オークムート島へ
NOVA「今回は前置きなしに、早速プレイ開始だ。パラグラフ173番。再会した王女姉妹は荒野の旅の果てに、断崖の海岸に到着する。そこから一本の長い吊り橋が伸びていて、その先に目指すオークムート島があるのだと確信した」
クローディア「運命神のお告げでも聞いたのかしら」
ロザリン「運命神? そんなものいるわけが……って、タイタン世界にはいるのか。ロガーンってトリックスターの神さまが」
クローディア「わたしは別に運命神の信者じゃないけど、ここまで無事に来れたのは、やはり神さまの導きじゃないか、と思うの」
ロザリン「無事ねえ。お姉ちゃんは無事かもしれないけど、私は回復ポイントが欲しいと思う」
NOVA「で、ここで選択肢だ。橋を2人仲良く渡るか、それとも順番に一人ずつ渡るか決めてくれ」
ロザリン「未来予知によると、この橋は2人分の体重を支えることはできそうにないみたい。無理に2人で渡ると、ともに仲良くバッドエンドになる未来が見えた」
クローディア「だったら、先にわたしが渡って、危険がないか確かめるわ。ロザリンちゃんは、わたしが合図したら、後から追い付いてきて」
ロザリン「こういう時は、脳筋だけど頼りになるお姉ちゃんがありがたいわね。じゃあ、ここで待機するので、どうか無事にね」
クローディア「だったら、クローディア・ガンドバッド、先に橋を渡ります」
ロザリン「私は待機して、行動ナンバーを36にしておくわ」
吊り橋の試練
NOVA「橋の全長は2キロを越えるほどで、渡った先には塔がそびえ立っています。そして、橋と塔の間には、3本頭のヒドラが眠っていて、その首に巻きつけた鎖に鍵があるのが見える」
クローディア「眠っている今がチャンス。ヒドラを攻撃します」
ロザリン「私にはとてもできない大胆さね」
クローディア「だって、こんな番人がいたら、ロザリンちゃんが安心して、ここを通れないでしょ」
NOVA「クローディアは眠っているヒドラの首を一本切り落とした。これで技11、体4の最強の首が落ちて、残りはそれぞれ技10と技9だ。体力はどちらも4」
クローディア「だったら、どちらもザコね。死になさい」
奮戦するクローディアだったが、8点ダメージを受けて、残り体力は13点。それでもヒドラを退治したクローディアは、食料2つを消費して、体力を17に回復した後、ロザリンを呼ぶのだった。
●クローディア(戦士、プレイヤー:粉杉翔花)
技術点11
体力点17/21
運点12/13
金貨7枚
食料3
持ち物:赤い宝石、絹糸、透明薬、ランタン、雪靴、エメラルド、羊皮紙1(49)、機械仕掛けの鳥、盾(技+1)
攻略ヒント:赤い鎧と黒い穴、穴を調べると窒息死?
クローディア「今の行動ナンバーが36番だったら……ロザリンちゃん、パラグラフ190番へ進んで」
ロザリン「ええと、190番に進むと、ヒドラの死体があるわね。じゃあ、お姉ちゃんを尊敬と畏怖の目で見てから、いっしょに473番に向かいましょう」
クローディア「一応、戦う以外の選択肢も確認したいところだけど?」
NOVA「そうだな。選択肢は鍵をこっそりすり取るか、ヒドラを起こさずに通り抜けるかの2択なんだが、どちらも運だめしを要求される。前者で運だめしに成功するのが一番簡単だが、後に来る者が同じ試練にさらされる。後者は結局、ヒドラに気付かれて、交渉で解決しようとするも、通行料として武器以外のアイテムを全てよこせと言われて、まあ、交渉決裂だろうな」
クローディア「何とかヒドラを倒す方が手っ取り早いってことね」
NOVA「ロザリンが魔法を上手く使えば、ヒドラを簡単に撃退できる方法もあるが、魔法点を消費するしな」
クローディア「とにかく、ロザリンちゃんの負担を減らすためにも、わたしが頑張ってヒドラを倒すのが確実だったってことで」
ロザリン「その献身ぶりに感謝するわ、お姉ちゃん」
塔を越えた先は別行動(クローディア編)
