Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精郷、第4部の後始末成長(SWフェアリーガーデン4−12.5)

カイ縛りもこれで終わりかい?

 

NOVA「ふう。妖精郷の第4部も予定どおり、6月中に終わることができたぜ」

晶華「あれ? 最初の予定は違っていたんじゃない? こんなことを言っていたわよ」

009『みどりの日を目標に、ゴールデンウィーク前後で第4部を終わらせようと計画していたんだったな』

NOVA「そう、当初の計画どおりなら、その目標は達成できるはずだったんだが、諸事情で寄り道脱線を繰り返したからな。内部要因、外部要因はいろいろあるが、結果的に第4部は4月半ばスタート、6月末終了の2ヶ月半を費やしたことになる。すなわち予定の2.5倍。まさに、ソード・ワールド2.5というタイトルにふさわしい結果と言えよう」

翔花「さすがはNOVAちゃん。遅れた結果に対しても、素直に謝らず、屁理屈を重ねてきれいに終わったように見せかける話術を心得ているようね」

NOVA「そこに痺れる、憧れる人がいると教育に悪いので、予定どおりに進まず遅れたことに対しては素直に頭を下げよう(ペコリ)。そして、ここまで頑張って読んでくれて、楽しんでくれた読者には感謝を捧げたい」

晶華「楽しんでくれた人に感謝するの? 普通は、楽しませてくれて、ありがとうって感謝を求めるところじゃない?」

NOVA「俺は普通じゃないからな。それに感謝って、自分の心から湧き上がる気持ちだろう? 社交辞令のポーズとしての感謝もあるかもしれないが、俺は自分を楽しませてくれた人に感謝する気持ちと同様に、自分の作品に付き合ってくれた人にも感謝しているぜ。GMだったら、自分のマスタリングする卓に参加してくれたプレイヤーに感謝する通例があるし、パーティーのホストが自分の主催する宴に来てくれた客人に感謝するのも当たり前。もちろん、客人もホスト役に感謝して、互いを称え合う気持ちを伝えるのが社交であって、そこには双方の役割があって上下関係じゃないんだ。

「要は、自分が社会で役割を果たすには、その役割を受け入れてくれる相手が必要で、互いがきちんと自分の役割を果たしていることに対して、双方向に感謝してみせるわけだ。この場合のサンキューは、おはようとか、おつかれさんなどのあいさつと同じ意味合いで、サンキューに対して、こっちこそサンキューと返すこともあるんだよ」

ケイP『確かに、コンピューターゲームのエンディングだとThank You For Your Playing.のメッセージが付いてくるッピね』

NOVA「最後までプレイしてくれてありがとうってことだな。もちろん、プレイヤーとしては、最後まで楽しませてくれてありがとうって返すところだろうけど。作る方の労力、プレイする方の労力と同様、書く方の労力と読む方の労力は等価だと思うんだな」

晶華「でも、読むより書く方が手間暇かかるわよ」

NOVA「書くのに3時間かけた文章があって、読む方は30分足らずで読んだとしよう。だけど、読者が10人いれば、のべ300分で5時間。つまり1人が頑張って書いても、10人が読めば時間の元は十分とれるわけだ。

「大体、書き手は自分が書きたいから書いているのであって、それが読者のニーズにかなっていたり、うまく興味を惹きつけることができれば、読んでもらえる。そうでないなら、運も含めて何かが足りなかったり、やり方が間違っているんだろう。ただ、書いた分の労力に応じた結果が出るかは何とも言えないが、それでも書き手は好きだから書きたいように書く。そして、自分の好きに共感してくれる読み手が現れれば、それは有り難いラッキーだと思う。ラッキーを感じさせてくれた相手に感謝すれば、ラッキーはまた付いてくる。幸運の風を呼び込むって、そういうことだと思うんだ」

晶華「上手く行ってる社交だと、感謝の気持ちは双方向ってわけなのね」

NOVA「心の風通しを良くするのも、言葉の効用って奴だ。さて、第4部に予定外の時間がかかった 一番の要因は、単純にゲームシナリオをプレイするだけでなく、アレンジをいっぱい施して、ほぼオリジナルの展開に持ち込んだことだ。特に、エマ・ショーカの救出と覚醒、そして最後に登場したジンさん関係は、元ネタを大きく改変して、ほぼ原型を留めていないと言っていい。第3部まではフェアリーガーデンの元シナリオとほぼ同じで、ミリィとエマがアラマユの魂の継承者であるという設定から、かなりオリジナルストーリーの要素が高まっている」

