Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ゴーオンジャー(GP11〜18話)感想

 2ヶ月ぶりのゴーオンジャーです。
 たまりにたまった8話分、今夜は一気に消化……できたらいいなあ。いや、こんな弱気ではいかん。やってやるぜ! ってノリでいきましょう。

先に挫折宣言

 今さらですが、GPシリーズにちなんで付けていた「0083」ゆかりのサブタイトル。実は11話から、いいネタが思いつけませんでした。
 ええと、元ネタにすべきサブタイトルは、順に「激突戦域」「ラビアンローズ」「強襲、阻止限界点」「駆け抜ける嵐」だったんですが、1つめを困っている間に、「ラビアンローズ」でどうしようもなくなってしまい、その後もあきらめて挫折宣言をしようかどうしようか迷っているうちに、2ヶ月が過ぎてしまった次第。
 何だか「枝葉にこだわり根幹を見失う」マヌケな例ですなあ。

GP11(アンテナバンキの回)

 怪人名を書くだけで、どんな話だったか思い出せる人は、それなりに優秀な特撮ファンです。まあ、戦隊の場合は、怪人の個性が豊かなので、比較的思い出しやすいのですが。一方で、平成ライダーの場合は、怪人があまりドラマの中心とは言い難いので思い出しにくいです。
 それはさておき、アンテナバンキは、テレビ放送を乗っ取って、みんなをガイアークの都合のいいように洗脳します。ゴーオンジャーのメンバーも軍平以外が、快楽的な幻想にはまってしまい、戦意喪失。ただ一人、警察に追われた名護さん*1、もとい軍平だけが、正義の心を失わず、必死の訴えを通じて、仲間の正義を取り戻す熱い展開。
 もう、軍平の熱さは最高です。来週は、その熱さが、金銀兄妹にどう示されるか大いに期待。

GP12(ハツデンバンキの回)

 この回は、バンキ獣の正式名称よりも、サブタイトルの「走輔バンキ」の方が分かりやすいですね。こういう入れ替わりネタは、いつもと違う役者の怪演技を楽しめるわけですが*2、一方で走輔の魂の宿ったバンキ獣の着ぐるみ演技もなかなか侮れなかったです。
 そして、この回の目玉は、体調を壊したと演技するバンキ走輔に対して、仲間が施そうとする治療法の数々。軍平の乾布摩擦を始め、まるでイジメのように繰り出される「善意の攻撃」には笑えました。
 また、結局、走輔を元に戻した「走輔ソウルのスーパーハイウェイバスタージャンクションライフル*3」。走輔の顔が飛び出す必殺技は、ビジュアル的傑作でした。
 一方で、敵幹部のヨゴシュタインと、バンキ獣の息の合ったコンビっぷりもグッド。これだけ配下の怪人を愛している敵幹部も珍しいナリ。

GP13(ヒキガネバンキの回)

 この回は、名古屋弁で「〜ガネ」としゃべるバンキ獣も、名古屋出身の荒川さんらしいなあ、と思いましたが、それよりも、やっぱアイドル調の「ぷーこりん」とヤクザ調の元ZX「ドックーゴ」の方がよほど印象的でした。
 戦隊側の主役はブルーの連なんですが、完全にゲストキャラに食われちゃった回ですね。役者さん的には、刀による立ち回りができて良かった、とのことですが。

GP14(カマバンキの回)

 この回は、ケガレシアの変身した「汚石冷奈」とグリーン範人の絡みが注目。
 前回の壷振り女に続いてケガレシア様のコスプレを楽しみたい方には、嬉しかった回でオジャル。
 ストーリー的には、「滝に打たれて雑念を捨ててパワーアップ」したのが敵のカマバンキの方で、「雑念のままに戦って、妄執パワーで勝利した」範人はヒーローの風上にも置けないはずなんですが、楽しさこそ力、という彼のキャラ特性を見事に発揮していて、楽しめました。

 あと、この回は、範人の勢いが暴走して、炎神ソウルを間違ったキャストに入れてしまい、巨大戦でも爆笑のノリが継続。
 また、範人の誉め言葉が、美醜の価値観の異なるケガレシア様には最大の侮辱だったという、言葉のすれ違いも楽しかったですな。

GP15(ヒラメキメデス登場の回)

