奇数話は事件編、偶数話は解決編……って考えると、今週はさほど盛り上がらなくても、次週は盛り上がるはずなので、
それで盛り上がらなければ、見切りを付ける頃合いか、と。
NOVAの予想は外れ。4話でも、事件は解決せず。むしろ、おかしな方向に迷走しております。
具体的には、前回、誘拐されたサオリに次いで、今回コスKまで誘拐されることに。
一方で、ヒーロー役を期待されている獅子丸ちゃんは、誘拐の事実を知らずに、誘拐したヤクザの用心棒に雇われる始末。
まあ、豪山に雇われても、豪山に敵対するヤクザに雇われても、「ヒーローらしくはない」ということに変わりはないのですが。
この段階でNOVAは視点を切り替えることにしました。
この番組は、「正義のヒーロー」を見るものではなく、「突然、スゴい力を手に入れたダメ男が、その力に振り回されながら、適当に世渡りしていくスチャラカドラマ」として楽しむべき物だと。
前回は、ドラマの本筋に全く関係ない、笑えないコントを正直うざい、と思っていましたが、
今回はそういうつまらない背景枝葉がカットされていて、あくまでヤクザの抗争劇に焦点が当たっていたので、話の進行を変に遮られることなく見ることはできた、と思います。
おバカで能無しの獅子丸ちゃんが、それでもヤクザの抗争劇に巻き込まれて、必死に生き延びようとするドラマなら、まあ見続けてもいいかな、なんて思っています。ただし、妙な期待をすることはなく。
キンサチ変化
今回のアクション。
ライオン丸が、敵対ヤクザの用心棒についたことを知った豪山は、シャドウという忍者3人衆を刺客に送ります。
戦う気のない獅子丸ちゃんですが、片目の誘拐犯ヤクザの一党にヨイショされて、無理矢理変身させられ、刺客と戦う羽目に。
せまい廊下で、大刀状態のキンサチでは不利……と、相手の三振りの刃を受け流す際、突然、キンサチが振り回しの良い二本の小ガマに分裂。実は、状況に合わせて変化する万能武器であることが判明。
回転しながらの竜巻殺法で、三人の忍者を翻弄し、撤退に追い込みます。ただし、回りすぎて、吐き気を催すといった副作用付き。
見事に刺客を撃退した獅子丸ちゃんは、思いがけず、片目ヤクザの一党にチヤホヤヨイショされて、いい気分に(笑)。
ダメな自分の不幸な身の上を涙流して語り、「他人にかけがえのない人なんて、言ってもらったの初めてッス」と、にわかに居場所を得て喜ぶ始末。
これで、サオリやコスKを誘拐している一味じゃなかったら、悪の豪山一味にレジスタンスしている「気のいいヤクザ」としてドラマ上、機能するんだけどねえ。