Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精女王ズ、第2部開始(SW続フェアリーガーデン2ー1)

NOVA不在の中で

 

翔花「NOVAちゃんが帰って来ないね」

晶華「う〜ん、NOVAちゃんのことだから、そこら辺で思念体になってフワフワ浮いていないかしら?」

009『君は、NOVAを何だと思ってるんだ?』

晶華「幽体離脱のできる霊能力者みたいなもの?」

009『少なくとも、平成21年のNOVAにはそんなことをできた覚えはないんだが』

ジョエル『経験点を貯めて、幽体離脱のできる呪文を習得したのかもしれませんね』

009『ええと、操霊魔法13レベルの【レイスフォーム】か。かなりの高レベル呪文だぞ』

ジョエル『あるいは、D&Dのマジックユーザー5レベル呪文のマジックジャーかも知れません。令和NOVAさんは塔を築ける以上、ネームレベルなのは確実。だったら、5レベル呪文だって使えて当然でしょう』

009『それはクラシックD&Dの話か。今のD&D(5版)だと、マジックジャーはウィザードのレベル6呪文になっているんだが』

ジョエル『あっ、NOVAさんから思念が届きました』

翔花「ヘッ? 何でジョエル君に届くの? そういうテレパシーみたいなものだったら、娘のわたしやアキちゃんに届いたりしない?」

ジョエル『と言われても、ぼくはマスターNOVAの杖の精霊ですから。たぶん、アイテムの方に思念を飛ばしやすいのだと思われます』

晶華「ふ〜ん、そんなものなのかあ。で、NOVAちゃんは何て言ってるの?」

ジョエル『ええと、10月27日に4回めのワクチンを打って、現在、左腕の痛みと交戦中だそうです。副反応の様子を見た上で、問題なければ、こっちに帰ってくる、とのこと』

翔花「ワクチンかあ。NOVAちゃんはきちんと打ってるのね」

晶華「当然だけど、人と接する仕事をしている以上は、ワクチンを打たないことによる感染リスクの方が大きいと考えるのよね。必要だと判断し、そうすることが職業上の義務であり、責任でもあると考えるから、多少の面倒くささと不自由さを押しても打つ意味があるってことかしら」

ジョエル『とにかく、妖精女王ズ第2部のGMをマスターNOVAに託されましたので、先にプレイを始めるようにってことです』

晶華「それはいいんだけど、ジョエル君にGMができるの?」

ジョエル『第1部が終了したのが6月ぐらいですからね。そこから4ヶ月ぐらい時間がありましたから、ソード・ワールドの勉強も必要最低限は済ませました。シナリオに則ってGMするだけなら何とかなると思います』

晶華「だったら、始めるとしましょう」

 

新たなミッション、それは温泉

 

晶華→ミリィ「久しぶりのカシュミーラの出番ね。あたしの夢、それは妖精女王になって、妖精郷のハッピーな未来を紡ぐこと」

翔花→エマ「そして、わたしはエマ・ショーカ。前回の記事にて、ファイターからバトルダンサーに転職したばかり。これもきっとイフリート様の炎の副作用ね。不死鳥の舞いを見せつけてあげる。今だと未来デッカーの力と、オミコシフェニックスの加護を感じることができそう」

009『未来デッカーって、人の命は地球の未来って言ってた人だな』

エマ「何だか不死鳥の剣士ファルシオンをモチーフにしていたら、まさかウルトラマンにつながって来るとは思わなかったし」

ケイP『で、エマお嬢さまもウルトラネタを採用するつもりだッピか?』

エマ「女神アステリアの巫女ってことで、アス巫=アスミって名乗ってもいいし、吸血鬼に呪われたせいで黒いオーラを放つキャラってのがアマゾンズっぽいところもあるし、属性盛りだくさんね。ロールプレイし甲斐があると思う」

