ここから後半
NOVA「今回の解析は、同行ルート4と一人旅ルート4だが、前者は攻略記事4でほぼ全部書いているんだな」
晶華「最適解も、まちがった選択肢の結果もほぼ全部書いているわけね」
NOVA「翔花のクローディアが一回死んだから、指セーブとか未来予知とかを解禁したり、この辺からフローチャートを書き始めたりしていたからな」
翔花「大体、途中のミニダンジョンで、バッドエンドが6回もあるなんて、酷すぎるでしょう」
晶華「それを言うなら、ドルイドイベントでのバッドエンド地獄も鬼ムズよ。私は通らなかったけど、中山哲学さんが対戦プレイでかなり苦労させられたみたい」
NOVA「ここでの攻略記事を終えてから読んだわけだが、似たような感想(食料による回復量が少ないとか、徴税官への怒りとか)が見事に共感して、クスッとなった。ともあれ、同行ルート4では徴税官(2度め)→修道士からアイテム購入→人肉料理の宿屋→アマゾンまで進む一方で、修道士との待ち合わせを断って、宿屋に泊まらなければ、兄弟が別れて各々の一人旅ルート4に入る。当記事では、その未知のルートを覗き込もう」
晶華「どちらから?」
NOVA「今回はクローヴィスから」
クローヴィス1人旅ルート4
翔花「1人旅ルート3からの引き継ぎでも、修道士さんは登場して、オークムート島のことを教えてくれるのね」
NOVA「そこからのパラグラフは4番になって、古びて腐った橋を渡るか(52)、道を離れて平原を横切るか(176)の選択肢になる」
翔花「普通に考えたら、腐った橋なんて渡りたいとは思わないの。平原を横切ります」
NOVA「すると、平原で凶暴な雄牛に突進されて、体力点2のダメージを受けた。しかも一頭ならず、牛の群れがさらに襲いかかって来そうなので、これは無理だと君は平原から引き返し、橋が安全に渡れるよう賭けることにした」
翔花「実プレイだと、作者に文句の一つや二つは言いたくなりそうな選択肢ね」
NOVA「それこそがマーティン・アレンってものだ。絶妙にプレイヤーのヘイトを掻き立ててくる」
翔花「とにかく、腐った橋を渡った。運だめしは必要かしら?」
NOVA「いや、何とか無事に渡った先には、小さな教会がある。嵐が近づいて来そうな空模様なので、教会に入ってみたが、入った途端、入り口の扉が背後でバタンと閉まって、君は閉じ込められたことを知る。教会らしからぬ邪悪な魔術の気配を感じて、ゾクゾクしながら辺りを見渡すと、黒いカーテンで仕切られた戸口が2つあって、奥に石棺が見えたりする。手前のカーテンを開けるか、奥のカーテンを開けるか、それとも石棺を確かめるかの3択だ」
翔花「石棺は後回しで、カーテンから順に確認しましょう。手前のを開けると?」
NOVA「カーテンを開けると、そこではローブを着た男が〈黄金の十字架〉を掲げて、3体の亡霊を退散させようとしていたが、祈りは神に届かなかったようだ。君は男を助けるために、超自然的な亡者への恐怖をおし殺して、立ち向かって行った」
翔花「相手は剣で斬れるの?」
NOVA「試しに斬りつけてみたら、手応えはあるようだ」
翔花「だったら堂々と攻撃するわ」
NOVA「能力値は技術点8〜9、体力点は全て4だ」
翔花「技術点9以下は、鍛えられた戦士にとってザコ同然。死になさい」
NOVA「いや、亡霊だから死んでいるんだが?」
翔花「だったら、地獄に還れ」
NOVA「3体の亡霊が勇者の剣で斬り払われると、ローブの男は力を使い果たしたようで倒れ伏した」
翔花「ちょっと、しっかりして。あなた何者?」
NOVA「死にかけた男は、最後の力を振りしぼって、質問に答えてくれる」
翔花「いや、死にかけているのだったら、質問は後回しでもいいんだけど。聖印を持ってる神官さんだったら、癒しの術で回復できるんじゃない?」
NOVA「すると男は、微かな苦笑いを浮かべて、こう言った。『わたしの名はモーティマー。正式の神官ではなく、助手に過ぎません。3日前、邪悪な魔女の集団が巡礼と偽って、この教会に近づき、神官さまや多くの信徒を殺害し、石棺の下の地下室で冥府の魔物の生け贄に捧げました。かろうじて生き残った我々は、どうにか脱出して、名高い魔女ハンターのドラジェシマの助けを求めようとしたのですが、魔女に見つかってしまい、仲間を逃がすために私一人が後に残ったのです。もしや、あなたがドラジェシマ様ですか?』」
