うっかり祭日間違えに注意
NOVA「時流ってのは大切だなあ、と今さら思った」
晶華「何、突然?」
翔花「そりゃ、大切なのは間違いないけど、何かあったの?」
NOVA「うむ、俺が使っていたカレンダーなんだがな。7月19日(月)が海の日ってことになっていて、つい最近まで疑いもしなかったんだよ」
晶華「海の日って、確か7月の第3月曜よね」
NOVA「去年は東京五輪のスケジュールに合わせる形で海の日が23日(木)になって、今年も同じく22日(木)に変わっていたんだが、俺がそれに気づいたのは昨日という話」
翔花「明らかに時流に乗れていないわね」
NOVA「カレンダーが悪い……と環境のせいにするのは簡単だが、俺個人だけなら大きな問題はなかった。問題は、6月末に生徒たちに配布した授業日程表の祭日欄に古い情報で既に渡してしまっていたんだな」
晶華「ああ、それは恥ずかしいわね」
NOVA「まったくだ。よって、今週はスケジュールの修正を生徒に謝罪の上、伝えないといけないわけで。『すまん。先生、古いカレンダーで時間割を作ってしまったので、月曜と木曜と金曜の子の授業が一部変更になるから。やっぱり情報って大事だなあ、と実感したよ、ハハハ。済まなかったな、ゴメン』という感じで修正する予定」
翔花「でも、どうして気づいたの?」
NOVA「いや、俺としては今まで気付けなかったのを反省すべきところなんだが、ヒーローが助けてくれたと思っている」
NOVA「この映画の公開日が7月22日だろう? で、その日が祭日だという情報に接して、あれ? と思って調べると、今年も去年みたいに祭日移動が起こっているという事実を、今ごろ知って焦っているわけだな、これが」
翔花「なるほど。これも悪のウィルス・コロナによる時空の歪みの影響なのね」
NOVA「そうだな。全てはコロナが悪いと断言するのは簡単だ。そう、オリンピックのせいにするよりは、そして俺の不注意のせいにするよりは、コロナのせいにする方がマシだと思うが、それでも自分の過ちに気づいた以上は、極力速やかに修正するのが俺だ……という信念で行動することにした。幸い、この時期は学期末テストなんかで、試験日程に合わせたスケジュール変更なんかは普通に行っているので、状況の変化に合わせてフットワーク軽く対応する姿勢を見せる柔軟さを売りにすることは可能だ」
晶華「行き当たりばったりに思われないといいけどね」
NOVA「大丈夫。19日が休みだと言っていたのを取り消して、22日と23日を休みにすればいいだけだから。結果的に休みが1日増えて、みんなラッキーになれる」
翔花「何で、休みが1日増えるのよ?」
NOVA「その代わり、秋の休みが1日減るんだから、帳尻は合うんだよ。ええと、整理すると本来7月19日だった海の日が22日に、10月11日(第2月曜)だった体育改めスポーツの日が23日に、そして8月11日だったドゴラの日が8月8日(日)から振替休日で9日に変更されるのが今年だ」
ケイP『何と。ドゴラの日が変更されるッピか?』
NOVA「ああ、訂正だ。変更されるのは山の日で、ドゴラの日は8月11日のままだ。うん、そもそもドゴラの日は、ゴジラ様・文化の日と違って祭日じゃないからな。たまたま山の日と同じ日になっていただけで、山の日が動いてもドゴラの日は動かない」
ケイP『動かざること山の如し、とは何だったのか』
晶華「それにしても、わざわざ8月8日(日)に日程をズラして、それから翌日に振替休日なんて、ややこしいことをするのね」
NOVA「いや、それは8月9日が長崎の原爆投下日ということで、その日を祝日扱いするのはどうか、という意見が出たらしい。それに8月8日がオリンピックの閉会式とのことで、形式上、海の日からスタート、山の日にゴールという流れにしておきたいとのこと」
翔花「ふ〜ん、まあ、お仕事をしてるNOVAちゃんには影響があるかもしれないけど、花粉症ガールにはあまり関係ない話ね」
NOVA「いや、そんなことはないぞ。花粉症ガールの仕事は何だ?」
晶華「もちろん、NOVAちゃんのブログのアシスタントガールと、今は妖精郷のプレイヤーと、それから忘れちゃいけない悪霊退治」
NOVA「そう。そして今年唯一の13日の金曜から14日の土曜が8月に訪れる。つまり、その日に悪霊ケイソンがまたまた復活予定だ」
翔花「ええ、また? もう、ケイソンさんは飽きちゃったよ。賞味期限切れということで、永久に封印しておかない?」
NOVA「そうしたいのはやまやまだが、定例行事の一つとして相手してやらないと、花粉症ガールの第1号怪人も浮かばれまい。まあ、どんな形で登場するかは知らんが、さすがに昨年の20周年記念ほどの厄介なことにはならないだろう」
晶華「うん。こっちはその頃、妖精郷からの脱出物語EXODUSで忙しいはずなんだから、ケイソンさんの相手をしている暇はないはずだし」
NOVA「そんなことを言ってると、EXODUSの倒すべき魔物として登場する可能性がありそうだな」
翔花「その時はその時よ。W花粉症ガールの力を合わせれば、ケイソンの一人や二人……」
NOVA「いやいや、ケイソンまで分裂させるなよ」
宇宙船の話
NOVA「で、宇宙船の最新号をワクワク読んでた俺がいるんだが、時代はヒーローと怪獣ロボットで盛り上がっているのは間違いないようだ」