 この回から、飛行炎神の話に入ります。
 強敵・害地副大臣のヒラメキメデスが現れ、マシンワールドで彼に勝てなかった炎神たちが戦意喪失。
 それに対して、ゴーオンジャーが炎神を励まし、その絆とアイデア作戦でヒラメキメデスを破った……と思ったら、突然登場した謎の飛行炎神トリプター&ジェットラスが、美味しいとことも持って行った話。
 「通常の3倍」というシャアネタで笑いを取りつつ、もっぱらシリアス回と言えますな。
炎神戦隊ゴーオンジャー 炎神合体シリーズ07 エンジントリプター炎神戦隊ゴーオンジャー 炎神合体シリーズ08 エンジンジェットラス

GP16(オイルバンキの回)

 前回に続いて、地上炎神のピンチ編です。
 オイルバンキの攻撃で、足場がすべってしまい、ピンチのエンジンオーG6。
 それを又も救う2機の飛行炎神。
 しかし、ゴーオンジャーも助けられてばかりではいられない、と、いろいろ作戦を考えます。そして、巨大モップで油をふく、という庶民チックな作戦で勝利を勝ち得るわけですね。
 敗北から学び、知恵と勇気で勝利する、ってノリは、それが見た目にバカバカしくても好きです。負けて新兵器の力で勝利というのが王道の現在ですが、安易にそれに頼らず、人事を尽くす姿こそ、ヒーローらしいなあ、と。

GP17(ハッパバンキの回)

 新メカ2機のお披露目回を経て、新戦士2人の登場回です。
炎神戦隊ゴーオンジャー 戦隊ヒーローシリーズ06 ゴーオンゴールド炎神戦隊ゴーオンジャー 戦隊ヒーローシリーズ07 ゴーオンシルバー
 恒例だと、先に新戦士が出てから、専用メカの順番なんですが、今回はパターンを変えています。さらに、女性戦士の追加という初の試み。初と言えば、「ゴールド」を冠する戦士も、日本の戦隊では初ですな。いや、まあ、一応、劇場版では「デカゴールド」という女性戦士が出てましたが、TV版レギュラーでは初という意味。
 ともあれ、新戦士のお披露目回ですから、これまでは巨大戦のみピンチだったゴーオンジャーも、等身大戦でどうしようもない敗北を喫してしまいます。一方で華麗な活躍を示したゴールド&シルバー、圧倒的な強さで相手に巨大化すらさせない戦巧者ぶりを見せ付けます。
 こうして、「熟練のエリート戦士であるゴーオンウィングス」VS「未熟な庶民派戦士であるゴーオンジャー」という対立構造を見事に演出。こういう分かりやすい対比構造をしっかり示せるかどうかも、ヒーロー物では大切だなあ、と思ったりします。

GP18(バキュームバンキの回)

 ライバル戦士との対立構造は大事ですが、それでも、どこかで折り合える点を模索しないといけません。
 それが囚われのヒロイン、という形で展開されたこの回。
 いやあ、この回は、「クールな戦士」が身内(妹)にだけは情を示し、それが縁で見下している「熱血戦士」と共闘することになる、という点で、最近、自分が考えていた創作ネタと見事に重なってしまい、タイムリーさを感じています。うんうん、やっぱ、こういうキャラ絡みこそが王道だよなあ、と。
 一方、熱血戦士はバカでガムシャラだからこそいい。クール戦士が情と理性の狭間に立たされて、ジレンマに陥っている横で、何も考えずに猪突猛進することが敵の隙を生み、起死回生の状況を作り出す流れ。見事です。未熟な者は、勢いで突っ走る若さがあってこそ映えるというもの。
 もちろん、これはクール戦士の人間性をも示し、単に主人公たちをバカにするイヤな奴ではないことをもアピールしています。そして、「ダメな奴だけど熱い」ゴーオンジャーに対して、密かに保護意欲と関心を示すゴーオンウィングスという立場が示され、今後のドラマを盛り上げてくれることを期待します。


 一応、立ち位置としては、ゴーオンウィングスって、初期の軍平と同じわけだから、次回の軍平との絡みも必然になるわけですね。自分は熟練の戦士だと思い込んでいる軍平が、ゴーオンウィングスにとっては「しょせん未熟」と見なされるわけですから、それに対する軍平の反応と行動、そして熱い想いがどうほとばしるかが見物ですな。

*1:元ネタはキバ13話。この回の前の週の話だったんですね。なお名護さんは18話でも警察に捕まっています。

*2:憑依ネタとしては、キバでも19話、20話でやってました。時期を置いて見ると、新しい視点で2番組の共通ネタを発見できるものですな。

*3:ビー玉さんの指摘により訂正。スーパーハイウェイバスターは走輔が元に戻った後のとどめ技です。