Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ホビー館創設20周年への序章

一週間前になって

 

NOVA「いよいよ、来週の月曜が11月16日。俺のサイト『ホビー館』の創設20周年の記念日だ」

晶華「それに向けて、いろいろ準備を整えようってことね。コンパーニュでは、ミストグレイヴの第1部が完結したみたいだし」

NOVA「ああ、ヒノキ姐さんたちが頑張ってプレイした結果だな。もっとも、メタ的には、作者が週末に頑張って書いた結果なんだが」

晶華「おつかれさま。じゃあ、次は私たちのフェアリーガーデン第2部も完結させましょう」

NOVA「いや、それは諦めた」

晶華「どうしてよ。コンパーニュにできて、私たちにできないなんて、恥ずかしくないの?」

NOVA「う〜ん、この1週間ずっと頑張ればできないことはないんだが、その気になれば、3日もあれば何とかなると思うんだけど、それで完全燃焼してしまって、肝心の20周年祝いがシオシオのパーになってしまっては、本末転倒な気がしてな」

晶華「つまり、20周年の勢いづけで頑張るはずの記事で、気力体力を消耗してしまえば、本番で力を発揮できないってことね」

NOVA「まあ、人間、目標は高く持って、その中で、できること、できないことを見極めながら、地に足ついて『限界を越えないように』頑張ることも大切なんだな。そう、キラメイレッドの精神って奴だ」

晶華「無理をして燃え尽きてしまっても、ダメってことかあ」

NOVA「そもそも、俺は短距離ランナーじゃなくて、長距離ランナーだからな。ペースアップのタイミングと、持続可能なマイペースのタイミングを図りながら、攻めるときは攻める、守るときは守るって切り替えを重視しているわけだ」

晶華「今はどっち?」

NOVA「サイト創設20周年に向けて、リプレイ2本を完結させるって目標を掲げたときが、攻める時だな。そして、それを応援してくれる声とか、無言のメッセージとかが俺の味方であり、そういう俺のヤル気に対して、水を差すような自己中コメントが、味方とは言えないジャマールということになる。まあ、人と関わる以上、自分のペースだけで行動できないことは百も承知だし、人間、やりたいことだけでなく、時としてやりたくないこともしないといけないわけで、そこはまあ、真っ直ぐハッピーを追求する気持ちとともに、一種の諦念も必要と悟ってはいるわけだ」

晶華「大きな目標を掲げたのが攻め時で、それを応援してくれる人は味方。だけど、邪魔する者にペースを崩されたから、諦めたってこと?」

NOVA「他人のせいにしてしまえば、そういうことだよな。そして、人間、自分のやりたいことが上手く進まないときは、外部のせいにしたがる醜さも持っていて、文句の一つも言いたくなるんだが、そうしたからと言って、自分が立派になれるわけじゃない。自分のペースが乱されたなら、そういう状態に応じて、スケジュールに軌道修正を図ることも大切。感情を害されても、そこで腐ることなく、堅実に進みゆくのが守り時って奴だ。少なくとも、コンパーニュでは目標達成できた。ならば、二兎を追わずとも、こっちはこっちで新しい方向性で20周年を迎えればいいわけだ。俺は有言半実行の男だと言っているわけだしな」

晶華「有言半実行かあ。そんな記事もあったわね」

NOVA「言ったことの半分でも実行しながら、残った半分はまた次の課題にするか、それとも見切りを付けて別のタスクに切り替えるかを判断することも大事。あえて、完成させずに画竜点睛を残しておき、ここぞというタイミングで完成させる、というのも、また一興。一気に仕上げる醍醐味もあれば、最後に溜めておいて、期待を持たせて、満を持して、という締め方もある。フェアリーガーデン第2部は、20周年記念を祝った後の楽しみに取っておこう、と言うことだな」

晶華「物は言いようってことね」

NOVA「ああ、物は言いようだ。それによって、ポジティブにも、ネガティブにもなれる。『予定どおりに記事が完結しませんでした。残念です』なんて言っちゃえば、20周年が祝えないだろう? 『記事は完成したけど、力尽きました』とテンション下げてしまうのも、どうかと思うし、俺の場合は割とそういうことをやりがち。だけど大切なのは、『記事を完成させること』ではなくて、『20周年を祝うこと』なんだ。前者は手段で、後者が目的。手段に夢中になって、目的を疎かにするのが、若さゆえの過ちって奴なんだな。若い人間なら許されるが、50にも近い人間がそんな過ちを続けるのは恥ずかしい話だ」