009『シナリオ原作が川人くんで、演出・脚色がShiny NOVAってことだな』

NOVA「ああ。TRPGのシナリオは、物語の大筋と想定される選択肢、登場NPCやモンスター、入手できるアイテムや宝のデータ、その他、地図やイラストなどのビジュアル要素などから成っているが、それはインスタント料理の素材に近いな。カップ麺だったら、お湯を入れるだけで簡単に作れるし、袋入り麺だと自分の好みに合わせて野菜や肉、卵などの具を入れてもいい。市販シナリオだって、そのままプレイするのが普通だが、料理人たるGM、食事人たるプレイヤーの希望に合わせて、具を足したり、味付けを調整したり、時には嫌いな具を取り除いたりするのは自由だ」

翔花「今回は、ラーメンにチャーハンや唐揚げ、餃子を足して、豪勢な定食風味に話を広げたってことね。ラーメンだけなら簡単にできたんだけど、いろいろ足し加えたから時間も掛かった、と」

NOVA「4月に始めた時点では、エマを助けて、妖精郷を脱出して終わるぐらいのイメージだったんだ。透明薬を使って、こっそりエマを助けて、そのまま転移の魔法陣で脱出して終わり。翔花がエマのプレイヤーとしてパーティーに加わるのは、一度脱出してから第2シーズン開始の頃を想定していたんだけど、翔花参入を前倒しした方が面白いかな、と途中で考えて、オリジナル追加ミッションを構築したから長引いたということになる」

晶華「追悼記事とかコメント対応に神経を使ったからじゃないんだ」

NOVA「外的要因としては、そう見える面もあったし、いずれも相当に神経を費やしたのは間違いない。特に、好きな作曲家の相次ぐ訃報には、かなり哀しみを掻き立てられたし、何かを書いて昇華せずにはいられない気持ちに駆られた。で、一度、書き始めるとこみ上げる思いもあって、ああ、やはり自分はこの人の曲が好きなんだって感じ入れて、それはそれで良かったな、と。

「なお、当該記事を読んで、もしも書き手が単純に楽しそうだと感じたなら、読み手は追悼という言葉をきちんと意識した方がいい。哀悼は悲しみをストレートに表明し、追悼は故人の思い出を偲ぶ行為だ。当然、他人の追悼行為にコメントという形で参加できるのは、故人の思い出を共有する者だけで、思い出があまりない部外者が余計な口を挟むこと自体、おこがましいと自制した方がいい。そういう感覚も社交センスと言っていいだろうな。

「だから、そのタイミングで、空気の読めないコメントを入れられたのを見ると、もう違う意味の激情が込み上げてきて、ここまでTPOとか人の気持ちの察しが悪い奴っているんだなって思うと、『テメエのバカさ加減には父ちゃん情けなくて涙が出てくらあ』って、あばれはっちゃく父の気持ちになってしまったほどだ」

009『そういう様々な想いを適度にコントロールしながら、妖精郷の第4部を頑張って仕上げたわけだ。正に想いと情熱の結晶だな』

NOVA「ああ。瞬間瞬間を必死に生きて書いていることに偽りはないぜ。しかし、第4部を終えて、一番ホッとしているのは『ここまでカイ縛りの小見出しで頑張ってきたのを、これで終わらせてもいいだろう』と一区切り付けたことだな。ここまでカイを付けた小見出しの数を数えると、ざっと50回に及ぶ。まあ、『前回の妖精郷は』などの使い回しも入れての話だけど、数的にはもう十分だろうと自分なりに納得できる形で終わったから、いろいろと解放された気分で満足している」

晶華「第4部で、一番苦労したのが、全ての小見出しにカイの字を入れるという変なこだわりってのが、NOVAちゃんらしいわね」

NOVA「こういう自分を縛るこだわりを示すことが、作家性って奴なんだよ。自縄自縛の中から、限界突破することも修行の一つなんだ」

ケイP『下手するとこだわりすぎて自爆するだけなので、自重することを勧めるッピ』

  

カシュミーラの成長

 

晶華「第4部の思い出苦労話みたいになっているけど、今回の本命はキャラ成長なんだからね。まずは、能力値成長から行きます。4ゾロが出たので、生命力が13に。これでHPも1点増えて、34点になりました。

