映画感想の話の予定
NOVA「先週見た『ドクター・ストレンジ』映画の感想話をしたいんだが」
晶華「そんなことより『妖精女王ズ』を書きなさいよ。せめて最初のミッションを終えないと、他の記事を書くのは禁止」
翔花「ところで、『ダークタワー』の感想はどうなってるの?」
NOVA「うっ、春に読み終わる予定だったのが、中断して久しいな。スパロボも進んでないし」
晶華「完結間際で、やる気が起こらない中途半端癖が出ているみたいね。とりあえず、今日は『シン・ウルトラマン』を見に行くんでしょ? 『ストレンジ』さんの感想は、それと一緒にすれば? 何にしても、NOVAちゃんの使命は『妖精女王ズ』の記事を書くことなんだから。せめて今のミッションを終わらせて、キャラ成長まで進めないと、ここで違う記事を書くのは禁止」
NOVA「分かった。まあ、俺はGMじゃないけどな」
ジョエル『大変です。ケイソンが動けなくなりました』
晶華「え? 何で?」
ジョエル『……どうやら、先週に喋れるようになって、調子に乗って会話していたのがストレスになって過負荷が発生した模様です。14日の土曜日に発生する暗黒パワーが枯渇したら、その反動で休眠状態になったみたいで……』
晶華「そんな!? ケイソンさんがダウンしたら、誰がサイバ☆リオンのダイス振りを担当するのよ?」
翔花「NOVAちゃん、出番よ」
NOVA「って、俺がケイソンの代役かよ。ダイス振りを担当するぐらいなら、サイバ☆リオンのプレイヤーを普通に演った方が良くないか?」
晶華「いいえ。せめて1ミッションを終えるまでは、GM役がナイン君で、サイバ☆リオン役はジョエル君の担当よ。NOVAちゃんはダイス振りしかさせてあげない」
翔花「それと記事書きね」
NOVA「何だか俺の扱いが最近、悪くなってないか?」
晶華「『妖精女王ズ』のプレイを放置して、気まぐれにスパロボに走ったり、映画を見に行ったりするのが悪いんだから」
NOVA「いや、スパロボしたり、映画に行くのも趣味の一環だろう? お前たちに止められる謂れはないぜ」
晶華「それはするべき仕事をちゃんと果たしている人のセリフよ。NOVAちゃんの仕事は、『妖精女王ズ』の記事書きなんだから」
NOVA(いつの間にか、TRPGの妄想リプレイ書きが仕事になったんだろうか? いや、まあ、昔はそういうライターを本職で目指していたんだが……趣味と仕事の境界線が曖昧になっている気分だぜ)
翔花「とにかく、『妖精女王ズ』の始まり始まり〜」
大神殿にて
GM(009)「さて、前回の君たちは、炎の水晶塔の封印を解除することに成功した」
エマ(翔花)「おかげで愛刀ファルシオンが炎の力に目覚めました♪」
ミリィ(晶華)「その後、お金稼ぎのために【骨の丘】でアイテム拾いに励んでいたのね」
マークス(ケイP)「すると、アンデッドの襲撃にあって、頑張って撃退したのです」
サイバ(ジョエル)「だけど、戦いの最中、エマさんがアンデッドの攻撃で大ダメージを受けたので、これ以上の消耗を避けるために探索を終了し、妖精神アステリアの【大神殿】で寝泊まりしようって話だった、と」
NOVA「ケケケケケイソーン」
一同「……」
ミリィ「NOVAちゃん、余計なことは言わなくていいから」
NOVA「だって、ケイソンの代役だろう?」
ミリィ「ダイス振りの代役であって、セリフまで真似しなくてよろしい」
NOVA「……分かった。ダイスを転がして遊んでる(コロコロ)」
エマ「ところで、この【大神殿】に来たのも、わたしは初めてなのよね。アステリア様の聖戦士としては、身が引き締まる思いよ」
GM「プレイヤーの翔花ちゃんは初めてになるが、キャラクターのエマは前にも来たことがあるんじゃないかなあ」