翔花「人違いだ、と答えるしかないわね。ただ、邪悪は許せない勇者志望の戦士だ、と答えるのが良さそう」
NOVA「すると、モーティマーは〈黄金の十字架〉をあなたに託して、『勇者さま、神のご加護を』と言い残して息絶えます」
翔花「では、ありがたく十字架を受けとって、聖戦士に昇格したような気分で、石棺……の前に、2枚めのカーテンを開くわ」
NOVA「そこは凄惨な戦いの跡になっていて、この教会の長らしい身分の高そうな神官の遺体が転がっています。さらに部屋の奥に進むこともできるけど?」
翔花「解析のためには、奥に進むしかなさそうね」
NOVA「奥に進むと、地下に降りる階段が見つかるんだけど、その周辺を緑とオレンジの霊体がフワフワ飛び回っている。階段を降りるには、どちらかの霊体に触れないといけないようだ。緑とオレンジのどちらを選ぶ?」
翔花「緑を選ぶと?」
NOVA「すると、穏やかな声が聞こえてくる。『もしも悪魔の島を見つけられたら、緑色の男を探しなさい。彼はあなたの味方だ。その男は巻き物を持っているから、それを手がかりにガンドバッドの宝石が見つかるだろう』と」
翔花「悪魔の島ってのはオークムート島のことで、緑色なのはカメレオン男さんね。こんな手がかりがあったんだ。じゃあ、オレンジの霊体さんは?」
NOVA「緑かオレンジのどちらかしか選べないんだが、そっちは外れだな。4本腕の火炎魔人(ファイア・デーモン)が出現して、それぞれの腕が一体ずつのモンスターとして襲いかかってくる。技術点は10、10、9、8で、体力点は一律4。打たれ弱くはあるけど、技術点10というのは強敵の部類だろう」
翔花「そいつを倒しても、戦利品をくれたりはしないよね」
NOVA「ここで仮にアイテムをくれるなら、当たりか外れか迷うだろうな。何もくれないからこそ、ただの外れ選択肢だと分かる。とにかく、一方の霊体イベントを終えると、もう一方は消えるので、緑の霊体から情報もらって、地下に下りるのが正解だろう」
翔花「あれ? 石棺から降りるって言ってなかった?」
NOVA「石棺からも降りられる。ただし、いきなり石棺を選ぶと、超自然の風が渦巻いて運だめしを要求される。失敗すると体力点1点のダメージを受けるが、それよりも〈黄金の十字架〉を入手できない方が問題だ。この教会イベントをクリアするには、十字架がないと3分の2の確率でバッドエンドになるからな」
翔花「つまり、最適解は1つめの黒いカーテンを開ける→亡霊を倒して〈黄金の十字架〉を入手→2つめのカーテンを開けて、緑の霊体に接触→地下に降りるってことね」
NOVA「モーティマーさんは石棺以外の地下入り口を知らなかったのか、知っていても霊体の片方が危険だと考えたから、より安全に降りられる石棺ルートを勧めたんだろうな。ともあれ、地下に降りるとパラグラフ412番に収束して、邪悪な魔女と出くわす。ここで〈黄金の十字架〉を入手済みだと、あっさり魔女の長(技7、体8)と戦うことができる。魔女は全部で13人いたんだが、十字架パワーで一斉に消失して、弱体化した長だけが残ったんだ」
翔花「十字架パワーってすごい」
NOVA「なお、魔女の長はクローヴィスのことを知っていて、『仲間におなり。弟のロタールもすでに我らの仲間になったんだから』と誘惑してくるんだが、クローヴィスはそれが嘘だと看破して、魔女を叩き斬るわけだ」
晶華「私が邪悪な魔女になるはずがないじゃない? 太陽サンサンなんだから、そういう役回りはウルトロピカルのアナちゃんに任せた」
NOVA「他所のブログのネタはさておき、〈黄金の十字架〉を入手済みだとあっさり魔女を倒して、このイベントは終了だ。しかし、物語としては、面白味に欠けるな」
翔花「十字架がない方がいいって言うの?」
NOVA「まあ、攻略を簡単にするには、あった方がいいんだが、ない方が少し劇的になるんだ。クローヴィスは大勢の魔女に捕まって、祭壇に縛りつけられる。体力点3のダメージを受けて、先ほどの誘惑と同じことを言われる。こちらでのクローヴィスは、それが嘘だと見抜けずに迷うわけだ。そこで、以前に〈ウサギの足のお守り〉を悪党だらけの村で入手済みかどうかが問われる」