ケイPマーク2→キャプテン・マークス『そんなワイルドなお嬢さまに付き従うのがキャプテン・マークスということで、出戻りプレイヤーのケイPジローだッピ。前のプレイは2020年末の妖精郷第2部までで、以降のキャプテン役はイチロー兄さんに引き継いでもらっていたから、実に久しぶりのプレイ復帰だッピよ』

ミリィ「ああ、KP2号ちゃんはずっと屋久島で療養していたんだったよね。それで全力全開もドンブラも、リバイスも、トリガーも知らない2020年脳だったんだ」

マークス「さすがにその状態ではここでの日常生活に支障をきたすと思われますので、この数ヶ月のうちにいろいろ知識補完したッピよ。これでドンブラ脳にも対応……できるのでしょうか、これ? 何だかドンブラって学べば学ぶほど、よく分からないというか理屈が通じなくて困惑中の私めがいるのですが……」

エマ「考えるな、感じろ、の精神よ。細かいことは忘れて、祭りを楽しめれば、この世は楽園パラダイス。笑え笑え〜、ワッハッハッハ〜。わたしは天女になって神輿の周りで踊ってます。キャプテンさんは、バイクになって神輿の上で担がれていたらいいの」

マークス「どうして神輿の上にバイクが……って疑問を感じるのは、半年遅れの情弱なんでしょうね。私はしばらく何も知らない犬塚翼状態で頑張りたいッピ」

009→サイバ☆リオン「やれやれ。途中でプレイヤーが変わるのは今に始まったことじゃないが、妖精郷のプレイはしっかり過去記事をチェックするようにな」

ミリィ「まあ、妖精女王ズになって、物語がいろいろ仕切り直しの新展開になったからね。大筋としては、異世界の妖精郷の未来の女王であるあたし、カシュミーラ・ミルモワールがお供の宮廷団を引き連れ、妖精郷の平和を守るために事件解決を頑張る話ってことで。悪いのは、魔女と吸血鬼と魔神で、実にハロウィン気分な異世界ファンタジー冒険譚よ」

サイバ「ええと、ジロー兄さんのために旧妖精郷の第3部以降を補完すると、キャプテンがエマお嬢さまを救出して、魔動バイクに変形できるようになったというのが最大のポイントかもしれん」

エマ「ええ。旧妖精郷の物語の一番の目的は、行方不明のわたしを見つけて、救出することだった。そして、目的を果たして異世界から元のラクシアに帰還するまでの物語ね。簡単にまとめるなら」

マークス「その後、エマお嬢さまと私は仇敵のザイアス・N・ヴァイコスが妖精郷に侵入して、魔神と結託して妖精郷の破壊を目論んでいることを知ったわけですね」

エマ「そう。ザイアス打倒はローズワース家にとっての悲願なの。そして、魔神の力を得て不死の身となったザイアスを滅ぼすには、不死鳥の剣の力を活性化させないといけない。そのために、わたしは妖精女王ズの第1部の物語で、炎の大妖精イフリート様の試練を果たして、剣を強化すると共に、戦乙女の舞闘技(バトルダンシング)を習得したわけ」

 

ミリィ「エマちゃんの物語はそんな感じにまとめるといいわね。一方のあたしは、新世代(ニュージェネレーション)の妖精女王として妖精郷の未来をハッピーに紡ぐ責任と覚悟がある。過去の妖精女王であるアラマユさんと、旧友にして仇敵の魔女の因縁とか、魔神の目論みとかいろいろあるけど、妖精郷を救うには、大妖精さまの協力と〈光の剣マクリール・ルー〉の力が必要とのことで、いろいろ探索しないといけない。だけど、今のあたしにとってはもっと大切なことがある」

ジョエル→GM「もっと大切なこと?」

ミリィ「温泉よ。第2部の最初は、温泉ミッションを受注する。これが以前からの公約であり、未来の女王が最初に為すべき仕事なの」

 

ミッションリスト

 