NOVA「この辺の設定は、ストーリーが進むにつれて少しずつ変わってきたと思う。最初はエマがアステリアの聖戦士という設定がなく、ただの救出対象NPCというシナリオだったんだけど、『エマのPC化』『ミリィとエマが共にアラマユの魂を受け継ぐ双子の後継者』『一人は妖精魔法の使い手で、もう一人は妖精神の聖戦士』という設定が後から付与されていった。
「その設定に応じる形で、エマはミリィよりも前に妖精郷に召喚されて、アステリアの聖戦士としてアステリア神殿から吸血鬼の情報を聞いて、退治しようと無謀に立ち向かったんだな。だけど敗北して、吸血鬼の誘惑を受けて呪われたりもしたんだけど、ミリィたちに救出されて、光の力で呪いから解放されるに至ったわけだ」
エマ「つまり、アステリア神殿と吸血鬼絡みの物語に、わたしは大きく縁しているってことね」
NOVA「本来なら、エマ救出後は【大神殿】に報告するのが筋なんだろうが、エマの意識が戻った後、【大樹の森】で魔神との戦いがあったり、風の大妖精ジンさんの話で妖精郷の魔力の枯渇を何とかするために、ラクシアとの転移門を開放する話になって妖精郷脱出に至ったわけだからな。まあ、エマの救出はジンさんが伝令役として【大神殿】に伝えていたことにするといいだろう」
NOVA「いや、俺はNPC担当のサブマスターだから……とりあえず、【大神殿】では幻獣のジィさん役を務めよう」
ジィ(NOVA)『おお、カシュミーラ様、それに聖戦士エマ・ショーカ様。風の大妖精ジン様からいろいろと承っておりますが、妖精郷に再び帰還されたこと、このジィ、歓迎いたしますぞ』
ミリィ「しばらくぶりね、ジィ様。前に会ったときはレベル5だったけど、今のあたしはレベル8。ずいぶんと強くなったわよ」
ジィ『そのようですな。ちなみに、このジィはレベル7幻獣。あなた様の力には及ばなくなりました。その成長力には驚かされます。さすがはアラマユ様の魂の後継者。それにエマ・ショーカ様もずいぶんと見違えるようになって』
エマ「ただのNPCから、プレイヤーキャラに昇格したからね」
ジィ『アステリア神官として、レベル10に達した暁には、神殿地下に封印されている吸血鬼のシーラを退治してもらいたいと考えます。そうすれば、封印のための魔力を提供して頂いている信者の魂も無事に解放できますので』
マークス「それにしても、レベル10でレベル17の相手を倒せるのですか? 普通に考えて、勝ち目がないと思うのですが」
NOVA「これはデータを知ってる人間として言わせてもらうと、回避29というだけで物理攻撃は当てられないな。すると、魔法攻撃しかないのだろうが、相手の抵抗29を抜くことも難しいし、ダメージ半減のままでHP112点、剣の欠片入りでHP197点をどうやって削るか。かなりの無理ゲーになると思われ。とりあえず、実際にレベル10になった頃合いに、どうやってヴァンパイアリリィを撃退するか作戦会議を行うことを推奨する」
ミリィ「大妖精さまの支援とか、光の魔剣マクリール・ルーとか、いろいろなバフをかけるとか考えないといけないわね」
NOVA「俺がGMだったら、姉のディアナはともかく、妹のシーラは長年の封印で力が弱体化しているので、レベル15のリャナンシーアサシンのデータにしてもいいんじゃないか、と考えるわけだ」
エマ「じゃあ、その時にはNOVAちゃんにもGMを復帰してもらうとして、今回はまだシーラを解放する時ではないってことね。封印継続をよろしくお願いします、とジィさんには丁重にお辞儀します。いかにも聖戦士に相応しい優雅さで」
ミリィ「あたしも未来の妖精女王に相応しい優雅さで、ジィ様と信者の魂の皆さんにあいさつするわ。できれば、アイドルらしくコンサートでも開きたいんだけど」
NOVA「ドンブラの影響だな。キララ・スマイルとか」
ミリィ「違う。この【大神殿】でアイドルコンサートをしたのは、ドンブラが始まる前のキラメイジャーの時代なんだから」
