少し遅れたけどDD話
NOVA「さて、しばらくゲームブックの関係で、ウルトロピカルに専念しまくり状態だったわけだが」
晶華「どっちがメインブログだか分からない状態ね」
NOVA「上手く、話題をローテーションして行くのが理想だが、そう上手く切り替えることが難しいときもあるわけだし、必然的にゴールがはっきりしている方を優先して終わらせようとか、その時に自分が一番ハマっている方に集中するわけだよ」
翔花「ところで、例のストーカー氏は、前回の記事に対して、何らかの謝罪とか、状況修復のためのアクションをして来た?」
NOVA「いいや。そういう機を見て敏な行動を起こすとか、気遣いのできる人間じゃないよ。最近のメールの頻度だと、数ヶ月から半年ぐらい経過してから、何事もなかったかのように、『お久しぶりです。ところで、(前の経緯を無視して唐突な話題)〜〜ではないでしょうか?(こっちが全く興味を寄せていない質問と、反社会的要素の強い暴言) 皮肉交じりの不安めいた唐突な文末』という感じの後味悪い陰湿なフォーマットのメールを出して来て、こっちをイラッとさせるだけだろうし、読んでスカッとさわやかとか、面白いと感じさせるとか、上手く話を収めようとしているとか、そういうエンタメもしくは誠意ある系の文章はもう書けないんだろう。文は人なり、だからな」
晶華「書けないものを、期待しても仕方ないわね」
NOVA「例えば、社交のための謝罪文とか、サラリーマン向きの一般例みたいな文章ガイドとか、普通にあるわけだよ。あるいは、人の書く文章形式とか、書類にある文章スタイルをマネて書くとか、創作に限らず、文章作法のフォーマットはあるんだよな。彼も表面的にですます口調で、丁寧さを装った文章は書くんだけど、そういうフォーマットとか、社交上、書くべきでないこととか、粗相を冒したときの取り繕い方とか、そういうのを習得せずに生きてきたんだろうな。
「そりゃあ、ミスは冒さないに越したことはないんだが、それでも人間は完璧じゃないんだから、ミスしたときの対処法で、世間はその人物の人となりを確かめるとか試す節がある。分かりやすい言葉で言えば、『失敗は成功の元』ということなんだが、失敗から学ぶか学ばないかで成長できるかどうかが決まってくる」
晶華「NOVAちゃんも失敗だらけだもんね」
翔花「寄り道脱線だらけだし」
NOVA「今だってそうだな。スパロボDDの話をしようとして、『失敗学』みたいな流れになっているし、書こうと思った話と違う話に展開するのは、明らかに失敗だ」
晶華「つまり、NOVAちゃんも、失敗に関しては人を責めることはできない、と」
NOVA「俺は人の失敗を責めてないし、『や〜い、失敗男〜。お前の人生、失敗だらけで、もう終わりだなwww 人生やり直したら?』などという暴言煽りをリアルの人にぶつけたことは一度もないぞ。ぶつけたいと思ったことはあるが、そういうのはフィクションの悪役とか、あとでザマアされる小悪党用のフォーマットとして、ストックしておく。リアルで使うと、自分がそういうクズになってしまう類のセリフだからな。
「当然、創作家だと、シチュエーション的に格好いい主人公セリフとか、ライバルセリフとか、傲慢な悪役セリフとか、クソザコセリフとか、いろいろ脳内にインプットして、必要に応じて使い分けたり、アレンジしたりするわけだが、リアルで自分の使う言葉をわざわざクズのフォーマットにするのは、冗談抜きだと心理的に抵抗があるわけだよ」
翔花「ああ、どんなセリフが誠実で、どんなセリフが人ウケ良くて、どんなセリフが格好よくて、どんなセリフが情けなくて、どんなセリフが下衆かは考えて、喋っているわけね」
NOVA「そりゃあ、そうだ。社交能力って、求められてるタイミングで必要な振る舞いや言辞を適切に使いこなす能力であって、相手の反応を見ながら(あるいは空気を読みながら)、言っていいこと悪いことを学びとった結果として磨かれるものだと思う。広い意味では、どういう話題や趣味で人と付き合うかとか、どういう頻度で連絡をとったり会ったりするかとかにも関わってくるが、さておき。