サイバ「受注できるミッションは、こちらを参照すれば良いんだな」

ミリィ「第1部は、エマちゃんのリクエストに応じて、レベル7以上対応の『イフリートの炎の入手』ミッションを受注したのよね。そして、道中、イフリートさん以外に、まだ出会っていなかった水の大妖精ミーミルさんや、従者の氷の騎士スカディさんと対面したり、風の大妖精ジンさんからの連絡を受け取ったり、復活した大地の大妖精タイタン様から召喚用の宝石を授かったりして、大妖精の方々との親睦を深める物語になった、と」

サイバ「ミッション自体は1つだけだったが、各種クエストの解決を果たしながらの探索行だったから、内容は盛りだくさんだったと思う」

ミリィ「でも、この第2部はややこしい話は一先ず置いておいて、経験点稼ぎのための簡単なミッションを順に行う、ミニミッション連続解決譚にして行こうと思うの。妖精郷のお気楽極楽ハッピーワールドを堪能するお話にして行きたいなって。積み残しの低レベルミッションをサクサクこなしながら、気軽に妖精郷巡りをする形で」

エマ「世界の危機はどうするの?」

ミリィ「世界の危機に際して、シリアスムードで緊張感漂わせる展開は、物語のクライマックスでは大切だと思うけど、それが常態になるとイヤよね。やっぱり、連続物語には守るべき世界が大切でかけがえのない宝物だって知る、平和な日常回ってのがあった方がいいって思うの。なお、レベル別の受注ミッションは以下の通り。(R)付きは繰り返し受注可能ってことで」

 

★レベル4以上

・グラタンのお使い(R)

・温泉妖精リビィを探す(ペンネ

 

★レベル5以上

・騎獣スレイプニールを探す(パスタ)

 

★レベル6以上

・ネコ妖精ラザニアを探す(グラタン)

・ケーキ作りの名人ルーンフォークのキッシュを探す(ドリア)

 

★レベル7以上

・七色の種を探す(ペンネ

テュポーンの楽譜を探す(パスタ)

・妖精郷の鐘の材料を集める(フィットチーネ

 

★レベル8以上

・ドリアへの贈り物を探す(ニョッキ、R)

 

★レベル9以上

・4つの鐘を取り付ける(フィットチーネ

 

ミリィ「温泉ミッションはリバイスさん放送中にプレイしたかったけど、少し時期を外してしまった感じね」

エマ「でも、TV放送が終わっても、まだ冬の劇場版や来年のVシネがあるから、完全に終わったわけじゃない」

マークス「それに、こういう物もありますし」

サイバ「何だかんだ言って、これから冬が近づいて涼しくなる頃合いだから、温泉ネタは季節感があるんじゃないか」

GM「そのミッションについては、関西弁ネコのペンネさんが依頼主ですね。シナリオ文を読み上げます」

 

ペンネ『おもてなし亭の温泉をそろそろ再開したいんやけどな。温泉担当のリビィちゃんが行方不明やねん。探してきてくれへん? あっ、ちなみにリビィちゃんいうんは、温泉妖精のヴァンニクや。【砂に埋もれた街】にヴァンニクが集まる秘密の温泉があるって話やから、まずはそこから探してみてな。ほな、よろしゅう』

 

ミリィ「ヴァンニクってのはレベル3の水系統妖精ね」

GM「こんなイラストで可愛い系です」

エマ「考えてみれば、おもてなし亭って今までお風呂なしでやって来たってこと?」

GM「さすがに、汗や汚れを洗い流す家庭レベルの簡易浴場はあったと思いますね。あるいは宿の側に広大な湖がありますから、そこで体を洗っていたとか? とにかく、普通のお風呂はあったということにしておきましょう。だけど、ヴァンニクの温泉には特殊効果があって、以下はその効用リストです」

 

・ヒーリング(50MM消費):毒、麻痺、病気の効果をすべて取り除く。

・リラックス(100MM消費):1tb(4時間)の睡眠でHPとMPを完全回復。

・ディスペル(250MM消費):石化、呪いの効果をすべて取り除く。

・ラッキー(500MM消費):キャラ成長の際の能力値ダイスを一度振り直せる。

・クリア(1000MM消費):妖精郷同化度を1点減らせる。

・チェンジ(5000MMと6種類の妖精鉱1つずつ):戦闘特技を1つ変更できる。

 

