今日はハッピーな日
シロ「新星さま、お早うございます」
NOVA「ああ、おはよう」
シロ「早速ですが、ケーキ作りを始めますのでキッチンをお借りしますね」
NOVA「早速か? 俺はこれからクロニクルZとダイ大を見るから、君もそれからでいいのに」
シロ「見たいのはやまやまですが、コンパーニュに帰ってから、アリナ様が録画したものを見る予定ですので。今はケーキ作りを優先しないと」
NOVA「君は働き者だなあ。うちの娘はまだ寝てる」
晶華「起きてるわよ。人を怠け者みたいに言わないで」
NOVA「おお、早起きするとは珍しい」
晶華「だって、今日は私のハッピーなバースデー。こんな日に早起きしないなんて、自分からハッピーを逃がしているとしか言えないわ、早起きは三文の徳って言うしね」
NOVA「そうだな。早起きすれば、3つぐらい余分に文章が書けるもんな」
シロ「いや、その三文は文章ではなくて、お金の単位だと思いますが」
NOVA「たった三文だけど、一両=4000文というのが相場らしいから、大体、3年少し早起きを続ければ、一両の稼ぎになるってことだな」
晶華「一文って今で言えば、いくらなの?」
NOVA「三十円ぐらいかな。だから早起きは100円ぐらいの徳が得られるわけで」
晶華「思ったより安いわね。いっそのこと、早起きは3万円の徳だったら喜んで、毎日3万円のために早起きするのに」
NOVA「それには同意だが、さあ、そろそろクロニクルZが始まる時間だ。俺の今日のドアサは、ダイナとダイを見て、気合いを入れるところから始まる」
ダイ大、旧アニメを越える
晶華「ふえ〜ん、ダイ君の記憶が奪われちゃったよ〜(涙目)」
NOVA「おお、一気に話が進んだなあ。原作読んで知っていたとは言え、旧アニメでは描かれなかったシーンなので、どういう演出か期待していたが、回想シーンのいろいろな映像が鏡のように割れるとは、なかなか」
シロ「これでしばらく主人公が戦闘不能の状態が続くんですね(ちゃっかり見てる)」
NOVA「まあ、だからこそ、もう一人の主人公のポップの活躍が光る展開なんだな。ポップの命と引き換えに、ダイの記憶が蘇るまでの怒涛の展開が楽しみだ」
晶華「ちょっと、NOVAちゃん。ネタバレをしないでよ」
シロ「え、もしかしてポップって死んじゃうんですか?」
NOVA「あれ、シロ君も知らなかったのか?」
シロ「いや、読者や編集さんから、ポップはいらないから殺せ、と言われたのに、原作の三条さんが抵抗したって話は知っているんですが」
晶華「ちょっと、そのポップを殺せって言った読者さんや編集さんって、何それ、ひどいんですけど〜」
NOVA「好きなキャラだから殺さないで〜と訴える読者には共感できるけど、ダメなキャラだから殺せ、と言うような奴には共感できないよなあ。まあ、俺もその昔、ガンダムOOでロックオン兄が死んだ際に、思わず『ロックオンの代わりに刹那が死んでくれたらよかったのに』と失言を掲示板で漏らしてしまって、刹那ファンの参加者に抗議をくらったことがあってな。もちろん、刹那は主人公だから死なないのは分かっていた上での、俺のロックオンへの思い入れを伝える半分ジョーク交じりの過激発言だったんだが、それで傷つき憤るファンもいると分かったら、うかつに『誰々は死ねばいい』などと言うのは禁句にしようと誓った」
晶華「死んでいい命なんてないものね」
NOVA「いや、個人の価値観、感情としては、死んだ方がいい奴だって、いっぱいいると思うんだけどなあ。問題は、それを表明した奴が他人の生死をあっさり断罪するほど、立派な奴かって話だよ。そこで悩まない短絡的な奴こそ、命の大切さに無頓着な『死んでもいい奴』としっぺ返しを受けることだってある。少なくとも、公の場で命の価値を上から目線で言い切る奴ってのは、いかにも言動に無責任で、他人の心理に寄り添えないなあ、と今の俺は考える。心で思うことと、公言してディスることの差は大きいと思うし、口に出してしまうと取り返しのつかない失言というのもあるんだよなあ。そのリスクを秤にかけながら、人は自分の人間関係を紡ぎ、居場所を構築あるいは維持していくものだと考える」
シロ「とにかく、ポップが死んでしまうとは思いませんでした」
