Shiny NOVA&晶華のNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

誕生!父娘アーマー(ホビー館創設20周年バトル話2)

前回のあらすじ

 

晶華「状況を整理するわね。2020年11月16日は、NOVAちゃんのサイト『ホビー館』の創設20周年っていう素晴らしい記念日なの。私たちブログ関係者は、作者も作品内キャラも読者も含めてみんな、この日が来るのを楽しみにしていたわ(一部の空気の読めない例外な人は除く)。

「だけど、折り悪しく、その前々日の14日が土曜日で、その日はケイソンという名の悪霊が復活して、ちょっとした悪さをしては退治されるのが、当ブログ時空の恒例行事みたいなものなのね。悪霊は悪霊なので、当然、みんなが楽しんでいるのを邪魔するのが習性というか、本能というか、まあ、正義の味方に退治されるのが当然の悪事をしでかしやがるわけ。良い子のみんな(良い大人も含む)は、人が楽しんでいるのをむやみに邪魔したりしないようにね。そんな邪魔ばかりしていたら、悪霊になっちゃうんだから。

「とにかく、今回登場した悪霊は、20周年記念ということで、普通のケイソンよりもスケールがすごく大きくて、全長150メートルにも及ぶ巨大怪物体、宇宙大怪獣ドゴラの姿をしていたの。それは行方不明のケイPマーク1、私たちの大切なお友だち、アシスタントモンスターの体を乗っ取っていたわ。ええと、私はKPちゃんって呼ぶんだけど、マーク1は一族の長兄で、元々は花粉症ガール1号の翔花お姉ちゃんのパートナーだったのね。だけど、とある戦闘で壊れて、代わりに生まれたのがマーク2。まあ、1号が戦えなくなったら、2号が出てきて、交代したり、共闘したり、時々ケンカしたりするのは、よくある話よね。

「で、今回は1号ちゃんが、悪霊ケイソンや、さらに凶悪な異次元人ヤプールの悪意に乗っ取られたりして、私たちを脅かす敵、巨大なスペースモンスターとして、私たちの拠点のクリスタルタワーを襲撃しようとしているの。そして、今、拠点にいるのは、私と、お友だちの獣忍者のシロくん(シーさんとか、シーちゃんって気まぐれに呼んだりするけど、呼び名が安定しないのはただの気まぐれだから気にしないで)、それに偉大な怪獣王の息子のリトル・セイリュウことリウ君の3人だけ。

「一応、KPマーク2ちゃんもいたんだけど、お兄さんのマーク1(イチローって呼んだりもするわね)が巨大な化け物になった姿を見て、ショックを受けて壊れちゃったの。もう、気が弱くて、肝心なところで役に立たないんだから。とにかく、私たちは子供たちだけで、巨大な悪霊生物と戦わないといけないわけ。戦わなければ生き残れない。逃げちゃダメだって状況。でも、本当にどうしたらいいのかしら?」

 

作戦会議

 

シロ「とにかく、アッキーがまとめてくれたおかげで、今の状況は大体分かった。ボクたちは新星さまやアリナ様が駆けつけてくるまで、何とか時間稼ぎをすればいい。幸い、ドゴラは動きがあまり速くないため、すぐにここに到着することはなさそうだ。何とか奴の動きを牽制しながら、注意を惹きつけ、この塔を破壊されないように抑えこむ。できるよな?」

晶華「どうして、あなたが仕切るのよ? ここの防衛をNOVAちゃんに任されたのは、私なのよ」

シロ「だったら、お前が作戦を立ててみろ。いい作戦があったら、ボクも従ったっていい」

晶華「そうね。相手がKPちゃんだったら、弱点が蜂の毒というのは分かっている。私が必殺の蜂毒バスターを打ち込めば、石化させて勝てるわ」

シロ「サイズ差を考えろよ。たとえ蜂毒バスターで、あの巨体の一部を石にできても、大して効果はないんじゃないか?」

晶華「サイズ差が問題だったら、何とか巨大化できたらいいのね。仮面ライダーJさんやジェットジャガーさんみたいに、ピンチの時にJパワーや不思議良心回路の力で巨大花粉症ガールのウルトラアッキーになれば何とか……」