晶華「つまり、NOVAちゃんの方針は『記事は完成しませんが、20周年は盛り上げます』ってこと?」

NOVA「それも少し惜しいな。記事の未完成をネガティブにしてしまえば、お祝い事に水を差す形になって、つまらない。ここはこう明言すべきだろう」

 

 20周年を盛り上げて、その勢いで、妖精郷第2部完成に向かいます。

 過去から現在、現在から未来に受け継ぐのが、ホビー館の志であるゆえに。

 

晶華「……と言うことで、妖精郷の話は来週以降に先送り、と」

NOVA「キャラ成長だけは、 今週中にしておくけどな」

 

悪霊来たりて 

 

NOVA「ところで、妖精郷の第2部完結が先送りになるのは、悪霊のせいでもあるんだ」

晶華「え? 悪霊って、ハロウィン直後に、別ブログで書かれたコメントのこと?」

NOVA「いやいや、そんな昔のことはどうでもいい。それよりも大事なのは未来だ。今週のカレンダーを見てみろよ。悪霊の到来を示している」

晶華「あ、13日の金曜日。ってことは、またケイソンが出て来るの?」

NOVA「おそらくな。厳密には、13日の金曜日がジェイソンの日で、ケイソンの日は14日の土曜日なんだが。なお、前にケイソンの話題が出たのはこの記事な。その時は、覚醒した俺のShinyパンチで追い払ってやったわけだが」

晶華「だったら、今度も大丈夫ね。令和のShinyなNOVAちゃんだったら、平成のWhiteなNOVAちゃんよりも成長しているんだから、悪霊ケイソンなんて恐るるに足りずよ」

NOVA「だといいがな。こっちが進化した分、向こうも進化することだって考えられるんだぜ。ケイソンがコロナウィルスと融合したコロナKソンとかになると、目も当てられん。実際、バイオハザードタイラントとかは、ホラー映画史的にはジェイソンのようなマッチョ殺人鬼が進化した系譜だと見なすことも可能だろうし」

晶華「う〜ん、ウィルスで進化したケイソンかあ。それは恐ろしいわね」

NOVA「そして、ケイソンがまた復活しても対処できるように、いろいろ調べてみたんだが、こんな物も発見した」

テイルウォーク(tailwalk) KEISON N-SPEC 56ML 17179
 

晶華「何だか釣り道具の名前になってるし」

NOVA「他に、ケイソンって名前の歌手もいるみたいだし、ケイソン病って症状もあるみたいだし、俺の知らないところで、ケイソンという言葉が世の中に出回っているみたいだ」

晶華「すると、悪霊ケイソンが『俺の歌を聞けえ』ってシャウトしながらギターを鳴らして、病気を蔓延させることも考えられるわね」

NOVA「何でもネタをつなげればいいってものでもないけどな。なお、ケイソン病というのは、感染症ではなくて、つづりもKじゃなくてcaissonらしいし、内容も『減圧症』『潜水病』とも呼ばれ、急激な気圧の変化で体内異常が生じる状態みたいだ。ダイビングとか水中作業の従事者が発症しやすいとのこと」

晶華「ウィルスは関係ないのね」

NOVA「まあな。しかし、元ネタのジェイソンもクリスタル湖で溺れ死んだはずの男の子が殺人鬼となったという初期設定があって、まあ、水属性になるのかな。すると、ケイソンロッドって釣り具を武器にしたり、水圧を使った魔法を操ったり、いろいろ進化する可能性もあるわけだ」

晶華「せっかく進化するなら、殺人鬼の悪霊から、もっと明るい方向に進化すればいいのにね。『どうも〜、元悪霊のお笑い芸人ケイソンで〜す』とか愛想よく振る舞ったりするとか」

NOVA「『お笑い悪霊芸人』かあ」

晶華「あるいは『お笑い殺人鬼芸人』とか」

NOVA「殺人をお笑いネタにするな〜。まあ、必殺シリーズも時々、笑える殺し技を見せたりしたんだが。止めて助けて止めて助けてアーとか、レントゲンとか、和田アキ子とか、八丁堀やおばさんのとどめオチとか、津川雅彦さんとか、お笑い必殺映像集ってのも作れるぐらいにな」

晶華「とにかく、今度ケイソンさんが現れたら、お笑い芸人か小説家への道を勧めてみるわ。そうすれば、仮面をかぶっているんだし、正義のヒーローにだってなれるかもしれないし」

