FFコレクション5を気にしつつ
NOVA「先にこちらを終わらせようと思う」
晶華「うん、頑張って2月いっぱいで終わらせようね」
NOVA「2月は短いから終わるかどうかは微妙だが、まあ、頑張ろう。それで、前回はアマゾン(女蛮族)の集落に捕まっていたのを脱出したはいいが、姉妹が離れ離れになったところまでプレイした」
翔花「うん、わたし(クローディア)とロザリンちゃんがまた別行動なのね」
NOVA「それと、攻略ルートなんだが、この段階でクローディアの攻略が失敗したのではないか? って気になってる」
翔花「どういうことよ、それ?」
NOVA「クローディアの攻略では、4枚の羊皮紙に記された手がかりを元に、数字を導き出す必要があるんだが、パラグラフ297番の羊皮紙を取りこぼしたんだ」
翔花「どこで?」
NOVA「それを入手するには前回、宿に泊まらずに、ロザリンと別れて一人旅ルートに入らないといけないんだ。つまり、宿屋のイベントに入った時点で、羊皮紙を1枚、取り損なう。74番の羊皮紙と合わせて、2枚を取りこぼした流れになるんだ」
翔花「あと1枚、見つけたら何とかなるかもしれないし」
NOVA「まあ、アイテムの有無が必要なのではなくて、アイテムに記された数字を読み取れるかどうかが問題だから、4枚中2枚だけでも何とかなるかもしれんが、少なくとも最適攻略ルートを考えるうえでは、前回の話で失敗しているということを明言しておこう」
翔花「最適解は進めなくても、ストーリーを先に進めれば打開策が見つかるかもしれないし、頑張ってみるわ」
NOVA「では、まずクローディア一人旅の続きをプレイしよう。ロザリンは待っていて」
晶華「うん、今回は死なないでね、お姉ちゃん」
クローディアの1人旅みたび
翔花→クローディア「今回はパラグラフ282番からスタートね」
NOVA「荒野から森に到達したクローディアは小道に沿って、森の中に踏み込んでいく。やがて、川に行き当たるんだが、膝までの浅瀬を歩いて渡るか、それとも川に据えてある6つの飛び石を跳び越えて行くか、どうする?」
クローディア「飛び石は前に運だめし失敗でバッドエンドの悪夢を見たので、今回は歩いて渡るようにするわ」
晶華「運点はいくつ?」
クローディア「前回の最後に、ユニコーンの祝福を受けたので13になってるわ。あ、これじゃ絶対に失敗しないと思うけど、とにかく飛び石はイヤな思い出があるので、避けます」
NOVA「ここで運だめしせよ」
クローディア「絶対成功って分かっているけど、一応、ダイスを振って9」
NOVA「だったら、水の冷たさに体力点1を消耗するけど、運だめしに失敗していれば、突然、上流から洪水が流れて来て、押し流されて疲労困憊で2点ダメージだから、まだマシってところだな」
クローディア「うう、体力点は残り16。で、ブルブル震えながら、川を越えた」
NOVA「先を進むと、お腹が減ったので、辺りを見回すと、美味しそうなイチゴやキノコが目についた。どっちを食べる?」
クローディア「両方!」
NOVA「食いしん坊キャラかよ。どっちか選べ」
クローディア「普通に考えると、キノコは毒キノコの危険があるのよね。イチゴが毒って可能性は低いけど、念のため、セーブして両方を食べてみるわ。攻略記事なんだから、両方チェックしてもいいわよね」
NOVA「人、それをチートプレイと言う。晶華はそれでいいのか?」
晶華「まあ、毒を食べて死なれるよりはマシでしょう。その代わり、私もチートプレイをさせてもらうから」
NOVA「では、両方の効果を教えよう。イチゴを食べると、体力点が2点回復する」
クローディア「そっちが当たりね」
NOVA「いや、キノコを食べると、体力点と運点が原点まで回復するうえ、キノコ2個を食料として持って行くことができる。明らかにこっちの方が得だ」
クローディア「おお、だったらわたしはキノコを食べることにするわ」
NOVA「そうすると、顔からキノコが生えて来て、君はマタンゴ怪人になった」
クローディア「ゲッ、それはマズいわね」
NOVA「いや、書いてない。俺が冗談で今、捏造した」
クローディア「ちょっと、NOVAちゃん、嘘を言わないでよ。一瞬、信じたじゃない?」
NOVA「まあ、キノコと言えばマタンゴか、キノコ怪獣マシュラか、スーパーマリオブラザーズってところだな。とにかく、ここのキノコは大当たりだ。遠慮なく食べるがいい」
クローディア「ありがたく回復効果をいただくわ」
●クローディア(戦士、プレイヤー:粉杉翔花)
技術点11
体力点21
運点13
金貨7枚
食料7
持ち物:赤い宝石、絹糸、透明薬、ランタン、雪靴、エメラルド、羊皮紙1(49)、機械仕掛けの鳥、盾(技+1)
攻略ヒント:赤い鎧と黒い穴、穴を調べると窒息死?