「相手を怒らせたときの謝罪は、社会では緊急案件であって、即座に対処しないと取り返しのつかない失態に通じるわけで、取り引き先との関係をつぶしたり、社会的信用にも関わってくるから、その辺に無頓着で、己の言動に責任をとるつもりのない人間は、生きていくのも辛いのが人間社会だとも思う。これは社会人だけでなく、趣味仲間であっても同じだ」
晶華「趣味仲間は、もう少し緩やかだと思うけどね」
NOVA「趣味仲間にとって大事なのは、そいつと楽しく趣味話ができるかどうか、だからな。言葉がキツいのも、変なセンスも、それで笑えたら芸風という感じで受けてもらえるし、大事なのは趣味愛で通じ合えるかってこと。だから、人の趣味を否定するのが、もっともダメな作法ということになる。まあ、どっちが上か論争は話が噛み合えば面白いし、ダメな作品を叩くというのも、それが芸になっていれば楽しく笑える」
翔花「叩き芸で必要なのは?」
NOVA「作品をちゃんと見てるとか、叩く根拠がしっかりしていることと、その作品ファンまでいっしょに叩かないってことだな、一般的マナーとしては。まあ、感情論になると、物事を偏見で曲解したり、『そんな作品を好んで見るなんて、見る目がない』とかマウント取りたがるケースもあるが、傍目には大人気ないとは思うな。同じことを自分が言われたら、思いきりカチンと来るだろうし、まあ、それでもついつい暴言に発展するのが、オタクの悪い癖(オタクだけに限らないが)と思われがち」
翔花「まあ、作品の優劣と個人の好き嫌いは別ってことね。優れた作品だから好きとか、ダメな作品だから嫌いとか、そういう単純なものでもないと思うし」
晶華「でも、主観的には、自分の好きな作品は優れていて、嫌いな作品は劣っていると思いがちになるわね」
NOVA「認知バイアス、または思考のバイアスってことだな。ところで、この話題、自分でも止めどころがなくなっているのだが、本題であるはずのDD話にどうやって持って行けばいいのか、悩んでいる俺がいる」
晶華「そんなの、私が知るか!?」
翔花「とりあえず、無理やりでも断ち切って、小見出しを変えればいいと思う」
NOVA「それだ。よし、この話の続きは、また今度な。今から、俺の頭はスパロボ脳だ」
全力全開スパロボ脳
NOVA「前回のスパロボDD記事の後、突然にゼンカイオーが期間限定イベントから、いつでも入手可能なレギュラーイベントに格上げになったんだな」
晶華「それは、特撮ヒーローファンのNOVAちゃんにとって朗報ね」
翔花「ついでにドンブラもスパロボDDに呼びましょうよ」
NOVA「まあ、今さらゼンリョクゼンカイかよって気もあったが、この流れで、後からでもドンブラとか王様とか出て来る可能性はゼロじゃない、とは思う。しかし、ここで問題が一つ発生した」
晶華「何?」
NOVA「ゼンカイオーのレギュラー化記念に、新たな技『ゼンリョクゼンカイソード』が実装されたんだが……ガシャで当たらなかったんだ(涙目)」
晶華「つまり、NOVAちゃんは全力全開の神さまから見捨てられちゃったのね」
NOVA「シクシク。クリスタルをいっぱい注ぎ込んだのに、新技が来なくて、旧技ばかり当たるんだもんな。おかげで俺のゼンカイオーは強化されたものの、一番美味しい新技が当たらなかったことで、この話題でブログ記事を書く気力が減退したんだよ。それが、今回の記事書きが遅れた最大の理由だ」
翔花「ゲームブック脳だからじゃないの?」
NOVA「当然、それもあるが、もしも仮にゼンリョクゼンカイソードが当たっていれば、何を差し置いても、その喜びを記事化していたのは間違いない。しかし、俺のゼンリョクゼンカイ愛にも関わらず、ガシャの期間が終わりを告げて、当面は入手不可能な状態になったわけだ(涙目)」
