Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

花粉症ガールの誕生日イブ

シロの来訪

 

シロ「新星さま、本日はお招きありがとうございます」

晶華「あれ? シーさん、どうして?」

シロ「聞いてないのか? 明日はお前と翔花の誕生日だろう? ケーキを作ってくれ、と新星さまに依頼された」

晶華「ケーキ🎂!? それは、それは、この妖精郷の女王のためにケーキを作ってくれるとは殊勝な心掛け。さすがはネコ妖精のケットシー、おもてなしの精神というものがよく分かっているみたいね」

シロ「……誰がネコ妖精のケットシーだ!? ボクは妖精郷の住人じゃない」

晶華「そうね。あなたは蛮族の地下都市で、イノセントラブな女バルカンだもんね」

シロ「それはゲームの話。それより新星さまはどこにいるんだ? 何やら翔花と交信するために、ボクの力が必要らしいんだが」

晶華「NOVAちゃんなら、まだ仕事から帰ってないわよ。春期の講習期間に入ったから、朝から忙しいんだって。でも、明日のドアサとニチアサは休みなので、私の誕生日はお祝いしてくれるんだけど」

 

NOVA「ただいま〜」

晶華「あっ、帰ってきた。お帰り〜」

シロ「新星さま、先日はリモートでのゴーレム講義おつかれさまでした。それと、アリナ様より『ゴブリンスレイヤー14巻』の礼をするように、と」

NOVA「おお、シロ君か。よし、君と晶華の2人がいれば、妖精郷に封印されている翔花の魂と交信ができる」

晶華「そうなの?」

シロ「そうなんですか?」

NOVA「ああ、交信だけなら晶華一人だけでも何とかなるんだけど、それだと翔花の精神を晶華に憑依させることになるので、二人同時に誕生日を祝えない。そこで、シロ君の体を依代にして、翔花の精神を一時的に呼ぼうと思うんだが?」

晶華「それって、お姉ちゃんがネコマタになるってこと? 私は反対よ」

シロ「それって、ボクと翔花が一つになるということですか? 是非やらせて下さい❤️」

晶華「ちょっと待ってよ。あなた、自分が何を言っているのか分かってるの? 自分じゃない存在に、自分の体を明け渡すってことよ」

シロ「翔花のためだったら、それぐらいお安い御用だ。大体、アッキー、お前だって昔、怪しげな術を使って、ボクの体に憑依したじゃないか。あの時の屈辱に比べれば、翔花の依代になるのは心の肉球がキュンと鳴って、ときめきの白媚と言っても過言ではない。ハアハア」

晶華「うわ、この白ネコ、何だか目が❤️になって発情してるし。NOVAちゃん、何もこんなネコマタの体を使わなくても、他に使えるボディがあるでしょう? KPちゃんの体を使うとか……」

NOVA「それがダメなんだな。妖精郷のプレイヤーキャラクターを担当している者は、妖精郷のルールに束縛されているので、フェアリーガーデンのシナリオをクリアしない限り、外から妖精郷に干渉することができない。つまり、妖精郷参加メンバーじゃダメなんだ」

晶華「何よ、そのルール? さっき、私だったら交信できるって言ったでしょ? それはありなの?」

NOVA「お前は翔花の双子の妹だからな。お前だったら、翔花を呼び出せるのは間違いない。ただし、妖精郷ルールの副作用で、お前の妖精郷同化度が一気に跳ね上がって、お前自身が翔花の代わりに向こうに引きずり込まれて帰って来れない可能性が高い。リスクが大きすぎるんだよ」

晶華「ネコマタだったら、引きずり込まれないって保証はあるの?」

NOVA「ある。シロ君は妖精郷とは一切、無縁の存在だからな。翔花との絆が強く、かつ妖精郷との関わりが一切ない人物、それはシロ君を置いて他にない。シロ君だけが、妖精郷の束縛を気にすることなく、翔花の依代になれる存在なんだ」

晶華「……だけど、それって、ネコマタはお姉ちゃんと会えないってことよね」

シロ「……それは残念だけど、新星さまが『ボクと翔花の絆の強さ』を保証してくれるんだったら大丈夫だと思う。翔花との心の絆があれば、また必ず会うことができるって信じられるから」

晶華「うわ、何だか自分だけ物分かりのいい、良い子ちゃんになってるし。だったら、私もネコマタがお姉ちゃんに体を提供するのを認めてあげるわ。その代わり、お姉ちゃんを呼ぶ前に、私の誕生日ケーキはしっかり作ってよね」

シロ「もちろんだ。翔花のためにも、腕に寄りを掛けてケーキを作る。それと一つ、ボクのことをネコマタなんて呼ぶな。そんなことを言うアッキーには、ケーキはやらん」

晶華「うっ、ケーキを脅しの材料に使うとは、何て卑怯な……フッ、負けたわ。この私に負けを認めさせた以上、さぞや美味しいケーキを食べさせてもらえるのでしょうね。もしも私の口に合わなければ、あなたとお姉ちゃんの関係は決して認められないわ」

シロ「逆に言えば、アッキーを喜ばせるケーキを作れば、ボクと翔花の仲を認めてくれるんだな」

晶華「あなたにそれができるかしら」

シロ「やってやる。全身全霊の想いを込めたケーキで、必ず翔花との関係を認めさせてやる!」

 

NOVA(何だかよく分からない対決ドラマになっているが、いまいち付いて行けないので、風呂に入って来よう)

 

想い、交わり

 

NOVA「フー、いい湯だった。さあ、2人は仲良くやっているかな?」

 