NOVA「そして、お腹が膨れたので、のんびりシダレ柳の下で眠りに就くわけだが、しばらくして女の人のすすり泣く声で目が覚める。そちらに向かおうとすると、高い生け垣に邪魔をされる。生け垣を剣で切り裂いて先に進むか? それとも、どこかに抜け道があることを期待して回り道をするか?」
クローディア「戦士である以上、力で押し通るのが正義と見た。我が行く手を遮るものは全て剣で切り裂いてみせる」
NOVA「まあ、それが正解だと思うな。回り道の方がいろいろ危険なわけで、君は生け垣を剣で切り裂いて突き進んだ。しかし、すぐに生け垣は再生して、君を閉じ込めてしまう。君は〈樺の苗木〉を持っているか?」
クローディア「そんな物ないわ。どこで手に入るのよ」
NOVA「実は、川を渡る際の運だめしに失敗して、津波に押し流された場合に限り、入手のチャンスがあるんだが、運だめしに失敗した場合のみ手に入るレアアイテムって、なかなか気づきにくいよなあ。とにかく、君は生け垣(技9、体4)と戦って、今の状況を突破しないといけない。しかし、3回の戦闘で相手を倒せなければ、生け垣に永久に閉じ込められてしまって、バッドエンドが待っている」
クローディア「技術点2差で勝っているから、たぶん大丈夫と思うけど。NOVAちゃんが大きな目を出さなければ」
NOVA「フフフ。ここは意地悪をしてやろう。(コロコロ)くっ、出目4かよ」
クローディア「あら、弱い。出目9で切り裂いてやるわ」
NOVA「おのれ、次こそは。出目8で、生け垣は17と言って攻撃」
クローディア「こっちは6以上を出せばいいのね。はい、9で軽く粉砕」
NOVA「華麗な剣技で絡みつく生け垣を切り裂いて、障害物を突破したクローディアは、樫の木の横で涙を流している樹木の妖精(ウッド・スプライト)に出会う」
クローディア「花粉症ガールとしては、親近感を覚えて声をかけるわ。『お困りのようですね。何かできることはありますか?』と」
晶華「ところで、樹木の妖精のイラストはない?」
NOVA「ないな」
晶華「だったら、グロックさんに作ってもらいましょう」
クローディア「なかなか便利ね、グロックさん」
NOVA「で、選択肢が妖精に話しかけるか、妖精の冠を盗むか、となっているんだが……」
クローディア「この状況で、冠を盗むなんて小悪党なマネはしないわよ。話しかけるのが普通でしょ? というか、もう話しかけてるし」
NOVA「それもそうだな。妖精曰く、『悪いノームに騙されて、我が家の木が切り倒されてしまったんです。そいつは、木の幹のあった場所に巣穴を掘って、引きこもっています。どうか、そいつを追い出して、木を再生させるのに協力してください』と」
クローディア「わたしは戦うことしかできない女だけど、それで良ければ、喜んで協力するわ」
NOVA「では、ノームの潜む穴まで案内されて、中に突入します。運だめしをして下さい」
クローディア「7で成功」
NOVA「すると、穴の奥から飛んできた火球をかろうじて避けることができました」
クローディア「ちょっと! いきなり火球を撃ってくるなんて、このわたしにケンカを売ったようね。絶対、許さないんだから!」
NOVA「勝手に人の家に侵入して来るのが悪いんだ、とノームは言いながら、もう一度、火球を撃ってきます。運だめしをもう一度、どうぞ」
クローディア「6で成功。残り運点は11点。これで接近戦距離まで近づけた」
NOVA「はい、相手の技術点は8で、体力点は10だよ。戦うか」
技術点が3差もあるので、運が悪くなければ無傷で勝てるわけで、難なく勝利をつかんだクローディアだった。
悪党ノームを葬った後で、入手した護符の効果は体力点2点と運点1を回復するというもの。これで運点を12にしたクローディアは妖精のお礼を受けて、森を出る道まで案内してもらうのだった。
NOVA「それでは、クローディアの一人旅はここまでだ。パラグラフ344番で、状態ナンバーを15にした後、ロザリンの行動ナンバーが35になるのを待つこと」
ロザリンの一人旅みたび
晶華→ロザリン「じゃあ、次は私ね。パラグラフ227番からスタートです」
NOVA「クローディアと別れたロザリンは、修道士から聞いた北のオークムート島を目指すことにする。目的地が同じなら、そこで再会できるだろう、と考えてのことだ。そして北の港町カラムダー市に到着したロザリンは、無事に商船に乗るところまでは良かったんだが、海上で海賊船に捕まってしまうんだ」