ミリィ「ディスペルの効果って、別リプレイのバルバロス・ブラッドにも有効なのかしら」

GM「ええと、別リプレイの『魔神ハンター』のことでしたら、GMの日野木アリナさんの意向次第ですが、もしも蛮族の姿になった人たちがこの妖精郷を訪れることがあれば、バルバロス・ブラッドの呪いも温泉ディスペル効果で打ち消せることは間違いないと思われます」

ミリィ「つまり、ホリーちゃんやデルニール君が最悪、蛮族の姿から戻れなくなっても、妖精郷に来たら万事解決ってことね。『妖精郷』さえ無事なら、あっちのキャラの問題も解決できるってことで」

エマ「だけど、穢れを浄める効果はないのね」

GM「それは神聖魔法13レベルの【イレイス・ブランデッド】が必要ですね。しかもその呪文は1人のキャラに1回しか掛からないので(2回め以降は自動抵抗してしまう)、穢れを取り除けるのは1点のみ。つまり、ラクシア世界において、穢れを受けたり除去するのはそれだけの重みがあるってことみたいですね」

 

温泉妖精を求めて

 

ミリィ「とにかく出発よ。今回はすぐに終わるミッションだと思うから、騎獣レンタルはしないで行くことにします。低レベルミッションということは収入も少ないだろうから、節約できるお金は節約しようか、と」

サイバ「ぼくはゴーレムのバージルを夜中に作って、眠ってMP回復してから出発するってことで。以降も、このパターンで行くことを宣言」

GM「ゴーレム使いのセコ技プレイですね。了解しました」

●妖精郷の探索マップ

 (青字は宿泊可能

 

鉱山  骨の丘 雲海の岬ー大樹の森 屋根付き橋

 l   l  l    l    l

花迷路大神殿ーー停留所ーー花畑ー羊ヶ原ー魔法陣

 lーーー(ーーl l  lー大空の小さな家

       l 光の樹  l

虹の根元ー(ーーーー(ーガラスの森

  火柱の塔    l薬草園ー鏡の池 

   l 凍結海 ーl l

   l煙草の森ーおもてなし亭  ー キラ迷宮

凍山 l l l l   lー白い巨塔ーl

ll l l 闇の樹   lー星空の舞台

ll 風車の谷ーー赤い河 lー果樹園

ll lllー逆さまの沼ーlーl

l白百合l鳥籠の木ー花咲く丘 l

l の谷   l  lー炎の穴ーーーl

l      l    l          

砂の街ーl 巨人たちの墓場

    l

崩れゆく場所 

エマ「それで【砂に埋もれた街】は南西区画にあるのね。最初に行くのは、南? 西?」

ミリィ「南エリアの【赤い河】が未探索だと思うので、そちらに向かって……移動判定は問題なく成功」

GM「【赤い河】では、ランダムに何かがどんぶらこ〜って流れて来るんですね。1Dを振って下さい」

エマ「ドンブラだったら、わたしの番ね。4」

GM「アイテムでした。もう一度、1Dを」

エマ「2」

GM「魔素材表を振って下さい」

エマ「6」

GM「それは〈魔力を帯びた鉄塊〉(680G)でした」

エマ「鉄の塊がどんぶらこ〜って流れて来るの?」

GM「魔力を帯びていますからね。きっと、水に浮くような魔法なんでしょう。ファンタジー世界ですから、問題ありません」

サイバ『石が流れて木の葉が沈む。まるで仕業人の世相だな』

ミリィ「隙あらば、必殺の話をしたがるのはNOVAちゃんっぽいわね」

GM「仕業人って、よく分からないんですよね、ぼくは。ええと、確か相手の髪の毛で相手の首を絞める殺し技でしたっけ? 大道芸人の赤井剣之介さんってキャラの名前は知ってます。映画THE HISSATSUのパンフレットで読んだ記憶が」

