第2部最終ミッションの開始
NOVA「今回から、とうとうフェアリーガーデンを再開する」
晶華「ああ、無事に仕事納めを済ませたから、年末年始の時間にゲームを楽しもうということね」
009『おお、2020年のラストセッションか。こいつは燃えるぜ』
晶華「ところで、メンバーはこの3人だけ?」
NOVA「いや。キャプテン・マークス役として、彼が復帰してくれた」
ケイPマーク2『呼ばれて飛び出てケピピピン!』
晶華「うわ〜い、KPちゃんだ〜♪ 修復完了したの?」
ケイPマーク2『ご心配おかけしました、ミストレス。まだ完全とは言えませんが、TRPGをする程度なら、応急処置で何とか対応可能。ただし、ドゴランアーマーになったり、激しいバトルには耐えられないので、今回のセッションが終わったら、またオーバーホールに戻らないといけませんが』
NOVA「とりあえず、今回のセッションでケイPマーク1のメモリを回収して、マーク2のTRPG経験データを移植することで、以降はマーク1がキャプテン・マークスのプレイヤーを引き継ぐことも可能」
晶華「なるほど。イズ2号機が、衛星ゼアを通じて壊れたイズ1号機の記憶を引き継いだような感じね」
NOVA「この場合は、2号機と1号機の立場が逆なんだけどな。とにかく、今回は俺がGMで、晶華がカシュミーラ、009がサイバ☆リオン、ケイPマーク2がキャプテンという布陣で、フェアリーガーデン第2部最終ミッションを開始する」
前回のあらすじ
晶華「ところで、この前の話はどんな内容だったのかしら? 20周年イベントの前だったから、はっきり覚えていないんだけど」
009『フッ、だったら予習として過去記事をしっかり読み込んだ、ぼくが説明してやろう。小説家にして、魔法使いのサイバ☆リオンと愉快な仲間たちの物語をな』
晶華「いいえ。妖精郷の未来の女王にして、天才妖精使い、さらに前回の冒険で森羅導士(ドルイド)に覚醒したカシュミーラ・ミルモワールと愉快な仲間たちの物語よ」
ケイP『リオンさんと、ミリィさんと、私の演じるキャプテン・マークスが異世界の妖精郷に迷い込んだところから物語は始まります。リオンさんは自作小説の取材。ミリィさんは妖精郷という異世界への好奇心と、秘宝の獲得。それぞれが利己的な目的のために、この地にやって来ました。私のキャプテンだけが利他的な人助け、行方不明のエマ・ショーカ・ローズワースお嬢さまの捜索という高貴な使命を掲げているのです』
009『何だと? 君は、ぼくの小説が利己的な目的だと言うのか? エンタメだぞ。みんなを楽しませるために書いてるんだぞ』
晶華「そうよ。私だって、崩壊しそうな妖精郷を救うため、みんなのハッピーのために頑張っているんだから、それを利己的な目的だなんて酷いわ」
ケイP『では、訂正します。それぞれの内なる動機のために、私利私欲を超越した大いなる運命に導かれて、私たちのキャラクターはこの地に来ました』
009『うむ。大いなる運命に導かれたんだな』
晶華「そうね。世界を救う使命を帯びているのね、私たちは」
NOVA「まあ、やっていることはネコ妖精探し(第1部)とか、ネコ妖精に頼まれたお使い(第2部)ばかりなんだけどな。一見のどかな妖精郷をフラフラさ迷いながら、世界の陰で蠢く闇や、世界崩壊の予兆、そして大妖精との遭遇などを経て、そろそろ大きな物語に突入しかかっている段階だ」
晶華「第2部の最初は、騎獣の呼び子を探したのよね」
009『次のミッションでは、ディーラや妖精たちから、妖精郷の創造主とされるアラマユと魔女の因縁話や、いろいろな手掛かりを集めて行ったな。そう、一見フラフラさ迷っているように見えて、世界の謎を解き明かす情報収集をしっかりしていたんだよ。断片的な手掛かりを入手することで、真実に近づく崇高な探索行なんだ、これは。のんびり本を読んだり、スイーツを食べたりするのも情報収集に必要だから』
ケイP『そして、第3のミッションで立ち寄った大樹の森で、地の大妖精タイタンさんに出会って、ミリィさんがドルイドという新たな技に覚醒したわけですか』
NOVA「それと、今回が第2部ラストミッションなので、剣の恩寵ルールのための宣言キーワードを確認しておこう。このページを参照」
晶華→ミリィ「ええと、カシュミーラは『ラッキー』と『空』か」