翔花「完全解析3の記事を参照ね」
NOVA「〈黄金の十字架〉を入手しておらず、〈ウサギの足のお守り〉を入手済みの場合だけ、魔女ハンターのドラジェシマが出現する。彼はたちどころに魔女の群れを撃退し、魔女が召喚した悪魔を追い払い、クローヴィスを助けてくれる。助けられたクローヴィスが自分たちの事情をドラジェシマに打ち明けると、彼は『どうやら、君の弟は魔女の仲間に堕したようだな。だったら、私の獲物だ。ならば狩らねば』と言って、こちらの言い分も聞かずに去って行く」
晶華「ちょっと。ロタールの前に魔女ハンターの人が出現するってこと?」
NOVA「そうだ。今まではロタールの方からクローヴィスを陥れようというイベントが2つもあったんだが、クローヴィス側からの反撃イベントがこれだ。ただし、クローヴィスが意図してのことではなくて、魔女の計略と善意のハンターの誤解と思い込みによって、ロタールがピンチという、まるで一時期の平成ライダーでよくあったような話が展開される」
晶華「魔女ハンターって強いの?」
NOVA「強い。能力は技術点11、体力点6で、魔法が一切通用しない。つまり、素の白兵戦で殴り倒さないといけない相手だ。技術点11というのが厄介なのは、分かるよな」
晶華「ええ。こっちの最高技術点は10だから、非常に不利な戦いよね。体力点がそれほど高くないのが不幸中の幸いだけど、出会ったら悲鳴を上げると思うわ」
NOVA「このイベント、クローヴィス側には全く悪意がないのがいいよな。まあ、ドラジェシマ出現の条件がやや難しいと思うので、フローチャートとか作って解析しないと、偶然に出くわす可能性が少し低いと思うけど」
翔花「もしも、〈黄金の十字架〉も〈ウサギの足のお守り〉も持っていなければ?」
NOVA「その場合、クローヴィスが生き残れるかどうかは1Dを振って決める。1〜2だと、魔女が召喚した悪魔に襲われるも、かろうじて祭壇の拘束から逃れ(どういう風に逃れたかは不明。縄を無理やり引きちぎったか、悪魔の攻撃が偶然、縄を断ち切ったか、演出はプレイヤーの自由)、技術点10、体力点10の悪魔と一騎討ちし、勝てばイベント終了だ」
翔花「残った魔女の人たちはどうなったの?」
NOVA「それもはっきり書いていない。主人の悪魔が倒されたのを見て逃げ出したのか、それとも悪魔を召喚した際に魔力を使い果たして消失したのか、どちらとも読みとれるが、とにかく、必要アイテムを入手していなければ、クローヴィスの生存確率は3分の1だ。もしも1Dの出目が3以上なら、悪魔に抵抗することもできずに魂を奪われてバッドエンドになる」
翔花「悪魔に乗っ取られたクローヴィスが、ロタールのところに出現して襲いかかったりは?」
NOVA「さすがに、そういうイベントはないな。悪魔に魂を奪われて正義のヒーローが傀儡戦士になるという悪堕ち作品は、なかなかそそるものがあると個人的に思うが、本作ではそこまでの描写はないので、個人の妄想の産物としておこう。ともあれ、細かい分岐がいろいろあって、なかなか面白いイベントだと思うが、イベントが終了するとパラグラフ430番に収束して、次はさらなるアンデッド祭りに入る」
翔花「思ったよりも長いわね。一度、ここで休憩しましょう。その頃、ロタールがどうなったかの話に切り替えていいわよ」
NOVA「俺は、休憩なしに話し続けないといけないんだが?」
晶華「それこそが、GMとかディレクターの役割ってものよ。頑張って」
NOVA「うん、頑張る」
ロタール1人旅ルート4
NOVA「一人旅ルート4は、クローヴィスの方が波乱万丈で面白い冒険活劇に仕上がっているのに対して、ロタールの方は少々つまらない」
晶華「何よそれ? 今から語る前に、つまらないと言ってどうするのよ?」
NOVA「ロタールの場合は、カラムダー市に行った後の一人旅ルート5の方が面白いからな。4はただの通過地点という感じで中身が薄いわけだ。まずは例によって修道士からヒントをもらうわけだが、この修道士さん、徴税官の後に登場する場合よりも、一人旅で登場する時の方がより詳しいヒントをくれるんだよな。クローヴィスに対しては『4枚の羊皮紙が必要』と教えてくれるし、ロタールに対しては『知識を彫った指輪が必要』と教えてくれる」
