年末劇場版公開10日前記念です。
クウガ以降の平成ライダー編は劇場公開までに間に合わないこと確定ですが、まあ、ディケイドの最後を見届けてからでも、いいかな、と。
真・仮面ライダー序章
この作品については、自分の中では「ガンダムF91」とかぶる印象があります。
作品発表時期も1992年で近いですし、続編が予定されながら、結局、パイロットだけで終わったところとか。
まあ、F91はその後、クロスボーンガンダムにつながりますが、ライダーシンの世界観の続編は今だ存在しないですね。
さて、本記事のタイトルは「女子供にまつわる」ですが、シンは、どちらも満たしています。
女はヒロインの明日香愛で、子供は……彼女との間にできたミュータント、通称「ライダーベビー」です。シンは結局、彼女を守りきれなかったものの、生まれた子供の導きで……というラスト。
愛する女を守りきれない悲劇のヒーローという方向性は、仮面ライダーXやストロンガーに見られましたが、その路線は後にギルスや橘さん(ギャレン)、キバに受け継がれることになります。
ヒロインとの間に子供……という方向性は、さすがにないかなあ、と思いきや、一人いた。紅音也その人が。
後は未来の話になるけど、桜井侑斗にも子供はいるねえ。ハナさんが。
仮面ライダーZO
この作品については、自分の中では「Vガンダム」とかぶる印象があります。
いや、エンディングテーマが同じINFIXだから、という理由だけですが、今、調べてみると、Vガンのエンディング「WINNERS FOREVER〜勝利者よ〜」が元々、本作のために作られたという経緯を知ってビックリ。元々の曲名も「Riders Forever」だったらしい。
そういう観点で歌詞を見ると、「Riders Forever 戦い続ける 孤独なまでにひとり…」という部分も納得。Vガンのウッソは別に一人で戦っていたわけではないし、おまけにVガンって量産機だから1機じゃない。でも、ライダーだったら、ロンリーのイメージもあるのでOK。まあ、アギト以降は1作品で複数ライダーが当たり前なので、孤独のイメージも減るのですが、ZOだったら問題ないよね。
さて、思いがけない発見をしたところで、子供に注目すると。
前作のアダルト路線に比べると、本作は子供向け要素を強めているので、ZOも望月宏少年をネオ生命体ドラスの手から守るために戦います。おまけにドラスに吸収されそうになったZOのピンチを、宏少年が救うことで、「子供のためのライダー」という路線は完璧ですな。
もちろん、大人ファンは、クモ女やコウモリ男といった怪人の造形、そして特別出演の大葉健二や森永奈緒美などを楽しめばいいわけで。
エンタメ作品としての本作の欠点を挙げるなら、ヒロイン要素の欠如ですが、それは次作で解消されます。
あ、本作の敵ドラスは、ディケイド完結編の重要要素になることも付記。
仮面ライダーJ
この作品については、さすがに「Gガンダム」とかぶったりはしません。
まあ、無理矢理かぶせるなら、フォッグ・マザーがデビルガンダムみたいな機械生物で、ヒロインの女の子・木村加那を増殖のための生贄にしようとすることかな。
Jは彼女を守るために戦うわけですね。守る対象を「女の子」にすることで、ヒロイン要素と、子供要素の両方を満たすことに成功。
さらに敵怪人も、コブラ男やハチ女、アギトという名のトカゲ男など、ネタ豊富。ちなみに、アギトを演じるのはガイラー将軍が有名な栗原敏。これで前作と合わせると、ギャバン、シャリバン、シャイダーのレギュラーが全員集合というサービスですな。
今さらながらの役者ネタですと、シンがハンターナイトツルギ(ウルトラマンヒカリ)のセリザワ隊長で、ZOがブルースワットのシグで、Jがティラノレンジャー・ゲキということになりますな。
ヒロインの野村佑香も、「怪奇倶楽部」などでの子役演技が印象的だったので、今はどうしているかな? と思って調べてみたら、21世紀に入って大学の学業に専念したものの、2007年に女優業に復帰したとか。そのうち、特撮ものにもゲスト出演しないかな、と期待してみる。
で、ディケイド絡みのJネタですが、巨大な姿のインパクトに反して、割と不幸な扱いを受けている気がします。
夏は、キングダークに対する秘密兵器扱いで海東に召喚されたのはいいとして、結局、キングダークに押されてピンチに。最後はディケイドに体を乗っ取られる始末。
で、冬は、ディケイドにロケットランチャーで倒される役どころらしい。
そんな可哀相なJに「心つなぐ愛」を。