「経験点は3460点増えて4046点貯まったので、そこから3000点消費すると、フェアリーテイマーを6レベルにすることができるわ。これで範囲攻撃呪文の【ファイアブラスト】が使えるようになって、初手で2連続で使えば、殲滅力が一気に跳ね上がった形ね。同じことを【フレイムアロー】でやると、《魔法拡大/数》でMPが一気になくなっちゃうので、1回だけの短期決戦でしか使えない。ダンジョン探索みたいな長期戦では、より効率的な呪文使用が求められるので、これが最適解だと思う」

NOVA「高レベル戦闘だと、魔法使い系の範囲攻撃呪文でザコ複数を早急に殲滅させ、戦士の方はいかに単体ボスに大ダメージを与えるかが物を言う感じだな」

晶華「魔法のメリットは、確実に命中してダメージを与えられることね。抵抗されるとダメージ半減されるけど、それでも武器攻撃は回避されるとダメージ0だし、防護点でダメージが減らされるから、魔法の方が安定度が高くなると思う」

NOVA「確かにな。武器攻撃のメリットは、MPを消費しないでいいことと、攻撃力を上げる手段がたくさんあって、練技、支援魔法、鼓砲などで追加ダメージを積み重ねていくことで大ダメージを与えやすいこと。特に、キャプテンの斧と盾とバイク体当たりの3連続攻撃が全部命中すると、一気に相手のHPを削ることができるって実証された」

晶華「スパイクシールドはともかく、バイク体当たりってズルくない? 公式ルールに準拠してないでしょう?」

NOVA「いや、バイク体当たりは、元々、キャプテンではなくて、エマのライダーとしての能力なんだ。ミリィだって、自分で攻撃して、さらにノマちゃんで蹴ったりしているだろう? ライダーは自分自身の攻撃に加えて、騎獣や乗機で攻撃できる」

晶華「つまり、本来はエマさんの攻撃の一部なのを、キャプテンさんが代わりにダイスを振っている形なのね。だったら、対魔神戦で、後衛に飛び込んできたキャプテンさんがいきなり体当たりを仕掛けたのは、厳密には間違いってことになるんじゃない? エマさんの行動はゴブリンハイキングを倒して終わっていたんだし」

NOVA「言われてみれば、そうだな。まあ、体当たりは結局、当たらなかったんだからダメージ総量的には変わらないとして。あと、もう一つ。エマは魔法の【フォース】を使った後だから、魔法を使ったら通常移動はできないということで、エマを乗せたバイクが後衛に飛び込んで来ることはできない。だから、あのシーンをルール的に正しく解釈するなら、魔法を使った直後に、エマはバイクから飛び降りる形になって、キャプテンだけが後衛に飛び込んで、乗り手のいないバイクはルール上、単独行動できないので、瞬時に人型に戻って斧と盾で攻撃した形になる」

晶華「それはそれで、格好いい絵面かも」

NOVA「まあ、行動オプションが複雑になればなるほど、その場のノリでルールを逸脱した行動をとってしまい、当面は誰も気付かずに、後からルール的におかしかったのでは? と疑問が湧いて来ることはTRPGあるあるだな。もちろん、ゲームの参加者が納得できていれば問題ないし、後からの解釈で、それはできないと卓の合意にすればいい。対人ゲームの目的は楽しむことだから、楽しければルールの間違いは認められる。ただし、間違いに気付いた時点で以降は改めるか、場合によってはルールそのものを卓の合意で改変するのもありだろう」

晶華「いわゆるハウスルールってことね」

NOVA「そう。ゲームマスターは、自分の卓の需要や裁定可能な範囲において、ルールを制定することができる。ただし、それは場を公正に、楽しくするためであって、自分だけの我がままであってはならない。そして、GMや他のプレイヤーに迷惑をかけるプレイヤーに対しては、その行動が迷惑であることを伝えた上で、改善する意思が認められないようであれば、プレイの場には参加させない権限もGMには与えられる。少なくとも、TRPGゲームマスター用ルールは、ゲームという遊びを通じて社交スキルを磨くための指南書と考えることもできる。ただ、フィクションでゲームマスターを名乗るキャラは、どうしてあんなに自己中で、社交スキルの低い言動を繰り返すんだろうなあ?」

晶華「良いゲームマスターの下で、普通に滞りなく管理できていれば、ドラマとしては面白くならないからじゃない? 管理者が無能か、悪人か、その両方だからヒーローが活躍する余地があるってことで」