翔花「羊皮紙と指輪が大事ってのは、途中で推測できたんだけど、はっきり情報として示されるケースもあるってことね」
NOVA「ソロプレイの場合は、確実に分かる情報になっているんだな。ただし、ソロプレイだと修道士から買い物ができないので、結局、金貨を使う機会がない。金貨の獲得がゲームの攻略には何の意味もない無用なデータとなるわけだな」
晶華「逆に言えば、冒険中に金貨が全部なくなっても、それで攻略が詰むということがないわけね」
NOVA「ないと攻略が詰むのは、何よりも食料だな。序盤で食料を全部奪われてしまうと、体力点の回復手段が非常に限られてしまう。具体的には、食料10食で20点の体力点が回復できるわけだが、それがなくなるのは相当にキツいな」
晶華「その場合、アマゾン集落のユニコーンさんみたいに、時々見られる回復ポイントをチェックすることが大事ね」
NOVA「話を戻して、一人旅を続けよう。実は、ロタールの場合、ここから先はしばらく前回の沼地迷路みたいに、左右の道を迷いながら出口を探すイベントに入る。今回は山道迷路だ。ゲーム性はともかく、物語として語るには非常につまらない展開なんだな」
晶華「間違った道に入ると、体力点を細々と削られて行って、うんざりする系ね」
NOVA「フローチャートを書きながら、通った番号をチェックしつつ、最短踏破の道を見つけるのがゲーム性だが、右437→右153→左342→左495と進むと、ノーダメージで抜けられる。最悪なのは、最初に左405と進んだ場合。落下する岩が当たって、技術点1を失う展開だな」
晶華「体力点は減りやすいけど回復もしやすい。だけど、技術点の減少はより深刻なのよね」
NOVA「俺の印象としては、技術点の1点は体力点の10点に相当するぐらいの価値があると思うし、昔から技術点が減少するイベントがあったら、そこは選択肢を選び直して、極力、技術点を減らさないようにするプレイスタイルだった。ただし、ネットで他の人の攻略記事を読んでいると、いろいろなプレイスタイルがあって、たとえば技術点の減少を受け入れながら、武器の入手などで技術点の回復を喜んだり、技術点のダイナミックな変動を堪能する人もいるんだなあ、と思ったり」
晶華「NOVAちゃんは、技術点の減少をチート技を使っても、避けて通ろうとするスタイルだけど、世の中そういう人ばかりじゃないと」
NOVA「で、ゲームブック界の重鎮中の重鎮であるサー・リビングストンが、プレイヤーの様々なチート技を容認するような発言をして、懐の広さに笑ったりしていた。例え、チート技を使っても解くのが難しいゲームを作ったり、バッドエンドさえも楽しめるようにアイデアを練ったり、作り手がいかに読者を楽しませるかをアピールしているような発言で、さすがやな、と」
晶華「ソロプレイだから、楽しみ方はプレイヤー次第ってことね」
NOVA「それはさておき、495番のパラグラフに到達すると、ホブゴブリン(技8、体6)とのバトルになる」
晶華「技術点7〜12のクローヴィスにとっては、技術点10に満たない相手はザコ扱いだけど、技術点5〜10のロタールにとっては、技術点8は決してザコじゃない、と」
NOVA「その分、戦闘中の魔法が発動すれば、《のろま》で技術点を2下げたりできるんだから、魔法ありきだとザコ扱いしてもいい、というバランスだ」
晶華「ロザリンの場合は、最高値の技術点10なので、8はザコと言ってもいいんだけど、出目が悪いので、いまいち安心できないのよね。3差で勝っている相手からダメージを4点も受けるなんて、悲しすぎる」
NOVA「まあ、とにかくだ。ホブゴブリンを倒すと、今度はパラグラフ4から後ろの洞窟に入ることになって、山道迷路から洞窟迷路に置き換わる」
晶華「もう、迷路だらけでイヤになる」
NOVA「で、最適解と思しきものは4→右278→左413(体力1ダメージ)→まっすぐ396→459で*1、最終的に2体のホブゴブリンと戦うことになる。それを撃退すると、ホブゴブリンに囚われた人たちを助けることができて、洞窟の出口から山岳を抜ける道まで案内してもらえる」