エマ「とにかく、【大神殿】でゆっくり休んでHPとMPを全快するってことでいいわよね」
サイバ「寝る前に、ゴーレムを作り直して翌日の準備をすると宣言」
GM「了解だ。3日めの夜から深夜にかけて休息をとって、翌朝未明に出発する、と。食料は1食分、カシュミーラはノマちゃんの分も合わせて2食分を消費して」
夜明け前の魔神(3日め未明)
GM「では、翌朝の夜明け前に、次の移動だ」
ミリィ「北エリアの【雲海の岬】で、ジンさんにあいさつしておくと、よさそうね」
NOVA「(コロコロ)5が出たので、ランダムイベントが発生した」
ミリィ「ちょっと待ってよ。どうしてNOVAちゃんがダイスを振るのよ?」
NOVA「ケイソンの代わりにダイスを振るのが俺の仕事だ。さあ、ランダムイベントは……妖精の小道に迷い込む。気づいたら君たちは、北西エリアの【妖精の鉱山】にいた。★1つを進呈しよう」
エマ「わ〜い」
ミリィ「ちょっと、エマちゃん。何を喜んでいるのよ」
エマ「だって、元々、【妖精の鉱山】でお宝探しをしようって予定していたのでしょう?」
NOVA「そうそう。親切な俺がランダム移動ダイスで【妖精の鉱山】を出してあげたんだ。感謝するといいぞ」
ミリィ「話を進めたいのに、ランダムイベントで回り道をさせられると、微妙に悔しいんだから」
GM「まあ、出たものは仕方ない。さて、【鉱山】でのイベントだが……」
NOVA「(コロコロ)襲われるノッカーたちだな。山道を歩いていると、前方から騒ぎが聞こえてくる。見ると、青い帽子をかぶった石の妖精ノッカーたちが、魔神に襲われている……って、おっと、もうこんな時間か。約束だ。俺は今からウルトラ好きの連れと『シン・ウルトラマン』を見て来るぜ。この魔神との決着はお前たちに任せた」
ミリィ「ちょ、ちょっと、無責任に敵を出現させて、自分は逃げ出すなんて、それでもGM?」
NOVA「悪いな。今の俺はGMじゃないんだ」
エマ「まあ、いいわ。敵が魔神なら、魔神スレイヤーの出番よ。ファルシオンで滅殺してやるんだから」
サイバ「とりあえず、魔物知識判定のダイスだけでも振って下さい、マスターNOVA」
NOVA「ああ、敵は2種類だな。21と22で、どっちも弱点まで抜けた。レベル6魔神のギルドレックが2体と、レベル4魔神のスポーンが4体。じゃあ、後はよろしく」
こうして、NOVAは『シン・ウルトラマン』を見に行った。
エマ「魔神を召喚したのは、きっとザイアスの仕業ね」
サイバ「ギルドレックとスポーンって、どういう魔神ですか? 姿形とか説明をして欲しいんだけど」
GM「ギルドレックは、トカゲのような頭部と異様に長い尻尾を持った身長3メートルの魔神。爪の連続攻撃と尻尾による遠距離攻撃が特徴だね。HPは42で、弱点は命中+1。
「スポーンは、魔神の手下の擬似生物。データは魔神だけど、ガストとかホムンクルスのような人工魔法生物に近いかもしれない。両手の爪による2回攻撃が特徴。HPは36で、弱点は衝撃改め断空属性+3だ」
ミリィ「では、先制判定で16」
GM「こっちは15だから、先攻をどうぞ」
ミリィ「炎が普通に通用するなら、【ファイアブラスト】2連発ね。一気に殲滅してあげるわ」
GM「その魔法は最大5体までしか範囲に入らないんだ。どの敵が範囲から外れたか、ランダムで決めるよ。ええと、1発めはスポーンBが入らなくて、2発めはギルドレックBが逃れたってことで」
ミリィ「敵が6体以上だと、範囲魔法も絶対じゃないってことか。まあ、いいわ。1発め。魔法行使は18」
GM「抵抗はできず。ダメージ5回どうぞ」
ミリィ「14、15、11、13、13ね」
GM「続いて2発め、どうぞ」
ミリィ「魔法行使は14」
GM「だったら、ギルドレックが抵抗だ」
ミリィ「ダメージは11、13、11、クリティカルで19、11。こんなところかしら」