サイバ「高校時代のNOVAは、その後、レンタルビデオから再放送、そしてDVDを経て必殺の沼にどんどんハマって行くんだ」

GM「バックトゥザ必殺ですか。それは見覚えがありますね。いろいろと懐かしい」

ミリィ「NOVAちゃんズだけで、必殺時空にトリップしていないで、妖精郷に戻って来なさいよ」

サイバ「おっと悪い。何しろ50周年記念だからな。パンダと必殺とマジンガーZの話が出て来ると、ふらふら脇道にそれそうになるのがNOVAってことで」

GM「ぼくはそれほどマジンガーにはこだわりがないですけどね。ロボットなら、やはりガンダムかZZか、それともコン・バトラーVだと思ってますし。あと、マクロスバルキリーもいいですねえ。そう言えば、今月はマクロス40周年でもあったんですか」

サイバ「そいつは、今の今までノーチェックだったな」

エマ「初代マクロスの歌と言えば、普通は『愛・おぼえていますか』を推すんじゃないの?」

サイバ「それは劇場版だ。TV版の決戦曲は『愛は流れる』で、豪華だけど歌詞はただのラブソングの『愛・おぼえていますか』よりも、戦場に出る男と女の悲恋を歌った前者の方がしみじみとして自分は好きだな」

ミリィ「ふうん。NOVAちゃんはそういうこだわりってことね。まあ、取ってつけたようなマクロス話じゃなくて、今は妖精郷に専念しなさい。次のエリアに向かうわよ」

 

砂に埋もれた街

 

ミリィ「南エリアの【赤い河】から南西エリアの【砂に埋もれた街】に向かいます。移動ダイスはキャプテンさんに任せた」

マークス「私ですか?」

ミリィ「さっきから何も喋ってないからね。ダイスぐらい振らせてあげないと、ゲームに参加していないのと同じじゃない」

マークス「心遣いありがとうございます。久しぶりなのでプレイの感覚をつかみ損ねてまして。とにかく、移動判定を行えばいいんですね。(コロコロ)11。成功です。こう見えても、私はナビゲーター2レベルを備えておりまして、航海士として位置把握は得意中の得意。その方向感覚は陸上の旅でも活用できるかと」

ミリィ「だったら、移動判定は全部、キャプテンさんに任せるわ。その代わり、道に迷ったらあなたのせいね」

マークス「いえいえ。私の方向感覚は完璧です。それでも道に迷うとしたら、それは何らかの超自然現象が働いたということ。例えば、マスターNOVAの寄り道脱線回路がブログ時空に悪い影響をもたらして、まっすぐ目的地に到着できないようにしたとか。すなわち、道に迷うのはマスターNOVAのキャラであるリオンさんのせいにするのが合理的な判断かと」

サイバ「ちょっと待て。どうして、ぼくのせいなんだ?」

マークス「少なくとも、さっきから必殺話だったり、マクロス話に寄り道脱線している原因ではありますね。反論の余地はありませんので、素直に自分の非を認めて、プレイに専念して下さい」

サイバ「くっ、何だか悔しいけど、言い返すのも大人気ないのでゲームを進めよう。GM、説明してくれ」

GM「ええと、シナリオの文面を読み上げると……熱砂が大地を覆っている。吹き渡る風に砂ぼこりが巻き上げられ、視界を遮る。やがて皆さんは砂に埋もれた廃墟に到達するのですが、イベント表を振って下さい」

