Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

レスキューフォース(第8〜10話)

 ヤッターマン1話分に対し、同じタカラトミーの特撮ヒーローは3話進行。
 相変わらず、ほぼマンネリの災害救助ストーリーですが、各話の趣向に注目して振り返りたいと思います。

第8話の超災害

 死火山にクライシスメーカーが設置されたため、噴火の危機に。
 それを解決するために、レスキュードリル初出動。
トミカヒーロー レスキュービークルシリーズ03 レスキュードリル
 うん、ドリルメカ登場ってだけで、男の子、そして少年の心を持った成人男性は燃えますね。
 どれぐらい燃えるかというと、
青島文化教材社 ミラクルハウス 新世紀合金 ITC メカニック サンダーバード ミニ ジェットモグラ轟轟戦隊ボウケンジャー 轟轟合体シリーズ01 ゴーゴードリル天元突破グレンラガン グレートインパクトモデルシリーズ グレンラガン完全変形CV 真ゲッター2原作版超勇者復古烈伝 マイトカイザー BR-02
 もう、ドリルと聞いて思いつくメカロボをいろいろ貼り付けたくなるぐらい、燃えるってものです。
 小学校時代は、「計算ドリル」「文章題ドリル」「漢字ドリル」という名前だけで、妙に燃えて、一生懸命問題を解いていた記憶もありますね(笑)。いや、これが「計算問題集」「文章題百選」「漢字マスター」というタイトルなら、たぶん、あそこまで燃えなかったと思う。すると、小学生のNOVAの学力を支えたのは、ひとえに「ドリルの力」と言うことに(^^;)。


 さて、学力と言えば、この回はR1の相棒であるコアストライカーのAIが学習する話。AIの学習といえば、『ケータイ捜査官7』なんかでも興味深く視聴しているのですが、ともかく人間との絡みが大切なわけです。
トミカヒーロー レスキューフォースヒーロー&トミカシリーズ レスキューフォースR1&コアストライカー
 そして、「無茶ばかりするR1」の判断に、コアストライカーのAIがついて行けず、機能不全を起こし、このままではAIの交換さえ必要? と思われていたわけですが、今回のミッションを通じて、コアストライカーは学習します。
 一見、無茶に見えるR1の判断は、実は「周囲の状況を瞬時に理解する直感と、問題を何としても解決しようとする意志が複合した最適解」であることに。
 与えられたデータだけで計算し、無難に情報処理する論理性だけでは計り知れないR1の勢いは、コアストライカーのAIに感化し、ついにそのレスキュー魂の学習を成功させます。
 まあ、この辺は、人間の脳科学・心理学を少し勉強すると、納得できる面もありますね。論理思考(ユングによる思考タイプ)や、現実処理の力(同感覚タイプ)は、普段の仕事や日常業務をこなすのには有効で、コンピューターにとっても得意な分野ですが、人の気持ちを察して上手に共感する感情タイプや、思いつき・ひらめきに関する直感タイプは、コンピューターの演算処理でも追いつかない人間らしい脳のはたらき、だという点。
 論理思考が得意でも、相手の気持ちに対して鈍感な「空気読めないKYタイプ」はいますし、社会ではその辺の想像力が求められる場面も、多分にあります。
 この場合、R1は「直感と感情」でぶつかるタイプで、コアストライカーは当然、「思考とデータに基づく現実処理」が得意だから、特性としては相容れないわけですね。しかし、相手の良さを理解し、その特質から学んだとき、実にいい相棒に昇華されるわけで。
 単に、新メカ登場編に終わらない、面白い回でした。

第9話の超災害

 ネジだけでなく、人間の心理面にも作用する「ユルユル菌」で機能不全を起こしてしまったレスキューフォースに対して、強烈な意志力と責任感の持ち主である石黒隊長が活を入れる話。
 うん、前回の書き込み時に、「隊長にもスポットが当たってほしい」と書いていましたが、見事に願望実現ですな。マンネリながらも、かゆいところに手が届いてくれる作品です。
 この話を見て、最初に思い出したのは、『帰ってきたウルトラマン』のヤメタランスの回。普段はマジメで精悍なヒーローや防衛チームが、怠け者になってしまう構図は、コミカルであると共に、心理的に怖かったりもするわけですね。
 その中で、誰が状況解決に奔走するか……という点で、ドラマの流れが決まるわけですが、「普段は怠け者の少年が、危機感を感じて動き出す」のがヤメタランスの回。これは「マイナスにマイナスをかけてプラスになった」わけで。
 一方、この回のレスキューフォースは「超プラスが、マイナス効果を受けても、プラスを維持した」というケースですね。これによって、隊長のすごさが浮き彫りにされたわけです。


 普段はバックアップに徹しているけれど、実はチームの要として、精神的に引き締めていたリーダーとして、NOVAは石黒隊長を応援します。

第10話の超災害

 災害救助活動の表彰のため、小島に赴いたレスキューフォース
 しかし、ヒーローが遠征すると、そこには何故か敵が暗躍している、というのはお約束ですな*1
 とにかく、小島が沈む危機……よりも、「蛇にかまれた子供に血清を届ける任務」の方が優先されます。まあ、レスキューフォースの側は、今回、限られた情報のために、小島の危機を知っていなかったということなんですが。
 ついでに言えば、単純な輸送任務なら、わざわざ陸路を行くよりも、レスキューフェニックスを使って空から運べよ、というツッコミもありそうですが、ここはまあ、そういう効率優先よりも、「体を張ったチームワーク」を見せたかった、という点で、納得するしかないでしょうね。それに、「脚本段階ではレスキューフェニックスで空輸できない理由が語られていて、それが映像段階では時間の都合でカットされた可能性」もありますし、無意味な揚げ足取りはやめておきましょう。


 それより、この回のトピックは、メカ戦に頼らず、R1以外の3人のアクションが多いことですね。はっきり言って、R1の役割が一番地味です。ショベルで土砂をどけただけですから。
 それに対して、一番目立っていたのは、R2ですね。バイクアクションといい、ロープを使っての登攀アクションといい、CGに頼らない古き良きアクションヒーローをしていました。
 都市が舞台だと、撮影の都合でどうしてもCGメインになりがちですが、こういう地味ながら体を張っている野外編の方を、NOVAは評価したいですね。
 物語に変化をつける、という意味においても。


 ともあれ、一番、地味っぽいマシンのレスキューショベル(とその同類)も一応プッシュ。
トミカヒーロー レスキュービークルシリーズ02 レスキューショベル轟轟戦隊ボウケンジャー 轟轟合体シリーズ02 ゴーゴーショベル
 戦闘メカとして使うなら、一番便利で役立ちそうなんだけど、インパクトではドリルに負けちゃうんだよなあ。

*1:似た事例として、もっと強烈なのは「名探偵が旅をすると、旅先で必ず事件が起こる法則」。頼むから、お前は家でおとなしくしてくれ、というツッコミはもはやお約束ですな。まあ、そうなると「安楽イス探偵」ものになって、誰かが事件を知らせてくれる作風なんですが、今それをやると「単なる引きこもり」っぽく見えるかも。