GM「ええと、ギルドレックAが20点くらって、残りHP22点。ギルドレックBは15点くらって、残りHP27点。残りはスポーンが順に12点、25点、4点、12点を残している」
サイバ「次はぼくの番だな。【ファイアボール】も5体までしか狙えないのかな」
GM「ああ。サイバは《魔法制御》を持っているから、誰を外すか選ぶことができるよ」
サイバ「だったら、スポーンBだな。ええと、魔法行使は……誰がダイスを振るんだ?」
ミリィ「仕方ないわね。あたしが振ってあげるわよ。20だから抵抗は抜いたわよね。ダメージは……18点、2回クリティカルで34点、16点、またクリティカルで23点、17点」
GM「ええと、ギルドレックAが残り4点、ギルドレックBとスポーン3体が吹っ飛んで、スポーンBが25点残している」
エマ「だったら、次はわたしが炎のファルシオンを振り回して、なぎ払う。命中は6ゾロ出して大当たり。ギルドレックさん、死んで。ダメージは一回クリティカルで23点」
GM「魔神の首が吹っ飛んだ」
エマ「もう一体のザコスポーンは16点だけ」
GM「防護点で5点止めて、残りHPは14点」
エマ「マー君、とどめは任せたわ」
マークス「それでは《魔力撃》のヘビーアックスで命中させて、ダメージは24点」
GM「はい、それで試合終了」
サイバ「ああ、鼓咆とバージルの電撃をうっかり忘れていたよ」
ミリィ「リオン様はいろいろと小細工ができるキャラだから、初心者が扱うには難しいキャラかもね。そういう時は、自分がとるべき行動をメモっておくといいわ」
サイバ「ええと、まず鼓咆。次に自分で魔法を使って、最後にゴーレム、と。今回はHP4点残したギルドレックAなら、バージルの電撃でとどめを刺せたかもしれないのに」
エマ「わたしとマー君でとどめを刺せたんだから、結果オーライってことで。次から気をつけてね」
GM「では、魔神を撃退して、襲われたノッカーたちを助けたことで、★2個を進呈だ。あと、魔神を倒した君たちを崇めて、坑道の奥の扉を開く〈黒鉄の鍵〉をくれる」
ミリィ「あたしは未来の女王なんだから、それぐらい当然よ」
GM「さらに、ノッカーの中から一人のブラウニーが現れて、いつものようにドリアのところに帰って行く。これで8人めだ」
マークス「あと2人でコンプリートですね」
さらに魔神撃退の経験点が280点。
戦利品が、悪魔の血(100G)が6個、しなやかな尻尾(620G)となった。
鉱山仕事のお手伝い
ミリィ「MP12点使ったので、残り34点。まだ行けるわね」
サイバ「こちらはMP8点使って、残り56点。問題なし」
ミリィ「ということで、このまま鉱山の中に突入します。鍵も手に入ったんだし、寄り道ついでって奴よ」
GM「助けられたノッカーたちが奥まで案内してくれる。おかげで迷うことはない。坑道の中を歩いていると、無数の赤や緑の輝きが見えて、まるで星空の中を歩いているようだ。ここで目標値14の見識判定をせよ」
ミリィ「リオン様、出番よ」
サイバ「誰かダイス振り、お願いします」
マークス「では、ここはセリフの少ない私が。(コロコロ)出目5でございます」
サイバ「見識12なので、達成値17だ」
GM「どうやら輝いているのは、妖精鉱の原石みたいだね。ノッカーたちが解説してくれるんだけど、妖精鉱はノッカーたちの秘伝である特殊な方法で採掘しないと、輝きを失って、ただの石になってしまうようだ。この情報を知ったので★2個を進呈しよう」
エマ「寄り道の甲斐があるわね」
ミリィ「この機会に、お土産の妖精鉱が欲しいんだけど」
ノッカー『だったら、わしらの作業を手伝って下さい。お手伝いポイントを4点稼げばランダムで一つ、6点稼げば好きな種類の妖精鉱を差し上げます』
ミリィ「どんな手伝い?」
GM「手伝いの種類は3つあるよ。『筋力を使った荷運び』『器用度を使った採掘』『知力を使った地質調査』となっている。1人1回ずつ作業をして、1tbを使うね。成功すれば、お手伝いポイントが1点もらえる」