ミリィ「リオン様、任せるわ」

サイバ「1Dを振ればいいんだな。3」

GM「それにパーティーレベルの平均9を足して、12ですね。砂嵐が発生して、上手く進むことができません。全員、生命力抵抗判定16を行なって下さい」

サイバ「みんな、基準値を申告してくれ。自信のない者がいれば、【バイタリティ】の呪文で+2ボーナスを与えてやるぞ」

ミリィ「あたしは10だから、お願いしようかしら」

エマ「わたしは12だから、4以上で成功ね。はい、出目7で成功」

マークス「生命抵抗13の私がこれぐらいの嵐で怯むとでも? 難なく成功でございます」

サイバ「だったら、ぼくとミリィに【バイタリティ】でMP4点消費。成功。そして生命抵抗判定は3以上を出せばいい。問題なく成功」

ミリィ「だったら、後はあたしが4以上を出せばいいのね。うん、10で成功。【バイタリティ】は必要なかったわね」

サイバ「そういうことを言うなよ。念には念を入れたまでだ。とにかく、砂嵐イベントは問題なくクリアしたぞ」

GM「はい。では、成功した人は、次の探索判定に参加できます。温泉を探すなら、目標値12。それ以外のアイテム探しなら目標値15です」

ミリィ「探索は得意なので、基準値13だけど、ここは苦手な人が順番に温泉探しをして、誰かが見つけたら、残りの人は宝探しに回るのが良さそうね」

エマ「はい、物探しは苦手なので3しかありません。一応、温泉探しを頑張るけど……(コロコロ)おお、出目10なので達成値13よ。クンクン、温泉の匂いがするわ」

ミリィ「偉いわ、エマちゃん。だったら、他の人はみんな、お宝探しに専念よ」

 

 結果、ミリィは〈象牙〉(500G)を、マークスは〈砂の薔薇〉(9000G)を、そして出目3で失敗したサイバは、運命変転で強引に成功させ、〈古い装飾品〉(200G)をゲットした。

 

ミリィ「キャプテンさんは凄いわね」

マークス「誇り高い海賊ですから、お宝の匂いには敏感なのです」

ミリィ「それに比べて、リオン様はわざわざ運命変転まで使ったのに、ただのガラクタしか見つけられないなんて」

サイバ「見つけたのに文句を言うなよ。こう見えても、この品は歴史的価値が凄いんだよ。歴史的ロマンは、金銭的価値よりも大切なんだ」

ミリィ「あたしにとっては、金銭的価値の方が大事なんだから」

 

 このように小遣い稼ぎをしながら、一行はエマの見つけた洞窟の中の温泉に進むのだった。

 

GM「湯気の立ち上る洞窟の中には、温泉妖精のヴァンニクが10体います」

ミリィ「妖精使いのあたしが声をかけるわ。未来の妖精女王のカシュミーラだと自己紹介してから、ペンネさんの使いで来たんだけど、リビィちゃんって娘はいる?」

GM「リビィなら……誰か1Dを振って下さい。6が出れば、ここにいます。それ以外の出目なら、どこかにさ迷い歩いています」

ミリィ「6を出せばいいのね。チッ、4か」

GM「リビィなら【鳥籠の木】に行ったわよ、とヴァンニクが教えてくれます」

ミリィ「【鳥籠の木】なら、同じエリアね。そちらに向かうわ」

 

 夜明け前に出発していた一行は、朝【赤い河】→昼【砂に埋もれた街】を経て、夕方【鳥籠の木】に到着した。

 

サイバ「ここのディーラとは仲良しなんだ。ヴァンニクのリビィが来ていないか尋ねてみるぞ」

GM「1Dを振って下さい。4か6なら、ここにいます」

サイバ「よし、4が出たぞ」

GM「おめでとうございます。リビィさんはここにいました」

 

リビィ『え? ペンネさんが呼んでるんですか? 分かりました。いっしょに連れて行って下さい』

 

ミリィ「ふう、どうやら、あちこちたらい回しにされずに済んだようね」

 

どんぶらこ〜と流れてきたもの

 

 その夜、一行は夜間の強行軍を避けて、同じエリアの【風車の谷】に一夜の宿を求めた。

 翌朝、南エリアの【赤い河】を再び訪れ、今度はどんぶらこ〜と桃が流れて来た。

 

