Shiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

嬉しの番号123(激闘編)

祝え、去年の自分を超えた瞬間である


必殺仕事人Ⅴ 激闘編~はぐれ仕事人 壱弐参 登場

 

NOVA「よし、3ブログまとめて昨年9月からの半年間の記事数が123に達した。フッ、平成NOVAなど恐れるに足りず。令和の光の前には抗えなんだわ」

晶華「いやいや、平成NOVAちゃんの凄さは、2006年から10年以上もの間、ブログをコツコツと書き続けて来たことにあると思うのよ。まあ、途中の何年かは『ブログ記事ではなくて、ツイッターからのつぶやき転送だけで記事数を維持していた時期』もあるけど」

NOVA「それでも、White NOVAとして続けてきた平成時代があればこそ、今のわしに至るわけだから、わしが令和のShiny NOVAとして勝ち誇るには、同じく10年以上を書き続けて、後に続く者に想いを託さねばならんな。さらば、White NOVAよ。貴様のことは忘れん。今は安らかに眠るといい。後のことは、このわしが引き受けた」

晶華「いやいや、どっちも同じNOVAちゃんだし」

NOVA「まあ、そうなんだが、何であれ過去の自分を乗り越えることができたと考えると、自分が成長できたなあ、と誇らしく感じ入る次第。もちろん、昔できたことができなくなることも老いとして必然に生じるわけだが、その中にあって、自分なりに節目節目の目標を打ち立てて、少しでも達成感を得ることが、この先の人生を充実させる秘訣だと考える。過去の自分と対峙しながら、その頑張りを讃えつつ、今の自分の励みにして、また未来を目指しゆく。こうした気概はこの先、老いても忘れたくないものよ」

晶華「わし口調で話すと、一気にNOVAちゃんが老人になった気がするわ」

NOVA「うむ。日本語の一人称は、役割語を構成するもので、一人称を意識的に変えることで、自分の心理状態や立ち位置をも形式的に規定する働きがあるからな。もちろん、言葉だけ変えても中身が伴わなければチグハグ感が大きい。

「例えば、有名なガンダムのセリフ『ぼくは……あの人(ランバ・ラル)に勝ちたい』も少年期に対峙した大人の漢を乗り越えたいアムロの心境を体現した、戦士として成長する前振りなんだが、これを年寄り口調でやると台無しになる。『わしは……あの男に勝ちたいのじゃ』などと年寄りがのたもうても、その年で成長できていないとは情けなく思える。そこは年を重ねた者としての深みが欲しいところだな」

晶華「どうアレンジしたらいいわけ?」

NOVA「『わしは……あの男に負けるわけにはいかんのだ』ぐらいかな。勝ちたいではなく、負けられないということで、自分が積み重ねて来た戦士としての誇りや立場を維持しようって意味合いになる。『まだまだ負けられんよ、あのような若造ごときにはな』とか、いろいろアレンジはできようが、キャラの背負っていた背景や中身を連想させるようなセリフを研究するのも楽しいな」

晶華「そういうキャラクターの口調をあれこれストックするのも、創作家の引き出しってこと?」

NOVA「そうなるな。これは教育の話になるが、日本語(国語)のストーリー読解力って、登場人物の発言から、その心情や背景を推察することまでを要求してくるだろう? もちろん、人生経験の少ない上に、ストーリー鑑賞経験も未熟な学生さんだと、『そんな断片的な情報で登場人物の考えなんて分かるはずがない』と言い出す者もいるだろうけど(そこを推測するのが高度な読解力なのだが)、国語学者や相応の物書きクラスともなると『断片的な情報を紡ぎ合わせて、登場人物の背景や心情を解析したり、再構成して描き出すこと』までがお仕事の一環となるわけで」

晶華「ああ、一口に国語力と言っても、自分の周囲の友達と日常会話やメールのやり取りができればいい程度と、創作家や学者レベルの奥深い読み方やストーリー構築の仕方まで踏み込んだ段階までピンキリあるものね」