ミリィ「時間をかければ、いくらでも手に入るみたいね。とりあえず、1回挑戦するわ。あたしは器用が得意なんだけど、目標値はいくら?」
ミリィ「基準値は12だから出目4でいいのね。(コロコロ)はい、出目8で採掘OKよ」
エマとマークスは力仕事に挑戦し、どちらも難なく成功。
サイバは無難に見識判定で成功し、一行はお手伝いポイントを4点ゲットした。
ランダムで入手したのは〈闇精鉱〉である。
サイバ「闇はすでに持っていたので、これで2つめだね。今あるのは、風と地と水が1つずつ。光と炎は封印解除に使ったけど、他に何かに使えるのかな」
GM「一応、いくつかのイベントで必要になるとは言っておこう」
ミリィ「まあ、今回はお試し採掘ってことで。また、欲しい妖精鉱ができたら、ここに掘りに来ましょう」
エマ「ここでのイベントはこれで終わり?」
GM「実は、鉱窟のさらに奥には封印の扉があって、ミニングレスという恐ろしい悪霊が封じられているらしい。魔神がこの地に現れたのは、魔力を持った妖精鉱が目当てか、あるいはミニングレスを目覚めさせたいのか、どちらかだろう、とノッカーたちは言う。良ければ、大事になる前にミニングレスを退治して欲しいそうだ」
サイバ「ミニングレスがどれだけ強いか、魔物知識で判定します。エマさん?」
エマ「はい、ダイスを振るわ。10ね」
サイバ「達成値23だ」
GM「レベル14アンデッドということが分かった」
ミリィ「はい、今すぐは無理ね」
GM「まあ、このクエストが発生するのは、レベル11以上だから。今回の情報は、ただの伏線ってことで。ノッカーたちの仕事は、鉱山採掘のほかにミニングレスの封印が解けないように監視することも含まれる。まあ、未来の女王さまには知らせておいた方がいいか、と」
ミリィ「魔神がまた襲って来たら、おもてなし亭に助けを求めに来なさい。時が来れば、お城もまた復活する予定だから、それまで頑張ってね、とにこやかに激励するわ」
こうして、寄り道鉱山イベントは終了した。
寄り道は続く(4日めの昼)
GM「次は北エリアの【雲海の岬】だね。【鉱山】からは道がつながっていないから、移動判定をよろしく」
ミリィ「NOVAちゃんのせいで寄り道させられたから、今度はしっかり成功します。(コロコロ)3」
エマ「お姉さま、人のことは言えないわ」
GM「着いた場所は、また【骨の丘】だ。骨の中からドクロがふわふわ飛んできて、不気味にケタケタ笑い声を上げて、君たちを怖がらせようとして来る。目標値15の真偽判定を行なっていいよ」
ミリィ「すると、幻覚か何かね。リオン様、出番よ」
サイバ「真偽判定は、冒険者レベル+知力ですね。セージ技能は関係ないんだから、ミリィさんが挑戦してもいいのでは? 同じ知力24なんだし」
ミリィ「知力関係の仕事は、専門家のリオン様に譲ってあげてるの。さっさとダイスを……って、あたしが代わりに振るしかないのか」
サイバ「基準値12なので、ピンゾロでない限り成功だ」
ミリィ「はい、出目5で成功。骨の正体は何?」
GM「妖精のいたずらだ。いたずらを見破られた小妖精は、悔しそうにベーッと舌を出して👅、魔力の粉を振りまいて飛び去る。妖精のいたずら表Bを振れ。パーティー全員に適用されるね」
エマ「妖精のいたずらか〜。わたしは初めての経験なので、ワクワクします。ダイスを振っていい?」
ミリィ「あまり、変な目を出さないでね」
エマ「11」
GM「どこからともなく現れた小妖精たちと、歌って踊って、気づいたら1tbが過ぎていた。妖精郷同化度が1点上がる。妖精の粉か酒の好きな方を1つもらえる」
エマ「妖精郷同化度はスルーしていいのよね。おもてなし亭に戻れば、いつでも地上に戻って同化度を洗い流せるから」