NOVA「そうなったら、ゴーストライダーのノリだな」 

 

スパクロの現状 

 

NOVA「ところで、スパクロ話なんだが……」

晶華「また、唐突な話題転換ね」

NOVA「25章が第12話で終了し、とうとう26章が始まったんだ」

晶華「ええと、主人公が交代した?」

NOVA「いや、結局、アサヒが復活した。自分の闇の分身に『お前の顔はこれ以上見たくない』とあの世から追い出される形で。外面的な理由は、シャッテとホノカに、謎遺跡の奥で発見される形だな」

晶華「呆気なく復活したわね」

NOVA「ああ。俺としては、シャッテとホノカのアサヒ探しの物語が半年ぐらい続くんじゃないか、と期待したんだが。その後、仮面を付けた記憶喪失アサヒらしき男が敵になって襲撃する流れとか」

晶華「それって、シャッテさんが一回やったじゃない」

NOVA「そうだな。あと、ソリスの方は、シャッテのクローンのフェンディが、オリーヴに懐いて自分の居場所にする展開になった。まあ、これは『改心させた敵の娘が主人公に懐くパターン』で、ライダー的には、パラドオチと言っても良いかもしれない」

晶華「自分が生きる理由を、自分を励ましてくれた誰かに依存することに置くキャラも多いもんね」

NOVA「世間知らずな、その子の巻き起こすトラブルを、世話焼き善人の主人公が四苦八苦しながら尻拭いして、幼児に対するように『もう、そんなことをしちゃダメでしょ』とお説教するほのぼの日常ドラマを見て、視聴者が癒されるエンタメもあるな」

晶華「それで許されるのって、保護対象が子どもだったり、動物だったり、未熟なAIロボだったり、いかにも可愛い系のキャラなんでしょう」

NOVA「ターミネーターという逆パターンのケースもあるぞ。シュワちゃん演じる殺人機械は、父親役としてジョンを保護しながら、自らもジョンから人間社会のルールや感情を学んでいく相互交流のドラマ。ファイバードもそういうケースで、戦闘力はあるけど世間知らずな兄キャラが、少年主人公からあれこれ学ぶ話」

晶華「その系統のドラマって、NOVAちゃんは好きそうね」

NOVA「そうだな。普通は、子どもが大人から学ぶんだけど、大人キャラが子どもを守りながら、それでも子どもが守られるだけでなく、大人に何かを教える役割を果たす双方向の関係性が成立している。お互いの足りないところを補いながら、双方向の関係性を紡ぎ出していくドラマは、大好物だ」

 

教育とか、成長とか、関わり合いとか

 

晶華「NOVAちゃんは基本、語りたがりで教えたがりだもんね」

NOVA「まあ、教える内容は限られているけどな。『何でもは知らない。知っていることだけ』と謙遜する物知りキャラには感情移入できる」

晶華「秀才委員長タイプ?」

NOVA「中学時代はな。ただ、引っ込み思案なので、積極的に人助けするタイプじゃなくて、目についたトラブルだけ解決しようと、稀にお節介を焼く程度だが、そもそも内向的なので、あまり頼られすぎても、あっさり匙を投げる。ここまではフォローするけど、後は知らんと冷たく見捨てることもあって、深入りし過ぎないようにはしているんだがな」

晶華「フィクションで出てくるお助けキャラではない、と」

NOVA「その辺の役割規定って、人間関係とか縁によって切り替わるものだろう? 学生時代なら、単純な熱血漢とかインテリキャラとかステロタイプが成立しても、人生経験が深まるにつれて役割演技のパターンが増えてきて、状況に合わせた最適な役割を模索して、自己に肉付けするようになる。

「俺は教師とかゲームマスターって役割規定で社会性を学んだ人間だから、基本的に質問されると、条件反射的についつい答えてしまうんだが、『教師は質問した生徒に、習熟を求める』し、ゲームマスターは質問したプレイヤーに、物語やゲームの展開を求める』わけで、『生徒の習熟』や『プレイヤーがゲーム内ストーリーにハマって盛り上げようと立ち回ること』が心理的報酬になるわけだ」

晶華「逆に、習熟しない生徒や、その場や物語を盛り上げようとしないプレイヤーは?」

NOVA「どうすれば習熟できるか、どう振る舞えば盛り上がるかを指導して、それでもダメなら、生徒やプレイヤーとしては見捨てるしかない、という結論になる。まあ、それ以外の人間関係も築けないわけではないが、ある程度は役割規定のモデルケースを意識しないと、生の感情じゃ独り善がりのわがまま剥き出しになりそうだからな」