シロ「ほう。そんなことが花粉症ガールにはできるのか? これは驚いた。だったら、話は簡単だな。ウルトラアッキーの力を見せてくれ」

晶華「残念ながら、今はできないの」

シロ「何でだよ?」

晶華「だって、やったことないんだもん。頑張って修行すれば、巨大化ぐらいできるかもしれないけど、それは将来の私の可能性であって、今じゃない」

シロ「できもしないことを軽々しく言うなよ」

晶華「ここは妄想ブログよ。妄想を口にして何が悪いの?」

シロ「時と場合を考えろよ。この状況で妄想を口にするのは、ただの現実逃避でしかないだろう。作戦ってのは、彼我の戦力差を考慮に入れた上で、最適解を探ることから始まるんだ。そこに妄想や楽観主義に基づく可能性を持ち込んだら、成功する可能性は著しく下がる」

晶華「そこを勇気で補うのが勇者だって、大河長官だって言ってた」

シロ「お前は勇者か?」

晶華「勇者はお姉ちゃん。私はただの花粉症ガール2号よ。そうだ、あなたは忍者でしょう? 巨大獣将の術とか、カラクリマシンとか、オトモ忍とか召喚したりできないわけ?」

シロ「流派が違う。父さんだったら、50メートルから最大100メートルまで巨獣変化できたろうが、ボクはまだ未熟だからな」

晶華「スペースGと戦った時には、どうしていたのよ?」

シロ「あの時は、屋久島の大地の力でサイズ差が無効化されていたんだ。実質、大地の精霊力Jパワーが発動していたと考えればいい」

晶華「つまり、戦場が屋久島だったら、普通じゃあり得ない奇跡だって起こしやすいってことね」

シロ「まあ、あそこは大地母神ガイア様の加護が働いているからな」

晶華「だったら、あの巨大KPちゃんを屋久島空間に引きずり込めばいいわけね」

シロ「屋久島を、魔空空間みたいに言うな」

晶華「魔空空間じゃなくて、不思議時空よ。あ、もしかすると幻夢界かもしれない」

シロ「どれでも大差ないだろうが」

晶華「大ありよ。魔空空間は一種のブラックホールで、幻夢界はホワイトホールだから、真逆の世界だし、不思議時空に至っては……」

 

リトル「あのう、そういう話をしている場合じゃないと思いますがぁ。巨大ドゴラがゆっくりですけど、確実にこちらに迫って来ているようですぅ」

晶華「シーさん、今は議論はお預けよ」

シロ「議論じゃなくて、ただのムダ話だと思うけどな」

晶華「ブレインストーミングと言って。とにかく、子どもたちだけでこの状況を乗り越えることは困難。私たちには、知恵と良識と発想力を備えた大人の視点が必要よ」

シロ「それには同意するが、そんな大人がどこにいるんだ?」

晶華「フッ。こんなこともあろうと、NOVAちゃんから託されたものがあるの。この平成NOVAメモリがあれば、壊れたKPマーク2ちゃんでも、2009年バージョンのNOVAちゃんの素体プラットフォームとして活用できるんだから」

シロ「新星さまの知恵を借りられるのか。そいつは心強い。早速、試してみるんだ」

晶華「では、平成NOVAメモリ、発動承認! プログラムドラーイブッ!」

KPボディ『ケピピピーンッ』

 

NOVA2009

 

晶華「……というわけで、かくかくしかじかなのよ」

NOVA2009『大体分かった……と言いたいが、残念ながら、このぼくは門矢士ではない。とは言え、夢で異世界に召喚されるのはしょっちゅうだし、いわゆる明晰夢の類だな。今も書いてる「ラーリオス」、厳密には「プレ・ラーリオス」という作品と似たようなシチュエーションだと考えれば問題なさそうだ。ただし、ぼくは何も知らないカートではなく、教師役のジルファー先生を意識することにする』