ミリィ「それでも時間が気づけば、もう夕方。時の経つのは早いもの。酒と粉だと、粉をもらうわ。お酒は70Gだけど、粉は500Gで金銭的には明らかに得だし」
GM「で、いたずらはさらに続く。いたずらを見破ったサイバ☆リオンには、特別ないたずらCの刑だ」
サイバ「そんな。ぼくはミリィさんに強要されて……」
ミリィ「NOVAちゃんのリオン様は、そういう他人のせいにはしない。自分に振りかかった不幸も、いい話のネタになるって前向きに受け止めるんだから。はい、話のネタは(コロコロ)9ね」
GM「1日間、小妖精が付きまとって、呪歌を歌い続ける。種類はD6で決めろ」
ミリィ「前も同じようなことがあったわね。4」
GM「【レジスタンス】だ。1日間、抵抗力ボーナスが+1だ。ええと、こんな感じかな」
サイバ「一日中ずっと同じメロディーが鳴り続けるのは、拷問ですね」
GM「FFで抵抗軍関連のテーマだと、これが好きだな」
GM「とにかく、妖精のいたずらに遭遇したことで、★2個を進呈だ」
エマ「こんなことで経験点をもらえるのが妖精郷なのね」
マークス「ここまでで、すでに★が31個貯まってます。経験点に換算すると6200点」
ミリィ「ミッションクリア後の成長が楽しみね。さて、せっかくなので、また骨の山でお宝探しをしましょう」
GM「1日1回だが、前にここを漁ったのは3日めの夕方で、今回は4日めの夕方になっているのか。だったら問題ないな。どうぞ、宝を探してください」
その結果、探索判定に成功したのは、ミリィとマークスの2人だけ。
魔力を帯びた骨(250G)と、竜の牙(1200G)を入手。
次に移動すると夜になるので、宮廷団一行はまた【大神殿】で一夜の休息をとるのだった。
道に迷ってばかりで、話がちっとも進まない。これが妖精郷の日常なり。
魔法陣の試練に挑むのは、次回に持ち越しということで。
●続フェアリーガーデンここまでの状況
日数経過:4日め夜(大神殿に到着)
経験点:ラナのスイーツを狙う吸血鬼を撃退★2個
フラウにスイーツを渡す★2個
水の大妖精ミーミルに会う★2個
ミーミルから重要情報を聞く★6個
雪山でブラウニーを見つける★2個
雪山でスカディの歓待を受ける★2個
薬草園を蘇らせる★3個
炎の水晶塔の封印を解除する★3個
骨の丘でアンデッドと戦う★2個
妖精の小道に迷い込む★1個
魔神に襲われたノッカーを助ける★2個
鉱石採掘の情報を得る★2個
骨の丘で小妖精の幻を見破る★2個
(合計★31個)
魔物撃退分610点
ピンゾロ分(サイバ1回、エマ1回)
収支:〈ムリアンの宝石〉、〈フラウの宝石〉
〈水精鉱〉、〈闇精鉱〉
スカディのお気に入りポイント3点
戦利品6670ガメル分
361ガメル支払う。防寒具4人分
美肌草(20G)、妖精の粉(500G)
氷の羅針盤、黒鉄の鍵
〈土精鉱〉1個消費
食糧2食分(カシュミーラは4食分)消費予定
ブラウニー発見数:8体
遂行中のミッション
・〈イフリートの炎〉の入手
受注したクエスト
・光の樹のお宝を取り戻す(犯人は【虹の根元】の魔神)
その他の冒険目的&情報
「火柱の塔の魔力炉で〈妖精郷の鐘〉を鋳造できる」
「水晶塔の情報6ヶ所」(光、炎は封印解除済み)
「大神殿の信者を解放できるよう成長」
(エマのプリースト10レベル以上でイベント発生)
「スレイプニールがいれば、妖精郷内を瞬間移動できる」
「ヒックリカエルはダジャレで世界をひっくり返し、闇に包む」
「鳥籠の木には偽女王が捕まっている」
(レベル11以上でイベント発生)
「虹の根元には、魔神召喚の門が築かれている」
「妖精の鉱山にはレベル14アンデッドのミニングレスが封印されている」
(レベル11以上でクエスト発生)
「魔女の名前はネアン。邪妖の女神を目指している」
「崩壊しかけている妖精郷を救う」
冒険達成度:合計56%
(当記事 完)