NOVA「なお、よくある国語ジョークネタに、『物語を読んで作者の考えを書け』というものがあるが、現実にはそのような問い掛けは為されない。それをネタにする人間は、『説明文を読んで筆者の考えを書け』と『物語を読んで登場人物の心情を書け』の二つを混同していて、要は『説明文(論理的文章)と物語(文学的文章)の読み方の違いを分かっていない』(その点で、国語力のなさを露呈している)ということになるわけだが、まあ、こういうジョークは事実がどうであるかよりも、多くの人間が何となく思い出せる、感じられる程度のネタでウケればいいというものだからな」

晶華「ええと、『物語を読んで作者の考えを書け』なんて問題は出て来ないってこと?」

NOVA「出題者が国語の基本を分かっていないバカでない限りな。説明文と物語の読み方の違いなんて、普通は小学生でも教わるぜ。もちろん、教師によっては、それを教えずに中学校に丸投げして(受験でもさせない限りは、小学生って漢字の読み書きができて、本読みがスラスラできて、簡単な物語や説明文の内容がつかめたら十分だと思われているし)、中学校では『それぐらい小学校でやることだ』と考えて結局、大事なことを強調したり教えたりしないケースも考えられる。学校で習う機会がなければ、後は自分で参考書とかから独学するしかない知識、常識はいろいろあるわけで。

「わし自身は、もしも国語教育に力を入れるなら、ある段階で『小説担当の教師』と『論説文担当の教師』に分ける必要があると考える。その二つは『心情・情景への想像力』と『作者の主張を構築する論理構造への理解力』という二つの異なる力を求めるからな。なお、国語教師の多くは、前者が得意な者が通常で、後者が得意な者は人文学系の教師以外の社会学方面に進出しがちなので、理系崩れでもない限りは、論理性の欠如した授業を展開しやすいと考えられ」

晶華「それって、NOVAちゃんの主観よね」

NOVA「職業から得られる定点観測からの実感と、世間の風潮から読み取れる背景事情の考察ゆえの理屈だな。客観的な統計データをとったわけじゃないから、全国の国語教師の資質を検査した資料に基づくものではないし、反例はいくつでも示せるだろう。ただ、論理性に満ちた優秀な国語教師というのは、主に義務教育の教員よりも、より高度な高校や予備校の講師をやってるだろうし(そういう教育産業の充実していない時代から続けている高齢教師は除く。稀に非常に優秀な国語教師がいるが、そういう先生の話は高度すぎて、かつ退屈なので一部生徒しか聞いていなかったり)」

 

晶華「何だか勉強の話になると退屈なので、私みたいな知力を売りにした読者さんでないと、寝てしまいそうな記事ね」

シロ「ZZZ」

リトル「スヤスヤ」

ケイP『グースカP』

NOVA「こいつが、義務教育における国語教師の授業あるあるだな」

 

 コロナの脅威

 

NOVA「しかし、コロナがとうとう俺の私生活にも影響してくるようになった」

晶華「あっ、わしじゃなくなった」

NOVA「うむ、師匠面していると、愚痴もこぼせなくなるからな。その辺は、師匠モードの時はわしキャラ明鏡止水を発動して、やはり日常は俺キャラで続けようと思う。状況によるフォームチェンジは今を生きるヒーローの基本だからな」

晶華「で、コロナの影響って、NOVAちゃんの周りでも誰か感染者が発生したの?」

NOVA「いや。発生した話は聞かないが、来週から学校が休みになるという話が持ち上がって、塾講師としては、それにどう対応するべきなのやら、ということだ。受験はまあ、普通に行われるだろうが、来週から考えていた保護者懇談の日程とか、場合によっては練り直さねばならんケースも想定される。要は、人を一ヶ所に集めることが危険ということで、各地のイベントも中止させられるケースが相次いでいるし、経済的なパニックが広がりつつある現状だ」

晶華「これはゴルゴムの仕業なのかしら?」

NOVA「昭和の悪の組織の作戦で普通にありそうだよな。『フフフ、この新型ウィルスをばらまけば、日本はたちまち大混乱。その隙を突いて、我らが一気に侵攻を開始すれば、日本征服も夢ではありますまい』って展開が正に現実のものに」