晶華「で、私たちだけで巨大なドゴラちゃんを倒すにはどうすればいい?」

NOVA2009『一般的に、等身大の人間サイズのヒーローが巨大怪獣を倒すには、例えば宇宙刑事シャイダーのシューティングフォーメーションや、アイアンキングの静弦太郎さんや、赤い仮面の忍者みたいな超人的戦闘力があるのが望ましいが、ここにはそういう凄いヒーローはいる?』

晶華「私は花粉症ガールだから、回避は得意だけど攻撃力に欠けるわね」

シロ「ボクは忍者だけど、赤影さんみたいな伝説級の力は持っていないなあ」

リトル「リウは怪獣王の息子だけど、まだまだ火がまともに吐けないですぅ」

NOVA2009『戦闘力は一般人プラスα、防衛チームの隊員ぐらいと考えてみよう。すると、普通の怪獣相手なら、「目を狙え」とか、「弱点に集中砲火」するのがセオリーなんだろうけど、ドゴラには目がないし、体の一部が弱点って設定はなかったから、やはり蜂毒の成分で作ったガスを大量に空中へ散布するって方法が確実だろう。だけど、ここには短時間で蜂毒ガスを大量に生成する施設ってあるのかな?』

晶華「たぶん、ないはずよ。個人の実験室ならあるけど」

NOVA2009『魔法使いの実験室には大変興味があるけど、当人の了承なしに勝手に立ち入るのは危険そうだな。ぼくなら絶対にトラップを仕掛けているだろうし、それじゃなくても、変な魔法が自然発生的に発動し、本人以外の者が勝手に侵入すれば、致命的な結果を招きかねない。触らぬ魔法使いに祟りなし、とはよく言うからね』

リトル「それって、触らぬ神じゃないですかぁ?」

NOVA2009『どっちでも同じことさ。人知では窺い知れない力を秘めているって意味ではね。もっとも、TRPGのプレイヤーキャラクターに多い駆け出しレベルの魔術師は、そこまでじゃないけれど。あくまで自分の塔を建造するほどの大魔法使い、アーク・ウィザードと呼ばれるレベルの話さ。そういう達人クラスの魔法使いって憧れるなあ。自分ではなかなかなれないだろうけど』

晶華「NOVAちゃんだったら、必ずなれるよ。諦めずにコツコツ頑張って、自分の夢や想いを描き続ければ、いつかきっと」

NOVA2009『そうだったらいいな。ぼくももうすぐ40歳だし、プロの小説家になりたい夢を抱えて、この年になったけど、今、応援している「ラーリオス」の原案者だって同じ夢を持っている。一体、何歳かは分からないし、まだまだ未熟なんだけど、頑張ってる若い子を応援するのは性に合っているから、彼が作家の夢を本当に心から追いかけて、みんなを楽しませることを何よりも望んでいるのなら、そこは応援していきたいって思っているんだ。ぼくにできない夢を代わりに実現してくれるなら、それを応援するのがぼくの夢なのかもしれない』

晶華(10年前のNOVAちゃんって、そんなことを考えていたんだ。だけど、応援していた相手が、そういうNOVAちゃんの想いをきちんと汲みとっていたとは思えないけど。人を楽しませるのではなくて、違う想いで自分を満たすために、自分の虚栄心を満たして称賛されたいためだけに、作家を目指していた相手だったと知ったら、NOVAちゃんはさぞかし幻滅するだろうなあ。自分を楽しませられない人間、これが楽しいってことだと知らせられない人間は、エンタメ作家にはなれないってプロ作家の人たちに言われて、強く肝に銘じていたみたいだし。どうすれば自分も楽しく、そして人も楽しくできるかって、エンタメの心を追求している人だから)