NOVA「そして、時にはヒーローやヒロインが自分の理想的な世界を目指して、管理者の地位と責任を引き継ぐことも多いわけか。さて、話を戻して、買い物タイムだな。今回はだいぶ稼げただろう」

晶華「エマさんからもらった形の7000ガメルと、他は4人で配分して1700ガメルってところね。端金の130ガメルはエマさんに譲ったので、私は8700ガメル受け取って、1万535ガメルになりました。これでペガサス5回分の騎獣代を確保できたわ」

NOVA「いや、ペガサス以外にも有効利用しろよ」

晶華「う〜ん、持ち慣れない大金を何に使えばいいのか、少し考えさせて。まずは能力値アップの腕輪があれば、器用と知力のボーナスが増やせるのね」

NOVA「腕輪は1000ガメルで、能力値+2の効果だな」

晶華「だけど、両腕とも妖精使いの宝石で埋まっているので、整理の必要があるわね」

NOVA「妖精使いが魔法を使うには、対応する属性ごとの宝石を準備しないといけない。ただ、妖精郷は妖精力に満ちた世界なので、宝石がなくても妖精魔法が使えるという例外処理が為されている」

晶華「だから、あまり気にしていなかったんだけど、本来なら妖精魔法のランクアップに応じて、宝石も高価なものに買い換える必要があるのね。この機会にバージョンアップしておくといいかも。ええと、今ある宝石4つを全部で100ガメルで売ってから、代わりに先を見据えて7〜8レベル用の宝石6つセットを1200ガメルで、さらに4つの宝石を一まとめにできる〈宝石ケース〉を100ガメルで購入します。本当なら、6つを一まとめにできる〈華麗なる宝石飾り〉が欲しいけど、名誉点が必要なので今は買えないのよね」

NOVA「宝石関係と腕輪で、合計3200ガメル使用、と」

晶華「次にドルイド魔法のことを考えて、武器の持ち換えが補助動作でできる〈ウェポンホルダー〉(1000G)を買います。これで短剣と杖を戦況に応じて使い分けられる。さらに、杖で戦えるように〈宿り木の棒杖〉をクォータースタッフ仕様にしたいんだけど」

NOVA「じゃあ、140G払ってくれ」

晶華「杖は短剣と違ってクリティカルはしにくいけど、命中+1、防護点+1で威力も高いのがメリットね。クリティカルよりも、魔力撃による追加ダメージを優先するなら、杖の方が安定度が高いかも」

NOVA「ダガーは基本の威力が低いので、クリティカルしてもダメージがあまり伸びなかったりするからな。威力3だとダメージの幅が0〜5。杖だと1〜8だから、期待値的にはダガーで1回クリティカルするのと、杖で普通に殴るのではダメージが大体同じ。杖でクリティカルしたら、ダガーで3、4回クリティカルしないと割りに合わない感じか」

晶華「エマさんが加わって前衛に立ってくれるなら、ミリィは後衛で魔法支援に徹する方がいいのかもしれないのよね。ライダー技能で騎獣の戦闘力を活かしたいなら、次に騎芸の【遠隔指示】を取る手もあるけど、どっちにしてもノーマルホースの戦闘力じゃ、これからの戦いには不安が付きまとうだけ。本気で戦力として考えるなら、今後はウォーホースをメインに考える必要があるかも。ところで、次の魔法陣ダンジョンは騎獣を連れて入れるのかしら?」

NOVA「特に入れると書いていないから、無理だと解釈する」

晶華「残念だけど、仕方ないわね。騎獣用の防具を買うのは見送るわ。あと、欲しいのは……」

NOVA「妖精召喚用の5点魔晶石を買うんじゃなかったのか?」

晶華「あっ、そうね。だったら1000Gで2つ買っておくわ。これで5340ガメル使用。それと……ああ、そうだ。〈ひらめき眼鏡〉よ。4000Gで買えるんだ。これを買うのがカシュミーラの幼少期からの夢だったんだから。これで、ひらめクイーンの夢がかなう!」

NOVA「それは良かったな。全部で9340ガメル使用で、良い買い物ができたな」

晶華「うん、これで思い残すことは何もないわ。やはり、世の中、お金が大事ってことね」

●カシュミーラ・ミルモワール(ミリィ)

 

エルフの森羅妖精剣士(冒険者レベル7)

 

信条:栄光(肯定)、希望(肯定)

矜恃:恩義を忘れず、借りは必ず返す。

 

冒険者技能:フェアリーテイマー6レベル、フェンサー7レベル、セージ1レベル、スカウト7レベル、ライダー5レベル、ドルイド3レベル(残り経験点1046点)