NOVA「さて、パラグラフ473番で合流かと思われたが、ヒドラから入手した鍵で塔の内部に先行したクローディアが、不用意に開けた扉に引きずり込まれたようで、別行動になる」
クローディア「ええ? せっかく合流できたと思ったのに?」
NOVA「クローディアは気づくと、一人ジャングルに迷い込んでいて、しかも道を見失ってしまった」
クローディア「ここはどこ? わたしは誰? わたしはそう、クローディア・ガンドバッド。花粉症ガールよ」
NOVA「いや、それはプレイヤーだ。クローディアは花粉症ガールじゃないはず。とにかく運だめししろ」
クローディア「問題なく成功して、残り運点は11点」
NOVA「だったら、自分の居場所を確かめようと、ジャングルの木の一本に問題なく登ることができた。運が悪いと、ハチに刺されて2点ダメージを受けるところだったが」
クローディア「では、木に登った」
NOVA「そうすると、木の途中に穴が空いていて、そこから螺旋階段が上に続いている。このまま木の外側を登り続けるか、それとも中に入って階段を登ることにするか?」
クローディア「階段があるなら、そっちを使う方が楽そうね」
NOVA「まあ、外を登るとナマケモノに襲われるだけだからな。階段の方が正解だろう。しかし、階段を登っていると、後ろからゴリラ(技9、体10)が追いかけて来るので、戦わないといけない」
クローディア「もう、クマとか、ミノタウロスに続いて、わたしをゴリラとまで戦わせようと言うの? どうしても、脳筋キャラに仕立てたいようね、このゲームブックは」
NOVA「戦士の書だからな」
ダメージを2点受けたが、ゴリラを抹殺した脳筋美少女クローディア。
そして、木の中の住居に暮らしていたのは、カメレオン男。果敢に立ち向かおうとしたクローディアに、カメレオン男は友好的に話しかけて来た。
カメレオン男『その剣を収めたまえ、クローディア・ガンドバッド。その大胆なまでの勇猛果敢さ、気に入ったよ。君こそ王にふさわしい。さあ、これを授けよう』

クローディア「これは……パラグラフ227番の羊皮紙!」
NOVA「これと、前に入手した羊皮紙を組み合わせると、数字が分かるかな?」

クローディア「100の位は、まちがいなく4ね。真ん中が0か6か8ってところ? 最後は5って感じ?」
NOVA「つまり、405、465、485の3択だな」
クローディア「そこまで絞り込めたなら、ほぼ正解できたも同然ね。確実な答えが欲しければ、パラグラフ297番の羊皮紙が必要っぽいけど」
NOVA「いずれにせよ、その数字が必要となるところまでは話を進めないといけないがな」
クローディア「では、カメレオン男さんに協力を感謝しながら、先へ進むわ」
NOVA「うむ。ジャングルの奥に火山が見えて、『目的の宝石はそこで見つかるだろう』とカメレオン男は火山までの道順を教えてくれた。『そなたなら立派な女王になるだろう』と激励の言葉もいただいてな」
ここでクローディアの状態ナンバーは18になる。
ロザリンの行動ナンバーが38になれば合流できるだろう。
塔を越えた先(ロザリン編)
ロザリン「お姉ちゃんが上手くやったみたいなので、もうクローディア女王と、ロザリン宰相でもいいと思うのよ」
NOVA「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」
ロザリン「まあ、最後まで頑張るけどね。とりあえず、お姉ちゃんが最後の羊皮紙を入手したみたいだから、私もここで最後の数字入り指輪が手に入るのかしら?」
●ロザリン(魔法使い、プレイヤー:粉杉晶華)
技術点10
体力点15/19
運点10/12
魔法点7/19
金貨8枚
食料3
持ち物:絹糸、「1」の指輪、猫目石、「8」の指輪、ただの指輪、地獄の指輪
特殊能力:戦闘時に魔法を2回使える