NOVA「ああ、師匠のアバンと同じ道を辿ってな」
晶華「それって、メガ……」
NOVA「さあ、4月放送のネタバレはそれぐらいにして、誕生日ケーキ作りに専念しようぜ。俺の心は今、ビルダー魂に目覚めているので、キャベツを焼いて野菜炒めにしたり、小麦を焼いてパンにしたり、サトウキビを焼いてキャンディーにしたり、いろいろな料理を作ることにハマっていたりする。でも、ケーキってどうやって作るんだろうなあ?」
シロ「ドラクエビルダーズの話でしたら、小麦とサトウキビとイチゴを組み合わせるとケーキが作れるそうです。あと、フルーツパイとかホットケーキとか、かき氷とか、いろいろな素材を組み合わせて作れるみたいですね」
NOVA「素材集めを頑張るのと、それから調理用のキッチンを作らないといけないんだなあ。たき火で焙るだけじゃ、まだ大したものは作れないってことか。そもそも、まだ肉料理も作れないし、まだまだ奥が深そうだ」
シロ「必要な素材なら全部コンパーニュから持って来ていますので、あとはボクとアッキーにお任せを」
晶華「ええ? 私の誕生日なのに、私にケーキ作りの手伝いをしろって言うの?」
シロ「自分の誕生日だから、自分でケーキを作るんだろうが。自分のことを自分でしなくて、どうするんだ? いつまでも子どもじゃないんだぞ」
晶華「今日で3歳になったばかりの私に、自分でケーキを作れなんて、児童虐待もいいところよ」
シロ「大丈夫。ぼくだって、まだまだ子どもだ。子どもに結婚はまだ早いけど、子どもがケーキを作ってはいけないという法律はない」
NOVA「まあ、火の元の管理だけはしっかりしてもらわないといけないけど、火の扱いは晶華だって慣れているはずだからな。じゃあ、頑張ってケーキ作りに励んでくれ。俺は来月の予定をあれこれ考えないといけないから。スケジュールを決めるのも、月末、そして年度末の大事な仕事だからな」
4月のTVスケジュールと、怪獣&ロボ映画話
NOVA「さて、晶華とシロ君がケーキ作りに邁進している間、アシスタント役は頼むぞ、ドゴランブラザーズ」
009『ちょっと待てよ、ドゴランブラザーズって定着させる気かよ』
NOVA「お前の心は平成NOVA2009だが、体はケイPマーク3だからな。この心と体のアンビバレンツを解消するには、きちんとしたアイデンティティーが必要だろう」
ケイPマーク1『ナイン君は、オラにとっては弟であり、かつマスターのメモリを持つ存在』
NOVA「まあ、頭に父を住まわせた弟サイボーグみたいなものだからな」
009『だから、ぼくはハカイダーを目指すつもりはないんだって』
NOVA「だけど、今の俺の中ではゲームの影響で、『破壊と創造』ってキーワードが旬だからなあ。何かを壊して素材に換えて、そこから何かを創り出すのが創作者、ビルダーやクリエイターの基本だ。創造は破壊の中からしか生まれない。ただ、無からは何も生まれないというのが、自分を破壊してくれと頼む世界樹からのメッセージとして印象的だった」
009『それって、ディケイド劇中でも語られていたなあ』
NOVA「クリエイトするためには、何かの素材に触れることでインスピレーションが湧いて、それを加工することが必要だから、その素材に思い入れる、感じ入ることが大切なんだ。その感受性や、素材集め、素材に対する知識や感性、そして自分の想いを言葉や音楽、映像などで加工表現する技術が伴ってこそ、クリエイターだとも言える」
009『クリエイトはリスペクトから始まるということだな』
NOVA「逆のケースもある。何かの素材を見て不満を感じて、気に入らん、自分ならこうするのに……とネガティブな感想を昇華して、自分視点でもっと良いものを創りたい、あるいはアレンジしたいという形のクリエイトもある。それが悪口だけで終われば、ただの消費者でしかないが、自分の不満点をきちんと分析して、そこをどう改善すれば、自分が納得できるのか、あるいは多くの受け手の心に、より響かせられるのかを考え、表現できる者もクリエイターと言える」
009『ポジティブな想いからスタートするクリエイターと、ネガティブな想いからスタートするクリエイターか』