晶華「私はNOVAちゃんのアシスタントガールとして、NOVAちゃんに質問することで、NOVAちゃんの考えを引き出す役どころと分かっているから、適切な質問をして会話を弾ませていると思うけど」

NOVA「これが嫁とか恋人だったら、いちいち干渉されて鬱陶しいと思うけど、未成熟な娘だからな。父親としては、生意気なところも含めて可愛いと思うわけだし、何よりも学習能力が高い成長期だからな。ここ大事」

晶華「設定年齢14歳だけど、実年齢2歳半だもんね」

NOVA「中学2年生ってのが一番、個人的にモデルケースをいっぱい知っているからな。質問されても、一番応じやすいし。これが高校生になると、ある程度は自分だけで処理できる(そうなるように教えるのが仕事だ)し、手詰まりのところだけ、それとなくフォローしたり、ヒントやコツを伝授するだけでいいので、学習指導に関するコミュニケーションは減る。まあ、その後は社会人としての接し方になるな」

晶華「好奇心のままに質問しても許されるのは、中学生までってこと?」

NOVA「話の文脈を無視して、あれこれ聞くことが許されるのは子どもの特権だろう? まあ、大人が話の文脈を無視して、一人語りすることも多いが、その場合は、質問ではなくて、自分の話を聞いてもらいたいだけだし、そういう話に慣れている人間は、必然的に『場を盛り上げるための話のコツ』みたいなものを自習するわけだ。俺は独り語りにも慣れているし、目的を持ったトークにも慣れている。慣れていないのは、目的のない雑談みたいなやりとりだけど、この2年のブログ記事で、だいぶ習得できたんじゃないだろうか」

晶華「ここでの会話は、リアルに向けてのイメージトレーニングってこと?」

NOVA「そういう面もある。もちろん、それが全てとは言わないが。で、話をスパクロに戻そう」

晶華「そう言えば、いつに間にか寄り道脱線しているし」

NOVA「とは言え、サイト創設20周年という意味では、俺にとっての当サイトの意義とか、ブログの意義とか、寄り道脱線とは思ってないのだが。大切なのは、スパロボだって、キャラ同士の会話主体のゲームだし、バトルとは別にキャラの日常トークや人間関係で話を紡いでいる』ってことなんだ。人は相互の人間関係で自分を規定するって考えがあって、スパロボの場合は、各作品をクロスオーバーさせることで、原作とは違った人間関係とか、『似た者同士の関わり合い』と言うのが多くなる」

晶華「どういうこと?」

NOVA「例えば、『熱血漢の主人公』という属性があって、これは一作品で1人だけだろう?」

晶華「確かに、一つの作品で同じ役割がカブってしまうのは問題があるから、普通はキャラを変化させるわね。『クール系(だけど内面は熱血)』とか『熱血でもおじさん』とか『同じ熱血ライバル』とか、完全に同じにはならないように色を付けるぐらいするかしら」

NOVA「でも、作品間クロスオーバーだと、『熱血漢の主人公』と『世話焼きヒロイン』のカップルが何組も会話したりする。兜甲児と葵豹馬が熱血トークをし、そこに弓さやかと南原ちずるがバカ発言にツッコミ入れ、『お互いに苦労するわね』と苦笑するパターンを何度見たことか」

晶華「それがダメなわけ?」

NOVA「逆だ。そっちの方がリアルなんだよ。世の中は大体、似たような個性が集まりやすく、全然違うキャラというのは、意図的に集めるなり、配置するなりしないと一緒にはならない。いつもケンカばかりの関係だと、一緒にいる必然がないわけだし、多くのドラマでは『個性の違う他人が同じチームとして、互いの能力を補いながら、対立を乗り越えて相互理解する面白さ』を描くために、呉越同舟みたいなキャラ配置を見せている」

晶華「それがドラマを面白くするコツってこと?」

NOVA「対立と決着、トラブル発生と事件解決というのが、エンタメドラマの定番だな。

 『分からないことがあります』『それはこうすればいいんだよ』『なるほど、分かりました』これで終われば、きれいにハッピーエンドで、

 話を続けたければ、『また、分からないことがあります』『またかよ。おっ、こいつは確かに手強い問題だな。よし、こういう時はこうすればいい』『おお、そうですか。よし、次の問題は……』と繰り返しながら、どんどん敵味方のレベルがインフレする」

