昨夜に引き続き、キバの感想です。
残り4話分、キバっていくぜ!
19話(レディバグ前編)
6月に入って、健吾さんが帰ってきました。
さらに、「ゆり&恵」母子にもスポットが改めて当たったり、
ルークの再登場に加えて、翌話で「運命の女性」と言うべきクィーンが登場するなど、キャラドラマもますます加速してきました。
しかし、この回、最大のトピックは、「音也パパが渡に憑依」という驚愕展開でしょう。前作を見ている人には、音也イマジンが取り付いた「O渡」なんてネタだけで楽しめるというもの。
過去編のポイントは、母の仇ルークを追う、ゆりのドラマ。
ルークに挑むものの手も足も出ず、さらにイクサの力を借りるため、持ち主である次狼に懇願する……けど、拒絶されます。
そこで音也の出番。偽造した「山本スーザン久美子」のサイン色紙で、次狼の注意を引き付け、まんまとイクサナックルをスリ取ります。次狼さんがおニャン子ファンだという話は、この回を見るまで、「マスターに気に入られるためのリップサービス」と思い込んでいましたが、本当にファンだったとは……。
ともあれ、音也から受け取ったイクサナックルを手に、ルークへの再戦を挑むゆりですが、やはり怖気づいてしまい、変身できません。
一方、現代編では、キバに惚れ込んだ健吾さんが、キバの秘密を探るために訪れた霊能者のところで、渡に異変が発生。ダイバダッタならぬ音也の魂を宿した渡は、メイド喫茶に行って堪能するなど、奇行を繰り返します。
そこに出現したレディバグ(テントウ虫)ファンガイア。キバにあっさり追い返されたファンガイアは、その後、名護さんと恵、健吾のところに出現します。今回の名護さんはまともなので(笑)、ファンガイア相手に果敢に立ち向かいますが、前回の大活躍で体力を使い果たしていたのか、イクサに変身するタイミングを外してしまい、人質になってしまいます。
イクサナックルを手に入れた恵ですが、過去の母親同様に怖気づいてしまい、せっかくのチャンスを活かせません。
そこに登場したO渡。「紅音也だ」と格好良く自己紹介して、つづく、と。
20話(レディバグ後編)
この回のポイントは、チェックメイトフォー・クイーンこと真夜の初登場ですね。
現在の強敵であるルークを凌ぐ貫禄と、神秘的な美貌とで、今後展開されるであろう音也とのラブロマンスに期待を抱かせるデビュー編でした。
過去編は、その真夜の顔見せと、ルーク戦で怖気づきスランプに陥ったゆりが音也に弱みを見せるシーンです。もう、ここに来て、音也株急上昇ですな。
真矢については、「人間に恋したファンガイアへの処刑人」としての顔を見せ、必殺技を放つ際に「周囲を夜の闇に包む」ゴッドネロス、もといキバに通じる描写を示して、いかにもキバの始祖であることをきっちり描いていましたな。また、キバットバット2世らしきお供も連れており、もう鮮烈に印象付けられました*1。
そして、音也パパがこちらでも大暴れする現代編。
前回は袖にしたキバットに対して、「キバットバット2世の子」と看破する音也は、過去編と同期ではなく、もっと後のタイミングになることが判明。後の話で、「過去編の音也の魂が未来に飛ばされるエピソード」がきちんと描かれることを期待します。
そのO渡は、ゆりの娘である恵に対しても、そうとは知らずに、ゆり同様のアプローチを行ないます。恵は、ファンガイア戦での負傷で左脚が動かなくなってしまいます*2……が、それが「イクサとして戦う自信のない、心理的な痛み」と看破するO渡。
この辺の、相手の内面に対する音也の洞察力って、バイオリン少女マミのエピソードとも合わせて、実にすごいなあ、と思います。相手の魂の響きを感じ取る天性の素養なんでしょうか。
ともあれ、O渡は、恵のリハビリ特訓を見守り、後押しのために、イクサナックルを燃やす、という暴挙に出ます。この辺、まるで「クララの車椅子を谷底に捨てたペーター」にも似た強引な治療手段なんですね。これで、恵復活と。
この後、レディバグに捕まった名護さんと健吾を助けるため、戦士の自分を取り戻した恵の格好いい活躍が始まります。最近は、ただの「ギャグ風お節介お姉さん」として、アーチェリー選手のマミとも張り合ったりしていた恵でしたが、この回で久々に戦士としての凛々しさを見せつけました。