NOVA「ともあれ、ロザリンのパラグラフは、クローディアと同じ473番からだが、20以上ある扉からジャングルとは違う道を選択し、コボルドの大集団の部屋に到着してしまう。たちどころに捕らえられたロザリンだけど、選択肢は3つ。戦って切り抜けるか、アイテムを差し出して命乞いをするか、魔法を使うかだ」
ロザリン「どうも、わたしのイベントって不幸だらけのような気がするのよ」
NOVA「このゲームブックは、アンドリュー・チャップマンとマーティン・アレンの共作なんだけど、どちらかと言えば、チャップマンが『戦士の書』をメインに書いて、アレンが『魔法使いの書』をメインに書いたような気がする。アレンのゲームブックは『天空要塞アーロック』で悪名高いんだが、無駄な迷路風パラグラフと、唐突で理不尽な展開と、プレイヤーへの露骨な意地悪で、そういう要素はロザリン(ロタール)の方に集中しているような感じだ」
ロザリン「とにかく、この状況で戦うと、多勢に無勢で死んでしまうことはバカでも分かる。だから、使えるアイテムを見繕うけど?」
NOVA「選択肢は、ひすいの小さな像か、蛇の首環か、樹液のビンかだ」
ロザリン「どれも持ってないわね。ひすいの小さな像は、修道士さんが売ってくれるアイテムの中に入ってたけど、私が買ったのはただの指輪だし」
NOVA「どっちにしても、ここでは役に立たないんだよな。使えるアイテムは一つ、蛇の首環だけだ」
ロザリン「結局、頼れるのは魔法の呪文だけね」
NOVA「魅惑の術(魔法点2)か、転倒の術(魔法点3)か、透明の術(魔法点1)の3択だな」
ロザリン「よし、透明になる。(コロコロ)出目2なので魔法は発動成功」
NOVA「だったら、運だめしをしてもらおうか」
ロザリン「(コロコロ)11で失敗(涙目)」
NOVA「……だったらバッドエンド確定だな。透明になって逃げようとしたけど、運悪く、大勢いるコボルドの一人にドンとぶつかって、見つかってしまう」
ロザリン「どうしよう?」
NOVA「特別サービスで、もう一度、転倒の術を使えば、部屋を上下逆さまにして逃げられることにしよう」
ロザリン「とりあえず、出目1で発動成功したわ。残り魔法点がたったの3点になったけど、背に腹は変えられない」
NOVA「ならば、部屋の天井が崩れ、床が隆起し、壁がうねうねと動めき、コボルドたちが大混乱する中で、君はかろうじて部屋を脱出した。運よく通路にパワーストーンが1つ落ちていて、技術、体力、運、魔法のどれかを1点回復することができる」
ロザリン「だったら、魔法点を4にしておくわ。どうも、運命神は私よりもお姉ちゃんを選んだみたいだけど、多少ともお情けをいただいているようなので、這いつくばっても生き延びてみせる」
NOVA「では、この後の通路は左右に分かれている。どっちに進む?」
ロザリン「未来予知するわ」
NOVA「左へ進むと行動ナンバーが37になって、クローディアとは合流できない。右へ進むと、行動ナンバーが38になって、クローディアと合流できる」
ロザリン「だったら、右を選んで、お姉ちゃんと合流する。今の私一人じゃ、この先の試練に生き残れるとは思えない。だったら、私はお姉ちゃんのサポートに回る方が、ガンドバッドの将来のためになると思うの」
こうして、ロザリンは姉クローディアと合流する道を選んだ。
交錯する姉妹の運命
NOVA「それでは、クローディアはパラグラフ313番にいる。一方のロザリンはパラグラフ313番に行く前に、〈猫目石〉を持っているかどうかの選択肢が出る」
ロザリン「持っている。確か、運命の魔女三姉妹からもらったのよね。実プレイで1ヶ月ほど前の話だけど」
NOVA「ならば、橋が崩れ落ちる幻視を見た。さて、パラグラフ313番だ。君たちは、溶岩流を挟んで、石橋のそれぞれの端にいる」
クローディア「わ〜い、ロザリンちゃんだ。喜んで橋を渡ろうとする♪」
ロザリン「お姉ちゃん、こっちに来ちゃダメ! この橋は崩れるの! 2人で別々の道を行きましょう(涙目)」
