さて、何をしようか?
NOVA「20周年は祝うべき行事なんだが、さて、どうやって盛り上がろうかと考えると、『俺は勝手に盛り上がれる』ことに気づいたが、どうやって盛り上げようかと考えると悩み出している俺がいる」
晶華「何それ?」
NOVA「俺は自己プロデュースを志して生きてきた人間だからな。一人ボケ、一人ツッコミ芸とか、妄想リプレイとか、自己完結とか自己満足なら大得意なんだが、いざ他人を集めて、みんなを盛り上げようと思うと、二の足を踏みがちなんだよ」
晶華「それが陰キャラNOVAちゃんの宿命って奴ね」
NOVA「そこで、ゲームマスターとしての自分を呼び起こすと、やはり冒険の目的を具体的に設定して、各キャラにできることできないことを把握あるいは想定して、シナリオ作りに取り掛かることになる。まあ、俺がわざわざ盛り上げようとしなくても、プレイヤーが陽キャラ揃いで、俺はシナリオ準備係と裁定役だけでいいなら、勝手にプレイヤーの盛り上がりに期待すればいいんだけどな」
晶華「ところで、会場はここでいいの?」
NOVA「そのつもりだが、俺の拠点になっている、このクリスタルタワーを会場にするのは無理だということに気づいた」
晶華「どうしてよ?」
NOVA「クリスタルタワーをあまり話題にすることはなかったが、一応、俺の拠点はクリスタル湖畔によく似た場所に構築したクリスタルタワー、正式名称〈夜明けの尖塔〉(サンライズ・スティープル)という設定だ」
晶華「その辺の物語は、2年前のこの記事辺りがお勧めよ」
NOVA「本当なら、キラメイジャーが始まったときに、クリスタリアとうちのクリスタル湖とかクリスタルタワーと関連づけを持たせるのも面白いかな、と思ったんだが、現役番組には直接タッチしないという俺ルールにより、その辺のリンクは番組終了後に行おうと思う。とにかく、俺の拠点の塔の元ネタの一つは、FF3のラスボス前のザンデがいるクリスタルタワーなんだ」
【SP版FF3】58 ファイナルファンタジー3 クリスタルタワー BGM
晶華「クリスタルタワーの頂上は、闇の世界につながっていたりするわね」
NOVA「闇の世界で流れるBGMは、いかにも勇壮で俺好みだったなあ。ラストダンジョンの曲が、不気味で陰鬱なパターンもよくあるが、それだとプレイしていて気分がドンヨリするので、やはり最終決戦が近づくのを盛り上げる曲であって欲しいし、ラスボス戦は格好いい曲であって欲しいな」
NOVA「そして、エンディングはこれかな」
晶華「だけど、こちらも甲乙付け難いわよ」
NOVA「って、うちのブログのカテゴリーには『ファイナルファンタジー』はあるのに、ドラゴンクエストがなかったことに今、気付いたや。今年はダイ大で話題にする機会も増えそうだから、今さらながら『ドラゴンクエスト』カテゴリーを設定しておこう」
【ダイの大冒険】~旧アニメ最終回シーン~【バラン撃退(おまけつき)】
アウトドアで行く
NOVA「とまあ、好きな動画を探して貼り付けるだけで、勝手に盛り上がれる俺がいるんだが」
晶華「って言うか、他力本願?(CV能登麻美子)」
NOVA「いや、ブログの機能は使わないとな。俺の駄文だけじゃ、時流には付いて行けん。このブログ記事における自分の仕事は文章書きと、自分の好きな動画に敬意を示して、その力をお借りすることだけだからな。文章書きだけだと3分の1人前だが、ブログ機能という道具と、そこに想いを注ぐ多くのファンの魂を集めることで、いろいろご唱和だってできるわけだ」
晶華「で、こんな風に自分の世界にいろいろ貼り付けて悦に入っているNOVAちゃんだけど、拠点のクリスタルタワーがパーティー会場に使えないって話から、脱線しちゃっているのよね。もう一度聞くけど、どうして?」
NOVA「だって、クリスタルタワーは俺の妄想ダンジョンだから、俺たちが日常生活を送っている部屋とか書庫とか、そういう安全な区画を除けば、未開拓のダンジョンそのもので、トラップとかモンスターとかがいっぱいだからな」