晶華「大丈夫。長い人生、続けていれば、また次のチャンスが待っているわよ」
NOVA「果たしてそうだろうか。もしかすると、もうこれでゼンリョクゼンカイソードは一生ゲットできないのではないか? そう思うと、俺の胸は張り裂けそうだ。おお、ゼンリョクゼンカイソード、あなたはどうしてゼンリョクゼンカイソードなの? あなたなしでは、もう生きていけないわ。この短刀で喉を突いて……」
翔花「NOVAちゃん、そんなことを言わずに、これを見て」
NOVA「おお、これは。そうか、そうなんだな。今週末上映のこの映画を見るまでは、俺は死ぬわけにはいかない」
晶華「いや、もちろん、そうだけど、その先のことも考えようよ」
NOVA「いやいや、この年になって、お菓子につられたりはしないって。それなら、まだ、こっちにつられる」
翔花「想像力を解き放て! かあ。そりゃあ、NOVAちゃんをつるためのキーワードね」
NOVA「うむ、当ブログにおいて、想像力をネタにされたら、空想と妄想がたぎることは間違いない」
晶華「おまけにメガネのイケメン、石堂シュウ様がいるなんて、毎週土曜日の朝は眼福よ」
翔花「わたしは、彼よりも、隊長さんのアバレっぷりに期待したいんだけど、まだ暴れてくれないわね」
NOVA「設定からして、恐竜マニアらしいからな。あと、ユピーの開発者が誰なのか気にしていたが、何のことはない、ヒロインの夏目リン先輩が開発担当していることが公式サイトに書いてあったわ」
晶華「読んでなかったの?」
NOVA「まあ、予習が十分でなかったことは認めよう。いろいろ考えることが多いと、全ての情報に目を向けるのは難しいって。大事な情報が、必要なときに入るようにしておけば問題ない。人間関係さえ平穏に保っておけば、こちらが見逃した情報も誰かが流してくれるわけだし、こちらとしては、不確かな情報やデマ情報ばかり流す(その割にやたらと間違った情報や予想に固執して、考えを改めない)頑迷な常習犯を警戒するなり、断ち切っておけば、大きなトラブルで困ることはない、という考えだ」
翔花「人間的に信用できないというのは、誠実さの問題だけじゃなくて、趣味その他の情報収集力や判断力の良し悪しも関わってくるってことね」
NOVA「誠実な人間というのは、自分がミスを冒したり、間違った情報で人を惑わしたときに、『あの件はご迷惑おかけしました』と頭を普通に下げられる人間だ。人当たりの良さ、というのも、日頃、そういう振る舞い方を気負うことなくできるところから見えてくる。まあ、誇り高くて頭を下げにくい性格や気質もあるかもしれないが、だったら、誰にも文句を言わせないだけの仕事とか、人の手は借りないというだけの卓越した腕前とか、そういうもので世渡りすればいいし、そこまでの達人や職人にはなかなかなれないから、せめてコミュ力を磨こうってのが世の中の一般層だからな」
晶華「コミュ力と、仕事上のスキルの両立が理想ね」
NOVA「まあ、両方できれば、それに越したことはないが、どっちも独り善がりではなかなか磨けないので、俺も今なお学習中だ。せめて、自分の身近な人間や同好の士には嫌われないよう、そして楽しませるような振る舞い方ができればいいかな、と」
スパロボ30のヒロインと機体
NOVA「ともあれ、ゼンリョクゼンカイソードが当たらなくて、ガッカリしている俺を救ってくれた女神がこの娘だ」
晶華「何だ。すでに救われていたんだ」
翔花「ゼンリョクゼンカイソードが入手できなかったら死ぬ! なんて言ってたのは、何だったのよ?」
NOVA「いや、ガシャで外したときのガッカリ具合は、まさにそんな感じなんだって。でも、人間、気持ちは爆上がったり、爆下がったりすることもあるだろう? 衝動的に破滅しそうになることだってあるんだ。常に冷静に、平常心を保てるとは限らない。そんなときに、ちょっと待て、と自分の暴走にブレーキをかけられる理性を磨けるかどうか。しかし、理性ばかりが先行して、自分の感情を無理に抑え込むのも人として歪むしな。吐き出せる感情は吐き出した方がいいこともあるが、吐き出した後は、それで周りの反応を見て、やり過ぎたと思ったときは、後からのフォローで調整つける。要はバランス感覚ってものだ」
