2022年唯一の14日の土曜日
NOVA「今日は13日の金曜日の翌日で、ジェイソンならぬケイソンの日なんだが……」
ケイソン『ケイソン、感謝するデス〜』
翔花「ケイソンさんが喋った!?」
晶華「どうして!?」
ケイソン『姫さまたちのおかげデ〜ス』
翔花「姫さま?」
晶華「私たちが?」
ケイソン『イエス。翔姫さまと晶姫さま。花粉症プリンセスのお二方が、ケイソンをテーブルトークにお誘い下さったデス。ダイスを振っている間に、暗黒のパワーが充填されて、トーク可能になったデ〜ス』
晶華「どういう理屈よ、それ?」
NOVA「さすがはテーブルトークRPGだな。会話主体のコミュニケーションゲームと言われているのも伊達じゃないぜ。日頃はおとなしい無口な子どもが、最初はダイスを振っているだけだったのが周囲の会話に感化されて、積極的に話ができるようになったってエピソードも聞いたことがあるし」
晶華「何だかよく分からないけど、学習で会話機能を身に付けたってことね。だったら、独立したプレイヤーにだってなれるじゃない?」
ケイソン『ノー、それは無理デ〜ス。ケイソンがトークできるのは、暗黒パワーが高まる14日の土曜日のみ。今日が過ぎれば、また元の寡黙で、ケイソーン!としか言えない自分に戻ってしまうデス』
翔花「次の14日の土曜日っていつ?」
NOVA「今年は今日だけで、次は来年の1月14日と、10月14日の2回だな」
翔花「だったら、今日の主役はケイソンさんで、お喋りを楽しみましょう♪」
暗黒のパワーと殺人鬼
晶華「ところで、暗黒のパワーが高まったら、どうして会話できるようになったのか、そこのところが不思議なんだけど?」
ケイソン『それは……ステイシーさんのおかげデ〜ス』
翔花「どういうこと?」
ケイソン『ゼンカイジャーでは、敵であったステイシーさんが紆余曲折の末に、晴れて味方になってキカイトピアの代表として、住民たちと共に希望の世界を再建する感動のドラマが見られましたデス。悪霊から暗黒騎士に生まれ変わったケイソンは、ステイシーさんの姿に暗黒パワーの希望を見出したのデ〜ス。最初はコミュ障気味だったステイシーさんも、やつでお婆ちゃんや介人さんの愛情や友情に感化されて、明るくコミュニケーションをとって戦隊の戦士の一員として成長したのデス。ならば、元殺人鬼のケイソンも、みなさんの愛情や友情に支えられたら幸せをつかめる。そう考えていた矢先に、テーブルトークのお誘いを受けたのデス』
NOVA「つまり、全力全開パワーとTRPGパワーが融合して、ケイソンを暗黒進化させたってことか」
ケイソン『それだけでは有りませんデス。ここにドンブラの力まで作用したのデ〜ス』
翔花「ドンブラまで!?」
ケイソン『ドンブラには、鬼が浄化されると戦隊ギアになるという世界法則があるデ〜ス。それならば、殺人鬼であるケイソンが浄化されると、ドンブラ効果によって殺人戦隊ギアが生まれても不思議ではないのデス』
NOVA「いや、殺人戦隊ってイヤだろう、そのネーミング」
ケイソン『リーダーがアバレキラー。レッドがタイムファイヤー。ブルーがダイヤジャック。グリーンがドラゴンレンジャー。ピンクがキジブラザーのドリームチームなのデス。劇中で巨大メカで街を破壊したり(たぶん人も死んでる)、殺人の汚名を着せられたり、間接的に殺人を行ったりした汚れ役が結集した夢の戦隊デ〜ス』
NOVA「悪夢のナイトメア戦隊と言った方がいいかもな」
翔花「全力全開パワーと、TRPGパワーがドンブラ脳でかき混ざったから、ケイソンさんが喋れるようになった。うん、それで納得したよ」
NOVA「ああ。ドンブラ脳だったら、何が起こっても不思議じゃないからな。サプライズが常態なのがドンブラなので、元殺人鬼の暗黒騎士が期間限定で喋れるようになっても、驚くことじゃない。きっと、ケイソンの地道な活動でキビポイントも溜まったりしたのだろう」
晶華「いろいろツッコミ入れたいのはヤマヤマだけど、それでケイソンさんが喋るという事実を否定することはできないようね。それじゃあ、ささやかな質問をするわ。さっきからデス語尾を連発してるのは、deathに掛けているの?」
ケイソン『そうデ〜ス。殺人鬼と死にかけた腹筋崩壊ギャグなのデス』
NOVA「自分で恥じ入ることなくギャグを解説する芸も新鮮だな。まあ、せっかく喋れるようになったなら、何かしたいことはあるか?」
ケイソン『ケイソンがしたいこと……』
NOVA「殺人とか、物騒なことを言うなよ?」
ケイソン『オー、先に釘を刺されたデスね〜。それでは、死の反対で本日の誕生日ネタを、皆さんとご披露したいデ〜ス』
5月14日の誕生日
NOVA「映画監督のジョージ・ルーカスとロバート・ゼメキスの誕生日なんだな、今日は」
翔花「ジョージ・ルーカスさんは、スター・ウォーズやインディー・ジョーンズの人だって分かる。でも、ロバート・ゼメキスさんって?」
NOVA「これだな」
NOVA「バック・トゥ・ザ・フューチャーも、80年代を代表するSF映画の一つだな。古典と言ってもいい。この映画のパロディーで有名な時間SFは近年だとこれだろうし」
晶華「バック・トゥ・ザ・フューチャー自体は、続編ってないの? 人気作は3部作が終わった後、いろいろとリメイクとかリブートとか作られるものだし」
NOVA「公式には、バック・トゥ・ザ・フューチャーの4はないな。ファンが作ったIF予告はあるけど」
ケイソン『ケイソンは、本日の誕生日で、女優のケイト・ブランシェットさんを推しますデス』
NOVA「ガラドリエル様かよ」
ケイソン『ノー。死の女神ヘラなのデス』
NOVA「マイティー・ソーか。今夏の4作めも楽しみだな」
晶華「マーベルと言えば、今はストレンジさんが公開されているのよね」
NOVA「近日、観に行く予定だ」
翔花「シン・ウルトラマンは?」
NOVA「来週、見に行く予定だ」
晶華「今月は映画をいっぱい見る予定なのね」
NOVA「傑作映画が多いからな。それより、お前たちは5月14日バースデイネタは出さないのか?」
翔花「そうね。疾風翔ことチェンジグリフォンの河合宏さんかしら。翔つながりで」
NOVA「それは旧名だな。後に高橋一興→和興さんに改めたと聞く」
晶華「メタルダーの八荒さんや、ジャンパーソンのジョージ真壁さんね。だったら私は、小説家の神山飛羽真先生を演じた内藤秀一郎さんを推してみるわ」
NOVA「セイバーか。他には、佐原健二さんや高橋良輔さんも捨て難い特撮ヒーロー役者だと思うな。前者はウルトラQの万丈目さんで、後者はセイザーXとか、グリッドマンのサムライキャリバーの声や、トリガーのヒュドラムの声で活躍した」
(オチがつかないまま、当記事 完)