久々の14日の土曜日
翔花「ねえねえ、NOVAちゃん」
NOVA「ん? 何だ、翔花」
翔花「これ、月見ダンゴだって」
NOVA「月見ダンゴ? ああ、明日は十五夜だったか。コンパーニュから、シロ君辺りが作ったものを差し入れで送って来たのかな?」
晶華「いいえ。彼が作ったの」
NOVA「彼?」
ホッケー仮面の巨漢「ケケケケケイソーン!」
NOVA「何と。今日は14日の土曜日だったか。久しぶりだな、おい」
ケイソン「昨年の10月以来の出番ですけん。本日もよろしくっけ」
NOVA「おお、ケイソンが何だか普通に喋ってる? 前までは、ひらがなとカタカナの反転口調で、読みにくいし書きにくかったが?」
ケイソン「彼が言葉のトレーニングをしてくれたけん」
NOVA「彼?」
カニコング「吾輩でごわす」
NOVA「って、お前、まだいたのか?」
カニコング「一月前のドゴラの日以来でごわすな」
NOVA「あれから、リバTといっしょにウルトロピカルに帰ったと思ったぞ」
カニコング「ゲームブック『死神の首飾り』の攻略記事のために復活した吾輩でごわすが、急遽予定変更して『真夜中の盗賊』の攻略に切り替わったでごわすからな。そっちですることがなくなったので、尊敬するケイソン兄貴との親睦を深めていたでごわす」
ケイソン「おかげで、マサヒコ少年と友だちになったアマゾンライダーのように、流暢に喋れるようになったけん。さらに、世間ではお菓子な仮面ライダーが旬らしいので、仮面騎士の端くれとして、お菓子作りに挑戦してみたっけ」
NOVA「殺人鬼の作ったお菓子か。食べても大丈夫なのかな?」
晶華「大丈夫。そこそこ美味しかったから」
翔花「もちろん、シロちゃんほど美味しくはないけどね。普通の月見ダンゴよ。食べて死ぬってことはないはず」
NOVA「だったら食べてみるか。ケイソンの元ネタの映画『13日の金曜日』のジェイソンも、様々な殺し技を披露したが、毒入り料理で殺すというネタは見せてないしな。それに、最近の仮面ライダーは料理が得意な者も多いと聞く」
晶華「確かに、大物錬金術師は創作料理が趣味だし、ええと料理を日常的にしているライダーさんって、平成以降だったら普通にいるわね」
NOVA「クウガの五代さん以降か。ちっとも最近じゃないことに気づいた」
料理ライダーの系譜
NOVA「クウガの五代さん以降、仮面ライダーは料理スキルを持っている者が増えたか。アギトの翔一くんは家庭料理の主夫みたいな日常を送って、最終回でプロのコックになったし」
翔花「次の龍騎さんでも、城戸真司さんや秋山蓮さんは喫茶店の居候をしながら料理するシーンもあったと思う」
NOVA「ファイズの乾巧は、ネコ舌であまり料理ってイメージがないが、一応、真里のセリフとかで啓太郎のところの居候で、食事の用意をローテーション的に回しているような感じだ」
晶華「カイザの草加さんは料理も器用にこなしていたけどね」
NOVA「そう言えば、昨日の9月13日はカイザの日か。マジンガーXといい、何だかXの字を見かけることが多くなってる気がする」
ケイソン「で、月見ダンゴは食べないのっけ?」
NOVA「ガヴには団子フォームって出ないのかな?」
ケイソン「三色ダンゴとか、みたらし団子とか使えそうなネタはありそうけん」
NOVA「とりあえず、食べてみよう。ドキドキ、パクッ」
カニコング「チ〜ン、ご愁傷さまです。残念ながら、当ブログは作者の急逝により……」
NOVA「勝手に殺すな。縁起でもない。何だか普通に食べれるぞ、このダンゴ」
カニコング「チッ。こやつがいなくなれば、このブログの主人公は吾輩が見事に務め上げて、『カニコング&Wショーカ&KPブラザーズの超スーパー空想(妄想)タイムX』が始まると思ったでごわすが」
NOVA「ゲスト扱いのカニが、いきなり主役になれると思うな。お前なんかネオングルマーの飾り物として扱われるのが関の山だ」
カニコング「せめてカニグルマーと名乗って欲しかったでごわすよ」
翔花「ガヴの敵怪人のグラニュートも、牛肉、タコと来て、食材ネタで回すみたいだから、そのうちカニのグラニュートが出て来ても不思議ではなさそう」
晶華「カニのケミーってことで、メカニッカニってのもいたしね」
NOVA「それはともかく、主役ライダーで料理といえば、カブトの天道さんのスキルが高い。ディケイドも剣編で社員食堂のコック長をしたことがあるな」
晶華「Wでは、料理スキルが高そうなのは2号ライダーの照井くんの方ね」
NOVA「他に食べ物ネタとしては鎧武があるが、ネタが禁断の果実だからな。アマゾンズといい、食べることが闇に通じる作風なのはガヴに通じる」
翔花「ゴーストさんは幽霊だから、食べることと一番縁のなさそうな平成ライダーね」
NOVA「主人公が料理するという系譜だと、これでネタ切れかな。ドーナツ好きのウィザードとか、マヨラーのビースト仁藤とか、食がテーマの作品は他にも考えられるがな」
晶華「好物の食べ物が設定されているだけでキャラ立ちするものね」
NOVA「ああ。食べ物ではないが、ウルトラマンアークの石堂シュウさんは、コーヒーへのこだわりだけで主人公以上に目立ってるもんな」
晶華「メガネキャラだしね。ガヴのストマック家次男のニエルブさんが今、期待のメガネ新人なんだから」