一般技能:ノーブル2レベル、ウェザーマン1レベル、ハンター1レベル、ジュエラー1レベル

所持金:1195ガメル、245MM

 

器用22+2、敏捷18、筋力8、生命13、知力22+2、精神18

HP34、MP45

技巧11、運動10、観察11探索12、先制10、知識6、魔物知識9

生命抵抗9、精神抵抗10

妖精魔法魔力10、森羅魔法魔力7

戦闘特技:《魔法拡大/数》《魔力撃》《マルチアクション》《変幻自在》《トレジャーハント》《ファストアクション》

騎芸:【攻撃阻害】【高所攻撃】【タンデム】【騎獣強化】【人馬一体】

種族特徴:〈暗視〉〈剣の加護(優しき水:強化)〉

習得言語:エルフ語、交易共通語、妖精語会話、汎用蛮族語会話

 

武器:ダガー(命中11、威力3、追加ダメージ+8(騎乗時+9)、クリティカル値9)

 クォータースタッフ(命中12、威力14、追加ダメージ+8(騎乗時+9)、クリティカル値11)

防具:クロースアーマー&バックラー(回避10(盾使用で11)、防護点2(杖使用時3)

所持品:冒険者セット、アウェイクポーション、保存食15日分、ヒーリングポーション×2、魔香草×6、救命草×4、スカウト用ツール、手鏡、着替え(一週間分)、水着、騎乗契約証、宿り木の棒杖、アンチドーテポーション魔晶石5点×2

妖精の宝石:ピクシー、ドライアード、エインセル

乗り手の歌:ユニコーン

イベントアイテム:マルキのペンダント、妖精の透明薬

 

頭:ネコ耳カチューシャ

顔:ひらめき眼鏡(見識、探索+1)

耳:妖精使いの宝石(風)

首:妖精使いの宝石(光)

背中:ウェポンホルダー

右手:宗匠の腕輪(器用+2)

左手:叡智の腕輪(知力+2)

腰:宝石ケース(炎、土、水、闇)

(妖精魔法は8レベルまで対応)

 

騎獣データ(ペガサス:ノマ(光の翼モード)、ビッグホーン装備)

HP41、MP23

蹄の命中8、打撃点2D+5+1、回避7、防護点3

生命抵抗7、精神抵抗7

特殊能力:飛行(命中・回避+1)、毒・病気無効

 

騎獣データ(ホース:ノマ、ビッグホーン装備)

HP34、MP11

蹄の命中7、打撃点2D+3+1、回避6、防護点4

生命抵抗7、精神抵抗6

 

エマの成長

 

翔花「わーい、初めての成長タイムよ。この日が来るのを、ずっと待ちわびていたんだから。これで思い残すことは何もないわね」

NOVA「お前もかよ。たった1回の成長で思い残すことがなくなれば、TRPGを続けられないだろう。これからもどんどん成長して、俺と読者を楽しませてくれ」

翔花「そ、そうね。わたしの成長はまだまだ続く。うん、この果てしないTRPG坂を登り始めたばかりなんだから。何を差し置いても、今はファルシオンを強化するのみ」

NOVA「あっ、済まんな。ファルシオンを魔法の武器にしようという計画なんだが、今回はまだ無理なんだわ」

翔花「え、どうしてよ? ソード・ワールドのルールブックIIの272ページには、5000ガメルを払えば武器に魔力を付与できるって書いてあるわ。ルールに書いてあることが、どうしてできないのよ? ルールを作った北沢さんを敵に回すつもり?」

NOVA「いや、北沢兄貴を敵に回すつもりは毛頭ないが、それでもフェアリーガーデンの作者、川人くんがシナリオ内で決めたことだからな。TRPGでは、シナリオ記述のような細則はルールブックの一般則に優先するという考えがあって、妖精郷では武器に魔力を付与するためには、フラグを立てなければいけない。具体的には、鍛治猫ニョッキが武器の作成と強化担当なんだけど、魔法の武器を作るには、レベル7推奨ミッション『〈イフリートの炎〉を手に入れろ』をクリアしないといけないんだな」