シロ「アッキー、どうして君はボクの翔花に対する想いを認めてくれないんだ?」

晶華「お姉ちゃんは私のお姉ちゃんだからよ。あなたなんかに渡すわけにはいかない」

シロ「大丈夫。君が翔花の妹だということは、ボクにとっても妹と同然。ボクが翔花を奪うんじゃない。君がボクという家族を新しく得るんだ」

晶華「だったら、あなたのことをどう呼べばいいの? シロ姉さん? それともシロ兄さん? そんなオスだかメスだか分からない相手が家族だなんて、私はイヤ」

シロ「お前、それは禁句だろう。LGBT問題に抵触しかねん」

晶華「マイノリティーに配慮しすぎて、大多数が住みにくい社会になることが良いことだとは思えないけど、問題はそうじゃなくて、お姉ちゃんはあなたのことをお友だちとしか思っていないの。恋愛対象とは思っていないはず。だって、あたしもお姉ちゃんもまだ3歳なんだよ。恋とか結婚とか、そんなことを考える年じゃない。見た目が14歳だからって、あなたとは年齢差が大きいのよ」

シロ「愛があれば年の差だって乗り越えられるはず」

晶華「だから、どうしてそんなにグイグイ突き進むのよ。当ブログは、別にラブコメ推奨じゃないんだから」

シロ「だけど、マーキュリーバットのアストだって去年、結婚したじゃないか」

晶華「あっちは大人設定だから問題ないの。こっちは未成年のロリっ娘設定なんだから、恋とか結婚とかは早すぎる。まずは、プラトニックなお友だち関係から始めないと、いろいろ求め過ぎても絶対に上手くいかないことは目に見えている」

シロ「……確かに、ボクはまだ未熟だ。忍びとは、耐え忍ぶ者と言いたいのか?」

晶華「というか、忍びの割りに、情に溺れ過ぎるのよ。秘めたる感情をそこまで露にされたんじゃ、見ている方が引くわ。じっくり交友関係を結んでもいないのに、お互いの信頼関係もでき上がっていないのに、一気に詰め寄ろうとしても、相手は戸惑うばかり。自分の想いばかり優先して、相手の日常に土足で踏み入ろうとし、相手の言い分を受け付けようとしない身勝手さが前面に出ちゃったら、嫌われてしまうだけ」

シロ「……ボクはそんなに身勝手か?」

晶華「あなたのことだとは言ってないけど、急いては事を仕損じるって意味では一緒ね。互いのペースや想いが噛み合わなければ、人同士の関係はうまく保てない。それでも相手のことが好きなら、相手の好きなもの、プライベートなどを尊重し、自分の都合だけを押し付けないで相手に合わせられる人間だと示さなければならないってこと」

シロ「なるほど。まだ3歳の君に諭されるとはな。自分の未熟さが思い知らされたよ」

晶華「これでも、時空魔術師の娘なんだから。妖精郷の女王を目指す身としては当然のこと」

シロ「くっ、こっちはようやく烈火団の本部が立ち上がって、拠点を構えたばかりだと言うのに、そっちは女王なんて立場かよ」

晶華「だって、この間、7レベルになったし」

シロ「こっちは、まだ4レベルだ。G太郎だけは8レベルだけど」

晶華「お姉ちゃんは妖精郷の第4部で必ず助け出すから、気持ちはそれから確かめて。お姉ちゃんがあなたとの関係を恋愛感情だと認めたなら、あたしだって受け入れる。だけど、今はまだお友だちでしかないのに、あなただけがのぼせ上がったんじゃ、絶対に上手く行かないから、気持ちの暴走は抑えめに。忍びだったら、それぐらいできるでしょ?」

シロ「アッキー……君は、ボクの恋心を応援してくれるのか?」

晶華「あなたの恋はどうだっていい。お姉ちゃんの幸せを応援するの。あなたが羽目を外さないように振る舞えるなら、お姉ちゃんを傷つけないように立ち回れるなら、私は二人の関係を邪魔しない。だけど、あなたはスピード特化だけあって、性急すぎる気があるから気をつけることね」

シロ「……ああ、心しておこう」

 

シロの日

 

NOVA「ああ、いい湯だった。久々の長風呂だったよ。仕事で疲れていたからかな」

晶華「あ、NOVAちゃん」

シロ「新星さま、翔花とアッキーのために、腕に寄りをかけてケーキを作らせてもらいます」

晶華「だけど、お姉ちゃんがシーさんの体を使うなら、ケーキを食べるのは、シーさん自身ってことになるのよね」

シロ「あっ……」

NOVA「まあ、憑依した者が憑依先の感覚を共有できるなら、美味しいものの味を楽しむことだってできるはずさ。ところで、まもなく3月が終わるに当たり、俺は悲しいことに気がついた」

晶華「いきなり何よ?」

NOVA「毎年、3月14日はホワイトデーだから、俺の日だと密かに思っていたんだが、俺はShinyに改名したから、ホワイトデーが自分の日だと言い張ることができなくなっていたんだ」

晶華「それって、去年もそうだったじゃない。何で今ごろ?」

NOVA「去年は、新型コロナの緊急事態宣言で、そういうことを考えるどころじゃなかったからな。で、今年から新しくシャイニーデーを設定しようと思って、いつがいいかなあ、とあれこれ考えた結果、4月12日をシャイニーに認定することにした。4(シ)1(アイ)2(ニ)って語呂合わせだな」

シロ「あ、それでしたら、4月6日はシロの日でお願いします」

NOVA「それは城の日でもあるけどな🏯」

晶華「だったら、4月8日はショーカの日にできるわね」

NOVA「とにかく、今夜はもう寝るぞ。明日の朝は、クロニクルZとダイ大を見て、それからケーキ作りと翔花召喚の儀式を行い、誕生日パーティーを盛大に祝おう」

晶華「わーい♪」

 

(当記事 完)