Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

井上脚本考察1

 2月17日のブログで、井上敏樹脚本に関する回顧記事を書く予定、と宣言しましたので、そろそろ実行しようかな、と。
 で、こういうのは基本テキストがあると楽なので、こちらのWiki記事を用いさせてもらいます。まあ、「Wikiは100%正しいとは言えない」というのはネットワーカーの基礎知識とは思うのですが、基礎資料としては便利なので、あえて使用してみる。ただし、間違えた部分に関する反論・意見修正などは覚悟の上、というのがネットワーカーとして、正しい姿勢と考えますので、ツッコミ点などあれば、どうぞよろしく。
 以降の文章では、引用部分は断りがないかぎりWiki記事からの抜粋ということで。

 まず、基礎情報として、

父親は同じく脚本家の伊上勝

 この点は、とりわけ「父子の物語」である『仮面ライダーキバ』を考察する上で、重要知識といえますね。
 伊上氏は、60〜70年代の特撮ファンなら知らない者はいない、と言われるぐらいの著名人で、『仮面ライダー』シリーズでも『スーパー1』まで書き続けた御人です。
 敏樹氏も、平成ライダーを書くに当たって、父親を意識しなかったはずはないでしょう。そのアンチヒーロー的作風も、父親の築き上げた古典的ヒーロー像を素直に受け入れるだけという非クリエイティブ志向の逆を行くもの、と推察することもできます。


 一説によると、キバの父親・紅音也は、井上敏樹氏自身の投影という話もありますが、同時に伊神勝氏のイメージも持っているのかもしれません。
 そうなると、父親の影を求めつつ、一度幻滅し、新たな理想的父親像を探し求める紅渡が、敏樹氏の投影、という考え方もできるのですが。
 多かれ少なかれ、作家が描くキャラクターは、その作家の一部分を誇張したもの、という考え方からすれば……それ以上は書かずもがな、と*1

在学中の1981年に『Dr.スランプ アラレちゃん』第24話にてデビュー。

Dr.スランプ アラレちゃん DVD-BOX SLUMP THE BOX んちゃ編
 それって何の話? と確認してみると、サブタイトル「アラレちゃん大変身!!」となっておりますな。
 こんな最初から「変身もの」かよ、と思わずツッコミたくなりますが、確か内容は、「いつもは無邪気なイタズラ者のアラレちゃんが、ある日、急におしとやかキャラになってしまう。周囲はその変身ぶりに驚くのだが……」ってストーリー*2
 マンガ原作にもある話なのですが、キャラクターの性格を知り尽くした敏樹氏が、そのキャラの性格を変えるだけで面白い騒動になる、というネタは、後のジェットマンにも見られ……と思いきや、よくよく調べてみると、該当の11話『危険な遊び』*3は、井上脚本ではなかったです(オイ)。


 何だか、きれいにまとまってくれそうにないので(笑)、今夜はここまで。
 次は、もう少し、上手く書けるといいなあ。

*1:井上氏の人となりについては、いろいろな逸話があるが、『カブト』の天道総司が井上さんをモデルにした、という話もある。

*2:アラレちゃんのイタズラを怒鳴った千兵衛さんの説教が原因かと思われたが、実は体内に入ったコオロギだかバッタだかが電子頭脳に干渉しての性格変化と判明。結局、最後は元に戻ってめでたしめでたしなんだけど、やっぱりアラレちゃんのイタズラに悩まされた千兵衛さんが、地面を掘って虫を探すオチが楽しい。

*3:ジハンキジゲンのジュースを飲んだジェットマンの性格が、いつもと変わってしまい、真面目な竜が怠惰に、遊び人の凱が生真面目人間になるなど、はちゃめちゃコメディを展開する回。キャラの性格が非常にはっきりしたジェットマンだからこそ、その変貌ぶりも極端に分かりやすく、面白い。