翔花「だったら、今すぐイフリートさんのところに行って、炎をゲットしてきましょう」

NOVA「それは、第2シーズンの楽しみにしてくれ。今はEXODUSに向けた成長タイムだ」

翔花「どうやら、思い残すことができたみたいね。不死鳥の剣ファルシオンを強化して、最強の剣士になるまではエマの冒険は終わらない」

NOVA「もっと強い剣だってあるんだけどな。たまたま今、セイバーでファルシオンが旬だからとは言え、次のライダーの時代にはもっと別のこだわりが生まれているかもしれない」

翔花「ファルシオンよりも強い剣って何があるの?」

NOVA「Bランクソードだと、必要筋力24のグレートソードが最強だな。Aランクソードだと、炎の名を持つフランベルジュがあるし、必要筋力28のドラゴンスレイヤーだってある」

翔花「最強の剣は?」

NOVA「Sランクソード、必要筋力30、威力70のガイスターが最強だな」

翔花「それには、筋力がまだまだ足りないようね。よし、頑張って筋力を鍛えるんだから。能力値成長から行うわ。(コロコロ)1と5。器用と知力なんていらない! わたしの欲しいのは3の筋力よッ!!」

NOVA「おいおい。普通は器用が上がって、キタコレヨホホイ、よっしゃラッキーって喜ぶところだぞ」

翔花「わたしは花粉症ガールだから、普通のホモ・サピエンスじゃないし」

NOVA「いやいや、個性を主張するのは結構だが、何が得かも意識してくれ。器用が17から18になると、6の倍数だから能力ボーナスが増えて、命中が1良くなる。つまり、ファルシオンを魔法の武器にしただけの命中が備わるんだ」

翔花「へえ、6の倍数はお得なんだ。だから、6月の花嫁は幸せになれるのね」

NOVA「いや、それは結婚を司る女神Junoに由来するのが6月(June)ってだけで、数字はあまり関係ないと思うが、とにかく戦士にとって大切なのは筋力だけじゃない。むしろ、当たらなければどうってことないんだから、命中の確保はこれ大事。不器用で攻撃が当たらなければ、氷川さんになってしまう」

翔花「それは大変そうね。うん、華麗な剣士になるには、器用さも大事。器用18になってラッキーということで、次は経験点ね。3460点増えて4960点になったということは、4000点消費して、ファイター8レベルになれる?」

NOVA「それでいいのか? プリーストを伸ばすって手もあるんだぞ」

翔花「プリーストを上げたら、魔法の研鑽が大変じゃない。7レベルまでの魔法も、まだ研鑽していないのに、これ以上の負担は頭がパルプンテになるわ。わたしはTRPG初心者なんだから、今は戦士に徹する。脳筋だと言われようが、難しいことを考えるのはアキちゃんやナインちゃんやKPちゃんに任せた。わたしはわたしにできる強さを目指す」

NOVA「ある意味、正論かもしれんな。神聖魔法7レベルまでを研鑽して、使いこなした上で、次の段階を目指すか。自分の力量を弁えた上で、堅実に高みを目指そうとするのは決して脳筋ではなくて、賢明な判断だと思うぞ。少なくとも、慢心して自滅するようなキャラよりは、自他を知る姿勢を示す方がバカとは呼ばれない。クロコダインさんは生粋のファイターで、難しいことはよく分からないと言いつつ、適切な判断のできるキャラだし、武闘家マァムもバカではない」

翔花「問題はお金の使い道ね。8830ガメルを持っているのだけど、ファルシオン強化計画が先送りになった以上、何に使ったらいいのかしら?」

NOVA「う〜ん、指輪や腕輪で能力値増強するにしても、それで6の倍数になる能力がないし、これがお得ってお勧めアイテムが見えないなあ。強いて言えば、ポーションとか薬草、魔晶石とかの消耗品だろうが、プリーストだから自前回復できるし、ライダーに必要な騎獣関連もキャプテンが変形することで実質無料みたいなものだし、むしろ金を残しておいて、パーティーに必要な金を工面する女神さまみたいになるのはどうだろうか?」

翔花「お金を授ける女神さまかあ。それ、いいかも。よし、ファルシオンが強化できる日まで、または何か欲しいものが見つかるまで、お金は使わずに貯めておく。うん、お金は信用の証なんだから、お金を持っている=必要な時にきちんと使ってみせることで信用を得られるってことね」

NOVA「何にお金を使うかが、その人間、ひいては組織や国家の生き様に通ずってことだからな。困っている人間に対して施すなり、フィードバックするなりってのが立派な人間や国家で、有事に金を出さずに他人から搾り取ろうとするのが守銭奴で、物流や金流が滞りなくハッピーを生むのが良い国家というのが、青天ってことだな」