NOVA「実際は、そう綺麗に分かれるでもなく、ポジティブな憧れが7割だけど、3割は不満要素があって、そこだけ書き換えた、あるいは削除したり、書き加えたりなどなど。オリジナル作品のクリエイターだって、後から自分の作品を見返して、気に入らないところを修正したり、より高い技術でリメイクしたり、焼き直したりすることはよくあるし、別作品でも、エッセンスが受け継がれている点と、時流に合わせて、あるいは創り手の心境の変化に応じて、良くも悪くも変化する部分があって、作品単体で批評する場合と、シリーズの流れの中で批評する場合では視点が変わってくる」
009『で、ぼくたちにアシスタントして欲しいのは、クリエイター論を語るためか?』
NOVA「いや、違う。4月から始まる新たなクリエイトネタの素材を吟味するためだ。とりあえず、以下の3作品に注目してる」
ケイP『シンカリオンZだけは、リアルタイムで見れそうにないッピ』
NOVA「だから、配信分の視聴になりそうだ」
TVアニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』PV第3弾/OPテーマ:BiSH「in case...」/4月1日(木)放送開始 TOKYO MXほか
晶華「ジェットジャガーさんが、セブンガーさんみたいに愛されキャラになるといいんだけどね」
NOVA「おい、お前、ケーキ作りに専念するんじゃなかったのか?」
晶華「う〜ん、観念して頑張ろうと思ったんだけど、どうも私が手伝うとかえって足手まといになるってことで、やっぱりいいって言われたの」
NOVA「スキルの差がありすぎると、そういうこともあるわけか。だったら、お前はお前にできることをしろ」
ケイP『仕方ないッピな。ケーキ作りの手伝いは、オラがするッピ』
晶華「うん、適材適所って言うもんね」
009『とにかく、この映画ではジェットジャガーとアンギラスに注目したらいいんだな』
NOVA「ザブングルのウォーカーマシンみたいなスタイルのジェットジャガーとはな。果たして、かつての格好いいスーパーロボットに進化する姿は見られるだろうか?」
009『6月におもちゃが出るなら、もしかして、その頃にスーパージェットジャガーに化ける可能性もあるってことか』
NOVA「そして、次にダイナゼノンだな」
SSSS.DYNAZENON CM3 l『SSSS.ダイナゼノン』CM3 (GRIDMAN UNIVERSE) 2021年4月2日放送決定!
晶華「今年の春は、ロボット&怪獣のオンパレードっぽいわね」
NOVA「ああ、見たいものがいっぱいあって楽しみだなあ、ワクワク」
NOVA「今回は、シンカリオンもさることながら、かつてシン・ゴジラに雄々しく立ち向かった在来線がザイライナーに進化して、サポートメカになるなんて、燃えるよなあ」
009『何だよ、無人在来線爆弾って?』
NOVA「いやあ、ゴジラに向かって特攻を仕掛ける電車でGOな映像だけでも、シンゴジラって凄いネタだったよなあ。電車が走ってるシーンに宇宙大戦争マーチを流すだけで、燃える映像に変わるのは笑った」
晶華「でも、残念ながらシンウルトラマンは延期になったそうね」
映画『シン・ウルトラマン』劇場版特報【鋭意制作中 公開日調整中】
NOVA「いや、今年はゴジラVSコングもゴールデンウィーク期に控えているから、割とお腹いっぱいなんだよな。だから、初夏が延びてくれた方が、俺的には楽しみを後にとっておいた感じで、ちょうどいい。一気にいろいろ見すぎると、一つ一つが消化不良を起こしそうだからな」
Godzilla Vs Kong China TV Spot - Mecha-Godzilla Reveal at the end (Fixed end screen)
009「最後の奴はメカゴジラか?」
スピルバーグが日本のファンだけに公開!“メカゴジラVSガンダム”夢の戦闘シーン/映画『レディ・プレイヤー1』本編映像
NOVA「まあ、レディー・プレイヤー1のメカゴジラVSガンダムほどのインパクトがあるかは知らんがな。もう、メカゴジラも斬新でも何でもなくなったと思うし。ところで、その続編の小説は昨年秋に無事に刊行されたようだな」