ロザリン「何だかツイていないようね」
NOVA「海賊におとなしく降伏するか、魔法やアイテムで抵抗するか、の選択肢だが、前者を選ぶと奴隷にされてバッドエンドが待っている」
ロザリン「だったら、抵抗するしかないじゃない。魔法を使うわ」
NOVA「飛行の魔法(魔法点3)で船から飛び去るか、影の術(魔法点1)で海賊船長に奇襲攻撃を仕掛けるか、呼吸強化術(魔法点2)で水中に飛び込むか、の3択だ」
ロザリン「飛んで逃げるわ。(コロコロ)ゲッ、6で魔法発動失敗」
NOVA「バッドエンドだ」
ロザリン「ちょっと! もう一度、チャンスをお願い」
NOVA「そうだな。ロザリンは戦闘中に魔法を2回使えるんだし、魔法点を余分に使うんだったら認めよう」
ロザリン「今度は1で成功。魔法点を6も使って、残り9点しかないんだけど、どこかで回復したいところね」
NOVA「では、空を飛んで海賊から退避したロザリンだったが、近くに陸地が見当たらないので、結局、元の船に戻らざるを得ない。幸い、乗客を犠牲にした商船は海賊から解放されて、元の航路を慎重に進んでいる。君が帰還すると、船員たちは驚きの顔で出迎えてくれた」
ロザリン「船員たちは乗客を海賊の奴隷に売り払うことで、自分たちの自由を確保したのね。お姉ちゃんだったら彼らの非をなじるところだろうけど、私は彼らの保身をとがめないわ。海賊に正面から立ち向かうほど勇気のある人ばかりじゃないんだから」
NOVA「その夜。船室でくつろいでいるロザリンだったが、3人の船員が夜襲を仕掛けてくる」
ロザリン「ちょっと、何でよ?」
NOVA「すごい魔法使いだから、さぞかし裕福なんだろうと金目当てってことらしい。なお、彼らの技術点は7と6。体力点は6と4だ」
ロザリン「だったら魔法を使うまでもない相手ね。いいわ、脳筋は私の流儀じゃないけど、杖で殴り倒してあげる」
2回殴られて4点ダメージを受けたが(残り体力15点)、愚かなならず者船員を成敗したロザリン。しかし、翌朝、部下を殺されて不愉快そうな船長に、不毛の土地ペレウス王国に停泊され、半ば追い出されるように下船させられる。
ロザリン「何その展開は?」
NOVA「いや、そのまま船に乗って、オークムート島を目指す選択肢もあるが、あまり勧めないぞ。船が嵐にあって沈んでしまい、君は難破してしまうからな」
ロザリン「難破がいいか、不毛の王国に下ろされる方がいいかって選択肢か。だったら、王国に向かうわ」
NOVA「では、病をわずらう年老いた国王が、ロザリン王女を歓迎してくれる。素晴らしい魔法使いという噂が聞こえていたようで、自分の病を治してくれないか、と求められる」
ロザリン「私は癒し手じゃないんだけど?」
NOVA「病の原因は悪霊だと分かっているので、夜に王の寝室に出現する悪霊を退治してくれたらいい、という話だ」
ロザリン「じゃあ、王のベッドで悪霊を待ち構えればいいわけね。だったら退治してあげる」
NOVA「その夜、技術点11、体力点4の悪霊と対決することになるんだが?」
ロザリン「では、魔法点2を消費して、爆発の術を使います。(コロコロ)呪文は発動成功。1Dダメージを与えるので、よし、3が出たから、残り体力1点。惜しかったけれど、あと一撃で倒せるわね。こっちは技術点1差で負けているけど、NOVAちゃんが低いダイス目を出せば勝てるわ」
NOVA「俺をナメるな。(コロコロ)くっ、出目5か」
ロザリン「だったら、こっちは7以上で勝てる。(コロコロ)ふぇっ、4で負けた(涙目)」
NOVA「次のラウンドだな。こちらは7だ」
ロザリン「9以上出て。お願い。(コロコロ)5。んもう、これじゃダメ」
NOVA「次は10」
ロザリン「何、そのイジメ。6じゃ勝てない」
NOVA「11」
ロザリン「こっちが11でも勝てない。残り体力7点(涙目)」
NOVA「7だ」
ロザリン「よし、11で勝った。ふう、死ぬかと思ったわ。ハアハア」
NOVA「悪霊を倒すと、その場に聖杯が出現した。この聖杯を王に渡すと、悪霊の呪いによる病気が治って、ミッションクリアだな」
ロザリン「私の怪我は治る?」
NOVA「治らない。そっちは自分で何とかするんだな」
ロザリン「うう、食料を2つ消費して、4点回復するわ」