晶華「ちょっ、私たちはそんな塔で、お喋りしたりTRPGをしたりしていたの?」
NOVA「いや、魔法使いの塔って、侵入者避けのトラップを仕掛けたり、モンスターを飼っていたりするもんだろう? 大丈夫、俺たちの生活エリアには危険はない。だがしかし、こんな物騒なところに人を集めて、20周年記念パーティーは行えないだろう?」
NOVA「とにかく、今から慌てて、塔の中をパーティー会場にセッティングすることは不可能という結論に達したわけだ」
晶華「コンパーニュと違って、NOVAちゃんの拠点の塔を20周年記念のパーティー会場にすることは無理。だったら、どうするのよ?」
NOVA「中がダメなら、外というのが道理だろう。幸い、塔の外のクリスタル湖畔は、キャンプをするのに最適な地形設定だ。まあ、特定の日時に殺人鬼の悪霊が出現することを除けば、だが」
晶華「つまり、ケイソンさんを何とかして、外でパーティーを開こうって計画なのね」
NOVA「そもそも、今年はコロナ禍だからな。屋内の密閉したところで、人が大勢集まることに警戒心を覚えるわけだし、アウトドアのバーベキューパーティーだったら問題ないだろう、という的確な判断なんだ。おまけに今の我々には、アウトドアのエキスパートである次元ドルイドのハイラス氏がいるのだからな」
晶華「って、ハイラスおじさんに準備を押し付けるの?」
NOVA「俺にアウトドアの作業を任せるのは、魔法使いに仲間を守る肉の壁になれ、というぐらい無謀だぞ。あるいは、アムロさんに『援護防御』の技能を習得させたり、甲児くんをファンネル付きの機体に乗せるぐらい、間違った運用の仕方だ」
晶華「だけど、アムロさんだって、前にマジンガーZに乗ったじゃない」
「スーパーロボット大戦DD 」戦闘演出集:マジンガーZ(アムロ)
NOVA「アムロさんにできるからと言って、俺にできるというわけじゃない。いくら同じ白をイメージカラーに持つインドア派キャラだとしても、彼は機械いじりが得意な理系で、俺は文章いじりが専門の文系だ。俺には、ガンダムに乗って戦うことは無理だな。ましてや、ガンダムを強奪して、砂漠を一人さすらって、ランバ・ラルさんにいい目をしていると認めてもらったり、シャアとフェンシングで対等に戦ったり、あそこまでアクティブにはなれん」
晶華「じゃあ、何ならできるのよ?」
NOVA「ガンダムの登場人物に自分を被せるなら、オペレーターのオスカかマーカーぐらいじゃないかな。顔見て、どっちがどっちか分かっていないので調べてみると、メガネ君がオスカなので、今から俺はオスカ・ダブリンな。レーダーを見て、敵の襲来を察知したり、『パターン青、使徒です』って言うような仕事」
晶華「それはエヴァの日向マコトさん……って、そっちもメガネキャラか。確かにNOVAちゃん向きかも。だけど、今の20周年記念に、オペレーターの仕事が何の役に立つの?」
NOVA「いや、ケイソンの襲来を察知したり、とか?」
晶華「まあ、戦術に必要な情報を集めるのは、重要な任務だけど、私たちに必要なのは部隊司令なのよ」
NOVA「つまり、俺は碇ゲンドウになればいいのか?」
晶華「碇ゲンドウさんに20周年記念パーティーが仕切れると思う?」
NOVA「問題ない。そのためのネルフです」
晶華「いつから、ここはネルフになったの?」
NOVA「自分の願望は、あらゆる犠牲を払い、自分の力で実現させるものだ。他人から与えられるものではない」
晶華「いや、適当に拾ってきたセリフを貼り付けなくていいから」
NOVA「時計の針は元には戻らない。だが、自らの手で進めることは出来る」
晶華「だったら、さっさと話を進めなさいよね」
そして屋久島へ
NOVA「そういうことで、20周年記念はクリスタル湖畔で行おうということになったんだが」
ハイラス「なるほど。アウトドアなら、次元ドルイドの腕の見せどころでござるな」