009→サイバ「ぼくは『小説』『物語』『試練を果たす』だな。このキャラは基本的にぶれないので分かりやすい」
ケイP→マークス「私は『お嬢さまのため』と『鍛えてます』ですか。宣言したのが3ヶ月前なので、懐かしさすら覚えますね」
NOVA→GM「前回のプレイが11月上旬ぐらいだったから、ほぼ一月半以上前になる。ただ、物語内時間では、第2部開始が14日め朝で、前回の終わりが19日めの昼におもてなし亭に帰還して、今回は20日め早朝からのスタートという形だ」
ミリィ「2020年のラストに、20日めからスタートかあ」
GM「20日めが過ぎると、妖精郷同化度がまた1点増えてピンチになる予定だ」
サイバ「妖精郷同化度が溜まり過ぎると、ラクシアに帰れなくなるって話だったな」
GM「その通り。まあ、温泉につかって1000MMを使うと、同化度を1点下げられるんだけどね」
ミリィ「1000MMって稼ぐの大変よ」
GM「レベル5のミッションボスを倒せば、剣のかけらが5つもらえるので、それで1000ガメル分になるから、何はともあれ、レベル5のミッションをこなせるようになればいいわけで」
ミリィ「今回のミッションは?」
GM「レベル3の最終ミッションだな。その名も……」
炎の妖精エインセルのフリアを探せ
GM「君たちはここまで、パスタの笛探し、ペンネの薬草配達、ドリアの蜂蜜探しのミッションをこなして来て、残るは一つ、鍛治師猫のニョッキの鍛治炉に火をつける炎の妖精探索のお使いだけが残っている。このミッションをクリアすれば、晴れて第2部完結ということになるわけだ」
マークス「それと、エマお嬢さまの〈ハンカチ〉も探さないといけませんね」
GM「ああ。それは南西エリアの【巨人たちの墓場】にあるという確かな情報を入手した」
ミリィ「確かな情報って、リオン様の見た夢って奴よね。信頼できるのかしら?」
GM「では、さらに情報を付け加えよう。前回の冒険の間、グラタンに預けてあった〈エマの帽子〉が何やら不思議な力に操られて、近くの【鏡の池】に飛んで行ったんだ。ケットシーのパスタが慌てて帽子を追跡すると、池に帽子はポチャンと落ちて、消えてしまった」
ミリィ「えっ、消えちゃったの?」
GM「うむ。どうやら、その怪現象はケイソンかヤプールの仕業らしいが、それが20周年イベントで巨大ドゴラになって出現したんだな」
ミリィ「そんなバカな……って言いたいけど、ここにいるプレイヤーはみんな巨大ドゴラとなったKPイチローちゃんを目撃したり、戦ったりしているのよね。ええと、妖精郷の帽子だったイチローちゃんのボディが【鏡の池】に落ちて、そこから次元の扉を通って、クリスタル湖の底から出現したってわけ?」
GM「ああ、それがこのブログ時空における真実だ。物語の作者が言うんだから間違いない。それよりも、妖精郷の冒険において大切なのは、パスタが【鏡の池】の水面で見た映像だ。この池は、水に沈んだアイテムに縁のある人物を映し出す魔力があるんだが、そこで【白百合の谷】にいるエマの姿や、【巨人たちの墓場】に落ちてあるハンカチが見えたらしい。この情報を得たことで、★2つを進呈しよう」
サイバ「って、我々は何もしていないのに、経験点をもらっていいのか?」
GM「いや、一応、シナリオに書いてあるし。【鏡の池】でエマの手がかりを入手したら、★2つって。それに何もしていないって言っても、20周年イベントでケイPマーク1を取り戻すのに、みんな頑張っただろう? その苦労を思えば、★2つなんて安いものさ。もらえるものは遠慮せずにもらっておけ」
ミリィ「ちょっと早いお年玉と思って、もらっておくわ。つまり、リオン様の夢という曖昧なものだけじゃなく、帽子があたしたちを導いてくれたってことね。だったら、その導きの真偽は【巨人たちの墓場】に行けば分かる。目的地の一つは決まったわ」
GM「それと、ミッション目的の方は【炎の穴】に行けばいいそうだ」
ミリィ「それはどこにあるの?」
GM「D6を2回振れ」
ミリィ「1と6」
GM「南西エリア……はもう全部埋まっているな。だったら、もう1回D6で、1〜3で西、4〜6で南になる」
ミリィ「5なので南エリアね。ところで、【炎の穴】って確か炎の大妖精イフリートさんもいる場所じゃなかった?」
サイバ「確かに、そのようだな」