NOVA2009『ああ、ぼくの話はどうでもいいな。ついつい、夢中になって、長く語り過ぎちゃう。悪い癖だ。今、大切なのは、あの怪獣からこの塔を守ることだよね。だったら、この塔にこもっていても仕方ない。他に戦力がないのだったら、ぼくたちが外に出て、怪獣の注意を引きつける。やはり、シロ君の時間稼ぎ作戦が有効だろう。シロ君にはスピードがある。リトル君は、この塔に残って通信係担当だ。塔から見える状況を、ぼくたちに随時連絡して欲しい。現場でしか見えないこともあるだろうけど、現場では見逃してしまうこともあるだろうしね。司令室と現場の連携がこういうオペレーションでは大事なんだ』

シロ「了解しました」

リトル「了解ですぅ」

NOVA2009『よし。それから晶華くん』

晶華「何、NOVAちゃん?」

NOVA2009『そのNOVAちゃんって言うの、やめてくれないかな。君はぼくの未来の娘だって言うけど、ぼくにはその実感がないし、赤の他人にちゃん付けで呼ばれるのって、何だかムズムズするし……』

晶華「そんな。赤の他人だなんて、酷い(涙目)」

NOVA2009『え? 泣かせてしまった? ご、ごめんよ。別に君を拒絶するつもりはなかったんだけど、ほら、ぼくって女の子にベタベタまとわりつかれる経験が少ないから、どう接していいか分からなくて……ええと、娘とは思えないけど、妹の娘、姪っ子だと思って接してみる。ええと晶華ちゃんは精霊少女って言うけど、空は飛べるの?』

晶華「お姉ちゃんと違って、私一人じゃ飛べないけど、NOVAちゃんと合体すれば飛べると思う」

NOVA2009『ええっ!? 合体って、どういうことだよ? ぼくたちって、そういう関係? 父親と娘がそういうシチュエーションって、道義的に良くないでしょう』

晶華「だって、今のNOVAちゃんは、アシモンのKPマーク2ちゃんのボディを使っているんだし、だったらアーマーに変形して、私が装着すれば、それって合体ってことじゃない?」

NOVA2009『えっ、俺がアーマー? もしかして、ちょっとくすぐったいぞって背中を押されたら、ファイナルフォームライドして、NOVAアーマーになったりするわけ? それで女の子の体に装着されるなんて、そんな萌えシチュエーションを考えた奴、出てこい。……褒めてつかわす』

晶華「何だかジルファー先生のクールさが崩れ去っているんですけど」

NOVA2009『ああ、ついつい俺口調が出ちゃったよ。基本は、顔見知りの友達同士だと俺、少し距離があるとぼくがデフォだけど、まあいいや。とにかく、これは夢なんだし、自分がアーマーになって、女の子の体に装着されるってシチュエーションも許容範囲にしておこう。でも、「ラーリオス」じゃ、そのネタ使えないよなあ。いや、星輝士の鎧が意識を持っていて、鎧視点の物語を外伝風に書けば使えるかも。

『……って、まあいい。フッ、この私が鎧になって、お嬢さん、あなたをお守りすればよろしいのですね。では、NOVAアーマー、スーパーチェーンジ!』

 

アッキー「NOVAちゃんの力を鎧に変えて、紡げ父娘のハッピータイム。花粉SHOWガール、アッキー・ノヴァン・キーパー、ここに見参。平成と令和の力で歴史継承OKね」

 

NOVA2009(ええと、アッキーって言えばいいのか?)

アッキー「そうね、親しい人はそう呼ぶわ」

NOVA2009(一つ聞くが、令和って何だ?)

アッキー「2019年が令和元年になるのよ。平成が終わってね」

NOVA2009(ええ? 天皇陛下があと10年でお亡くなりに? だったら、また自粛とかいろいろあるのかよ?)