NOVA「ライダーのメガネキャラはそれだけで、ネタキャラとして化けることを期待されているからな。まあ、料理ネタはこれぐらいにしておこう」
ジェイソンの歴史
NOVA「ともあれ、ケイソン製の月見ダンゴは普通に美味しかったので、感謝する次第だが、お礼に何か好きなものを用意してやろう」
ケイソン「好きなもの?」
翔花「ケーキとか」
晶華「殺人鬼らしく人の生き血とか」
カニコング「武器とか鎧とかへの愛着でもいいでごわすぞ」
ケイソン「好きなもの……と言われても、これと言って思いつかないけん」
NOVA「何かあるだろう? 特撮とか、ロボットとか、必殺とか、RPGとか、ゲームブックとか」
ケイソン「と言われても、元ネタの殺人鬼ジェイソンが特に日常生活を設定されていないキャラなので、何が好きと言われても困るけん」
NOVA「確かに、ジェイソンって『ホッケーマスクを付けて、ナタをメイン武器にした不死身の巨漢』という外見以外にキャラクター付けがないんだよな。ターミネーター=アーノルド・シュワルツェネッガーみたいな役者プッシュもなさそうだし」
晶華「一応、7作め〜10作めはケイン・ホッダーってスタントマン俳優さんが、ジェイソン役を続投しているそうよ」
NOVA「『エルム街の悪夢』のフレディ役が、ロバート・イングランドで固定されているのと違って、ジェイソン役は6作めまで定着しなかったからな。おまけに1作めと5作めは、ジェイソン以外の人物が殺人鬼だったわけだし」
ケイソン「最初はジェイソンの母親が殺人鬼で、ジェイソンは2作めから本格的に活動、4作めで死亡したけん」
カニコング「だから、4作めが『完結編』というタイトルでごわすな」
NOVA「1作めが80年で、4作めが84年だから、『13金』も本来はそれで終わるはずだったんだな。しかし、5作めの『新・13金』が85年に作られ、そこでは前作でジェイソンを倒したトミー少年が成長して、6作めまで主人公を続投することで、シリーズをつなぐことに成功するんだな」
翔花「ああ、そうか。敵役のジェイソンに対して、ジェイソンを倒すキャラを固定させたのね」
NOVA「『エイリアン』の常連主人公としてリプリーが、『ターミネーター』の常連主人公としてサラ・コナーやジョン・コナーがいるようなものだな。まあ、シリーズが続くと、違う登場人物に物語が託されたりもするわけだが」
晶華「で、5作めは偽ジェイソンが登場して、6作めからジェイソンが不死者として復活する、と」
NOVA「7作めで超能力少女のティナと戦い、8作めで舞台が田舎のキャンプ地のクリスタル湖からニューヨークに進出し、そこまでが80年代のジェイソンの物語だ」
翔花「8作めが89年だから、そこからが平成ジェイソンね。7作めまでが昭和ジェイソン」
NOVA「いや、アメリカ映画に昭和も平成も関係ないと思うが」
ケイソン「敢えて分けるなら、1作めと、2〜4作めでまず分けて、4〜6作めがトミー少年編として3部作にして、7〜10作めがキャラクターとしてのジェイソンの進化・発展をテーマにした、ブームを越えた定番ホラーとしてのシリーズ化と定義できるけん」
NOVA「ケイソンにしては、まともな分析をしているな」
ケイソン「己のルーツだし、今回しか知恵が働かんけん、存在感を高めておかなければな」
翔花「次はいつ?」
NOVA「今年は12月にもう一度、14日の土曜日があって、その次は来年の6月だ」
カニコング「期間限定キャラでごわすな」
ケイソン「『13金』の新作映画でも作られて話題になれば、それを期に復活エネルギーも溜まるけん」
晶華「ええと、最後の映画が2009年のリメイク版ね。これが12作めになる、と」
NOVA「9作め(1993年)はジェイソンが軍隊と戦うような話で、肉体を破壊されても心臓だけ生きながら得て、しかも誰かに憑依して復活するという悪魔みたいなキャラに進化する。そして10作め(2002年)では未来SFとなって、2455年の宇宙船の中で復活したジェイソンがアンドロイド女と戦って敗北、しかし新たにサイボーグとなって復活して反撃、アンドロイドを撃退するも宇宙船から外に放り出され、またクリスタル湖に沈むオチだそうだ。見てないけど」
翔花「なるほど。マジンガーさんがXになったのと同様に、ジェイソンさんもXになった、と」
NOVA「まあ、宇宙とか未来技術でパワーアップって感じだな、Xって。で、翌年にフレディと戦うコラボになったのが11作めだ」
NOVA「その後のリメイク版(2009)がこれで」
NOVA「2017年のゲームがこれ」
晶華「これはどんなゲームなの?」
NOVA「ジェイソンになって若者を殺しまくるのと、若者たちになってジェイソンから逃げて脱出したり、倒したりするサバイバルと、2種類の遊び方ができるらしい。詳しくは、こちらの記事を参照」
翔花「オンラインで、ホラー映画の殺人鬼になったり、犠牲者になったりできるゲームか。要するに鬼ごっこね」
NOVA「まあ、昨年末で販売終了で、今年末で運営終了予定みたいだから、今さらって感じだがな。13金ネタで紹介したってところだ」
カニコング「ところで、今回は13金の話がメインになったでごわすが、月見ダンゴネタはどうなった?」
NOVA「俺は別に月見ダンゴの専門家ではないので、この動画だけで勘弁してくれ」
(当記事 完)