今年に入って、ここ、ほとんど「必殺仕事人」しか書いてないよ〜と思いつつ。
いや、他の話題って掲示板とかで書いているから、書き込み意欲は十分満たされているわけで。大体、改めて、キバとか、ゴーオンジャーとか書こうと思えば、6月から遡らなければいけませんからねえ。
昔はそういう中途半端なのが、すごく気になって、「こいつを仕上げなければ、先に進めない男」という某ティターンズ青年パイロットみたいだったんですが、
今だと、「中途半端の何が悪い? その時その時の想いを昇華しきって、自分の足跡を残していくのも男の生き様よ」と割り切れるようになってきた……かな。まあ、中途半端というのを否定しちゃうと、自分の人生の多くを否定しないといけない気もして、さすがにそれは建設的じゃない。
ただ、まあ、中途半端でも、完全に投げ出すのではなく、その折々に総括だけはしておきたい性根は変わってないわけで。
キバ
自分の書いた過去記事を振り返ると、6月30日に書いた22話がラストですな。
19話を振り返る
同記事の19話で、「音也が渡に憑依」がトピックと書いている。考えてみれば、この音也って、どの時間帯の音也だったんでしょう? ええと、少なくとも「キバットバット2世」のことを知っていたわけだから、ダークキバ登場後になりますな。
すると、過去編キングに拉致されて、キャッスルドランに幽閉されていた時期が妥当かな。衰弱して朦朧とした意識が未来につながる、というのは有りかもしれない。
あるいは、過去編キングを倒して、渡と別れた後、死ぬ直前に知り合いの前に姿を現した場面。あの際に、魂が未来にも転移した可能性もある。ただ、それだと、渡のこととか、キバットバット3世とは対面済みであるため、矛盾が生じそう。
まあ、最終回を見てから、この辺りの話を考察すると、いろいろ発見というか、ツッコミネタが出てきそうですな。
20話を振り返る
この回のツッコミネタは、「パワードイクサー」。
何だか鳴り物入りで登場した割には、劇中、あまり活用されていませんでした。それを言ったら、キバの強化バイク「ブロンブースター」も影が薄いのですが、まあ、これはデザイン的にも格好悪いし、劇中でも何の伏線もなく突然登場しただけなので、気にしない。
それより、「パワードイクサー」ですよ。名護さん専用の大型メカの活用があれだけだったのでは、哀しすぎます。こうなったら、ディケイドで再登場を願いたいところ。
みんながその存在を忘れかけた頃に、登場して格好良く活躍してくれることを、期待します。
後は、この回で書いたことで、
残念なのは、音也と名護さんの対面がなかったことですな。まあ、今後の機会に期待するとして。
うむ、後の27話〜28話で、きっちり期待がかなえられました。
音也から「遊び心」という大きな遺産*1を受け継いだ名護さんは、おかげさまで「音也の軽薄ながら実は洞察力に富んだ大人な振る舞いに惚れ込んだらしい恵」ときっちり結婚することができました。実に素晴らしい。
その後で、NOVAはこう書いております。
「過去編と現代編の接点がうまく噛み合った回」は非常に充実感を覚えます。
うむ。キバの全編を通しての魅力は、「過去編」と「現代編」の巧みな関わりですからな。これは、タイムスリップを通じて、もっとストレートに描かれた夏の劇場版、および終盤の親子共闘で、最高潮に達します。
まあ、レベルは違いますが、「過去に自分が書いた記事」を読んで、「現代の視点で、追加感想を述べる」今の作業にも、それに似た醍醐味をNOVAは感じております。
21話を振り返る
この前の回のラストで、真夜が登場し、この回で深央が登場します。
過去編の真ヒロインが、クイーンこと真夜だとするなら、現代編の新ヒロインは彼女になるのかな? 実はオルフェノク、いやファンガイアだったりするとドラマなんだけど、
とまあ、こんなことを書いていましたが、結局、深央って、現代の「ファンガイア・クイーン」で、終盤ギリギリまで波乱を巻き起こしました。
最終回まで登場せずに、悲劇で終わるというのは、かえって「こういう展開だったら良かったのに」という妄想を喚起しますね。
22話を振り返る
ドッガフォーム初披露の回でした。
このフォームも、あまり活用されなかったような。
ええと、中盤以降は、すぐにエンペラーフォームになってしまうので、過去のフォームがほとんど顧みられなかったのが残念ですね。
今だから書くと、NOVAはこのエンペラーフォームのデザインがあまり好きではありません。派手派手しくて。
剣のキングフォームもそうでしたが、金ぴかで装飾過多のライダーは好みではないのですね。
それよりは、ガルルフォームとか、バッシャーフォームとか、ドッガフォームのような抑えたカラーリングと、特徴ある武装シルエットがいい味、出していると思います。
劇中描写を見ても、「これさえ出れば勝てる」という最強形態よりも、「このタイプの敵にはこうして、それで通用しなければああして」という駆け引きが楽しめる可変形態のほうがいいなあ、と。
最強形態が出ると、戦闘の駆け引きがなく、単純な力押し一本になってしまう、と思っています。まあ、キバの場合は、中盤以降はサガの登場でドラマ的な駆け引きが多くなり、戦闘の手順を細かく見せている余裕はなかったろうから、否定はしないんですけどね。
23話以降
とりあえず、サガ(太牙)の登場が、夏以降のキバの醍醐味となるわけですか。
個人的には、サガのデザインは、エンペラーフォームと並べた場合、どう見ても地味でバランスが悪いと思ったのですが、「サガーク」が必殺オマージュの宙吊り見せてくれて、演出に救われたと見ています。
まあ、エンペラーフォームと並び立つのは、やはりダークキバの方ですが、残念ながらまだ、フィギュアは出ていないみたいですね。
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一応、お面だけ。
過去編における最強の敵として登場し、その後、変身者の移り変わりによって、父親や、ライバルかつ兄貴までが変身し、最強タッグまで見せてくれた印象的なライダーと言えますね。
それと、中盤以降のキバの注目は、やはりこちら。
イクサの装着者と言えば、音也やゆり、恵などいろいろいたのですが、強化後のライジングイクサとなると、名護さんを置いて他にありません*2。
イクサは割とやられ役という印象を強く持つわけですが、ライジングになると、その強さは振幅があって、ファンガイアを簡単に倒す回もあれば、逆に簡単にピンチになる回もあって、いつ見ても「手に汗にぎる戦いが見られる」というのが、ひそかな醍醐味でした。
いや、単に危なっかしいということなんですけどね(笑)。ただ、名護さんがああいう性格の人だから、「負け戦でも、自信満々な発言は変わらず」で、悲壮感がない。しかも、ちょっとスイッチが入れば、異常に強くなるので、好敵手と言える対ビショップ戦なんかでも、「まあ、ビショップは強いから、もはや名護さんはやられキャラ確定かな」と思わせておいて、突然強弱が逆転する、「うわ、凄いよ名護さん。まだまだ捨てたものじゃない」と見直したところ、失明の危機でハラハラドキドキ。
もう、主役のキバがどうなるか、よりも、名護さんがどうなるか、が終盤の注目になっていたわけで*3。それだけに、ラストの恵とのハッピーウェディングは、こちらまでハッピーにさせられたわけで。
自分としては、キバという作品は、音也に始まり、名護さんに終わった「素晴らしい継承のドラマ」ということで確定です。