晶華「ヒーロー物だったら、元凶である怪人を倒せば、ウィルスも消えてハッピーエンドになりがちだけどね」

NOVA「あるいは、ウィルス対策に開発されたワクチンを巡る敵と味方の争奪戦とかな」

晶華「事実は小説よりも奇なりってところかしら」

NOVA「そんな時は、これでもプレイするか」 

パンデミック:迫りくる危機 (Pandemic: on the Brink) 日本語版 ボードゲーム

パンデミック:迫りくる危機 (Pandemic: on the Brink) 日本語版 ボードゲーム

  • 発売日: 2014/08/01
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

晶華「いやいや、シャレにならないし」

NOVA「プレイヤーたちが協力して、世界中に蔓延する病気を治療するために奔走するゲームだぞ。だけど、治療が追いつかないと疫病がどんどん広がって、パンデミックが一定段階に達するとゲームオーバー。プレイヤー全員の負けになるので、何とかみんなで知恵と連携を駆使して、世界を守らなければならない。このゲームを教育の必須教材に取り入れて、今のような事態に対処する心構えを学ぶことを推奨したい」

晶華「ああ、現実をシミュレートしたゲームで、事前に練習しておこうってことね」

NOVA「もちろん、現実はゲームのように単純ではないし、勝利条件もプレイヤーによっては様々だ。中には、この危機を利用して金儲けしようとする、あこぎな輩もいるだろうし、『感染症が流行っているなら仕方ないね。引きこもり万歳』とオンラインゲームの世界に現実逃避しているニート君もいるだろう」

晶華「花粉症ガールと脳内お喋りしながら、ブログ記事を書いているような人もね」

NOVA「そんな俺みたいな男が、どれくらいいるのかな? もしも、そういう人が他にいるなら、連絡をとって『花粉症ガールとのコラボ企画』を考えてもいいのだが、まあ、まずは目前のコロナ対策を考えないといけないんだろうな」

晶華「どうするの?」

NOVA「俺が饅頭屋なら、この期に『コロナ饅頭』を売り出して、ヒットにあやかる」

晶華「いやいや、誰も買わないでしょう」

NOVA「だったら、『コロナに負けない元気饅頭』だったらどうだ?」

晶華「そういうのをあこぎな商売って言うんでしょう?」

NOVA「だったら、饅頭じゃなくてラノベのタイトルならどうだ? 『パンデミックで世界が滅びそうなので、異世界でワクチンを作ってみました』的な……って、すでにあるか、そういう作品でメジャーな奴が」

ループ (角川ホラー文庫)

ループ (角川ホラー文庫)

  • 作者:鈴木 光司
  • 発売日: 2000/09/07
  • メディア: 文庫
 

 NOVA「なお、その後巻も、俺的にはタイムリーなタイトルだな」

NOVA「この作者の鈴木光司さんも、俺にとっては結構シンパシーを感じるところがあって、元々は自宅で学習塾を開き、一人で全科目を教えながら、小説を書いていたそうなんだ」

晶華「それは……NOVAちゃんとかぶるわね」

NOVA「1957年生まれで、俺より13歳年上。世代としては、山本弘さんと同じぐらいか。『リング』の鈴木さんと、『パラサイト・イブ』の瀬名秀明さんが90年代の日本SFホラー界の期待の新人二傑だったと記憶するな。瀬名さんの方は68年生まれだから、俺より3つ上。ともあれ、今は90年代ブーム、平成初期の風潮が世の中に蔓延しているから、医療系ホラーというのがまた時流に乗るのかもしれないなあ」

晶華「というか、時流そのものだから。実際にウィルスで社会が混乱してるんだから」

NOVA「こんな時だからこそ、ウィルスに負けない癒し系のドクター・ヒーローやヒロインが求められる。お前も花粉症パワーでコロナウィルスを倒してくれ」

晶華「そうね。新顔に大きな顔をしていられないもんね。だったら、NOVAちゃん、『花粉症VSコロナ』って話を書いて」

NOVA「これで、『杉花粉はコロナウィルスを捕食して、無害に変える薬効があるので、花粉症を発症している人は、コロナウィルスに対する免疫効果を備えています』と学者が研究成果を発表したら、俺万歳なんだけどな」