晶華「で、その女は誰よ?」
NOVA「俺がスパロボ30でメインキャラに使ったアズちゃんだ。つまり、3年ほど前の俺の分身と言っていい」
翔花「NOVAちゃんは、スパロボで女主人公をメインで使うわけ?」
NOVA「まあ、男女選べるときは、そのパターンが多いな。しかし、DDではガンレオンが来るのに、バルゴラがまだ実装されていないし、女性用のユニットはオリジナル機体を除けば、比較的冷遇されているようにも思えるな。まあ、何とか、ルナマリアのインパルスは実装されて良かったと思ってるけど」
アスラン脱走
NOVA「では、ルナマリアを紹介したところで、ストーリー本編に移ろう。前回は、こういうストーリーだった」
晶華「シン君がデスティニーを受領した回ね」
NOVA「デスティニーの初出撃は、ミネルバから脱走するアスランのグフを破壊する話だったが、DDのストーリー改変によって、アスランの脱走は先送りにされていた。その原作エピソードがようやく今回、補完されたわけだ。原作どおり、アスランがメイリンの助けを借りて共に脱走することになる。ただし、原作と違うのは、脱走に使われた機体がグフではなく、セイバーガンダムという点」
翔花「あれ? 前回、シン君を庇って大破してなかったっけ?」
NOVA「大破したと思ったんだが、実は生きていたんだな、セイバー。さすがは剣豪にして文豪なだけはある」
晶華「そのセイバーは仮面ライダーの方だし。意味も違うでしょ?」
NOVA「ああ、セイバーガンダムのセイバーは剣じゃなくて、救助者の方だったな。とにかく生きていたセイバーさんは、最後のお勤めとばかりに、アスランの脱出機になったわけだ。原作と違って、アスランの脱出にアズラエル率いるディスコード・ディフューザーが干渉して、アスランVSシン&レイの構図を撹乱する。シンがアスランの機体を直接手にかけることのないよう、配慮が見られるな」
翔花「結果として、アークエンジェルがアスランさんを救出する展開ね」
NOVA「ああ、原作と辻褄合わせが行われたな。これでいつでもインフィニット・ジャスティスが実装できる状況になった」
ダンバインの後日譚
NOVA「さて、種世界のワールド3の次は、ワールド1のミニイベントだった」
翔花「ワールド1といえば、昭和トピアだったわね。テーマは何?」
晶華「その2つの作品のつながりがよく分からないんですけど?」
NOVA「とりあえず、この話の後日譚と思って欲しい」
晶華「アロウズは関係ないのよね。ダンバインで生存しているキャラは、トッドさんとガラリアさん、それとショット・ウエポン一派と未来黒騎士のラバーンさんだっけ」
NOVA「あと、ジェリルもディスコード・ディフューザー絡みで生きてるな。実は原作と比べて、結構、生きている。死んだキャラを数えた方が早いぐらいだ。ええと、敵将ドレイクと浮気妻のルーザ、謀将ビショットと黒騎士バーンぐらいしか死んでないんじゃないかな」
翔花「味方側は犠牲者ゼロだもんね。さすがはスパロボ改編」
NOVA「で、デビルマンの不動明が久々の休暇ってことで、ガールフレンドのミキちゃんと海に行ったら、デーモンに襲われるんだな」
晶華「まあ、よくある話ね。たまに休暇で遊びに行ったら、たまたま偶然、いつもの敵の作戦に巻き込まれて、『どうして、お前がここにいる?』って展開。もう、ヒーローや探偵がいるところでは、必ず事件が起こるって法則」
NOVA「さすがに、休暇で遊びに行ったら、いつもの東京なんかで敵が作戦行動を行って、ヒーロー不在でピンチって展開の方が少ないだろう。まあ、その時は『至急、東京に戻って来てくれ』って言われて、せっかくの休暇が台無しになるんだが」