NOVA「それと、せっかくなので、クリスタル湖畔と屋久島を次元の門で結びつけて、大地母神ガイア様の祝福を受けながらのパーティーにしたいと思う」
ハイラス「ガイア様だと? また、どうして?」
NOVA「ガイア様とは、昨年の文化の日に対面して以来、俺はご無沙汰にしているからな。やはり、20周年の記念行事を行うにあたって、神仏の加護を求めるのは、主催者としての責務ではないか、と思うわけだよ。それに、今度の記念行事に翔花を参加させようと思えば、フェアリーガーデンという正攻法では間に合わなかったから、ガイア様のお力添えが必要と判断したんだ。ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、どうにもならない時に助けてくれるのが、ガイア様だと思うし」
ハイラス「それは、違うガイア様ではないか」
NOVA「すると、ガイア様はうちの20周年に加護や祝福をくれないのか? 翔花の父がどうなっても構わないとおっしゃるのか? ならば、俺も翔花をガイア様の後継者に育成するというミッションを放棄して、好きにさせてもらうがな」
ハイラス「好きにするって、どういうつもりでござるか?」
NOVA「いや、別に神を脅すとかそう言うつもりはないんだが、そもそも、うちの娘を召喚して、スペースGを倒す切り札に仕立てたのはガイア様であって、神さまが無力だから、うちの娘が父親と切り離されて、いろいろややこしくなったんじゃないか。だったら、その責任をとって、少しぐらい協力して、神としての義理神情を見せてくれてもいいだろうに」
ハイラス「……つまり、NOVA殿がガイア様に帰依すると?」
NOVA「いや、帰依というのは仏教用語であって、神道やギリシャ神話の神さまの信者になるというのは何と言うのかな?」
ハイラス「キリスト教なら洗礼でござろうが、他の教えでは単に入信でよろしいのでは?」
NOVA「それぞれの宗派で専門用語があるんだろうがな。イスラムではシャハーダという信仰告白があって、ぶっちゃけ、アッラー以外の神は認めないとか言った内容を、アラビア語で宣言したりするそうだが、俺は多神教を認める立場なので、そっちに改宗はできそうにない」
ハイラス「仏教は神を認めるのでござるか?」
NOVA「神がいようがいなかろうが、自身の修行による成仏とは関係ないので、どっちでもいいという立場だな。まあ、宗派によれば土着の神を吸収しながら、仏を守護する護法神、諸天善神という扱いをして、共存しようとする教義もあるが、いずれにせよ、神という概念あるいは存在を積極的否定はしないのが仏教だ。とにかく、俺の立ち位置だと、ガイア様が加護を与えてくれるなら、仏を守護する諸天の加護として、ありがたく感謝しますってことだな」
ハイラス「それでは、まるでガイア様が仏の下僕みたいではござらんか?」
NOVA「だって、西遊記だとお釈迦さま最強で、孫悟空だって天帝さえ恐れおののく神通力を備えた道教の神って設定だぜ。お釈迦さまは、天帝さえ手こずる神猿を圧倒したんだから、仏教説話だと仏が主で、神が従という位置づけになるわけだ。まあ、それはともかく、ガイア様に従って、ドルイドになるにはどうすればいい?」
ハイラス「まず、金属鎧を身に付けてはダメでござる。鎧は革鎧まで」
NOVA「って言うか、俺は魔法使いだし。鎧なんて身につけないよ。せいぜい、剣道の防具を高校の体育の時間に着たことがあるぐらいだ」
ハイラス「では、文明の利器からなるべく距離を置いて、自然の中で暮らすべし。アウトドアに還れ」
NOVA「インドア派の俺に死ねと申すか? いや、ダメだ。俺は本のない場所では生きていたくない。やはり、知識神とか、特撮の神とか、運命のダイス神ならともかく、大地母神の教義は俺には合わないようだ。本を捨てよ、なんて魔術師との両立は不可能に限りなく近い」
ハイラス「しかし、魔術師マーリンはドルイドでもあるわけで」
