ウラ腹な別れ…
洒落たサブタイトルですな。ウラタロスと裏腹(言葉と行動が一致しないこと)の掛詞なんて。
「敵をだますには、まず味方から」の言葉どおり、デンライナーに侵入したイマジンを排除するため、あえて裏切ったふりをする。こういう役どころができる知将・参謀タイプのキャラは、好みですな。
一時期、ウラタロスが「空気(目立たず、存在感のないキャラ)」として揶揄されていたこともありましたが、真に優秀な参謀は、目立たず抑え役に回るもの。グループの中では、こういうフォローに回るキャラはあって、しかるべきです。役どころさえ、きちんと押さえていれば、「目立たないから空気」という発言が短絡的、と思います。
「目立つべき役割だから目立つ」「抑えるべき役割だから地味(でも、一言の重みがある)」、こういう役割分担ができているグループはいいですな。
一番、困るのは、「グループ内の役割・立場があいまい」で、リーダーシップも、フォロアーにもなれずに、埋没してしまうキャラ。少なくとも、電王のイマジンズには、そういうキャラはいなかったので、結果的にはいいチームだったのでしょう。
ともあれ、1年間を通して、キャラの特性がぶれず、「嘘つき」という要素がここまでイヤミでなく、生きたキャラとして、ウラタロスを評価したい、と思います。
「嘘泣きしかしたことがないのに……」という感情を吐露した言葉も、名セリフ。
ゼロノスは散らず
今回、良太郎は変身せず。
代わりに、侑斗(およびデネブ)が愛理さんを守って奮闘しておりました。
デスイマジン相手に大ピンチで、このまま死んでしまうか? とも思ったのですが、何とか無事に最終回まで漕ぎつけることができました。
一時期は、「クリスマス決戦で命を落とすのでは?」とか噂されましたが、何だかんだ言って、歴代平成ライダーの中でも、レギュラーキャラの死亡率が少ない(というか、ほぼ皆無)作品になりそうですね。
ちょっと振り返ってみますと、
- クウガ:レギュラーは死ななかったけど、グロンギのゲゲルで犠牲者多数。特に、最終決戦では大量虐殺。
- アギト:アナザーアギトこと木野さん。あと、「あかつき号」の元船客はいっぱい殺された。
- 龍騎:主人公の城戸真司を初め、13人ライダー全滅(優勝のナイトも、死んだような描写)。まあ、世界の仕切り直しで、最後はハッピーエンド風だったけど。
- 555:カイザとか、木場とか、長田結花とか。
- 剣:ライダーの中に死者はいないね。主人公はモンスター化して、姿を消したけど。ある意味、人の姿を失ったメタルダーと同じ終わり方ですか(まあ、クウガもそれに近いけど)。
- 響鬼:斬鬼さん。
- カブト:影山とダークカブト。
最後で死んじゃうと、何だか後味が悪いので、このまま侑斗も散らずに終わって欲しいものです。というか、大人桜井さん、ピンチのヤング侑斗を助けに来てよ(次回、そうなったら拍手)。
タロスとの別れ
まあ、前回のキンタロスや、今回のウラタロスは、大勢のイマジン相手に過去の世界に残ったりして、「最期」と言えなくもないですが、明確に散ったわけではありませんからね。
ジークのように、またひょっこり現代に現われる可能性もある。
問題は、「イマジンの時間につながらないことによる消失」の方。まあ、それは、次回、どういうラストになるかを楽しみにするとして……*1。
一人、別れの描かれずにいるリュウタですが、彼は性格が子供ですから、悲壮になり過ぎそうなので、何だか別れを見たくないと思ったり。
一応、次週、「大好きなお姉ちゃん」を守るための見せ場くらいは欲しいですけどね。あ、侑斗を助けるのでもいいな。以前の確執を清算する意味でも。
そして、モモ。
良太郎(ライナーフォーム)とのタッグバトルが今から楽しみです。
*1:イマジンとしての姿ではなくなったけど、同じ声や性格、記憶を持った人間として、声優さんが顔見せ出演してくれることを希望。