今さらながらの感想です。
ええと、放送日は5月19日ですか。
15話でペリカンが登場して、ヤッターワンとのコンボが実現するのが16話と思っていたら、野球中継で16話がなかなか放送されない状態に(明日も野球中継)。
一応、15話と16話をセットで感想書くつもりでしたが、このままだと記憶が風化しそうなので、楽しかった15話の感想を書いておきます。
ストーリーネタ
もう、この回は「ペリカン登場」だけで十分なネタなんですが、その登場理由として「タイムスリップ」を仕込んだ点も、本作を「タイムボカンシリーズ」として見ている旧作ファンには大拍手と言えるわけですね。
一口に「タイムボカンシリーズ」と言っていますが、『ヤッターマン』と『イタダキマン』は基本的にタイムスリップ物ではありません。時間移動ではなく、世界各地を旅する宝探し物となります。まあ、その世界が現実よりもエキゾチックなんですけどね。
それでも、今回はタイムスリップ物。主な舞台はマンモスの生きた原始時代でした。途中、事故によって、未来世界に紛れ込んで、そこで「未来のガンちゃんの作ったペリカンGET」というハプニングがあるんですけどね。
個人的には、この物語舞台を広げるタイムスリップネタ、今回だけなのか、それとも時々はやってくれるのか、気になるところです。まあ、続けるなら、ドロンボーたちの帰還手段をきちんと考えないといけませんが。さすがに、毎回、自転車でタイムスリップってわけにはいかないでしょうし。いや、タフなドロンボーだったら、それぐらいやってくれるかもしれませんが(笑)。
インチキ商売
偽物の「マンモスの化石」を売ってます。
結構、手間暇かけて作ってますので、フィギュア商売と考えれば、まっとうな商売と言えるかもしれません。
しかし、今回、何よりも驚きなのは、「ヤッターマンが盗み聞きしないこと」(笑)。もう、これだけでマンネリ作風に変化がついています。
代わりに、ドロンボーの方が、ヤッターマンのアジト(笑)にやってきます。そして、そこにいる中学生2人に道を尋ねるトンズラー。そして、ドクちゃん情報で知ったタイムトンネルの場所を知ったドロンボー。同時に「ヤッターマンには内緒にしといてな」と言いつつ、中学生2人に情報公開しています(爆)。
秘密保持ということには、実に杜撰なドロンボー。いや、いちいち秘密を隠していたら、ヤッターマンの方も物語に参加するために、違法な盗聴行為とかストーカー行為に手を染めなければならず、正義の味方の名が泣くというものですが。せいぜい、市原悦子の家政婦でもやっている程度の「好奇心による盗み聞き」で分かるぐらいが、コミカルヒーローとしてはふさわしい。
ドロンボーメカ
マンモスですな。
ええと、マンモス型メカだと、タイムボカンシリーズでは、三冠王になるトッキューマンモスを連想しますが。
もう植毛まであまりにリアルなでき(笑)なので、タイムスリップ先で迷子になった子供マンモスに母親と間違えられたりします。おかげで、ドロンジョ様の母性愛まで刺激しまくり、という泣かせるドラマ。
それでも、事情を知らないヤッターマンには、「子供マンモスを誘拐した悪い奴ら」と見なされて、悪役はつらいよ、って雰囲気かな。
ビッグショックメカ ビックリドッキリメカ
未来の自分から盗んだペリカン。いや、お小遣いの前借りみたいなものかな。
ヤッターマンは正義の味方だから、「盗み聞き」はともかく、「本当の盗み」はいけません。あくまで「拝借」です。いや、もしかすると、「過去の自分のために、未来のガンちゃんが用意してくれていた」と解釈すべきでしょうか。
ともあれ、この「未来のメカを2号メカとして拝借」というのは経緯はともかく「タイムドタバッタン」と同じ。時間移動描写だけでなく、こういうストーリー部分にも過去作へのオマージュ感があふれているわけですな。
で、ペリカンの放つ初ミニメカは「バリカン」。
マンモスの毛を刈り取ります。毛がなくなったマンモスは、貧弱な体型になって、そのまま自爆。毛がアイデンティティーだったわけですな。
一句「マンモスや 毛がなくなれば ただのゾウ(季語なし)」ってことで。
お仕置きシーン
タイムスリップ編記念で、恐竜時代に飛ばされて、ティラノザウルスに追いかけられます。
ええと、タイムボカンシリーズで恐竜ネタだと、逆転王になるトッキューザウルスを連想しますが。
ともあれ、未来の世界からやってきたトリ型ロボットの今後の活躍に期待しつつ。
「空を自由に飛びたいな。ハイ、ヤッターペリカン♪」って感じで。