せっかく使用できるはずのイクサナックルを名護君に渡し、自分はフォローに回る辺りも、以前の片意地なこだわりから脱却した戦士としての成長を感じさせてくれます。そして、名護イクサと恵のタッグプレーでファンガイア撃破。この辺のバトルスタイルは、往年の宇宙刑事っぽいですね。コンバットスーツを着たヒーローと、アクションヒロインの組み合わせって点が。
ファンガイア撃退後、巨大化します。こういう時、宇宙刑事なら「電子星獣ドル〜」とか「バトルバース・フォーメーション」とか「バビロス! バトルフォーメーション」とかになるわけですが、名護さんが呼んだのは、もっと安っぽいクレーン車。
ちょっとサイズ的に心許ないので、もっと大きい竜もキバによって召喚されます。
そして、2体の竜は、「竜派超越陰陽合体」ってな感じで合体して、燃える展開を披露します。
いや、まあ、実際には、パワードイクサーがキャッスルドランに無理矢理引きずられて、「うわ、何をする?」と慌てる名護さんごと、キャッスルドランの上に乗っけられ、何だか「シュードランの代用品」みたいにされたわけですけどね。
とにかくKYで有名な名護さんも、この時ばかりはキバに逆らうことなく、ちゃっかりダブルライダーキックを決めるなど、もう「ライバル戦士の共闘」という燃えるシチュエーションをきっちり見せてくれます。
残念なのは、音也と名護さんの対面がなかったことですな。まあ、今後の機会に期待するとして。
最後に、音也の軽薄ながら実は洞察力に富んだ大人な振る舞いに惚れ込んだらしい恵が、正気づいた渡に、「もう一度、あの人になって」と訴えるシーンはいいな、と。また、音也が未来で作ったバイオリンに、名人芸を感じる渡もナイスな描写で、「過去編と現代編の接点がうまく噛み合った回」は非常に充実感を覚えます。
もちろん、ラストの夜道を歩く真夜の描写もGJってことで。
21話(カメレオン前編)
この回のトピックは、ファイズの真里、改めドジッ子ウェイトレスこと鈴木深央ちゃんの登場ですな。
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過去編の真ヒロインが、クイーンこと真夜だとするなら、現代編の新ヒロインは彼女になるのかな? 実はオルフェノク、いやファンガイアだったりするとドラマなんだけど、渡の場合、「いい人だと思ったら、みんなファンガイア」という法則がありますから充分ありえますな。
あ、ここで、フェイントかけて、「実はグロンギだった」「実はエルロードに憑依されていた」「実はミラーワールドの創造主だった」「実はアンデッドだった」「実はワームだった」「実は分岐した未来の住人だった」などでもかまわないし、「実はゴルゴムだった」でも、脚本家つながりで「実はダークザイドで、変身するとミオーザと名乗る」でも、「実は如月博士によって改造されたサイボーグ少女で、フラッシュできるけど、欠陥品だった」でも、全くOK……って、ちっともOKじゃないけどね(苦笑)。
まあ、これだけ言えば、何かは当たるでしょうな、たぶん……。
あ、「実は鈴木刑事の妹で、父親はカリスこと相川始だった」というネタもあるなあ。劇場版「電王&キバ」につながっていたら、ビックリだ。
それはともかく、ストーリー感想。
過去編は、最近急上昇中の音也株を見て、焦りを覚えたのか、次狼さんがゆりに結婚指輪を渡すところからスタート。
どぎまぎするゆりが、友人に心境を打ち明けたことから、次狼と音也も交えた合コンが開催されます。
スペシャルゲストは、ドッガこと力。いきなり合コンで同席した女性を、文字どおり「食っちゃう」ほどの積極性を見せます(笑)。食われたのに誰も本気で気付いてくれない彼女に、同情します。
で、この回は、ドッガ大活躍で、まだ食い足りないらしく、初めて怪人態を披露し、女性を狙うカメレオンファンガイアと対決。そのまま女性を逃がしてくれたら、ヒーローなんですけど、単に獲物を横取りしただけですから、やはりモンスターであることに変わりはないのですな。
一方で音也は、合コン席上で幼なじみの久美と再会し、幼少期の思い出を披露し、ゆりを不愉快にさせるほどのデレモードに突入します。
恋愛物としては、非常にやきもきさせる展開ですな。
一方、現代編。
前回の活躍に惚れ込んだ健吾が、名護さんへの弟子入りを所望します。
名護さんはツンデレ風味なので、健吾に対して冷たく接し、「弟子になりたければ、月謝を持って来い」と言い放ちます。まあ、大人が生きていくためには、やはり金が必要ってことですが、それにしても、せちがらいなあ。
