今回もウォーミングアップから
NOVA「さて、前回は妖精郷に行こうとしたら、寄り道してドラクエの幻世界でものづくりに励んだ話だったな。寄り道妄想雑談タイムは、うちのブログでよくあるってことで」
晶華「前の第3部開始時も似たようなことを言っていたわね」
NOVA「1月の冬期明けに始めて、3月初めに終わらせた。つまり、2ヶ月かかったのを1ヶ月で終わらせようという目標だ。こいつはしっかり専念しないとな」
009『とは言え、不可能とは言えないだろう? 第1部は夏期の忙しい8月にプレイを始めて、その月内に終わっているんだし』
NOVA「いや、去年の夏はコロナ禍で客の入りが悪くて、例年に比べて忙しくはならなかったんだ。だから、時間を持て余していたのを、妖精郷と魔神ハンターの並行プレイという無茶ができたとも言える。冷静に考えると本職でもないのに、二つのリプレイの同時並行なんて無茶をよくする気になったよな。俺が第三者なら、『この男は無理無茶無謀の三無主義者か? 正に勇者だな。ブレイブだ』と某賢神みたいに褒め称えるところだ」
ケイPマーク1『第三者じゃなくて、当人だから自画自賛にしかなっていないッピ』
NOVA「なお、これがネガティブ思考なら、『この男はバカか? そんな無茶が長続きするはずないだろう。もっと後先考えて行動しろよ』と自己ツッコミ入れるところだ」
晶華「無茶を平気でやるのが躁状態で、後から死ぬほど後悔してヒーヒー言ってるのが鬱状態ってことね。今は躁状態ってことでOK?」
NOVA「躁(そう)なんですよ……と解説無用のダジャレを言っておいて、しかし第2部は時間がかかって、9月に始めて年末に終わったという3ヶ月ちょっとの長さだな」
晶華「サイト創設20周年イベントとかやったから仕方ないわね」
NOVA「で、今日は4月12日。すなわち、シャイニーの日ってことで、その日に第4部を立ち上げると調子づくわけだ。頑張って楽しんで、みどりの日を目指す。そのためには、全力全開で突き進む。これでいいな」
晶華「でも、NOVAちゃんの全力全開って、寄り道脱線回路も暴走しそうだから、どこに突き進むか予想困難なのよね。全力全開じゃなくていいから、一意専心を合言葉にする方がいいと思うの」
NOVA「その辺の精神コマンド『集中』とか『必中』はお前たちにフォローしてもらう。俺は『熱血』『気合』『ひらめき』『覚醒』『夢』『妄想』で頑張るから」
009『精神コマンド・妄想って何だよ?』
ケイP『夢はあっても、妄想というコマンドはなかったッピ』
NOVA「ドラクエにおけるパルプンテみたいなものだな。何の効果が出るか使ってみないと分からない。時には愛や奇跡、時には自爆や脱力を生じることになる。俺のオリジナル精神コマンドだ」
晶華「妄想を始めてる 世界を元に戻すには 時間がない……ってことね。だったら、クロックアップで心の時計を走らせないと」
前回までのお話
NOVA「で、前回の妖精郷の話を覚えているかな?」
晶華→ミリィ「当然よ。このあたし、カシュミーラ・ミルモワールは古の妖精女王アラマユ様の魂の半分を受け継ぐ未来の妖精女王と判明したわけで、もう一人の魂のかけらを受け継いだエマさんを手に入れれば、真の女王パワーが覚醒して、この世界を救済することができる、と。正に選ばれし者ってことね。さすがあたし」
009→サイバ「パッと聞くと、実に電波な設定だが、実際に第3部でそういう話が判明したからなあ。妖精郷の謎を解明して小説のネタにしようと考えているぼく、サイバ☆リオンとしては、物語のいい素材だと思いながらワクワクしているんだな。ミリィが真の女王として覚醒した暁には、宮廷魔法小説家の地位を確保しようと打算も込みで」
ケイP→マークス「とにかく、この第4部でエマお嬢さまを救出する。そして、エマさまとミリィさんのどちらが真の女王に相応しいか、最終決戦に突入するというのはどうでしょうか?」
ミリィ「え? もしかして女王の座を巡るライバルになってしまうわけ?」
NOVA「その可能性もないわけじゃないが、シナリオには書いていないからなあ。エマのプレイヤーを担当する予定の翔花次第だろう。GMとしては、プレイヤーの行動を誘導することはできても、制約することは望ましくない。まあ、プレイヤーの独り善がりでゲームの場が乱される場合は、プレイから外さざるを得ないこともあり得るが、プレイヤーがゲームを面白くするために考えた自由な発想まで縛るつもりはないからな。自由にさせて面白い物語が紡げるなら、それがベスト。物語がつまらない方向にしかならないとか、自分のコントロールを外れてGMの裁定が困難なら、身勝手なプレイヤーにGMをさせて管理してもらうのも一興」