アッキー「平成の天皇陛下はまだご健在で、今は上皇陛下よ。皇太子さまに禅譲されて、その後、令和2年になって……結局、また自粛とかいろいろやってるわね。歴史は繰り返す……と言っていいのかしら」

NOVA2009(うわあ、そのネタ、小説に書きてえ。だけど、たぶん夢から覚めたら、忘れてるんだろうなあ。ああ、今すぐ飛び起きて、どこかに令和って書き記してえ。だけど、平成の次の元号は令和だって言っても、誰も信じないんだろうなあ。前が昭和なのに、もう一回、和を使うなんて有り得ないだろう、とか言われるんだぜ、きっと。しかし、上皇という呼称が復活するってのも凄いな。一気に時代が遡ったような気がする。何だか、歴史の中に生きてるって感じがするぜ)

アッキー「興奮しているところ悪いけど、私たちも出撃しないと。シーさん、もう駆け出しちゃったし。リウ君、留守番お願いね」

リトル「はい、アッキーさん、頑張ってください。時空魔術師さまも」

NOVA2009(時空魔術師? 俺のことか?)

アッキー「もう、そういう時差ボケネタはいいから。しつこ過ぎるとギャグも面白くなくなるし」

NOVA2009(別にギャグのつもりはないんだが)

 

令和の娘と、平成の父

 

シロ「150メートルって、近くで見ると、やはり大きいなあ。とにかく、相手の注意を引きつけられないか、やってみよう。ここまで走り続けて蓄えた『雷電吸引の秘術』、空気中の静電気を己の力に変える師匠譲りの技だけど、これを気合と共に遠隔射撃する方法も会得した。まあ、牽制程度にしかならないだろうけど、くらえ、虎電一閃、タイガーライトニングブラストオッ!」

巨大ドゴラ『ゲビビビビンッ』

シロ「やっぱり効かない……いや、吸収されてしまったか。だけど、これも計算どおり。さあ、お前の餌にできる電気エネルギーだ。ボクの後について来い」

巨大ドゴラ『ゲビビビビンッ』

シロ「触手で攻撃してくる!? だけど、そんな攻撃がボクに当たると思うな。避けてみせるッ」

 

アッキー「あ、もう、戦闘が始まっているみたいよ、NOVAちゃん」

NOVA2009(うまく、奴の攻撃を引きつけているみたいだけど、その後はどうするんだ?)

アッキー「どうするったって、援軍が来るまで時間稼ぎするんじゃない?」

NOVA2009(それって、いつ来るんだ?)

アッキー「そんなの私が知るか」

NOVA2009(いつ来るか分からない援軍を待って、ひたすら時間稼ぎかよ。その作戦、もしかすると穴だらけじゃないか?)

アッキー「大丈夫。必ず助けが来るわ。私、信じてるもん」

NOVA2009(信じたからって、それだけで願いが何でも叶うわけじゃないんだよ。自分が何もしていないのに、知恵も働かせず、動いてくれるはずの他人と上手く連携もとらず、自分ができる最大限の努力もせずに、他人が自分のために動いてくれるなんて思う方が間違っている。信じてるってのは、きちんとした約束と想いをつなげ合わせていると確信を持ってこそ、言えるセリフだ。愚か者を信じると痛い目にあう。信じるというのはリスクと引き換えなんだ。だから、人は信じてくれた相手にリスクを負わせないように懸命に、そして賢明に行動する。そう、信じるに値する相手かどうか見極めた上で信じるんだよ)

アッキー「だったら、私は信じることにする。だって、NOVAちゃんが何もしていないわけないもん。できるだけの知恵も働かせて、できるだけの最大限の努力もして、約束と想いをつなげ合わせようとして、一生懸命だもん。そうして紡ぎ上げてきた関係は、いざと言うときに実を結ぶはず」

NOVA2009(だったらいいんだけどな。俺は他人を信じて裏切られたり、自分が人の期待に応えられなかったり、失敗も重ねて来てるんだ。だから、100%の信を置くなんてことはしない。自分にも、他人にもな。せいぜい半分、半信半疑ってところだ。だから、重要なところは他人任せにしたくはねえ。できることは自分でする。できないことには手を出さない。どうしてもしたいことは、どうすればできるか知恵を働かせようとする。だけど、夢の全てが叶うわけじゃない。やっぱり運も必要だ。そして行動もな)