ミリィ「だったら、ミッションのついでに挨拶するといいかもね。攻略順としては、南の【炎の穴】に行って、それから南西の【巨人たちの墓場】に寄って帰るといいかしら」
マークス「では、早速向かいましょう」
炎の穴にて(20日め朝)
ミリィ「では、GO TO炎の穴ってことで、移動判定。はい、成功。問題なく到着したわ」
GM「砂漠の真ん中に巨大な穴が空いている。穴からゴオゴオと炎が噴き上がっていて、近づいただけで身を焼かれそうな熱気が吹き付けてくるね。その穴を1人のグラスランナーが覗き込んでいて、『ヒャー。こりゃ、すごいや』と声を上げている」
ミリィ「グラスランナーさん、こんにちは」
グラスランナー『やあ、こんにちは、エルフさん。ボクはポピン・ポピン。さすらいの吟遊詩人さ。君は?』
ミリィ「あたしはカシュミーラ・ミルモワール。妖精郷の未来の女王にして、妖精剣士にして、森羅導士よ」
サイバ「ぼくは小説家のサイバ☆リオン」
マークス「私は船乗りにして騎士のキャプテン・マークス」
ポピン『ふうん。君たちもイフリートに会いに来たのかい? 炎避けの呪文とか持ってる?』
ミリィ「今はまだないわ。それより、あなた、タイタン様が言っていた吟遊詩人さん?』
ポピン『うん、タイタンとは友達さ。合唱仲間って奴? タイタンがここにイフリートがいるって言っていたので会いに来たんだけど、こんなに燃え盛っていたんじゃ焼け死んじゃうよね。それとも、君たち、試しに飛び込んでみる?』
ミリィ「う〜ん、一応、炎のダメージを3点減らす【ウォータースクリーン】の魔法が使えるのよね。それで耐えられると思う?」
GM「思わない。穴の底も見えないし、炎に炙られたら軽く20点以上のダメージを受けると思う。落下ダメージと炎のダメージを合わせると、50点ぐらいはくらうんじゃないかな」
サイバ「そこまで明確に言うということは、死にたきゃ飛び込めってことだな」
ミリィ「とにかく、ポピン君。タイタン様がもう一度、あなたとデュエットしたいって言っていたわよ。あたしたちと一緒に来て」
ポピン『うん、いいよ。その代わり、道中の食事は君たち持ちね。ぼく、人の3倍食べるから』
ミリィ「何よ、それ」
ポピン『あっ、食べ物の話をしたら、お腹が空いて来ちゃった。まずは一食ちょうだい』
GM「ポピンを連れて行くなら、まずは保存食を3日分、彼に与えないといけないようだ」
ミリィ「仕方ないわね。みんな、1食分ずつ、この子にあげるわよ」
GM「すると、ポピンが君たちに同行するので、★2つを進呈しよう。さらに、食べ物のお礼として、一曲歌ってくれる。その内容は【火柱の塔】にまつわるもののようだ。塔の上には炎の妖精エインセルがいて、炎の妖精と友達だったら、炎から守ってくれるかもって内容だね。この歌を聞いたので、さらに★1つを進呈だ」
ミリィ「エインセルさんかあ。そう言えば、エインセルのフリアさんって妖精を探しに、あたしたちはここに来たのよね。鍛治猫のニョッキさんの頼みで」
GM「ニョッキの名前をミリィが口にすると、【炎の穴】から燃えるような赤毛の少女の姿をした妖精が飛び出してくるよ」
フリア『わ〜い、ニョッキが呼んでるの? ほんと? やっぱ、彼にはあたしが必要なんだよね〜、えへへへ。うん。行く行く。すぐ行く!』
サイバ「ずいぶん、チョロい妖精だな。ニョッキの名前だけで、何も疑わないとは」
マークス「ですが、私もエマお嬢さまが呼んでいると言われたら、同じような反応をしそうです」
GM「そして、フリアが純粋に人懐っこい様子で、君たちに『ニョッキは元気? あなたたちはニョッキとどういう関係なの?』と特にミリィ相手に探るような目線を向けていると、さらに3体のエインセルが飛び出して来る」
エインセルA『待ちなさい』
エインセルB『あなたたちがニョッキの使いって証拠がないわ』
エインセルC『それにニョッキも勝手よ。自分の都合でフリアを放り出して……』
エインセルB『今度はまた自分の都合で呼び戻すなんて……』
エインセルA『ちょっと都合が良すぎるんじゃないの? あたしたちエインセルの一族を、そんなチョロい女と思わないでよね』
サイバ「ええと、フリアと他の3人の外見的な区別は?」
GM「う〜ん、シナリオには書いてないが、アドリブで決めるぞ。Aはお姉さん的なツリ目女で、一番勝気そう。Bは理知的でメガネを掛けている。Cは末娘でショートカット。一方、フリアはまっすぐ一本気なギャル風味」