サイバ「GMは(ゲームを面白くするためなら)何でもできるけど、何をしてもいいわけじゃない(公正であれ)。プレイヤーは(ゲームを面白くするためなら)何をしてもいいけど、何でもできるわけじゃない(ルールやGMの裁定を逸脱するな)ってことだな」
NOVA「面白さの基準は、GMとプレイヤーの間で日常的にすり合わせをしないといけないんだろうけどな。まあ、それはともかく、エマとミリィの関係性はプレイヤーに委ねるので、味方になるか敵になるかは翔花に任せる」
ミリィ「お姉ちゃんだったら敵対関係になるとは思わないけど」
NOVA「確かに、翔花VS晶華ってイベントはないなあ。晶華が闇堕ちして、俺にキシャーと襲いかかったことはあったけど。翔花と晶華のダブルショーカで、シャドームーン役の俺を蹴り飛ばしたこともあるけど」
ミリィ「と言うか、お姉ちゃんが復帰したら、もしかして花粉症ガールの双子対決イベントを仕掛けようと目論んでいるんじゃないでしょうね?」
NOVA「いや、娘2人の姉妹ゲンカって親の立場で考えるなら、面倒くさいことこの上ないんだが。今さら、双子対決ってネタに需要はあるのか?」
ミリィ「そんなの、あたしが知るか。それよりも、今は妖精郷の話に集中しなさいよ」
NOVA「キャプテンが余計なことを言うから悪い」
マークス「私のせいですか? ワイルドな私の回路では、話を盛り上げるためのバトルというのは定番なのですが。戦わなければ生き残れないのであります」
NOVA「戦う相手を間違えるな。戦う理由もしっかり考えろ。意味もなく、味方同士で戦わせるな。ライダーは助け合うものであって、むやみやたらに戦うなら怪人と大差ない」
ミリィ「花粉症ガールは人間じゃないけど、怪人というわけでもないから、悪霊以外との戦いは非推奨よ。お姉ちゃんは悪霊じゃないから、あたしは戦わないわ」
NOVA「まあ、敵は眠れる魔女と判明しているからな。ヤル気パワーで後回しのヤラネーダを粉砕しないといけないのが今だ」
ミリィ「で、ヤル気パワーが空回りして、話が進まないのが今みたいだけど、結局、前回までの話はどうなったの?」
NOVA「エマ・ショーカを助けて、妖精郷からラクシアへ帰還する。第4部の目的はそれに尽きるわけだ。そのために君たちは、転移の魔法陣を起動させられる妖精ネコのフィットチーネを無事におもてなし亭へ連れ帰った。さあ、次にどうするかを考えるのがこれからだ」
ミリィ「たかがそれだけの情報量で随分と行数を費やしたものね。記事文量に制限のあるプロの書き物としては失格よ」
NOVA「本当に、寄り道脱線無駄話で文量を費やすスキルだけ高まっているからな。プロのリプレイなら、ここから関係ない寄り道話を削って情報密度を高めるのが仕事だが、雑談の雰囲気と蘊蓄話こそフレーバーな人気作品も多いので、無駄を省くのが常に正解とも限らないわけだ」
ミリィ「無駄が多いのが正解とも限らないし、時間がないと言っている人間が、無駄話に現を抜かすのはどうかと思うんだけど?」
NOVA「忙しい時期が一段落して、時間の使い方を見失っているんだよ。リプレイ記事も久々なので、その感覚も見えなくなっているので、まずは感覚を取り戻すための練習文だ」
サイバ「時間感覚を見失っている時は、まず今の日数を確認するところからスタートだな。今は妖精郷に入って何日めだ?」
NOVA「27日めの昼に、おもてなし亭に到着したのが第3部の終わりだな」
サイバ「つまり、もうすぐ30日を越えて、妖精郷同化度が3になるな」
ミリィ「あたしは4よ」
サイバ「2D振って、妖精郷同化度以上の目を出さないとラクシアに帰れないという話だったな。同化度3なら3%、同化度4なら9%ぐらいの確率で帰還できなくなる。同化度5で17%、同化度6で30%近くに帰還失敗率が上昇するので、ぼくたちは手遅れになる前に帰還を急がないといけない。そのためにフィットチーネを救出したんだ。ここまではいいな」
マークス「ええ。ですが、帰還する前に私たちはエマお嬢さまを吸血鬼の魔の手から救出しないといけません。そのために吸血鬼に気付かれないように行動できる〈妖精の透明薬〉を入手する必要があります」
ミリィ「薬の材料である妖精の酒はタイタン様が持っているので、ラナ印のお菓子と交換で、それをもらえる手筈になっている」
サイバ「そして【花園の迷路】のピクシーにもお菓子をあげて、透明薬を作ってもらうって話だったな。結局、第3部と同じ経路を辿ればいいわけだ。北の方から順次回って、西から南西部の【白百合の谷】に南下し、エマさんを救出して、おもてなし亭へ帰ってくる。で、ついでに、ぼくのゴーレムを活用して【火柱の塔】の毒カビモンスターをお掃除して、そこのイベントも攻略すればいいかな」
ミリィ「つまり、第4部は第3部と同じ道を辿り、やり残した仕事を順次解決して回ればいいわけね」
NOVA「ところで、俺は今、大切なことに気づいた」
ミリィ「何?」