晶華「今はまだ妄想のレベルね」

NOVA「逆に、コロナウィルスが花粉パワーでさらに強化される可能性もあるので、シャレにならん」

晶華「そうなったら、『SARSポールンコロナV3』って呼ばれるようになるのかな」

NOVA「とにかく、こんな話もあるので、今はあまりうかつなことを言わない方がいいのかもな」

news.livedoor.com

 

イベント中止問題で思うこと 

 

NOVA「今回は『コロナの番号123』なんてタイトルで記事書きしようと思ったんだが、やはり不謹慎なので、ここだけのネタに留めておいて」


必殺仕事人「闘う仕事人」

 

NOVA「123というキリのいい数なので、 仕事人の壱弍参というキャラをプッシュしながら、できれば『仕事人2020』の情報でも来ないかなあ、と期待したんだが、今年はまだ来ない」

晶華「スパロボも新作情報が入らないし、今年はこの時期の話題が不作よね」

NOVA「もう、全部コロナに持って行かれているような感じだしな。各地のイベント集会も中止になって、経済的にもトラブルが発生しているらしい。観光客が激減して経営破綻する宿泊施設とか、イベント中止によって参加予定だったアーティストたちの出演料が不払いになっての金銭トラブルとか、児童・生徒の学校が休みになった場合の各家庭の対応とか、授業スケジュールの調整とか、波紋が広がっている最中だ。政治の対応も、いろいろ浮き足立っているような感じだな」

晶華「学校が休みになると、塾の稼ぎどころって聞くけど、NOVAちゃんもここであこぎなことを考えるといいんじゃない?」

NOVA「こういうのは、保護者の要望がどの辺にあるかを見極めてからでないと、こっちが勝手に何かを決めることはできないんだよ。学校と違って塾は少人数だし、過剰な警戒を示すと、かえって浮き足立っているように見えて不信感を招くので、面談あるいは電話懇談の形で『保護者各人との情報のすり合わせを行いながら不安を和らげるためのカウンセリングと、塾のスケジュールとしては学校の動向、世間の動きを見据えながら、極力、現状維持で乗り越えつつ、非常時のことだけは考えておいて、イザという時の連絡を取り合いましょう、と約束する』ぐらいと考えるが、教室に入る際の手洗い管理をするとか、各人が個別に手を拭くハンカチやタオルを携帯するとか、警戒心の強いご家庭への気配りも必要かな、と」

晶華「へえ。そんなことをきちんと考えているんだ」

NOVA「まあ、それが仕事だからな。大事なのは問題意識も含む情報の共有と、お互いにできること、やるべきこと、相手側にして欲しいことの再確認。そこで問題意識が希薄で、情報を持っていないとか、方針が曖昧だったり、できることとできないことを提示しなかったりすると、不信感やトラブルの元になる。

「保護者の中には、塾に過剰な要求を持ち込む方もいるし、それに対して、どこまでのサービスが可能で、これ以上は難しいことも伝えずに安請け合いをすると、かえって信用を失墜する。社会人である以上は、約束したことは必ず果たす。果たせなかった時は、謝罪の上で、どう対応するかまでを双方の利害含めて、きちんと話す。要は、万能じゃないけど、誠実に話すことで、納得してもらえるように言を尽くす。もちろん、できないことを求められたら、できる範囲を明言して、お引き取りを願うなり妥協するなりの判断をすることもある」

 

シロ「……新星さまがそこまで考えていたとは、気づきませんでした」

NOVA「何だ、シロ君。今、起きたのか?」

シロ「忍びとして、睡魔ごときに負けてしまい、お話の途中で寝入ったことを心苦しく思います」

NOVA「まあ、こっちもノルマを果たすために、君たちのことをスルーして、娘と無駄話を重ねていただけだからな。聞きたければ聞け。興味なければスルーしろ。コメントを入れるなら、話し手の邪魔にならないように、記事を盛り立てるリアクションに終始しろ。そんなところだろう」