翔花「休暇先で敵に襲われるのと、休暇してたら敵の活動で呼び戻されるのと、どっちがいい? って選択ね」
NOVA「そういうヒーローの大変さは、ゲームブックで経験したなあ」
晶華「ヒーローの行くところでは、どこでもヴィランが現れるってことね」
NOVA「で、デビルマンの話だけじゃなくて、たまたま偶然、トッドとガラリアがその近辺で、落武者的なサバイバル生活を送っていたら、デーモン事件にガラリアが巻き込まれてピンチに陥る。そこで不動明とトッドが連携して、お互いのパートナーを助けようって話になるんだ」
翔花「へえ。それでトッドさんが仲間になるわけ?」
NOVA「一時的にな。しかし、事件解決後、トッドとガラリアは味方部隊のシオンたちに対して、『かつては敵だったお前たちの世話にはならない』と意地を張って旅立つんだ」
翔花「仲間になればいいのに」
NOVA「なお、その戦いに、ショットとラバーンも介入して、トッドに味方になるよう勧誘するんだけど、そっちの誘いもトッドは断る。何というか、敵でも味方でもない第三勢力をしばらく貫く流れだな」
晶華「まあ、味方になると、ユニットを用意しないといけないから、大人の事情ってことね」
NOVA「別にユニットがなくても、マーベルは味方だぞ。合体攻撃用の演出キャラだが」
翔花「でも、デビルマンとのコラボが不思議よね」
NOVA「俺も不思議に思っていたんだが、もしかすると声優つながりかもしれん。デビルマンの声は速水奨で、黒騎士ラバーンの声も速水奨。つまり、デビルマンとズワウスがどっちも悪魔ってつながりかな、と」
久々にダルタニアスの話
NOVA「さて、ダルタニアスはスパロボでもなかなかレアなんだが、扱いが超電磁ロボのコンVやボルテスのおまけ扱いなんだな。もう少し、胸ライオンつながりでガオガイガーと絡めばいいと思っているんだが、自身が主役のエピソードもこの時以来だ」
NOVA「この時は原作7話のエピソードだったが、久々の今回は原作21話のエピソードに急に飛んだ。大筋としては、それまで宇宙の侵略者ザール帝国に対して地球防衛のために戦うスーパーロボットの話だったんだが、宇宙でザールの横暴と戦い続けているエリオス星の勇者クレイタスが21話で登場し、エリオス王家の血を引く主人公の剣人に宇宙から会いに来たということで、物語の転機になるわけだな」
晶華「舞台が地球から宇宙に移るわけ?」
NOVA「クレイタスはピンチの剣人を助けて戦死するんだが、ずっと戦いしか知らなかった自分に、剣人たちの持っている平和(その象徴である花)を大事に考える心を示してもらえて、そこに希望を見出した、という形で反戦を訴えて散ることになる」
翔花「ロボアニメのテーマよね、反戦って」
NOVA「好戦的な侵略者に対して、正義と平和のために戦うスーパーロボットって様式だもんな。ともすれば、強気の昭和主人公を称して乱暴者扱いされて、戦いたくない気弱な主人公に時流が流れるのが平成のロボ主人公だが、その後、多彩なロボ作品が作られて現在に至る、と」
NOVA「いや、今、リメイク版が放送されているグレンダイザーのデュークフリードじゃないかな。彼は故郷のフリード星を滅ぼされて亡命してきた王子で、最初は戦うことを拒絶していたんだが、兜甲児くんの勇気に感化されて、第2の故郷の地球の緑と愛を守るために戦う決意をしたわけだよ」
翔花「ああ、大介さんはそういう戦いたくないヒーローだったのね」
NOVA「マジンガーの時期は、邪悪な敵を正義と勇気で倒すスーパーロボットで、続編のグレートもそのノリはよりハードに継承された。グレートの剣鉄也は、孤児上がりで戦闘のプロ(マシン)として育てられて、戦いが終われば自分には居場所がないとまで思い詰める主人公だからな。そして、そのハードさを受け継いだのは、スタッフが継承した鋼鉄ジーグの方だったりする。こちらはサイボーグだし、やはり戦いを肯定するタイプの主人公なわけだよ」
翔花「すると、グレンダイザーの大介さんの反戦志向はどこから?」