NOVA「今の俺はNOVAであって、まだGMに変身していないんだな。つまり、君たちはキャラ名なのに、俺一人だけがまだGM気分になってなかったわけだ。道理で、GMのスイッチがなかなか入らないと思った。やはり、気持ちの切り替えはしっかりしないとな。久々だから、GMとしての振る舞い方を失念していたぜ」
新たなミッション
NOVA→GM「よし、これで名実共にGMだ。いや、今だとGMウォーロックを名乗りたくもなるな」
サイバ「ウォーロックは安田社長の敬称だから、あんたが名乗るのはおこがましい。せいぜい、GMウィザードぐらいにしておけ」
GM「まあ、俺はWhite NOVAを名乗る前は、White Wizardを名乗った時期もあったが、そんな昭和時代の思い出は置いておいて、とにかくGMとして君たちに新たなミッションを授けよう。そもそもミッションを受注しないと冒険は始まらないのがフェアリーガーデンの仕様」
ミリィ「ミッションは『エマを救出せよ』じゃないの?」
GM「それはフェアリーガーデンのルールにおけるミッションとは別扱い。冒険の大目的ではあるんだけど、経験点を清算して成長できる区切りとしてのミッション扱いではない。例えば、第3部の頭で『白い巨塔でゴブリンシャーマンを倒してコボルドたちを解放せよ』とか『タイタンのところにグラスランナーの吟遊詩人ポピンを連れて行く』というのはクエストであって、ミッションではない」
マークス「クエストは小目的であって、ミッションは大目的、そしてエマお嬢さまの救出はその上を行く究極目的といったところでしょうか」
GM「究極目的と言えば語弊があるな。究極目的は魔女を倒して、妖精郷を完全解放することなんだけど、エマ救出は表のゴールで、それを達成することでエンディングが流れるような感じ。大目的の上だけど究極には至らないので、特大目的と言ったところか」
サイバ「とにかく、エマ救出以外にミッションを引き受けないといけないってことだな」
GM「ああ。ミッションの依頼人はフィットチーネ。内容は『封印された転移の魔法陣の解放を手伝って欲しい』ということだ」
ミリィ「え、フィットチーネさんがすぐに解放してくれるんじゃなかったの?」
GM「いや、大掛かりな仕掛けなので、彼女一人で解放することはできないんだ。それを解放するためには、おもてなし亭の地下6階のダンジョンを攻略しないといけない」
サイバ「また地下6階かよ。キラ迷宮の時にも地下6階って言ってなかったか?」
GM「その時は俺の勘違いだったが、今度こそ正真正銘、全力全開、世界初の地下6階だ」
ミリィ「世界初ってことはないと思う。デマは良くないわ」
GM「言葉足らずだった。妖精郷世界初の地下6階だ。レベル6推奨ミッションとなっている」
サイバ「ぼくたちはレベル7になったから、十分攻略可能レベルだな。じゃあ、先に転移の魔法陣を解放してから、エマ救出に臨めばいいのかな」
ミリィ「ちょっと待って。ラナ印のお菓子には賞味期限があるので、先にお届けしないといけないと思うの」
サイバ「魔法陣解放に時間をかけ過ぎるとまずいわけか。だったらエマ救出を先にして、その後に魔法陣解放ミッションをクリアして、第4部完結に至ればいいわけだな」
GM「なお、君たちはレベル7になったので、受注できるミッションもだいぶ増えている。念のため、リストアップしておこう」
レベル4以上ミッション
・グラタンのお使い(何度でも受注可能なレベルアップ用ランダムミッション)
・温泉妖精のリビィを探せ(依頼人ペンネ。宿の施設の温泉を使用可能にする)
・妖精たちに届け物をして欲しい(依頼人ニョッキ)
レベル5以上ミッション
・騎獣スレイプニールを探せ(依頼人パスタ。後のミッションで必要となる)
レベル6以上ミッション
・ケットシー仲間のラザニアを探して欲しい(依頼人グラタン。妖精王の城の解放に必要)
・ケーキ職人ルーンフォークのキッシュを連れて来る(依頼人ドリア)
レベル7以上ミッション
・〈七色の種〉を探して欲しい(依頼人ペンネ。入手できるポーションの種類が増える)
・〈テュポーンの楽譜〉を手に入れて欲しい(依頼人パスタ。妖精竜ストームグレータードラゴンのテュポーンとの交渉ミッション。スレイプニールが必要)
・〈イフリートの炎〉を手に入れて欲しい(依頼人ニョッキ)
・〈妖精郷の鐘〉の材料を手に入れて欲しい(依頼人フィットチーネ)
ミリィ「全部で10個もミッションがあるの?」
GM「まあ、レベル7ミッションの4つは、依頼人のその前のミッションを果たしてからでないと、発生しないんだけどな。一応、提示してみた次第」
ミリィ「温泉妖精とか、妖精竜ストームグレータードラゴンとか、いろいろと気になる言葉が見えるけど、それらは第4部終了後の課題ってことになりそうね。まずはエマさん救出と、妖精郷からの帰還を目指して頑張るわ」
(当記事 完)