晶華「つまり、勉強も、エンタメバトルドラマも似たような展開ってわけね」

NOVA「しかし、ここで問題のタネが二つある」

晶華「二つだけ?」

NOVA「探せばいっぱいあるが、それは各人で考えろ。俺がここで考える問題その1は、問題提起役がレベルアップせずに、いつまでも同じような問題で手こずっている場合。具体的には、ドラえもんのび太くんパターンだな」

晶華「ああ、去年誕生50周年を迎えたのに、いつまで経っても、小学生を卒業できないのび太くんね」

NOVA「まあ、それを言うなら、来年誕生30周年を迎えるスパロボなのに、いつまでも卒業しようとしない俺もいるわけだが、学校は卒業しないといけないけど、スパロボファンは卒業しないといけないという決まり事はないわけで、飽きるまで続ければいい

晶華「何を自己ツッコミして、自己弁護しているのよ。一人で解決してちゃ、私の出る幕がないじゃない」

NOVA「ここで大事なのは『飽きるまで』と言うことだな。ドラえもんはロボットなので、のび太くんの教育保護がアイデンティティーだから、同じような相談事に付き合ってくれる。逆に、のび太くんが成長してしまえば、あのマンガやアニメは終わってしまう、と、のび太くん自身が無人島でメタツッコミしている。そして、何よりも、のび太くんはドラえもんに道具を出させるためのきっかけだから、主題はのび太の成長ドラマではなく、ひみつ道具が生み出す夢とドタバタオチだ」

晶華「つまり、のび太くんが成長しないことで成立する物語ということね」

NOVA「そう、だから後は視聴者が飽きるまで付き合うかどうかという問題だし、ドラえもんは本来、子ども向けの作品で、子どもが楽しめれば十分なわけだ」

晶華「何で、スパロボからドラえもんの話になっているかが謎だけど、もしかして、とうとうスパクロにドラえもんが登場する前フリ?」

NOVA「だったら大ニュースだと思うが、そういう話は聞いていない。要するに、コンテンツも人間もいずれ飽きられるということだ。飽きられないようにするには、どうすればいい?」

晶華「新しい芸風を開拓すればいい?」

NOVA「それも一つのやり方ではあるな。それが成長する、あるいは時代の空気を読み、求められるコンテンツを織り交ぜるとか、新しい技術を取り込むとか、会社組織なら人員の交代とか、新鮮さをアピールするやり方だな。俺が、この年になっても特撮ヒーロー物をずっと見続けている理由が分かるか?」

晶華「好きだから?」

NOVA「まあ、そうだけどな。その理由は、シリーズをずっと見てると、映像的実験とか、ストーリー的実験とか、マンネリに見える中にも新鮮なサプライズを覚えて、特に21世紀のこの20年はCG技術の発展と定着、ストーリー的冒険とか発展が著しく、シリーズを追っているだけで、時代の進化が感じられる。たまに、退化した? と思うことはあっても、違う角度で実験していたり、伝統と革新がせめぎ合っている様が伝わってくるわけだ」

晶華「アニメ作品には、そういうのってないの?」

NOVA「いろいろ比べたら、あるかもしれないな。ポケモンとか、ガンダムとか、プリキュアとか、長期シリーズだと、そういう進化を感じとるファンもいるかもしれないが、その辺の絵の進化とか、動かし方の進化とかは、俺にはよく分からない。まあ、分からないから、雰囲気で何か凄いとか、格好いいとか、そういうレベルの批評しかできないので、余計なことは語らないわけだけど。批評するなら、セリフとかストーリー展開とか、自分で分析できる方向になりがちだけど、自分に見る目がないと思っているジャンルに関しては、うかつに批評したくないということだ」

晶華「見る目があるとかないとか、どういう風に分かるわけ?」

NOVA「そりゃ作者の作風を言葉で表現できるとか、演出意図を推測できるとか、どこそこのシーンが後の伏線になっていることに気付くとか、いろいろあるんだろうけど、見る目のなさは簡単に分かる。深く掘り下げる視点を持たないので、表面的なことしか言えないし、場合によっては表面に見えていることさえ思い込みで間違っていることさえある。まあ、話を広げ過ぎた感があるので、この辺りでまとめておくと、結局のところ、言えるのは『進化・成長しないものは飽きられて、ダメだ』ということだ」