クローディア「橋が崩れる? 分かったわ。後でまた会いましょう。それまで決して死なないで」
ロザリン「うん。お姉ちゃんと違って、私はボロボロだから、いつ死ぬかも知れないけど、できれば生き残って、女王になったお姉ちゃんを祝福したいんだから、何としても生き延びてみせる」
NOVA「では、2人の姉妹は、意を決して、それぞれの道を進むのだった」
試練は続く(クローディア)
NOVA「では、クローディアもロザリンも、パラグラフは99番だが、出会うイベントは違う。クローディアは、溶岩流が眼下に見える岩棚を伝い、やがて広いホールに出た。そこでは一つ目巨人サイクロプスが立ちはだかっている。敵の技術点は10、体力点も10だが、透明薬を使えば、相手の技術点を8にできる」
クローディア「持ってて良かった、透明薬♪ これで、技術点3差で戦える」
ダメージを2点受けて、残り体力15点になったクローディアだったが、強敵サイクロプスを見事に撃退。
そして、落ちてたパワーストーンを拾うと、運と体力が1点ずつ回復する(残り体力16点。残り運点12点)。
ここで状態ナンバーが19になって、ロザリンの行動を待つことになる。
試練は続く(ロザリン)
NOVA「では、パラグラフ99番のロザリンだ。君を待つ試練は、技術8、体力8の溶岩虫だ」
ロザリン「技術点2差で勝ってるわね。魔法を節約して、戦う」
何とか奮戦して、無傷で虫を撃退できたロザリン。虫はパワーストーンに変貌して、ロザリンは魔法点をさらに1点回復する(残り体力15点。残り運点9点。残り魔法点5点)。
さらに道を進むと、途中に小穴があったが、蛇に噛まれてダメージを2点受けるだけだと未来予知して(苦笑)、避けて通る。
やがて、地下のホールにたどり着くと、奥の祭壇から黒い巨大な影が出現した。全身を地獄の劫火に包まれたような魔物を前にロザリンは……
ロザリン「凍りなさい!」
凍結の術を発動して、たちどころに葬り去った。残り魔法点2点。
NOVA「魔力の限界に近いパワーを発動して、ロザリンは悪魔を撃退した」
ロザリン「ハアハア。魔法点が激減していなければ、こんな奴、このロザリン・ガンドバッドの敵ではない」
NOVA「しかし、ロザリンの魔力はもう限界に近いはず。さあ、先の扉は左右2つあるが?」
ロザリン「左へ進むと、試練がまだ続くみたいだから、右へ進むわ」
NOVA「では、行動ナンバーが39になった。クローディアと無事に合流できた」
最後の試練へ
NOVA「では、君たちは無事に生き残って、パラグラフ421番に到達した。そこで、それぞれが入手したパワーストーンの数が問題になるんだが」
クローディア「パワーストーン? わたしは1つだけ」
ロザリン「私は2つよ」
NOVA「だったら、ロザリンが待機だ。クローディアが先に最終試練に挑むことになる」
クローディア「え? パワーストーンは少ない方がいいの?」
NOVA「そうらしい。では、クローディアの前に巨大な悪魔が出現し、問いかける。『クローディア、純粋な悪の化身である我の体重は何ポンドだと思う? 手がかりは羊皮紙にある』」
クローディア「羊皮紙に示された数字は……465ポンドよ!」
NOVA「その通り! まあ、この辺のパズルは、あらかじめ正解をチェックしていたから当たって当然なんだが」
クローディア「NOVAちゃん、それは言わない約束よ。読者の皆さんが、わたしの知力を見直してくれるかもしれないんだから」
NOVA「では、最後の質問だ。悪魔が、君に3つの宝石を指し示す。赤色の光に包まれた赤い宝石、黄色の光に包まれた緑の宝石、緑色の光に包まれた黄色い宝石だ。どれを選ぶ?」
クローディア「ガンドバッドの聖なる宝石って何色だっけ?」
ロザリン「青色よ、お姉ちゃん」
クローディア「ロザリンちゃんの心の声が聞こえてきたので、緑の宝石を選ぶわ。青い宝石が黄色い光と混ざって、緑に見えているってことみたいね」