NOVA「それと、王様はお礼に、〈地獄〉という文字が彫られた指輪をくれるぞ。これが、そなたのお守りになるはず、と言って」
ロザリン「本当に? 地獄印の指輪なんて、何だか物騒っぽいんですけど?」
とにかく、体力点と魔法点の消費が激しいロザリンであった。クローディアに比べて、過酷度が大きい気がする。
●ロザリン(魔法使い、プレイヤー:粉杉晶華)
技術点10
体力点11/19
運点10/12
魔法点7/19
金貨8枚
食料3
持ち物:絹糸、「1」の指輪、猫目石、「8」の指輪、ただの指輪、地獄の指輪
特殊能力:戦闘時に魔法を2回使える
NOVA「次のパラグラフは180番だ。不毛の荒野を当てなくさすらうロザリン。やがて井戸の隣に古びた木が立っている地点に差し掛かった。井戸の周りには、無数の人間や亜人間の遺体が散乱している」
ロザリン「そんな物騒なところには近づきたくない」
NOVA「危険を避けようと警戒するロザリン。しかし、木の枝にぶら下がっている大きなブロンズの鐘を見た瞬間、強い魔力を感じて『私を鳴らして』と訴える念波が脳裏に届く。思わず誘い込まれて、フラフラと近づきたくなるぞ」
ロザリン「イヤだ。抵抗する」
NOVA「強い意志のおかげで、鐘の念波に対抗して、その場を去ることができた」
ロザリン「ホッ。……念のために聞くけど、もしも鐘を鳴らしていたら、どうなっていたの?」
NOVA「井戸の中から、技術点11、体力点8の黒騎士が召喚されて、戦わなければいけない」
ロザリン「今の消耗した状態で、そんな手強い敵と戦うなんてとんでもない」
NOVA「問題は、この黒騎士を倒すと、〈樫の葉の護符〉が入手できるんだ。もしかすると、これが攻略必須アイテムの可能性がある」
ロザリン「何の役にも立たないクズアイテムの可能性だってあるでしょ? とにかく、未来の可能性に賭けて、今の危険に挑むほど私はバカじゃない。避けられる危険は避けるだけの知恵は持っているんだから」
NOVA「なら、ロザリンは無事にその場を通り過ぎた。パラグラフ344番に到達して、行動ナンバーを35にする」
ロザリン「ホッ。お姉ちゃんと再会できるのね」
NOVA「ああ。荒野を歩いていると、突然、空からクローディアが降り立ってくる」
ロザリン「??? 何で?」
再会、姉よ
クローディア「わたしは確か、森を出て来たところよね」
NOVA「ああ。森を出ると、高さ6メートルほどの尖塔が立っていた。その壁に手が触れると、瞬間移動の魔力が働いて、突然、君は不毛の砂漠地帯に立っていて、ロザリンと再会したわけだ」
クローディア「……という事情なの。わたしにもどういう仕組みでそうなったのか、さっぱり分からないんだけど、運命が姉妹を引き合わせてくれたと解釈するわ」
ロザリン「そう、運命に導かれたなら仕方ないわね。とにかく、今の私は心身ともにボロボロなので、ここでお姉ちゃんに再会できて、ポロポロ涙をこぼす。ふえ〜ん、こっちは大変だったの。船に乗ったら、海賊に襲われたり、船員に襲われたり、悪霊に襲われたり、魔法点も体力点もズタボロなんだから〜(涙目)」
クローディア「いつもは、冷静で強気なロザリンちゃんがここまで感情を露わにするなんて、よほど怖いめにあったようね。よしよし、と抱きしめて、もう大丈夫だから、と慰めてあげる」
ロザリン「どこかで体力と魔法点を回復できないかしら」
クローディア「魔法のことは分からないけど、体力点なら……道中で手に入れたキノコを2つ、ロザリンちゃんにあげるわ。いいでしょう?」
NOVA「ああ。プレイヤーが望むなら、回復アイテムを融通しても構わない」
クローディア「じゃあ、わたしのキノコ(食料2つ)をロザリンちゃんに提供します。さあ、これを食べて元気を出して」
ロザリン「ううっ、ありがとう、お姉ちゃん。これで体力点が15に回復した。恩に着るわ」
クローディア「水臭いことを言わないの。姉妹は持ちつ持たれつでしょう? さあ、元気を取り戻してパラグラフ173番へ一緒に向かいましょう」
こうして、気力体力ボロボロになっていたロザリンは、元気いっぱいの姉クローディアに再会できたことで、窮地を何とか凌いだ(と思う)。
果たして、王女姉妹の王位争奪対決劇はいかなる結末を迎えるのか。
次回、旅の目的地のオークムート島にいよいよ上陸するってことで、物語はクライマックスを迎える流れに。
(当記事 完)