●エマ・ショーカ・ローズワース

 

ヴァルキリー(アルヴ)の聖騎士(冒険者レベル8

 

信条:栄光(肯定)、努力(肯定)

矜恃:自分たちの生命、利益を優先する

 

冒険者技能:ファイター8レベル、プリースト(アステリア)7レベル、ライダー6レベル、マギテック1レベル、セージ2レベル、レンジャー1レベル(残り経験点960点)

所持金:8830ガメル

穢れ:1点

 

器用18、敏捷15、筋力18、生命20、知力15、精神18

HP59、MP42

技巧4、運動3、観察3、知識4、魔物知識8

生命抵抗11、精神抵抗11

神聖魔法魔力9、魔動機術魔力3

戦闘特技:《魔法拡大/数》《薙ぎ払い》《マルチアクション》《MP軽減/プリースト》《タフネス》

騎芸:【高所攻撃】【タンデム】【騎獣強化】【チャージ】【人馬一体】【特殊能力解放】

種族特徴:〈戦乙女の光羽〉〈戦乙女の祝福:強化〉〈暗視〉〈吸精:強化〉(後ろ2つはアルヴの性質)

習得言語:地方語、交易共通語、妖精語会話、ノスフェラトウ語会話

 

武器:ファルシオン(命中11、威力28、追加ダメージ+11(騎乗時+12)、クリティカル値10)

防具:チェインメイル(回避9、防護点6)

所持品:冒険者セット、保存食7日分、聖印(アステリア)、マギスフィア(小)

 

新種族アルヴの話

 

NOVA「さて、この期にアウトロー・サプリで登場した、浄化された吸血鬼風味のアルヴについて考えてみよう」

翔花「わ〜い」

NOVA「ソード・ワールド2.0では、半吸血鬼のラルヴァがプレイヤーのなれる蛮族として用意されていた。蛮族だから本来は敵役なんだけど、GMとプレイヤーの同意さえあれば、人族と異なるメンタリティーを持つ彼らを、『蛮族社会の中の変わり者』という形でプレイできるわけだ」

翔花「いわゆる裏切り者とか、正義に目覚めた怪人、怪獣みたいな立ち位置ってことね」

NOVA「もちろん、これは冒険者という職業が、社会の中でも先進的、開明的な思想を持ちやすいとか、人族の調和の精神を備えつつも、蛮族の強さこそが正義という価値観にも理解を示せるという、社会全体ではやや異質な立ち位置だからこそ可能。ぶっちゃければ、人族の中にも悪人がいるのと同様、蛮族の中にも人族寄りの考えを持った者がいるってことだね。

「だから、GMとプレイヤーの考え次第では、蛮族は人族にとって悪だから倒してOKという勧善懲悪ゲームにもなれば、蛮族だって話せば分かるかもしれないというスタイルで物語を紡ぎ上げることもできる。要は、蛮族文化がどういうものか、ゲームの中で明示されていれば、異質な考え方でも共通の利害で共闘することは可能ってことだ。もちろん、人同士でもバカの壁があるのと同様、どうしても乗り越えることのできない差異というものもあるのだろうけどね」

翔花「蛮族をプレイすると言っても、人族の村や街を襲撃してヒャッハーって暴れ回る物語じゃないってことね」

NOVA「いや、そういうゲームだってあるんだけどね」

NOVA「モンスターになって、人間の村を襲って、冒険者を倒したり、お宝をゲットすれば冒険点になるってシステムの逆転型ゲームなんだけど、みんなで悪役をプレイするのが目的のゲームはないわけじゃない。ただ、それらが物語ゲームとして面白いかどうかは問題だな。陰のあるアンチヒーローをプレイするのと、ただひたすら悪役が一般市民を蹂躙するのとでは意味合いが異なるし、必殺シリーズの殺し屋主人公は格好良いと思っても、時代劇の悪代官に(冗談抜きに)痺れて、憧れて、『将来の夢:悪代官になって村人を苦しめること』と本気で考えているのは少数派だろう」

 翔花「それでも、悪代官になれるゲームってあるのね」

NOVA「ネタ的には逆転の発想って奴なんだけど、お約束を分かっているプレイヤーが冗談混じりで楽しむゲームって感じだな。悪役を演じるのも時には楽しいし、TRPGGMをするのも半分は悪役プレイができるから、というのもあるしな。もちろん、もう半分はプレイヤーの健闘を応援するんだけど。プレイヤーキャラが負けてしまうと、物語の破綻をどう取り繕うか考えないといけないし」

