんとか、わざわざ変化球で攻めなくても、直球でこういうのがあるのに」

NOVA「おお。トラがいっぱいだなあ。こういうのを見ると、次はこういうネタを見せたくなるぜ」

NOVA「やっぱり、必殺者を自認する身としては、トラ年には思うことしきりなんだよ」

 

必殺シリーズも50周年

 

NOVA「とりあえず、今年は必殺シリーズ第1弾の『必殺仕掛人』が1972年9月2日に放送開始して、50周年の佳節に当たる。あと、来年は中村主水誕生50周年な」

晶華「でも、公式は渡辺小五郎誕生15周年を記念しているみたいね」

NOVA「そんなことはどうでもいい。もしも、15周年を祝いたいんだったら、BGMで渡辺小五郎のテーマでも新しく作ってみろってんだ。いつまでも平尾昌晃さんの遺産、主水さんの遺産にばかり縛られやがってよ。主題歌も『鏡花水月』ばかりに頼っている割に、それをアレンジした殺しのテーマの一曲ぐらいも作らねえようじゃあ、新生仕事人を名乗る資格はねえ、とオールドファンらしく文句を言うぜ」

翔花「この曲は何?」

NOVA「『新からくり人』の主題歌・惜雪をファンが独自にアレンジしたバージョンだな。それまでの必殺シリーズは毎回、主題歌アレンジを殺しのテーマに持って来るのが定番なんだが(仕置人のように主題歌アレンジ以外のオリジナル曲を使う例外もあり)、11作めの新からくり人は既存の曲を流用する形式で、手間を減らしたんだ。殺しのテーマは第1作の仕掛人から取ってきて、惜雪のアレンジは公式に存在しない」

NOVA「まあ、当時は10作めの新・仕置人がシリーズ集大成みたいな趣があって、殺しのテーマのアレンジも、この曲が群を抜いて、最高だと考えている。元の歌と聴き比べてみると、アレンジの豪快さが伝わるはずだ」

NOVA「必殺シリーズは初期が半年2クールずつ放送する形式だったが、6作めの『仕置屋稼業』から人気キャラの中村主水を中心に考えるようになり、続く『仕業人』で主水続投という選択をとる。ここから主水シリーズが3クール、あるいはそれ以上の長期放送で、残り1クールが山田五十鈴主演の『からくり人』などの小シリーズという方向性を探るようになる。つまり、からくり人シリーズは3ヶ月13話分しかないので、新からくり人のための曲はあまり作らない選択をしたと見える」

晶華「つまり手を抜いた?」

NOVA「まあ、シリーズが何作も続くと、作品世界の継続性を高めるために、BGMも流用するだろう。ファンも耳に馴染んだ曲が流れて来れば、シリーズ特有の安心感を覚えるし、安定したシリーズだとマンネリも悪くない。そして、新からくり人が仕掛人の曲を流用した後、仕舞人、渡し人、そして劇場版などに受け継がれていったおかげで、このトランペット🎺のパラパーの音が必殺の伝統だと思わせる効果が出た。新からくり人以前は、全然そんなことはなかったのにな。2作めは全然違う曲調だし」

NOVA「ちなみに、仕事人の最初の殺しのテーマもこれだ」

NOVA「これも民謡調の主題歌を、大胆にロックアレンジしたなあと思うが、この曲調も定着せずに、後半は殺しのテーマも変更された。まあ、新・仕置人の出陣テーマの流用だったんだが」

NOVA「最初の仕事人は全84話の長編作品で、伊吹吾郎演じる畷左門が浪人からおでん屋に転職して、殺し技も刀から腰骨外しに変わる際に、サブタイトルの形式も、殺しのテーマもガラッと変わったんだな。そして当初の原点回帰にしてシリアスな作風が、人気キャラの秀を中心にした青春人情ドラマの方向性に転換していき、次の新・仕事人から定番の仕事人らしさが固まるわけだ。BGMも、お馴染みのパラパ〜や出陣テーマ、中村主水のバラードが定着するのが、新・仕事人から、となる」

NOVA「まあ、俺の初必殺は仕事人IIIなので、一番好きなBGMはこれなんだけどな」

晶華「最高なのは新・仕置人って言ってなかった?」

NOVA「質的に最高なのは、そうだろうと思うが、一番好きなのは仕事人IIIってだけの話だ。別に、最高という評価と、一番好きなのが食い違っていても、いいんだよ。むしろ、自分の好きなのが質においても最高だと思い込むと、客観評価ができない奴と考えるな。質的にもっと良いものはあるのかもしれないが、それでも俺はこれが好き、と言えるのが、良い意味でのこだわりなんだと思うぜ」

翔花「一番良いから、一番好きとは限らないってことね」

NOVA「そして、Ⅲ以降もハマっていて、必殺仕事人ⅣからV、そして激闘編までがお気に入りの曲となる」

晶華「あれ? 旋風編と風雲竜虎編は?」

NOVA「そいつは、どちらも同じ曲だが、あまり好きなアレンジじゃないんだよなあ」

翔花「でも、トラ年だったら、風雲竜虎を外すとバチが当たるんじゃない?」

NOVA「バチは知らんが、確かにトラ年にちなむなら、風雲竜虎を外すのは忍びないな。南京玉すだれは好きだし」

NOVA「激闘編の迫力あるアレンジに比べると、テンポも遅く、力が入っていない感じなんだな。ともあれ、仕事人の殺しのテーマはこれで全部だと思う。まあ、必殺シリーズだと、新仕舞人とか渡し人とか仕切人とか捨てがたい主題歌アレンジもあるし、剣劇人というチャンバラ活劇用の曲もあるが、とりあえず今の仕事人のBGMの原型は新仕事人にあることは分かるだろう。大体、リュウも定番の殺しのテーマの曲をもらえばいいのによ。仕事人IIIの曲を流用してくれるなら、俺の評価も3割増しにしてもいいんだがな」

晶華「涼次さんは、新仕事人の曲を秀さんから譲り受けたのよね」

NOVA「2009の時は、涼次が秀の後継者だが、今は坊主頭で、仕掛人藤枝梅安の芸風を受け継いでいる感だな。そして、亡きからくり屋の源太は、仕留人の旅愁アレンジで戦っていた」

翔花「旅愁って?」

NOVA「西崎みどりさんの名曲だ。これと石坂浩二さんの糸井貢がリンクすると、暗闇仕留人ファンと言える」

晶華「何だか思い出の必殺BGMや歌を無軌道に語っているだけよね」

NOVA「いや、ここで仕留人を出したのには意味があるぞ。仕留人の始まった1974年はトラ年だ」

翔花「じゃあ、次の86年は?」

NOVA「激闘編が終わり、まっしぐらが放送され、旋風編が始まった年だな。その後の98年は、必殺始末人のビデオ3本めが出て、次の2010年は藤田まことさんが亡くなった年か。トラ年と必殺シリーズの縁は、それぞれのドラマがあるってことかもな」

晶華「うん。今度の仕事人はNOVAちゃん好みの面白い作品になればいいね」

NOVA「ああ。正月早々、愚痴るような作品にはなって欲しくないな」

(当記事 完)