晶華「結論は単純なのね」

NOVA「まあ、それでも人間、生きているんだし、傍目に進化・成長していないように見えても、人から見えないところで成長している可能性は常にある。だから、ここでは『目に見える成長を示すテクニックの有無』だな。これは割と簡単で、『昔の自分と今の自分を比べて見せる』だけでいい。昔の自分はこれができなかったけど、今の自分はできるようになったとか、昔やろうとしていたことが、ようやく上手く行ったとかだな。まあ、逆に昔できたことが今はできなくなっていることに愕然とすることもあるんだけどな(苦笑)」

晶華「成長を示す他の要素は?」

NOVA「やはり、目的意識を明確にすることだな。で、これは他人事だけじゃなくて、俺自身にも当てはまることなんだ。俺自身が、この20年掛けて、どう成長して来たか、自分で振り返って総括する必要にも駆られているわけで、そのための20周年記念だろう?」

晶華「NOVAちゃん自身の成長?」

NOVA「そうだよ。成長しなくて飽きられている人間のことは、この際、どうでもいいんだよ。俺自身が他人の成長をとやかく言うほど成長できているのか、それが何よりも気になるわけだ。俺は内向的な人間だから、何よりも自分自身の内面を見つめることが最大の得意技だし、そこで自分がダメな奴だということになれば、痛烈に反省しないといけないわけで。他人のことをどうこう言っている場合じゃない」

 

成長と安定

 

NOVA「それと、20周年記念で思うことはもう一つ。それは、人付き合いにおいても大切なんだが、『成長して飽きさせないこと』と『安定を感じさせること』だ。これが、先程の問題のタネその2だ」

晶華「ええと、問題のタネその1は、『成長せずに、いつまでも同じような問題を繰り返して、聞き手を飽きさせること』だったわね。だから、成長が大事って話」

NOVA「だけど、まあ、人間、いつまでも成長し続けられないのも事実なんだ。子どもじゃあるまいし、そこそこ年をとってしまえば、若者のような飛躍的な成長は望めない。だから、鉄は熱いうちに打て、ということわざがあるわけで。若いときに成長できなかった人間が、年老いてから飛躍的な成長を遂げるケースは稀だな。まあ、成長の因をコツコツ積んできた人間だったら、満を持して花開くこともあるだろうが。大器晩成という言葉は確かにあるが、それは堅実に努力を続けながら、自分自身を構築してきた人間の希望であって、早熟で慢心に駆られやすい人間が努力を怠れば小器にしかなれないという戒めだ」

晶華「NOVAちゃんはどっち?」

NOVA「まあ、小器だな。ただ、今だに未完成で、コツコツ努力をするのは性に合っているから、中器程度にはなりたいと考えている」

晶華「つまり、まだ成長中と」

NOVA「教え子が成長しているのに、教師が成長しなくてどうするんだ? おまけに来年は中学生の教科書が新しく変わる予定なので、必然的に予習しないと教えることもままならないわけで。まあ、勉強そのものは好きだから、それが飯の種になるなら、喜んで勉強するけどな」

晶華「勉強が好きって、変わり者よね」

NOVA「否定はしないが、魔術師ってそういうものじゃないか? それに、教育業を営んでいる人間が勉強嫌いなんて言えないって。まあ、つまらない勉強はしたくないけどな。それはともかく、人付き合いで大切なのは成長以外にもう一つ、それは『安定』だ。先ほどの『分からないことがあります』連発君は、教師から見ると、不安定なことこの上ないんだ。質問のレベルにもよるが、自分一人で分からないことを解決できない学生ってのは結局、自力成長ができないわけで」

晶華「でも、そういう生徒さんがいないと、NOVAちゃんの商売上がったりよね」

NOVA「まあな。だから、金もらって勉強をフォローして育てるのが仕事なんだが、そんな生徒たちもいつかは卒業する。個々人では長くても6年ほどで、ずっと関わり合いが続くわけじゃない。出会いと別れを繰り返しながら、この道、我が旅、果てしなく続く感じだな」

晶華「そんな生活を何年続けて来たの?」

NOVA「教育業は、アルバイトの家庭教師時代を入れると、19から数えて30年ってところか。それはそれで、個人的に祝うべきだったかもしれん。もちろん、それとは別にゲーム翻訳とか文章書きとか20代でいろいろやって来たんだが、そっちで挫折して、塾講師を本職にして、趣味方面はホームページ作りに専念するようになったんだったな」