晶華「行き当たりばったりで旅しているのに、人助けを頑張ったって話にまとまるのね」
NOVA「で、救出された人々から得た情報で、カラムダーの港が近くにあるから、そこに行けばいい、と教えてもらえる。一方で、海を使わずに陸路で進むのは、とても危険だから、と警告してくるんだ」
晶華「自分のプレイ体験だと、カラムダーからの海の旅も決して安全ではなかったと思うのだけど。海賊に襲われたり、船員に襲われたり、悪霊の呪いを払えと強要されたり、良い思い出がない」
NOVA「ここで、カラムダー港に向かうと、行動ナンバーが32になって、一人旅ルートが4から5に切り替わる。一方、危険を承知で陸路を選ぶと、クローヴィスと合流する同行ルート5に行き着ける可能性があるが、同時に魔女ハンターのドラジェシマに襲われるリスクもある」
晶華「ええと、同行ルート5は未通過よね」
NOVA「ああ。そして、攻略アイテムの羊皮紙と指輪にこだわるなら、クローヴィスは一人旅ルート4が必須で、ロタールは一人旅ルート5が必須ということになるから、そこは微妙に食い違いが生じるわけだ」
晶華「ロタールとしては、無理に陸路を進んで、クローヴィスとの合流を目指さない方がいい、と」
NOVA「攻略最適解だと、な。しかし、今回は完全解析だから、攻略記事で通らなかったルートやイベントを掘り下げる記事だから」
晶華「不利や外れ、リスクを承知で突き進め、と」
NOVA「その前に、クローヴィスの続きを見て行くことにしよう」
続・クローヴィス1人旅ルート4
翔花「教会で魔女とか悪魔とかを退治するイベントが終わると、パラグラフ430番に到達した、と」
NOVA「そこからの選択肢は、教会を出てから旅を続けるうちに2本の分かれ道に行き着く。広い馬車道と、狭い小道だ」
翔花「先に狭い方をチェックする」
NOVA「すると、このルートが終了して、一人旅ルート5に流れ込む形に。ドラジェシマと遭遇していれば、状態ナンバーが13に。遭遇していなければ14になって、そちらの物語に影響を与える可能性がある」
翔花「同行ルート5に行こうと思えば、馬車道の方を選ばないといけないのね」
NOVA「それもあるが、クローヴィスがこのルートに来る最大の理由は、羊皮紙297を入手することだと思う。そのためには、馬車道に進んで、より危険なイベントをクリアしないと」
翔花「では、馬車道を進んだ」
NOVA「道を進むうちに、木の塀が続く一角に行き着き、古い門に突き当たった。中に入ると、そこは墓地だった。左手にフクロウの声と、何やらかすかな金属音が聞こえてくる。音を調べるか、スルーして道沿いに墓石の間を抜けるかの2択だ」
翔花「音を調べに行くと?」
NOVA「2人の墓荒らしが穴を掘って、盗掘作業の最中だった。ここで運だめしを要求される。成功すると、墓荒らしがクローヴィスの存在に気づいて、慌てて逃げていく。後には〈聖書〉が残されていた」
翔花「失敗するとバトル?」
NOVA「いや、墓荒らしが逃げて行くのは同じだが、後に残されるアイテムがランタンだけになる」
翔花「ランタンは熊と戦って入手する一つと、ここで入手できるものがあるのね」
NOVA「続きはパラグラフ276番だが、先に音を調べなかった場合をチェックしよう。そちらだと、巨大なフクロウに襲われて、運だめしに失敗すると空中高く持ち上げられて、落下して死亡バッドエンドだ」
翔花「何て恐ろしいフクロウ」
NOVA「成功したら、落下ダメージが2点で済む」
翔花「大コウモリだったり、大フクロウだったり、空飛ぶ魔物に持ち上げられる展開が多いんですけど。鎧を着けた戦士を空からかっさらうなんて、野生の生き物が異常成長し過ぎでしょう」
NOVA「ともあれ、フクロウの脅威を避けると、パラグラフ276番になるが、こちらはアイテムが手に入らない分、損なのでハズレ認定だ。さて、276番。白壁の霊廟の前に到達したところで、3体のゾンビが背後から出現する。戦うか、霊廟の中に逃げ込むか、墓場から逃げ出すかの3択だ」