009『怪獣ロボットか。確かに、メカゴジラとかダイナゼノンとかに加えて、ナースデッセイとかゼンカイジュウギアとか、メカ怪獣だらけだな』
NOVA「トリガーに、バスコが登場するとは聞いていたが、まさか宇宙人声優でゴーカイイエローまで出るとはな。これで彼女も声だけなら、戦隊、ライダー、ウルトラの3冠達成ということになる」
ケイP『ゼンカイジャーも、まさかロボ名で全怪獣王というゴジラ様に真っ向から挑戦してくるような名前を出して来るとは思わなかったッピ』
NOVA「しかもZマーク押しだからなあ」
晶華「何でZなの?」
NOVA「そりゃ全力全開のゼンカイザーだから、普通にイニシャルでZだろう」
晶華「いいえ、そうじゃなくて元ネタのジュウレンジャーさんよ。ドラゴンシーザーとかにZが付くのはおかしくない?」
NOVA「ああ、そっちか。ジュウレンジャーはイニシャルJだと思いがちだが、実はZyuranger表記らしくて、イニシャルZなのが公式らしい。で、ゼンカイザーもゼンカイジュウギアのパワーで、人からアーマーロボみたいなスーパーゼンカイザーに機界進化し、次いで巨大化までして、さらにツーカイザーのパワーアップしたスーパーツーカイザーと合体して、ゼンカイジュウオーになるらしいから、まるで巨大獣将の術だな、と感じ入ってる最中だ」
アバン先生の2巻
NOVA「そして、宇宙船と同時に買ったのが、ダイ大のアバン先生スピンオフマンガの2巻なんだが、今回は若き日のマトリフ師匠が登場する」
晶華「表紙に出ている戦士さんは?」
NOVA「マァムの父親のロカだ。1巻はアバンとロカの二人旅からスタートし、マァム母のレイラと知り合い、拳聖ブロキーナと出会って、アバンが大地斬を習得したところまで描かれた。ブロキーナとはそこで別れたんだが、レイラはアバンの旅に同行することになる」
翔花「ええと、マァムさんのお父さんが戦士で、お母さんが神官だったわよね」
NOVA「そのはずだったんだが、レイラさんには裏の顔があって、実は忍者だったんだ」
009『嘘をつくな、嘘を』
NOVA「いや、嘘じゃないぞ。表の顔は敬虔な女神官なんだが、実は影女と称する裏の顔があるという話は、1巻を読んで確かめろ」
NOVA「つまり、マァムの力は父親譲りで、僧侶魔法は母親譲りという公式設定だが、あの武闘家として覚醒した機敏な体術も実は母親譲りだったということで、まあ、ドラクエには忍者という職業はないから正式には女盗賊ということだろうが、とにかく2巻の表紙の右下のくノ一ルックスの女性は、マァムの母親なんだ」
009『う〜ん、にわかには信じられん。1巻の表紙の右下の神官がどうして赤毛のくノ一になるのか』
NOVA「何だか、気合が入ると加速呪文のピオリムが潜在的に発動して、その魔力で髪と目の色が赤くなるという特異体質らしい。とにかく、マァム母のレイラは僧侶忍者というのが30年を経て公開された新事実だということで、ダイ大ファンとしてはなかなか楽しめるシリーズだな。そして、今回マトリフさんが魔導図書館の本の罠に閉じ込められていたのをアバン一行に助けられて仲間になるという展開だ」
翔花「本の罠? それはどこかで聞いたような話ね」
NOVA「ああ。よくある話と言えようが、あのマトリフ師匠も本の罠には苦労したってことだな」
009『あんたらがここで本の罠に苦しめられていた頃に、ダイ大スピンオフマンガの連載分でも似たような話を描いていたんだな』
NOVA「凄い偶然だよな。俺は連載分を読んでいないので、今回のコミックで初めて、その話を知って、原作の三条さんとネタが通じているなあ、と感じたよ。まあ、ダイ大アニメのネタをパロディーにしたのは何度かあるが、スピンオフマンガともつながって来るとは、俺もなかなか良いセンスをしてると思ってな」
009『普通はネタかぶりしたのを、そこまで喜べないと思うがな』
NOVA「いやいや、ネタはかぶっても、自分の作品として自分らしく料理したんだからいいじゃないか。素材は同じでも、料理の仕方で味は変わって来るんだからよ。それはともかく、向こうは本の中から大魔道士マトリフを救い出し、こっちは本の世界から花粉症ガールを救出したんだから、大筋は同じ、でも細部は異なる大同小異って奴だ」
009『大同小異というのは、微妙なニュアンスの言葉だな。否定的なニュアンスで使う場合もあるが、優れたものと比べる場合は、大体同じということで誉め言葉にも変わる。だけど、アイデアの違いでオリジナリティーを重視する場合は、大同小異じゃダメだろう』
NOVA「しかし、俺は単発のアイデアではなく、アイデアの組み合わせ方を重視しているからな。センスってものは、単品の素材そのものの選び方もあるが、素材の組み合わせ方、コーディネートの仕方が物を言うことも多い」
009『じゃあ、あんたは自分で優れたコーディネートセンスの持ち主と言い張るつもりか?』
NOVA「さあな。それを決めるのは、俺じゃなくて読者だろう。ただ、俺はダイ大の視聴者、およびスピンオフコミックの読者として、これらの作品は面白いと思うし、自分の書くものにも通じている部分があれば、素直に嬉しいと思う。そして、俺の好きな作品ジャンルが発展すれば喜ばしいので、全力全開で応援したいわけだ」
(当記事 完)