Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

キバ14〜18話感想

 2ヶ月ぶりのキバです。
 今夜から9話分を消化に入ります。キバっていくぜ!
 でも、まずは半分の5話だけ。

14話(ライノセラス後編)

 この回は、ドッガフォームの初登場。
装着変身 仮面ライダーキバ (ドッガフォーム)仮面ライダーキバ ドッガハンマー
 あ、今朝のキバも、ドッガフォームの活躍回だ。これはこれで、何だかんだ言ってもタイムリー。
 ドッガフォームは、「真実看破のトゥルーアイ」と「雷属性」と「絶大なパワー」で使い勝手が非常に良いです。普通、こういう力自慢って、動きが鈍いという欠点があるものですが、ドッガフォームの場合、「トゥルーアイ」で相手の動きを拘束できるので、弱点が弱点にならない気がする。
 ガルルやバッシャーと違い、今のところピンチらしいピンチになったこともないんですね。


 さて、この回のドラマは、過去編で、前回「イクサ」を装着した音也がボロボロになる話ですね。ボロボロなのに、無理して「一世風靡セピアの『前略、道の上より』」を踊っている音也。あと、もう一曲は「C−C−Bの『ロマンティックが止まらない』」ですが、今さら、どのシーンで流れたかは忘れてますな。
 そして、前回、イクサに敗れた次狼さんは、今回、仲間のバッシャー君を連れてきて、音也イクサと再戦。音也イクサがピンチの状況で、つづく、と。


 一方の現代編は、警察に捕まった名護さんが、素青会の力で脱獄 釈放された後、「私が負けたのではない。負けたのはイクサだ」と名ゼリフを吐いた挙句、新メカ、パワードイクサーを見せられて、大喜び。まさに少年の心を持った大人って奴ですな(共感^^;)。
 そして、渡の方は、夢を目指す健吾さんのために、ライノセラスと激突。この際、キバの戦いにロック魂を感じた健吾さんは、後にさらなる面白キャラとして再登場するのですが、その話は後日。
 何よりも、この回の現代編の目玉は、巨大なハンマーを引きずるドッガフォーム。いかにも重そうなハンマー描写がいい味出していました。

15話(チェックメイトフォー大ちゃん前編)

 この回は、セイザータウロンが今度は、強敵チェックメイトフォー・ルークことライオンファンガイアとして登場する回。
 前回、気になってた大ピンチの音也イクサは、ゆりさんが駆けつけたおかげで、次狼さん撤退という状況で一安心。
 その後は、過去編も現代編も、新キャラの大ちゃんを中心に回っていきます。


 シリアスなのは過去編。
 自分にゲームを課し、罰とご褒美を与える奇行の目立つライオンファンガイア。しかし、彼は次狼の一族を抹殺した強敵で、しかも、ゆりの母の仇でもあった! 
 いきなり、ドラマ性をたっぷり帯びたキャラを登場させ、しかも過去編最強であった次狼イクサをピンチに陥らせる強敵ぶりを披露します。


 一方の現代編は、その強敵ルークが記憶喪失に陥って、渡とほのぼの交流することに。
 大ちゃんと呼称され、定食屋の娘とのラブロマンスも展開しますが、それは後編の悲劇に向けた仕込みであることは、井上脚本の傾向を知る者なら推測できること。
 この回では、一時的に記憶を取り戻した大ちゃんが、ファンガイアとなって、キバ・ガルルフォームと対戦します。当然、狼じゃライオンには勝てないことが示され、ガルル受難の回、と言えました。
 前回、二人がかりで音也パパをいじめた罰が当たったのかな。

16話(チェックメイトフォー大ちゃん後編)

 この回のなつかしソングは、「レベッカの『ラズベリー・ドリーム』」。あまりよく知らない歌だったんですが、ラズベリーのつづりが「raspberry」、つまり読まないpが入ることを、この度、初めて知りました。いい勉強になるなあ。


 さて、この回のポイントは、ライオンファンガイア大暴れ、ってことですね。
 過去編では、敗れた次狼が、今度は自分がいじめた音也を誘って、いっしょにルークと戦おうとします。ライバル同士が力を合わせて強敵に立ち向かう、というのは燃えるシチュエーションですが、それでも勝てないのがルークの手強さですな。
 一方、現代編では、前回のほのぼのを打ち砕くように、記憶を取り戻した大ちゃんが定食屋の面々を殺戮。怒りに駆られて変身したキバも圧倒されます。巨大なオーラ体を召喚したルークに対して、キャッスルドランを呼んだもののダメージで気絶する羽目に。