翔花「さっさと霊廟の中に逃げ込むのが正解と見た」
NOVA「そうだな。ゾンビを3体ばかり倒しても、後からどんどん湧いて出てくるのでキリがない。結局、逃げざるを得ないわけだ」
翔花「墓地から逃げ出しても、目的が達成できないだろうしね」
NOVA「2体の幽霊に追撃されるので、戦って切り抜けて、その後はドラジェシマと会っていれば、状態12に。会っていなければ状態11になる」
翔花「さっきとは数字が違うよね」
NOVA「リスト化すると、こうなるな」
- 状態11:墓地に入って、ドラジェシマとは会っていない。ロタールの選択次第で、同行ルート5か、一人旅ルート5に分岐。
- 状態12:墓地に入って、ドラジェシマと会っている。ロタールの選択次第で、同行ルート5か、一人旅ルート5に分岐。
- 状態13:墓地に入らず、ドラジェシマと会っている。ロタールの選択とは関係なく、一人旅ルート5に進む。
- 状態14:墓地に入らず、ドラジェシマとは会っていない。ロタールの選択とは関係なく、一人旅ルート5に進む。
翔花「先の話は置いておいて、今は霊廟の中を調べるわ」
NOVA「中には4つの棺桶があって、それぞれ色とりどりの布に覆われている。トルコブルー(青緑)、緋色、白色、エメラルドグリーンのうちで、どれを選ぶ?」
翔花「面倒なので、これもリスト化しましょうよ」
- トルコブルー:グール(技8、体6)と戦う。
- 緋色:吸血鬼が出現する。
- 白色:グール(技8、体6)と戦う。
- エメラルドグリーン:羊皮紙297が収められている。

翔花「これが、ここで入手できる羊皮紙ね」
NOVA「そして、他の羊皮紙は以下のようになる」



翔花「4つを全て組み合わせると、465番の数字が確定する、ということね。真ん中の数字が0か6か8のどれになるかは、ここでの羊皮紙がないと確定しなかった、と」
NOVA「まあ、ゲームブックの仕様上、3択まで絞り込めたら、パラグラフを覗き込むことで正解を見つけ出すことは可能だがな。一応、攻略法としては、各羊皮紙がどういう経緯で見つかるかを改めてまとめておく次第だ」
- 74:一人旅ルート2で、〈願いの井戸〉の中で入手。
- 49:一人旅ルート3で、氷虫を撃退して入手。
- 297:一人旅ルート4で、墓地の霊廟で入手。
- 227:オークムート島のジャングルで、カメレオン男からもらえる。
翔花「でも、羊皮紙をゲットして、すぐに霊廟を出ることはできないのね」
NOVA「ああ、結局は墓地のボスである吸血鬼を倒さないといけないんだが、ここで重要なアイテムが〈黄金の十字架〉と〈聖書〉だ。両方入手していれば、自動的に吸血鬼を倒せる。どちらか一つだけなら、技10、体8の吸血鬼とバトルになる。どっちも持っていなければ、抵抗できずに吸血されてバッドエンドだ」
翔花「吸血鬼を撃退すると、墓地のゾンビたちもみんな消えて、安心して霊廟から外に出ることができるのね」
NOVA「大事なのは、吸血鬼と戦う前に、先に羊皮紙を手に入れておくことだ。倒してしまえば、他の棺桶を調べることができないからな」
翔花「エメラルドグリーン→緋色の順番ね。他のグールはどうでもいい」
NOVA「倒したモンスターが経験値になるゲームだったら、少しでも多くを稼ぐためにグールを一通り倒すのも一興だが、経験値もなく、戦利品もない連中を倒しても意味がない」
翔花「戦えるアンデッドを全て倒さないと気が済まない、アンデッドハンターを自認しているなら別だけど、クローヴィスさんはそこまでアンデッド退治に夢中なわけがない」
NOVA「プレイヤーの性癖だろうな。ゾンビや吸血鬼に噛まれたいってのは」
翔花「でも、アンデッド感染して続けられるゲームブックってレアでしょう? 普通は、自分がゾンビや吸血鬼にされたらバッドエンドなわけで」
NOVA「『モンスターの逆襲』の第2章だと、アンデッドになりたい性癖が満たされるが、どこかでアンデッドの世界から足を洗わないと、ボスキャラの僧侶が倒せないからなあ」
翔花「アンデッドライフを楽しめるゲームブックは、稀だと」
NOVA「狼男ライフを楽しめる、もとい苛まれるゲームブックなら、最近出たわけだ」

