最初に書いておく。
「女弁護士や、その証人の語る紅音也はまやかしだ」(たぶん)
今回は、キザなファンガイア・ハンター、名護啓介の登場編であり、
父親を尊敬していた主人公・紅渡が、父親の本当の姿(?)を聞かされて、幻滅するエピソードと絡み合った話になっていました。
ただし、キバが、この回の怪人モスファンガイアを逃がして、つづく、という前編ですな。
今はまだ設定紹介編の、単純な1話完結の物語が続きそう。
まあ、二つの時代を別々に描いているわけだから、これでいきなり複雑な話を展開されちゃうと、視聴者の追跡は困難でしょうな。
って、いきなり前回書いた予想を外しているし……(苦笑)。
しかも、これって結構、複雑な話ですよ。
過去編で父親のシーンを描くとともに、「回想シーン(?)」でも父親のシーンを描き、視聴者を見事にだましている。
紅音也は確かに「軽薄なプレイボーイ」で変な奴ですが、詐欺行為を働いたり、カジノで金を踏み倒すようなDQNキャラというのは、過去編とのイメージが大きく異なっています。
たぶん、視聴者は紅渡と、いっしょに女弁護士(モスファンガイア)にだまされているのです。井上脚本なら十分あり得る事だ……と、偉そうに書いておく。
ま、この予想が外れだったら、ぼくはまだまだ井上脚本について語る資格はないってことで、1から勉強し直します。
明日の視聴を楽しみにしてましょう。
1986年
掲示板で日高さんに教えてもらったとおり、この回のBGMは小林明子の「恋に落ちて」。1985年に発表されたデビュー曲で、テレビドラマ『金曜日の妻たちへ』の主題歌だったんですね。
タイトルどおり、恋に関係する歌で、まるで、うちの特撮掲示板のテーマに合わせたような……って、その手の自意識過剰はやめましょう。バレンタインも終わったんだし。そもそも、日本の歌謡曲の半数以上は、「恋愛関係」じゃないですか(笑)。
ともあれ、紅音也が音楽家という設定もあってか、音楽に注目できるネタが多い、この番組。
自分としては、ドラマ『ヤヌスの鏡』の主題歌「今夜はAngel」(椎名恵)をリクエストしてみたいぞ。何となく、二重人格ってテーマが、キバの変身にも通じるじゃないですか。
後は、年末頃に、堀内孝雄の『愛しき日々』。う〜ん、特撮やアニメソング以外の歌の趣味をバラしてしまったような。
って、全然、ドラマの内容に触れていませんね(笑)。
ええと、紅音也とヒロイン麻生ゆりが、モスファンガイアに遭遇して逃がす、と。
ファンガイアハンター(以降FHと略)のボスの嶋さんは、ゆりから音也の話を聞いて、スカウトする気になる。
これぐらいですか。
この回は、「回想シーン」が多く、実質、過去編は少なかったですね。むしろ、明日の放送で、「モスファンガイアが、どのようにして音也に根深い恨みを持つようになったか」が気になるところです……って、もう、女弁護士がファンガイアだって完全に決め付けちゃってるなあ(苦笑)。
違ってたら、恥かくぞ。まあ、それもネタにするつもりだけど。
2008年
ということで、「回想シーン」のおかげで、主人公の渡よりも、音也の方がよほど目立っていました(笑)。
しかし、まだ音也のキャラ像が確立されていない段階で、あんなDQN像を見せてくれるなんて……番組が始まったばかりの、この時期だから使える手法だなあ。
「音也の店」とか、「カジノの支払い金の代わりに、音楽演奏して、『オレの音楽は高額だから、これで済ませろ』と主張する」とか、まあ笑えるシーンを提示。
さらに、この回。
名護啓介もインパクトある登場を演出してくれます。
このキャラと音也がぶつかれば、個性がぶつかりすぎると思うのですが、名護さんは現代編の登場なので、音也と食い合うことはなさそうです。その辺は、うまくキャラのバランスを考えた配置ですな。
しかし、名護さんのおかげで、渡の「この世アレルギー」設定なんか、どうでも良くなった気がします。このままだと、ただの「ちょっと気弱な若者」になってしまいそうなんですが、果たして、渡を主人公として立てていくことはできるんでしょうかね?
キバに変身すると、人格が変わってしまうことは、今回で確定した、と思います。
それでも「音也」の名前を聞いて、動揺して素に戻ったりもするんですね。
次回、狼男のガルル(斬鬼さん)がどのような演技を見せてくれるか、にも期待しつつ、つづく。