晶華「それから20年ってことね」

NOVA「そこからの20年で語れることもいろいろあるんだが、大切なのは俺自身がWhite NOVA、そして今年改名したShiny NOVAという名で、20年続けてきたという事実だ。継続と安定という意味では、趣味愛をいっぱい書き綴って来たんだし、これからもそうしたい気持ちは変わりない。平成ライダーも戦隊もずっと追い続けて来て、特撮ヒーロー中心に、スパロボ必殺シリーズTRPGなどなど、こだわる部分を明記して、好きなものを好きだという気持ちを大事にして来たわけで」

晶華「継続こそ安定ってこと?」

NOVA「まあ、ここまで追いかけて、守ってきたものを今さら捨てられるか? 俺は気まぐれな男だが、趣味の土台はしっかり保持して来たし、そう言う面ではブレないと信頼してもらって構わない。ここで4つの座標軸に配置してみよう」

  1. 成長・進化し、かつ安定している
  2. 成長・進化するけど、不安定
  3. 安定しているが、発展がない
  4. 発展もなく、不安定

NOVA「理想は1番だが、20周年を祝うだけだと、3番の可能性があるわけだ。発展のない場所を維持するだけだと、つまらないわけで、やはり堅実だけど、まだまだ未来に向けて自分の成長を志せる気概は示しておきたい」

晶華「2番はどうなの?」

NOVA「まあ、フットワークが軽く、流行の最先端を突き進むのは、そういう場所だろうな。若いときは、いろいろ新しいことを試そうと思いつつ、技術が伴わなかったり、自分自身の性格がイノベイター(先駆者)ではなくて、アーリーアダプター(初期採用者)でもなく、フォロワーになりがちなので、まあ、保守追随型でもいいかな、と。いや、温故知新タイプだと、どうしても伝統あるものにこだわってしまい、いろいろ後手後手に回るのも事実」

晶華「で、4番は?」

NOVA「こういうのを相手する必要を全く感じない。信念なく、ブレまくっているのに、そこから新しいものを生み出す目標意識のない相手じゃ、何を期待していいのか分からない。やはり、人として付き合って楽しいのって、新鮮味か安定感のどちらかを備えた人、あるいは、その両方であって、4番のどこに魅力を感じるだろうかね」

晶華「で、NOVAちゃんは1のタイプだと主張したいのね」

NOVA「どうだろうな。今年はコロナ禍もあって、リアルではいろいろな業種が4番になっているんじゃないかな。日本も世界も、発展なく不安定。そういう時は2番みたいなところが生き残るのかもしれない。俺はどちらかと言うと、1を目指しながら3寄りな感覚でいたから、 このまま惰性で生きていたんじゃ、すぐに4に落ち込んじまう。やはり、時流に合わせて、いや、時流がおかしなことになってるんだから、時流を逆手にとって、俺にできることで新しい発展の道を模索しないとなって気になってる」

晶華「それって、リアルの話よね。趣味サイト創設20周年の話じゃないような気もするけど」

NOVA「俺のサイトは、俺の趣味と夢の世界として構築しているけど、そこはリアルと地続きで、決して地に足付かない妄想だけの世界じゃないぜ。リアルと空想の境界に位置するホライズンなわけだ」


Log Horizon Season 3 Official Trailer [ログ・ホライズン 3期 PV1]


ログ・ホライズン ''Log Horizon'' Main Theme

 

晶華「ああ、NOVAちゃんが自己像を重ねちゃってるシロエさんね。腹黒メガネの陰キャラさん」

NOVA「確かにシロエは陰キャラだけど、人望はあるぞ。なぜなら、決して希望は捨てないし、軍師役として堅実な手を重ねながら、それでいて状況打開のための奇策をも準備している。まあ、軍師タイプの主人公と言えば、コードギアスルルーシュもそうだが、ここ10年の流行りと言ってもいい。

「艦これのプレイヤーが鎮守府の提督役だったり、アイドルマスターのプレイヤーがプロデューサーさんの役だったり、自分がコレクションした女の子キャラをチーム編成したりして、ゲーム目的を達成する系の作品が増えてきたんだ。豊富な中から選ばれた好みのキャラとプレイヤー自身、あるいは推しキャラ同士の関わり合いが二次創作のネタにもなったりする中で、主人公はハーレム状態を満喫したり、愛する娘たちの成長のために尽力したりするのが、いろいろと幸せな妄想タイムを生み出している。