Ready Player Two: A Novel (Ready Player One Book 2) (English Edition)
- 作者:Cline, Ernest
- 発売日: 2020/11/24
- メディア: Kindle版
晶華「で、日本語版はいつ出るの?」
NOVA「小説の前作は2011年に本国刊行で、翻訳版の『ゲームウォーズ』が出たのが2014年だから、今回も3年以内には出るんじゃないかな」
晶華「今年中には無理ってことね」
NOVA「少なくとも、出版予定はまだ挙がってないな。ともあれ、この作品のヴァーチャルワールドの世界観は、ガンダムのビルドダイバーズにも影響を与えているからな」
Gundam Build Divers OP 2 FULL [ AMV ] Infinity — Swanky Dank
晶華「そうなの? どちらも同じ2018年に映像化された作品だから、影響を与えたってことはないと思うんだけど」
NOVA「いや、レディープレイヤー1の『人間がガンダムのスーツを身にまとい、変身したように見えるシーン』は映画公開前から宣伝されていたからな。それに感化されて、ビルドダイバーズが似たような『ヴァーチャル世界におけるMS変身演出を取り入れた』としても、おかしくはない」
009『だけど、製作者のインタビュー記事とかを読んだわけでないなら、推測でしかないよな。もしも「MS変身は人機一体のGガンダムをリスペクトしました」という話が出たら、あっさり崩れる説というわけだ』
Domon Kasshu Dressed to Kill - Full Uncensored [HD]
NOVA「それにしても、このモビルトレースシステムの演出って、最近のウルトラマンも取り入れているような気がするな」
晶華「ニュージェネレーションズの特徴って、変身者が変身後も謎の擬似空間でアクションしてて、モビルトレースシステムな演出が見られるところかもしれないわね」
NOVA「確かに、主役の映らない編集をしているティガやダイナの映像を見てると、主役への感情移入度が全然違うもんな。変身した後は、主役の役者とウルトラマンは別物に見えるのを、ギンガ以降はスパークドールでの複数怪獣への変身を取り入れたせいか、人間が怪獣になるのではなくて、人間が怪獣を内部でロボのように操る演出で見せて、あまり見た目がグロくならないようにした感じかな」
009『確かに、人間が怪獣になるって言葉で書くと、グロく思えてくるなあ。ところで、ギンガって何だ?』
NOVA「こいつだよ」
仮面ライダーギンガVS仮面ライダージオオトリニティ/Kamen rider Ginga vs Kamen Rider Zi-O Trinity
晶華「NOVAちゃん、過去の自分に嘘を教えて楽しい?」
NOVA「いや、嘘じゃないぞ。ギンガはギンガじゃないか。声だって同じだし」
009『それにしても、令和では仮面ライダーも、合体ロボットみたいに複数の変身者が操縦しているのか?』
NOVA「いや、令和じゃねえ。ジオウは一応、最後の平成ライダーだ」
晶華「でも、ギンガさんが出た通称マンホール女王のカオス回は5月放送なので、平成が令和に切り替わった直後よね」
NOVA「あれは、井上敏樹という平成ライダーの歪みの一角を形作る御仁の脚本だからなあ。平成ライダーが醜い根源は白倉プロデューサーにあって、その盟友が井上敏樹さんというのも平成ライダーファンの常識だ」
晶華「で、その白倉さんは今、ゼンカイジャーのプロデュースもしているのよね」
NOVA「ゼンカイジャーにいつ、井上敏樹御大と浦沢義雄御大が参加するかなあ、と楽しみにしている俺がいる」
009『……何が何だか分からないが、もはや話の収拾が付けられないで、思いつきのままに喋っているようにしか見えないぼくがいる』
NOVA「フッ、その読みは正しい。だが、しかし、こういう時に助っ人が現れるんだよ」
シロ「新星さま、ケーキができました♪」
NOVA「よし、ちょうどいいタイミングだ。カオス時空に突入しかけた記事はこれで一旦、仕切り直して、次から翔花召喚の儀式に移るぞ」
(次回につづく)