NOVA「マーリンは古の魔法使いだからな。近代から現代にかけて体系化された魔法学派とは、時代が違うんだろう。少なくとも、俺は世捨て人ではないので、ドルイドみたいに文明から離れた隠遁生活は無理だ。慣れた生活習慣はそう簡単に変えられんし、ほんの一時の加護のために全てを投げうって信仰に励むほど、俺は殊勝な奴じゃない。ガイア様とはあくまで付かず離れずの契約関係で、協力できることのみ協力したい。いわゆるWinWinを模索して行ければ、と考えている」
ハイラス「WinWinでござるか。互いに得する関係を意味する言葉だが、それは利害が一致する点、妥協点を見出すことが必要でござるな」
NOVA「というか、相手に迷惑をかけている時点で、WinWinは成立しないんだけどな。WinWinを言うためには、『相手の求めているもの、ニーズをある程度、正確に把握していること』前提で、『あなたが欲しいものは、私が提供できます。その代わり、あなたが簡単に提供できるものを私は欲しています。お互いに損をしない関係をお約束しましょう』とコミットして、初めて主張できるんだ。つまり、WinWinは相手のことを理解する意思と態度をきちんと示して、自分との関わりが得であると納得させてこそ口に出していい。力のない人間が、軽々しく口にしていい言葉じゃない、と俺は考えるわけだ」
ハイラス「では、ガイア様とWinWinというのは、何か納得させられる材料をお持ちだと?」
NOVA「もちろんだ。取り引きの材料は『我が娘、粉杉翔花に対して、ガイア様が犯した過ちを修復すること』にある。この点に関して、俺はガイア様を責めることのできる立場でもあるのだが、そうはしない。ただ、ガイア様と俺が協力すれば、その過ちの傷跡を修正することができる、と持ち掛けて欲しい」
ハイラス「神の過ちを正す、と? 一体どんな過ちを?」
NOVA「そいつは俺が屋久島に出向いて、直接話すので、今はまず20周年記念に加護と祝福を与える準備をしていて欲しい。そうすれば、悪いようにはしない、と言ってくれれば」
ハイラス「やはり、神を脅しているように聞こえるでござるが」
NOVA「脅しているつもりはないんだけどな。ただ、協力すればWinWinにもなれるが、協力関係が成立しないならば、ガイア様が一方的に損をして、俺は別の方法を考えないといけなくて面倒くさい。一番簡単なのは、クロノス様の御手を煩わせることなんだけど、そっちの方が後で大事になるから、なるべく最後の手段としておきたい。時間軸をいじると影響が大きすぎるので、なるべく今の時間軸で辻褄合わせをしておきたいって話だ」
ハイラス「時間軸を言い出すと、時空魔術師ではない私には思考の及ぶところではないので、とりあえずガイア様には伝えておこう。伝言内容は、『屋久島とクリスタル湖畔の二会場で、20周年記念式典を開くので、祝福と加護をお願いしたい』『その際、粉杉翔花殿に関して、NOVA殿から重要な話がある』ということで、問題ござらんな」
NOVA「うまくまとめてくれたなあ。それなら、角は立たなそうだ。俺も別にガイア様にケンカを売るつもりはないんだが、どうもあれこれ喋りすぎて、かえって誤解を招く物言いになってしまいがちだ。言いたいことをシンプルにまとめてくれる補佐役が付いてくれると、ありがたい」
ハイラス「では、私は屋久島へ出立して、そちらで記念パーティーの準備を整えよう。こちらの準備はどなたが?」
NOVA「晶華と、それからマーキュリーバットの面々に手伝ってもらおうかな。連中だったら、何だかんだ言って過酷な未来世界でサバイバルしてきた実績があるし、ダイアンナもこちらを手伝いたい意思を示してくれたからな。これから直接、頼みに行くつもりだ」
ハイラス「なるほど。では、屋久島の件はお任せあれ」
NOVA「頼んだぞ。お前こそが20周年記念を成功させる要だ。お前がいなければ、アウトドアでパーティーを開こうって発想にはならなかった」
ハイラス「過分な評価をありがたくお受けする。では」
(当記事 完)