「リアルでは人からこき使われたりする日常で、代替行為のようにキャラに命令し、そのキャラが自分の指示に従って、目的達成のために働いてくれる。プレイヤーは地道な裏方仕事と采配、知恵と時間と課金で貢献する。こんなゲームが世の流行なわけで、要するにみんなの夢が、自分が主人公になるのではなくて、主人公の女の子たち(いや、男でもいいんだけど)を応援サポートし、上から管理コントロールする役どころになりたい、というものなんだ」

晶華「つまり、アムロさんじゃなくて、ブライトさんになりたいわけね」

NOVA「もちろん、これは一部のケースであり、俺が気にしてる偏った視野の話かもしれない。だけど、大人だったら、自分が主人公になるよりも、若者主人公を応援する大人脇役に感情移入するのが普通だろうし、主人公の成長を我が子のように温かい目線で見守りながら、作品視聴を続けながら、たまに若返った気分で、主人公や周辺の若者に感情移入する。そういう、いろいろな視点で作品を見るわけだ」

晶華「一般化しているけど、それがNOVAちゃんの視点ってことね」

NOVA「で、やはり軍師視点、提督視点、プロデューサー視点だと、自分あるいは自分たちが生み出したキャラが、一斉に集まって、わーって盛り上がりながら、記念行事を盛り上げてくれるのが、一つの夢であり、大イベントというわけだな」

晶華「みんな集まって、お祭り騒ぎで盛り上がっている。みんなが一つにつながっているワクワクニキニキ大パーティーかあ」

NOVA「ただし、陰キャラを自認する者は、リアルでそういう場に居合わせると、『自分がそこにいていいのだろうか、と場違い感を覚える』傾向もあって、憧れつつも萎縮しがちな者も多い。周りの盛り上がりようにうまく同調できず、大勢の中でも孤独感を覚えてしまうボッチモードが発動して、『ここは自分の居場所じゃない』なんて感じて、背を向けたりもする」

晶華「うわ、面倒くさい性格ね」

NOVA「陰キャラは大勢の場にいたいんじゃなくて、自分のことを理解してくれる少数の親友とささやかなパーティーができれば充分だと思っているんだ。なお、俺自身は陰キャラと自覚するが、自分の居場所を感じるためには、パーティーで主催者側に混じって手伝う役割を好んで演じてきた時期もある。自分じゃ何もできなくても、誰かのお手伝いをしながら自分の居場所を確保し、それをもって自己実現……と考えていた時期もあるが、人のお手伝いだけに甘んじている人間じゃ、21世紀は生き残れないと感じて、自己プロデュースぐらいできないとな、と自分にできることをコツコツやってきたら、それが世の中の趨勢になっているんじゃないか、と感じている」

晶華「自己プロデュースかあ。それがNOVAちゃんの20年ってこと?」

NOVA「『誰かが俺のために何かをしてくれる』なんて気持ちじゃ、やっていけなかったからな。俺がそんな魅力的で立派な奴かよ、って自分を見つめ直したら、『俺が俺のために何かをする』しか手はないし、それで何ができるかは分からなかったけど、『俺が楽しんでしていること』が誰かのツボにハマったり、同じように『楽しんでしている人間』とつながり合えたり、共感を覚えることは何度もあったわけだ。夢から挫折した陰キャラにも、陰キャラなりの世界が築けたって誇らしく感じているぜ。まるで月と太陽って気分だな」


MAD kamen rider wizard


ウルトラマンコスモス 君にできるなにか

 

晶華「ああ、NOVAちゃんの中にも、ルナーとソーラーの陰陽2つが入り混じっているもんねえ。今はどっち?」

NOVA「さっきから、陰キャラを連発しているだろう? これじゃあ、パーティーを盛り上げることができない。だから、あれこれ心情吐露して、来し方を振り返りながら、テンションを陽モードに引き戻したいわけだよ。今回は、それが目的の記事なんだ」

晶華「だったら、大秦寺さんを見習わないとね。陰キャラだと思っていたら、突然テンションバリバリに上がって、お菓子の家でおかしなキャラになった人」

仮面ライダーセイバー 変身聖剣 DX音銃剣錫音

仮面ライダーセイバー 変身聖剣 DX音銃剣錫音

  • 発売日: 2020/11/07
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

NOVA「これで、メガネキャラだったら、完璧だったんだけどな。セイバーにはメガネキャラがいないから、今後、そういうキャラが登場して欲しい」 

(当記事 完)