そして思い込んだらゴーイング・マイウェイな健吾くんは、月謝代わりの合コンを企画。そこで、名護さんも、渡ももててはいるのですが、どちらも女性には関心薄しってなわけで。
それと、男性陣が渡、名護さん、健吾くんの3人なので、「ここに私、いる意味ある?」とツッコミ入れる恵さんもグッド。確かに、いる意味ないような。
ともあれ、そこで出会ったのが、引っ込み思案かつドジッ子属性の深央さんなわけで、似たような性格の渡といい関係になります。
そんな状況で登場したカメレオンファンガイア。これが女性なら、昨年のメレ様を思い出して「萌え〜」となってしまうのですが(苦笑)、残念ながら男なので萌えられません。こんな奴、とっとと倒してやってください、と思ったのですが、イクサも、キバも、どちらも逃げられてしまいます。まあ、前編ですからねえ。
最後に、この回の個人的トピックは、過去編で流れた「中森明菜の『ジプシークイーン』」。
そんな言葉はなかったですが、22年ぐらい前は、彼女の歌に真剣に萌えておりました。一番ハマッていたのは、『トワイライト』『禁区』『北ウイング』の3曲の時期ですけどね(すなわち、83〜84年の中坊期)。
22話(カメレオン後編)
ふう。やっと追いつきました。感無量です。
これで思ったこと。やっぱ、課題をため込むのは大変だなあ、と。次からは、もっと小刻みに書いていかないとね。
さて、目下、最新話のなつかしソングは、チェッカーズの「Song forUSA」です。まあ、NOVA的には、チェッカーズと言えば、デビュー曲の「ギザギザハートの子守唄」と、続く「涙のリクエスト」。あと一番カラオケで歌うのが好きなのは、「星屑のステージ」なんですが。
で、この回。合コン話の続きです。
過去編では、音也が幼なじみの久美にだまされています。「兄が脚を骨折して、このままでは仕事をクビになってしまう」……って、オイオイ、何だか他人事には思えませんぞ(苦笑)。イヤでも、自分の1年半前を思い出してしまいます。
そんなわけで、オトヤンの金儲け奮闘記が始まるわけですが、久美のウソに気づいたゆりが、だまされている事に気づかない音也のお人好しぶりにイライラをさらに募らせます。
しかも、だまされていることを知っても、「怪我をした兄さんがいないならいないで、良かったじゃないか」と大物ぶりを披露。しかも、ファンガイアに狙われそうな久美を助けるために、女装までするとは……ハニーの「カイザ草加くん」に続いて、オトヤンまで井上脚本の女装の犠牲に……。
ま、それはともかく、ファンガイア追い払いに成功し、ゆりが音也の優しさを認めて、愛情こめた「お前はやはりバカだ」と発言。
その後、ゆりが次狼のプロポーズを断って、音也が結婚指輪を捨てるなど、恋愛ドラマがいい流れになってます。でも、次週、真夜が再登場することで、また一波乱ありそう。
そして現代編。
こちらは、合コンに出ることで魂が汚れてしまった名護さんは置いておいて。
ドジッ子ウェイトレスに惚れ込んだ健吾さんが、強引なアプローチを仕掛けますが、引っ込み思案な彼女には刺激が大きかったようで。
結局、健吾さんは、彼女の幸せを渡に任せる、と強引に決めてしまい、渡がフォローをすることに。まあ、こういう後押しがないと、渡から積極的に動くことは考えにくいですからね。
そんなわけで、渡が深央ちゃんを励まして、「自分を変える」ことを決意した彼女。いや、今後、本当に望まぬ方向に変わってしまう気もするのですが、それはさておき、服だけ変わっても、ドジッ子属性までは変わらず、結局、バイトがクビになります。何だかんだで、ニートの若者の多い平成ライダーシリーズだったりします。これも、世相を反映している、と言えるのか?
そこに出現するカメレオンファンガイアですが、深央ちゃんに何かを感じたために、命拾いしますね。本当に何を感じたのだろう? それは「シブヤ」に関する何かか?
ともあれ、キバ登場。今度は、姿を消した相手に対して、ドッガフォーム発動。先週、女の子を食って元気なドッガさん*3は、巨大なハンマーの一撃で、ファンガイアを「光になれ」と豪腕爆砕してしまいます。そのまま飛んで行った光はキャッスルドランに食べられて、エンドと。
ラスト。渡のくれた指輪は話さない、と深央が微笑んで幕。
この辺りの描写は、「次狼の指輪が水に捨てられたこと」と対照的で、いい描かれ方ですね。過去編と現代編の描写が、うまく対になっていると、ああ、上手な脚本だなあ、と感じます。