NOVA「おめでとう。ゴールのパラグラフ500番に君はたどり着いた」
クローディア「念のため、他の色を選ぶと?」
NOVA「地獄の劫火に飲み込まれてバッドエンドだ」
クローディア「うん、わたしは試練を切り抜けて、ガンドバッドの女王の資格を得た。でも、ロザリンちゃんはどうなるの?」
NOVA「クローディアが聖なる宝石を入手すると、ロザリンはパラグラフ368番へ進み、敗北感に打ちひしがれるような文章で幕を閉じるわけだが……」
ロザリン「そんなことはない! 私はクローディア女王に臣下の礼をとって、満面の笑みを浮かべるの。そして、姉王のガンドバッド統治に懸命の協力を誓うわ。そう、帝国の圧制に立ち向かうには、お姉ちゃんみたいな強い戦士の剣と、大胆不敵な勇猛心が必要なの」
クローディア「わたしにもロザリンちゃんのフォローが必要よ。我が片腕として、しっかり助けてね」
ロザリン「うん。ガンドバッド王国の栄光は、私たち姉妹に掛かっている」
こうして、ガンドバッド王国は、クローディア女王、ロザリン宰相の2人の美姫統治者によって、新たな時代を迎えた。
その後、王国が帝国とどのように渡り合ったのかは、歴史書に残されていない。
いつかまた、タイタンのクール大陸の歴史に、ガンドバッド王国にまつわる記述が加わる未来を願いつつ。
なお、現在、公式に明らかになっている多くの歴史書では、双子姫の逸話は双子の王子の対決劇として語られ、戦士の兄はクローヴィス、魔法使いの弟はロタールとされている。
クローディアとロザリンの姉妹王女の伝承は、史実ではなく、捏造された創作と見なす歴史学者も多いことは補足しておこう。
(『王女の対決』正伝、これにて完結)
IFルート「ロザリンの最終試練」
晶華「……ということで、お姉ちゃんの勝ちで終わりました。死亡回数も、お姉ちゃんが1回なのに対して、私は2回も死んでしまったし」
翔花「でも、ロザリンちゃんがもしも先に最終試練に臨んでいたら、どうなっていたのかしら?」
晶華「たぶん、失敗していたんじゃないかしら? 数字の指輪も2つしか見つけていなかったし。まさか、18か81が答えってことはないでしょう?」
NOVA「いや、実は18が答えだったんだ。今、確認した」
晶華「ええ? だったら、私が先に最終試練に臨めていたら、私が勝ってたってこと?」
NOVA「試してみるか。パラグラフ421番の続きを、ロザリンがメインで。悪魔が出すクイズは『三つの地獄に穴はいくつある?』ってものだ」
晶華「ええと、1の指輪、8の指輪、地獄の指輪で3つってこと? 18に進んで、それから緑の宝石を選んでいたら、私の勝ちってこと?」
NOVA「そうなんだ。だから、羊皮紙を取り損ねて、最後の数当てがチート技っぽいクローディアに比べて、ロザリンはルート選択が全て正解だったということになる。足りなかったのは、ここぞという時のダイス運で、魔法の発動に失敗したり、運だめしに失敗したりで、やたらとピンチに陥っていたぐらいで、判断そのものは当たりだったと思う」
翔花「判断力は優れているのに、致命的に運が悪いってのは、宰相や軍師役としてはどうかと思うけど」
晶華「……まあ、いいわ。最後まで何とか生き残って、楽しめたんだし」
NOVA「ということで、クローディアとロザリンの物語としては、これで終わり。ただ、ゲームブック『王子の対決』の解析は終わっていない。まだ通っていないルートも結構あるし、『王子の対決』の完全攻略記事として掘り下げて行きたいな、と」
晶華「マニアックな研究記事として、完結させたいってことね」
翔花「IFルート探究記事ってことか。これから、わたしたちが通らなかった道やイベントをチェックして回る、と」
NOVA「最後に、グロックさんに作ってもらった双子王女のイメージイラストを載せて、今回の物語はハッピーエンドで終了、と」


(当記事 完)