シロ「時空魔術と言っても、それらしい修行もせずに、ただダベっている姿を見て、失望しておりました。しかし、非常時の対応策に関して、理路整然と方針を打ち出す姿に感服した思いです」

NOVA「そうか。俺としては、スイッチを切り替えて必要なことを必要な時に考えようとしているだけだけどな。必要でない時に、ある程度の想定はしておくが、世の中は想定外のことも起こり得る。そんな時に、どう冷静に状況を見据えて、自分に何ができるのか、周りの人間とどう連携が取れるのか、フォローが必要なのは誰か、そして……自分がすべきでない仕事は何か、手を引くべき時がいつかを見極めるのも肝心かと」

シロ「手を引くべき時……」

NOVA「若いときは自分の限界が分からないから、がむしゃらにぶつかって自分の力の限りやって、自分の壁を破る成長をする時もあるし、力及ばずに涙を呑むこともある。失敗を怖れて斜に構えて自分は何もしないのに、力及ばず失敗した人間を嘲りながら、『自分は失敗なんてしない(ダメだと分かっている挑戦もしないからな。オレサマは賢いから先が見えているんだ)』と嘯いて、実地の経験もしないのに妙な万能感で物事を見下す者も多い。ただ、それじゃ結局、何も生み出せない。

「俺は自分の経験として、成功もしたし、失敗もしながら生きてきた男だ。だから、どちらの経験も語れるし、双方の気持ちに感情移入できる。そして、こうすれば失敗するというのは勘所として分かる。逆に、こうすれば成功するというのに、絶対の方程式は見出せていないんだがな。過去の成功体験がそのまま使えないことも多いし、自分ならこうするって方法論を万人に自信をもって語るほどの一般化はまだできていない。仮にその手法を語っても、『それを実践できるのは自分みたいな変わり者だけ』ってんじゃ、それをマネして失敗しても責任は取れないからな。もちろん、学校の勉強のように答えの見えているものなら解法を示すのが仕事だが」

シロ「見えていないものを見るにはどうすれば?」

NOVA「心の目……と口で言うのは容易いが、そのうちの半分は気の迷い、妄想でしかない。だから、一つに特定せずに、複数の可能性を想定に入れながら、どれが本当か、本物をしっかり見極められるようになるまで、動きながら観察する。一つところに囚われるな。視点は最低でも三つ持て。自分が心で直感的に感じたこと、自分の頭で論理的に考察したこと、そして自分と利害やセンスを共有できる仲間の見解。最低でも、これだけあれば、日常生活を送る分には支障がない。

「そして、敵の動きを読むには、敵の行動原理をその動きから見極める。行動原理が分かれば、そこからの推測も可能になる。敵を知り、己を知ること。そして、その場の事象の変化にも心を閉ざさないこと。自分と周囲の事象をつなげ合わせたとき、見えないものの動きも網羅できるやもしれぬし、外れれば二の太刀、三の太刀までを踏み込みつつ、当たらなければ距離をとれ。そして……勝てぬとなれば、あきらめろ」

シロ「あきらめるのですか?」

NOVA「それが手を引くべき時なんだよ。死中に活を見出すのもロマンだが、戦略家はそんな博打のような戦いを愚劣と見なす。相手の力量を肌で感じたら、速やかに戦いを終わらせ、無駄なリスクを冒さない。そのために『自分の勝利条件と敗北条件』を意識する必要があるし、負けても再挑戦のできる余力も計算することだ。負けたら即死亡、というデッドリーな戦いは現実では少ないからな。勝つための戦いか、負けないための戦いか、でも難易度は変わってくるし、自分が負けても後に続く仲間が勝てるなら、自分は時間稼ぎに徹して仲間の支援、自分が知った敵の情報を仲間に伝えることもチームに貢献する助けとなろう」