エマ「え? 本当に桃が流れて来たの?」

GM「いえ、シナリオには箱って書いているんですけど、令和4年のタイミングだと、やっぱり桃だろうとGMアレンジです」

エマ「もしかして、中から桃井タロウ様が出てくる?」

GM「さあ、どうなるかは1Dを振って下さい」

エマ「じゃあ、桃井タロウ様が出て来ることを願って、ファルシオンでバッサリ桃を斬ります」

GM「ちょ、ちょっと、どうしてファルシオンで斬ったりするんですか!?」

エマ「大丈夫。桃井タロウ様なら、こんなことで死なないって信じているから。それに不死鳥の剣で斬ったら、オミコシフェニックスの力でゴールドンにパワーアップして出て来るかも」

GM「と、とにかく、1Dを振って下さい」

エマ「6」

GM「成人女性型のルーンフォークです」

エマ「チッ、桃井タロウ様じゃなかったのか。じゃあ、そのまま桃に詰めて、川に流します」

マークス「ま、待って下さい。ルーンフォークの女性でしたら、私の彼女にできないでしょうか?」

エマ「何、マー君? わたしへの忠誠を裏切るの?」

マークス「い、いや、お嬢さま。そうではなくて……ええと、同じルーンフォーク同士、兄弟姉妹の絆みたいなものを感じたりなんかして……つまり、私が兄で、桃から生まれたルーンフォーク娘が妹。2人でエマお嬢さまに忠誠を誓うというのではいかがでございますでしょうか?」

エマ「妹かあ。つまり、リバTちゃんみたいなものね。だったら、桃から生まれたルーンフォークに名前を付けます。桃だからピーチ。だからピーちゃんね。ピーは海賊パイレーツのP。シスター・ピーチと呼称するようにしましょう」

ミリィ「桃シスター? まさにドンブラ脳っぽい名前というか……」

GM「なお、ここで登場するルーンフォークは正式なプレイヤーキャラのように使うことも可能ですが、管理がややこしくなるので、当リプレイではおもてなし亭での留守番NPCとして扱います。ともあれ、彼女をどう扱うかはマスターNOVAが後ほどアイデアを出すかも知れませんし、フェロー扱いという手もありますが、ぼくには対処不能ということで」

 

 かくして、ミッションの予定どおりに温泉妖精のリビィと、思いがけないルーンフォーク娘のシスター・ピーチを連れ帰ることになった宮廷団の一行だが、そこに3頭のゴリラが襲いかかってくる。

 ミッションのクライマックスバトルは、次回につづく。

●続フェアリーガーデンここまでの状況

 

日数経過:2日め昼(リビィを連れて帰還直前にクライマックスバトル)

 

経験点:【赤い河】でルーンフォークを拾う★2個

    魔物撃退分なし

    ピンゾロ分なし

収支:戦利品10380G分

ブラウニー発見数:8体

スカディのお気に入りポイント:3点

試練経験値:6点

 

遂行中のミッション

・温泉妖精のリビィの探索→ほぼ達成

 

受注したクエス

・光の樹のお宝を取り戻す(犯人は【虹の根元】の魔神)

 

その他の冒険目的&情報

「火柱の塔の魔力炉で〈妖精郷の鐘〉を鋳造できる」

「水晶塔の情報6ヶ所」(光、炎は封印解除済み)

「大神殿の信者を解放できるよう成長」

 (エマのプリースト10レベル以上でイベント発生)

「スレイプニールがいれば、妖精郷内を瞬間移動できる」

「ヒックリカエルはダジャレで世界をひっくり返し、闇に包む」

「鳥籠の木には偽女王が捕まっている」

 (レベル11以上でイベント発生)

「虹の根元には、魔神召喚の門が築かれている」

「妖精の鉱山にはレベル14アンデッドのミニングレスが封印されている」

 (レベル11以上でイベント発生)

「魔女の名前はネアン。邪妖の女神を目指している」

「崩壊しかけている妖精郷を救う」

 

冒険達成度:合計56%

(当記事 完)