翔花「狼人間ライフは、『モンスターの逆襲』でも楽しみました。そこから女巨人を経て、ニャンティコアになったりしたけど」
NOVA「何にせよ、羊皮紙ゲットして、吸血鬼退治をしたら、ここのルートも終了だ。あとはロタール次第、と」
続・ロタール1人旅ルート4
晶華「では、クローヴィスとの合流を目指して、海ではなくて危険な陸路を旅するロタールの続きです」
NOVA「パラグラフ223からスタートだ。カラムダー港を迂回して、わざわざ陸路を進むロタールに、空から凶暴な鳥の群れが襲いかかって来る。道具で対処するか、魔法で対処するか、武器で戦うかの3択だ」
晶華「鳥ぐらいなら、武器でも戦えると思うけど?」
NOVA「一羽だけならな。しかし、一羽を杖で追い払っているうちに、他の鳥が次々と群がってきて、数の暴力でロタールをついばみ殺すわけだ」
晶華「普通に戦うとバッドエンドなわけね。道具は何が使えるかしら?」
- 機械仕掛けの鳥:鳥を引きつけるために空に放ったが、一瞬、気を取られただけで、すぐにスルーされた。役に立たなかった。
- つなぎ合わせた魔法の杖:結局、接近戦になって、多勢に無勢、ついばみ殺される。
- 赤い宝石:光り物に弱い鳥が、遠くに投げ飛ばされた宝石を追いかけていき、ピンチを免れた。
晶華「赤い宝石が当たりかあ。でも、よく考えたら、ロザリンちゃんの実プレイでは、どのアイテムも持っていないのよね。鳥も宝石も、お姉ちゃんが持っていたんだし。ここは、やはり魔法に頼るしかない」
NOVA「魔法だと、こうなるな」
- 飛行(3):空を飛んで逃げようとしたけど、鳥のスピードには勝てずに、追いつかれて、ついばみ殺される。
- 発火(2):火の玉を鳥の群れに放ち、多くを葬る。生き残った群れは逃げ去り、ピンチを免れた。
- 眠り(1):鳥の群れが眠って墜落。ピンチを免れた。
晶華「自然の生き物の集団相手には、《眠り》が有効ってことね」
NOVA「とにかく、鳥の群れイベントを切り抜けた次は、お花見イベントに突入する」
晶華「それは花粉症ガールとして、良さそうなイベントね」
NOVA「人々を催眠眩惑状態にする強烈な匂いを発する花満開の木立群が生えていて、そこに集まっている人々は麻薬患者のように陶酔した顔つきで、至福の笑みを浮かべている。こんな状況で、君は花を覗いてみるか、人に話しかけてみるか?」
晶華「近寄らないのがベストだと思うんだけど、そういう選択肢はないのね。だったら、先に話しかけてみましょう」
NOVA「すると、男は会話……と言うより、ブツブツ独り言をつぶやいている。何とか聞きとった情報だと、花を食べると幸せになれるそうだ」
晶華「これは食べると、バッドエンドになりそうね」
NOVA「そうだな。イヤなことは忘れて、自己陶酔の世界に陥り、冒険のこともどうでもよくなった。ハッピーなバッドエンドだ」
晶華「もう、こんなところはさっさと抜け出したいんだけど」
NOVA「一応、何かの役に立つかもしれないので、花を摘んで行くこともできるが?」
晶華「ゲームを終えた人間として聞くけど、本当に役に立つの?」
NOVA「……使っても役に立たなかったというオチだな。クローヴィス編に比べてゴミアイテム率の高いのが、ロタール編だと思う」
晶華「お花見イベントが終わると、パラグラフが451番になって、ここで行動ナンバーが31になるのね」
NOVA「カラムダー市に行くと32、陸路だと31。そしてクローヴィスの状態ナンバーによって、この後のイベントが変わって来る」
- 1か14:この後が砂漠だと分かって、踏破を断念する。カラムダー市に引き返して、一人旅ルート5へ。
- 11:クローヴィスと合流して、2人で砂漠越えを目指す。同行ルート5へ。
- 12:魔女ハンターの男に襲われる。何とか撃退できると、クローヴィスと合流。2人で砂漠越えを目指して、同行ルート5へ。
- 13:魔女ハンターの男に襲われる。何とか撃退できると、砂漠の踏破を断念して、一人旅ルート5へ。

NOVA「グロックさんに描いてもらうと、こんな感じだな。ドラジェシマって」
晶華「どうせなら、メガネのイケメンにしましょうよ」