翔花「で、新種族のアルヴもそうした蛮族キャラの一つだと」

NOVA「いや、違う。アルヴはラルヴァと違って、れっきとした人族だ。ただ、外見が蛮族に似ているから誤解されて、差別や迫害を受けているらしい」

翔花「可哀想な設定じゃない」

NOVA「ソード・ワールド2.5って、かつての蛮族と似た人族の設定があるんだな。2.0の獣人種族ライカンスロープが2.5では人族のリカントに改められたりして、今回のラルヴァ→アルヴもその系統だと考える。もちろん、良いナイトメアが蛮族化してダークナイトと名乗ったり、良いルーンフォークが蛮族化してタロスと呼ばれる種族が誕生したり、植物種のメリアが蛮族化してアルボルと呼ばれる種族になったり、人族と蛮族の境界線はたまに踏み越えられたりもしているのがソード・ワールドだ」

翔花「いわゆる悪堕ちってこと?」

NOVA「大雑把に言えば、第一の剣ルミエル寄りの信仰を持って調和と協調を重んじるのが人族。第二の剣イグニス寄りの信仰を持って力の追求、そのため魂の穢れも辞さないのが蛮族。第三の剣カルディア寄りの中立信仰を持って、人蛮の対立から距離を置くのも一応、人族というカテゴリー。宗教の違いが、そのまま肉体の変異やメンタリティーの違いに影響しているのがファンタジーあるあるなんだけど、魂の穢れがそのまま肉体の変容につながり、角が生えたり、瞳の形状が変わったり、不気味な痣ができたりなど、死から蘇生すると異形化する危険性があり、穢れが5点溜まると晴れてアンデッド(亡者)と化すわけだ」

翔花「エマさんは半分吸血鬼だったのが浄化されたけれど、穢れは1点残っているのね」

NOVA「アルヴという種族がそうだからな。それと、アルヴは雑誌での紹介記事では『月神シーンの力で吸血鬼が浄化転生した種族』と書かれていたが、その後、設定が変更されたらしくアウトロー本では『星神ハルーラの力』に改められている。おそらく、同じアウトロー本で再登場した種族シャドウが月神シーンに関わる種族なので、設定かぶりを避けるためと考えられる」

翔花「だから、エマの覚醒儀式では、星の力とか月の力とか色々混ざっているように語っていたのね」

NOVA「厳密には、エマはアルヴそのものではないのだけど、吸血鬼の呪いを解くために星月の魔力を交えたために、アルヴと同質の能力が付与された形になった。そして[吸精]という特殊能力で、10メートル以内の相手からMP4点吸収する力を1日3回使えるようになっている」

翔花「つまり、1日で最大12点までMP回復できるのね」

NOVA「まさに世紀末吸精主ってところだな。吸精能力は必中の魔法扱いとして処理するので、《マルチアクション》を使えば、ファルシオンで切り刻みながらMP吸収も可能とする」

翔花「それって、HPダメージを与えながらMPも奪いとるって、ベルド皇帝のソウルクラッシュみたいな感じね」

NOVA「あるいは魂盗人(ライフスティーラー)の異名を持つストームブリンガーだな。まあ、先に神聖魔法を使って、敵を殴りながらMPを補充するというコンボも可能だ。ただし、人族や蛮族以外のキャラには効かないので、獣や魔神のMPは吸収できない」

翔花「あなたの魂の味はどんなのかしら? と言えば、いかにも悪役っぽい演出が満喫できそうね」

NOVA「できれば、聖戦士っぽい演出を考えて欲しいんだけどな」

翔花「だけど、相手の魂を吸いとる聖戦士っているの?」

NOVA「その魂、神に捧げなさいって感じかな」

 

翔花「名護さんのセリフだったら『その命、神に返しなさい』が正解よ」

NOVA「いや、別に名護さんそのままじゃなくてもいいけど、一応、聖騎士のロールプレイの参考になるんじゃないかな」

翔花「エマのロールプレイの参考に、本当に名護さんでいいわけ?」

NOVA「ヒャッハーと叫んで、汚物を焼却するよりは、名護さんの方が格好いいと思うんだがな」

翔花「一応、考えておくわ」

 

NOVA「じゃあ、今回の記事はここまでだ。キャプテンとサイバの成長タイムは、次回に回す。後は記事を書いている途中で、ハマったネタ動画を公開して当記事 完」