NOVA「脚本家の上原正三さんから来た、と言われている。上原さんはヒーローが正義の名の下に、敵を悪と決めつけて退治する勧善懲悪に懐疑的な目を向けていた人で、むしろ、ヒーローは弱者の味方として克己心を見せないと、とかヒーローの持つ人間性をテーマに書いていたらしい。それが『帰ってきたウルトラマン』になるし、そこから『ゲッターロボ』を経て『グレンダイザー』の反戦志向につながって行く。ゲッターも、グレンダイザーもコミカライズ版は、反戦テーマよりもむしろ過激な革命志向の作品で、戦わなければ生き残れないというハードな世界観で苦悩する主人公を描いたが、TVアニメはもう少しソフト路線になる」
晶華「ゲッターさんのハードさは、真ゲッターの竜馬さんを見れば分かるとして、グレンダイザーさんも原作は酷いの?」
NOVA「厳密には、原作とは言えないな。デビルマンもそうだけど、永井豪さんのダイナミック企画が初期設定を構築し、それを元にTVアニメとコミック版が同時並行で話を作って行く。互いに連携をとって影響を与えることもあるけど、それぞれ独自に物語を構築し、細部の描写が大きく異なることもあるし、どちらかと言えば、TVではあまりハードな話にできないので、コミックの方が過激に転がりやすく、グレンダイザーの場合は桜多吾作さんの描いた作品が一番ハードさで有名」
翔花「ところで、何でダルタニアスさんの話なのに、グレンダイザーさんに流れているのかしら?」
NOVA「まあ、そっちが旬だからだろうなあ」
NOVA「とにかく、グレンダイザーUは旧アニメや劇場版『宇宙円盤大戦争』なんかもベースにしつつ、さやかさんの登場や、古代遺跡など桜多吾作版コミックの要素も混じっていて、話がどう転ぶか分からない。TV版ならハッピーエンドだが、桜多版だと魔神の暴走によって人類ほぼ滅亡エンドだからな。現時点で、すでにそうなる可能性も否めないんだよ」
晶華「なるほど。暴走する魔神かあ。伝説巨神といい、六神合体の原作版といい、UFOロボコミック版といい、人類滅亡バッドエンドなロボット作品は時々転がっている、と」
NOVA「まあ、TV版は大丈夫と思うんだが、とにかく、スパロボDではダルタニアスとグレンダイザーとゴッドマーズが異星人の血を引く主人公トリオを組む一方、スパロボGC(XO)ではダルタニアスとダイオージャとエルガイムが宇宙の王家トリオを組むなど、過去スパロボではなかなか面白いコラボストーリーが展開された」
翔花「スパロボDDでは?」
NOVA「レイズナーとボルテスとダルタニアスが宇宙人の血縁コラボでつながったと思うが、意外とグレンダイザーがあまり絡んで来なかったんだよなあ。むしろ、ダルタニアスとグレンダイザーはもっと絡むべきだと思うんだが、これからになるのかなあ」
奇跡の獣神サンダーライガー
NOVA「そして今回の目玉だ」
晶華「武装の数はあまり充実してないわね」
NOVA「まあ、これから必殺技のサンダーファイナルスラッシュとか増えて来るんだろうが、とりあえずパワーアップ前の方が武装的に強いのが、DDあるあるって話だ」
翔花「戦闘演出的にも、騎獣がいる分、昔の方が派手なアクションをしているように思えるし」
晶華「とにかく、1年近く前に、サンダーライガーさんを期待していたのに、ようやく実装されたわけね」
NOVA「ほぼ原作と変わらない展開なので、特筆することはあまりないわけだが、南極でドルクが手に入れた魔剣ドルガブリザードの力で敗れたライガーが、サンダーフェニックスの力で復活して、サンダーライガーに覚醒して勝つという流れだ」
晶華「ええと、サンダーライガーの次のイベントは、ライバルのリュウ・ドルクが仲間になるイベントってこと?」
NOVA「そうなるな」
NOVA「敵だった機体を自分で使える日を楽しみにしつつ、それまではサンダーライガーの強い武装がガシャで出ることを期待していこう」
(当記事 完)