サイバ「じゃあ、一番、話が通りそうなのはBだな。ティンカー・ベルにちなんで、ベルさんと呼ぼう。Aはアリスで、Cはクララでどうかな」
アリス『あたしたちに勝手に名付けるなんて』
ベル『この魔法使い、なかなか侮れないわね』
クララ『だけど、名前を付けられると逆らえないような気がする』
サイバ「フッ、相手に名付けることで関係性を紡ぐのは、魔術の基本だからな。さて、ベル君。我々がニョッキの使いだという証拠を欲しがっていたよね。じゃあ、ニョッキに関する質問をしてくれ。ぼくたちに分かる範囲で答えてみせよう」
ベル『う〜ん、じゃあ、ニョッキの毛並みの色と、帽子の色は?』
サイバ「栗色の毛並みに、赤い帽子だったな。何なら、ぼくたちがニョッキに出会った冒険譚を語って聞かせるが?」
GM「時間がないので、語る必要はない。気になる読者は、こちらの記事を読んでいただいて。ええとニョッキに会ったのは一週間前ということになるんだな。実時間は4ヶ月前だけど。とにかく、君たちがニョッキと知り合いだという話は納得してもらえたようだ」
アリス『それでも、フリアを連れて行く以上は、何らかの落とし前、誠意の証を見せてもらいたいわね』
ミリィ「誠意の証? 何をすればいいの?」
アリス『誠意と言えば、山吹色のお菓子よ』
サイバ「お主も悪よのう。賄賂をもらう偉い人、金金金の世の中で、泣くのは弱い者ばかりってか」
クララ『何の話よ。山吹色のお菓子と言えば、あれに決まっている。蜂蜜姫ラナの店で売ってる「蜂蜜漬け梨のクリームケーキ」。それを5個買ってくれれば、フリアを連れて行くことを認めてあげる』
ミリィ「お菓子を買ってくればいいのね。それなら、もう一つ条件があるわ」
アリス『何かしら?』
ミリィ「あたしは、地の大妖精タイタン様の使いで、炎の大妖精イフリート様に挨拶するようにも言われているの。だから、この【炎の穴】に安全に入れるように取り計らって」
ベル『タイタン様の使い? それもまた信用できないわね。あなた、何レベル?』
ミリィ「え? 4レベルだけど」
ベル『フッ、せめて5レベルになったら、ここに来なさい。あなたみたいな駆け出し妖精使いがイフリート様に会おうだなんて、調子に乗りすぎるんじゃないわよ』
ミリィ「こいつ、生意気ね。エインセルって何レベルなのよ」
GM「3レベルだが?」
ミリィ「つまり、大妖精イフリートの威を借りて、威張っているだけじゃない」
マークス「しかし、イフリートに会おうと思えば、この妖精たちの力を借りないとダメみたいですね」
ミリィ「まあ、いいわ。イフリート様に会うためには、レベルアップが必要ということで、またの機会にしてあげる。それより、今回はラナさんところでお菓子を買って、フリアさんをゲットして、それからエマさんの〈ハンカチ〉を見つけて、あとはポピン君をタイタン様のところに連れて行って、ミッション達成ということにしましょう」
●フェアリーガーデン第2部9話の状況
経験点:エマのハンカチの場所確定★2個
炎の穴でポピンと合流★2個
ポピンからエインセルの歌を聞く★1個
(合計★5個)
収支:保存食を1個ずつ消費
妖精郷同化度1(カシュミーラのみ2)
ブラウニー発見数:4体
遂行中のミッション
・エインセルのフリアを連れ帰る。
受注したクエスト
・マルキのペンダントを故郷のロッテに渡す。
・グラスランナーのポピンをタイタンに会わせる。
・ラナの店のクリームケーキを炎の穴のエインセル三姉妹に渡す。
・巨人たちの墓場で、エマのハンカチを入手する。
その他の冒険目的&情報
「エマのハンカチを見つけて、帽子とセットにする」
「火柱の塔に〈炎精鉱〉を持ってくる」
「火柱の塔にいるレベル5魔動機ドゥームを倒せるよう成長」
「火柱の塔には炎の妖精エインセルがいる」
「火柱の塔にある〈ダレス写本〉を入手」
「大神殿の信者を解放できるよう成長」
「白百合の谷のエマを救出する」
「そのために、大神殿に封印された吸血鬼シーラを解放する?」
「炎の穴でイフリートに会う」(レベル5以上で達成可)
「雲海の岬でジンに会う」
「凍て付く山でスカディに会う」
「凍結海でミーミルに会う」
「星空の舞台のベルゼンにアラマユの遺産の情報を話す」
「崩壊しかけている妖精郷を救う」
冒険達成度:合計14%
(当記事 完)