シロ「己を捨てて戦うとは、死ぬことではなく、己一人で勝たなければという思い込みを捨てて、己の足りぬことは仲間に託して支援役に切り替える、と言うことですか」

NOVA「何よりも肝心なのは『何のために戦うのか』目的意識を見失わないことだ。そして、目的を達成するために戦い以外の選択肢もあるのなら、それも考慮に入れて、総合的かつ多角的に為すべきことを見出だせ。では、シロ君、逆に問おう」

 

『君は、現状のコロナウィルスによる各地のイベント中止や学校の休校をどう思う?』

 

シロ「え? ええと、どうして今、ボクにその問いを?」

NOVA「話に脈絡のない問いを唐突に尋ねられると、戸惑うだろうな」

シロ「いや、だって、ボクの考えとはあまりにもズレていて……」

NOVA「しかし、わしにとっては当初の話の流れだ。この記事の小見出しを見るといい。わしと晶華は、何よりもコロナウィルスの話をしておったのだ。そこに後から飛び込んで来たのは、シロ君、君だ。ならば、こちらの話に対しても、相応の見解があってのことと期待するではないか。それとも、人の話に飛び込んできて、自分はそれらしい見解を何も示さずに邪魔だけするつもりか?」

シロ「う、うう……しかし、各地のイベント中止や学校の休校など、ボクには何の関わりも……」

NOVA「答えを紡ぎ出すことを諦め、逃げの言い訳に走るか。ならば、質問を変えるとしよう。君は『見えていない者を見るにはどうすれば?』と問うたな。何故に、そのような質問をした? それを聞いて何とする?」

シロ「そ、それは……以前、ボクはケイPに取り憑いた悪霊ケイソンに対して、何の手立ても講じることができず、翔花に任せるしかありませんでした。次にケイソンが現れるのは3月と予想されますので、それまでに対策を、と考えまして……」

NOVA「なるほどな。しかし、ケイソン退治なら、わしに聞いても無駄なこと。なぜならば、わしとてケイソンを倒す術は持たないからな。専門家である娘の翔花、もしくは晶華に任せるしかない。何しろ、『White NOVAには悪霊ケイソンが倒せない』という設定上の理があるからな。こればかりは、自分で構築した世界律ゆえ、作者でさえどうしようもないことなのだ。下手にその理を破ると、世界が崩壊してしまう」

晶華「NOVAちゃん、NOVAちゃん。今のNOVAちゃんは何?」

NOVA「何って、令和の光を身に下ろしたShiny NOVA……って、おお、Whiteを越えてShinyにバージョンアップした今なら、世界律に干渉することなく、悪霊ケイソンを倒せるやもしれぬ。そうか、今のわしには過去の亡霊ケイソンなど恐るに足りず(たぶん)。これは、いいことに気付かせてもらった。晶華よ、そしてシロ君よ、貴重な知見のきっかけを与えてくれて感謝する」

シロ「い、いえ、ボクはただ……」

NOVA「見えないものを見る。斬れないものを斬る。倒せないものを倒す。これはひとえに不可能を可能にする、ということに通じるな。そこに容易く答えは出せん。達成するには、修行、精進、祈り、奇跡、あるいは奇策、発想の転換、正攻法とは異なる邪道など、どの選択肢を取るべきか、あるいは身を捨てたとしても、達成不可能な課題かもしれぬ。もしかしたら、覚醒進化して生まれ変わることで何とかできるのかもしれんが、それとて答えの出ない修行の道、あるいは神仏の加護にすがるしかないのかも。いずれにせよ言えることは、安易に答えを得ようとしても、機根の整わない段階では無理なことである」

シロ「では、どうすれば?」

NOVA「自らできないことは専門家に任せる。それが賢い選択だ。自分はせめて、専門家の邪魔にならないように、応援やサポートに徹する。これも一つの生き方であろう。自分に果たせる役割を自らに課し、その上で精進を絶やさないということに尽きるのではないか。そうするうちに、いつの間にか、不可能だと思っていたことを果たせるようになっている自分に気づくものかもしれないな。一つところに囚われるな、と言うのは、そういうことなのだろう」