NOVA「このドラジェシマというキャラクター、ロタール編では固有名詞が出て来ない『魔女ハンター』という名義で、クローヴィス編と組み合わせないとただの謎キャラなんだな。クローヴィスのピンチを助けてくれる(かもしれない)格好いい正義漢で、気取った口調ながら邪悪な魔女や悪魔を叩き斬るのが生業の退魔剣士。しかし、ロタールに対しては、『魔術師ロタール、貴様に会うのはこれが最初で最後だ。貴様の邪悪な日々を終わらせる』と問答無用で襲いかかって来る。
「技術点11で、魔法無効という点で、最高技術点が10のロタールにとっては、非常に難儀する相手だが、魔法の杖で技術点を減らして行ければ、何とかなるかな。体力点が6なので、3回攻撃を当てれば勝てるんだけど、いずれにせよ、ロタールとしては何で邪悪呼ばわりされたか分からない、という」
晶華「全ての魔法使いを邪悪と決めてかかっている頭の固い人じゃないの? NOVAちゃんも気をつけた方がいいと思う」
NOVA「このドラジェシマ、何とか説得して味方にできたらいいんだけどな。いずれにせよ、非常に格好いいキャラだと思っているけど、ゲームブックで実際にプレイしても登場しにくい超レアキャラで、本当に知名度が低い。でも、ここで改めてプッシュしておけば、人気が出るポテンシャルは持っていると思うんだよな」
晶華「なお、元のイラストはこんな感じね。帽子とマント、2本の剣が特徴といった感じ」

ドラジェシマ「私の負けか。ロタール、トドメを刺すがいい」
ロタール「その前に、一つ質問があります。どうして、ぼくが邪悪だと? あなたが全ての魔術師を廃絶しようとする思想で動いているのなら、ぼくたちは相容れないのでしょう。でも、ぼくの魔術はガンドバッド王家で学んだ正当なものだし、悪魔崇拝の魔女とは分野が違います。何か誤解があったのでは?」
ドラジェシマ「むっ、お前は魔女とは無関係だというのか」
ロタール「妖精とは縁ある身ですが、悪魔とは関係ありません。もちろん、ガンドバッドの宝石は、元を正せば悪魔由来の品ですので、それを探索する旅の中で関わりを持つ可能性もあるでしょうが、神の名にかけて、邪悪呼ばわりされることは心外です。そして、あなたにトドメを刺すことで、将来のガンドバッド王国と、魔女ハンターの関係に禍根が生じることを、ぼくは憂います。仮に誤解であるならば、それを解消できれば、と考えます」
ドラジェシマ「……よかろう。どうやら、私としたことが、邪悪な魔女の言葉にたぶらかされたようだ。そなたの言葉には偽りがないことも分かった。一方的に問答無用で襲い掛かったことを謝罪する。そなたの兄、クローヴィスからもう少し話を聞いておくべきだったな」
ロタール「兄と出会ったのですか?」
ドラジェシマ「魔女に襲われた教会でな。捕まっていた彼を救出したのだが、魔女どもは兄上を仲間に引き込もうとしていたのだ。すでに、弟も仲間だと言ってな」
ロタール「バカバカしい。兄がそんな虚言を信じるはずがないでしょう。で、その後、兄はどうなりましたか?」
ドラジェシマ「知らん。助けた後は、私は邪悪と見なしたそなたを探し歩いていたからな。もう少し冷静に振る舞うべきだったと思うが、教会の惨状で思ったよりも怒りを掻き立てられていたのだろう。この償いはいつかせねばな。今はただ、そなたと兄上の探索の旅がつつがなく進むよう、神に祈っておく。では、さらば」
ロタール「……行っちゃった。どうにも、せっかちな人のようだ。償いを返すつもりだったら、兄と再会するまでボディガードを務めてくれたら良かったのに。まあ、兄さんも近くにいることが分かったんだ。もしかすると、すぐに再会できるかもね」
ドラジェシマとロタールの和解イベントがあれば良いのになあ、と2次創作妄想を考えてみた次第。

(当記事 完)
*1:回り道をすれば、ロープが必要な局面=パラグラフ53があって、以前に入手した〈絹糸〉や〈魔法のロープ〉が役立ったりもするけど、選択肢次第で絶対に必要というわけでもない。まあ、アイテムを持っていれば、お得感をプレイヤーに味わえるようにするのはゲームとして正しいわけで。最短ルートを知っていれば、なくても問題ないけど、途中で道に迷った際に、あればショートカットできるという仕様。