アッキー「……うん、分かった。2009年でもNOVAちゃんはNOVAちゃんなんだね。言っていることが、どこか通じているもん。アーマーになって本音が直接伝わるようになって、言葉を飾らなくなって、だからNOVAちゃんの想いが手にとるように分かる。だけど、やっぱり、まだまだ未熟なんだね。平成のNOVAちゃんは、令和の光を知らないもん。そう、自分が時間を掛けて紡ぎ上げてきた物語に自信が持てずにいる。

「10年前のNOVAちゃんは知らないでしょう。ハーフボイルドとか、欲望が世界を救うとか、宇宙キターとか、最後の希望とか、花道オンステージとか、他にも、派手に行く宇宙海賊さんとか、セブンの息子が10年かけて師匠になったこととか、ジョーニアスさんの星から力の賢者さんが誕生したとか、ベリアルさんに息子ができたとか、他にもたくさんの感動的な物語を。そして、同じ物語をいっしょに見続けて、走り続けている同好の士の皆さん方を。

「確かに、NOVAちゃんは失敗もしてきたし、これからだって、失敗することもあるでしょう。だけど、失敗しても負けなかったし、完全に投げ捨てることもしなかった。そして、失敗を重ねることからも学び、変わり、私を生み出したり、いろいろな人に楽しさを伝え、勉強を教えて来たりしていた。自分のやった行動は信じていいんだよ。だから、私はNOVAちゃんを信じるし、NOVAちゃんだって、私を信じて」

NOVA2009(おい、アッキー)

アッキー「何、NOVAちゃん?」

NOVA2009(お前、喋りすぎだ。俺を圧倒するぐらいの勢いで、喋り倒すなんて、そんな奴はなかなかいねえ。お前、一体、何者なんだ?)

アッキー「通りすがりの花粉症ガール……って、別に通りすがっていないし。そうね、時空魔術師にして、言霊魔術師の娘ってところかしら」

NOVA2009(言霊魔術師の娘ねえ。その言霊、俺の心に凄い勢いで響いたぜ。魅了されたと言ってもいい。だったら、その言葉を信じてやろうじゃないか。100%な)

アッキー「いいえ、100%じゃ足りません。1000%でないと」

NOVA2009(何だそりゃ?)

アッキー「ああ、やっぱり1000%じゃダメ。最初は調子に乗っていても、後から落ち目になって、社長から課長に格下げになってしまう」

NOVA2009(言葉の意味はよく分からんが、とにかく解説が必要なぐらい面白そうなギャグを言っていることは、大体、分かった。だが、今は解説の時間がねえ。俺たちがムダ話をしている間に、シロ君がピンチだ)

アッキー「あら。さすがにずっと敵の攻撃を避け続けて、スタミナが尽きたみたいね。触手に捕まってしまったわ」

NOVA2009(どんなに回避力が高くても、ピンゾロの出目を出してしまえば、攻撃が命中してしまうのが世の中のルールだろうからな。すぐに助けないと。このまま飛び込んで、光の剣で触手を叩き斬って、シロ君を救出する。できるな)

アッキー「NOVAちゃんのイメージが伝わってきたわ。花粉粒子充填、ポールンソード生成」

NOVA2009(よし、行け、突っ込め!)

アッキー「うおおおおおおお!」

 

ZUBASHEEERN!

閃光とともに、触手を切断す。

 

アッキー「大丈夫? シーちゃん」

シロ「ああ、絶対助けてくれるって信じてたさ」

アッキー「……ゴメン。いろいろアーマーの調整に時間が掛かって、遅れたわ。まだ戦える?」

シロ「少し休めば何とかなる」

アッキー「じゃあ、休んでいて。ここから先は、私のショータイムなんだから」

(当記事 完。「第3話 邪神K対A、そしてゼロ」につづく)