 シロ「う〜ん、分かったような、分からないような……」

NOVA「それは分かっていないんだ。だが、答えを急ぐ必要はないぞ。悩みから逃げずに、一時保留にしておき、またいずれ考え直してみるがいい。君はまだ若いんだからな」

 

忍びとは

 

晶華「シーちゃんって真面目よね。できないならできないでいいじゃない? 要は自分ができること、やりたいこと、やるべきことの間に折り合いを付けるってことでしょ? やりたくてもできないことなら、代わりにやってくれる人を応援して、自分はサポートに回りながら学び続ける。そうして、自分にしかできない役割を見出だす。神さまだって、何でもできるわけじゃないんだから」

シロ「アッキー。お前は神というものをバカにするのか?」

晶華「だって、リナ老師だって神霊なんでしょう? 確かに凄い力は持っていると思うけど、決して完璧ってわけじゃない。スイーツ作りなら、シーちゃんの方が上よ。悪霊を倒すことはできなくても、スイーツでみんなを喜ばせることができる。だったら……スイーツの力で、悪霊の邪念を封じることだってできるかも」

シロ「どうやって?」

晶華「そんなの私が知るか。だって、私はスイーツの専門家じゃないもん。悪霊退治に効果的なスイーツの研究は専門家に任せた」

シロ「無責任なことを言うなよ」

NOVA「まあ、昔から穢れ祓いには浄めの塩が効果的と言うからな。吸血鬼にニンニク、鬼に豆、ネコにマタタビゴジラに抗核バクテリアなど、弱点になる食べ物がいろいろあるわけだし、ケイソン退治に塩と何かの食材を利用したスイーツを考案するのもありかもしれないなあ」

シロ「これが奇策、発想の転換という奴ですか?」

NOVA「言っておくが、うまく行く保証はないぞ。ただの思いつきに過ぎんからな」

シロ「しかし、スイーツを使った悪霊退治。そして塩……う〜ん、その発想はなかった。誰か創作料理の実験台になってくれる手頃な悪霊っていないですかね?」

NOVA「手頃な悪霊って何だよ」

晶華「NOVAちゃんなら簡単に作れるんじゃない? 歩く悪霊製造器なんだし」

NOVA「狙って作っているわけじゃねえ。ゲームのシナリオならともかく、実際に自分たちを脅かす悪霊なんて、そうポンポン作れるか。それができるなら、うまくコントロールすることで『悪霊による世界征服計画』さえ実行できるじゃないか。俺はミケーネ帝国の悪霊将軍ハーディアスを目指す気なんざないんだからな」

晶華「うん、私だって精霊少女だけど、悪霊少女になるつもりはないから。そういう役割は、コロナちゃんに任せた」

NOVA「コロナウィルスは悪霊じゃねえ……って目に見えぬ人類への脅威って意味では、もしかすると悪霊みたいなものかもしれないなあ。リングの貞子だって、悪霊のように見えて、原作小説の『らせん』では霊能力者の怨念がウィルスに姿を変えて人に感染し、増殖するって展開になったし。ウィルスなんてものが科学的に発見されていなかった時代には、天然痘も悪霊の仕業と考えられて、魔除けの札を貼り付けるようなことも為されていたようだし」

シロ「なるほど。コロナウィルスが相手では、確かに専門の医師や研究者がワクチンを開発しなければ、一介の忍び風情がどれほど修行し、技を鍛えても倒せるものではありませんね。新星さまのおっしゃった『不可能』という意味がようやく分かった気がします」

NOVA「そうか。『病は気から』という言葉もあるが、ウィルスに対して、気合いで何とかなるとも思えん。『気合いを込めれば、体内に侵入した病原菌やウィルスが浄化されるなり、死滅するなり』というのは、まあ現実では考えにくいなあ。もちろん、うがい手洗いを気を付けるとか、マスクを着けるなどの感染予防のための気遣いとか、専門医学に基づいた気の回し方はあってもいいだろうし、自分の立場、役割に応じた働きで、何とか、この難局に立ち向かって行ければなあ、と考える次第」

シロ「耐え忍ぶことが難しい局面だとは思いますが、しっかり乗り越えて行きたいものですね」

 (当記事 完)