 そこへ駆けつけた、我らのヒーローが、太陽の戦士・名護さん(笑)。
仮面ライダーキバ バトルドラゴンシリーズ パワードイクサー
 新メカ・パワードイクサーを駆って、オーラ体を撃破。
 そして、気を失ったキバは、キャッスルドランに食べられて、つづく。

17話(シースター前編)

 この回のなつかしソングは、久々おニャン子うしろゆびさされ組の『象さんのスキャンティ』」です。「ハイスクール奇面組」もなつかしいです。
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 前回、キャッスルドランの体内に取り込まれた渡。
 「この子を殺せば、ぼくらは解放されるのでは?」と物騒なことを言うラモンに対し、次狼さんは「音也との約束」を口にして、渡を助けてくれます。
 ドランから解放された渡は、大ちゃんがファンガイアだったことにショックを受けて、一人旅に出ます。そこで出会ったのが、アーチェリーの練習をしている女性マミ。


 一方、過去編で、音也はゆりからバイオリンの練習を見てやって欲しい、と一人の少女マミを紹介されます。この少女が成長して、アーチェリーをすることになるのが、この前後編の仕掛けなんですが、それが明かされるのは後編になってから。


 そして、この前後編の最大の目玉は、「妖怪ボタンむしり」と化した名護さん。
 彼のターゲットとなった男が、実はシースター(ヒトデ)ファンガイアなんですが、この回の名護さんは相手がファンガイアかどうかなんて一切、気にすることなく、ただただボタンのためだけに走り回ります。キバが現われても、「キバだから倒す」という、いつもの名護さんではなく(それはそれで迷惑ですが)、今回だけは「ボタンGETの邪魔をするから倒す」という、目的が変に歪んでいます。
 脚本家が代わればキャラも歪む、ということが、よく分かる回でした。いつもは、他の人がメインのシリーズを、ゲスト脚本の井上敏樹氏が夏休み期などのギャグ編を通じて歪ませるのが定番だったのですが、今回に関しては、井上氏の変キャラを米村さんが、さらに変にした、という、ある意味、珍しい回でしたね。


 なお、本来、クールな悪党である次狼さんも、この前後編では、音也と同レベルで張り合うという低落ぶりを示しており、結果的に音也の男ぶりが上がる、という効果を示しています。

18話(シースター後編)

 この回の目玉は、ネーミングにインパクトがありまくりの「ドガバキフォーム」ですね。
仮面ライダーキバ ライダーヒーローシリーズKVEX 仮面ライダーキバ(ドガバキフォーム)


 物語としては、再度、警察に捕まってまでもボタンを追い続ける名護さんが、ついにボタンGETする汗と涙とお笑いの顛末はさておき。
 過去編では、音也パパが、バイオリン少女のマミちゃんに、チャランポランな大人像を示して、一時は呆れられながらも、持ち前の鋭い洞察力で、「弾きたくないバイオリンを、親の望みに応じて無理に弾いている」少女の本音を指摘し、根本的に生き方を見つめ直させる良い男ぶりを披露。
 何だかんだ言って、少女のスランプを解消し、さらには、そのスランプの奥に潜む心理まで推察して、自分の演奏によって気付かせる音也セラピーは凄いなあ、と。


 そして現代編。こちらで悩んでいるのは、渡です。
 いい人だと思ったら、みんなファンガイアで、
 謎の音に命じられ、無理矢理キバに変身して戦わされ、
 しかも、名護さんには敵視され、前回はあろうことかフェイクフエッスルで武器のガルルセイバーまで奪われて、切り刻まれる……散々な目に合っている渡です。
 そして一言、「ファンガイアはみんなイクサが倒してくれるから、ぼくが戦わなくても……」。


 いやいや、いつもの名護さんなら、そうかも知れないけど、この回の名護さんだけは信用できません。何しろ「妖怪ボタンむしり」ですから。
 前回、音也がマミにふざけて「悪い子はいねえがあ」と追い回していましたが、それよりも怖い妖怪が名護さん……と誰かに掲示板で指摘されていましたっけ。
 ともかく、ボタンのためなら、たとえ火の中水の中の勢いですが、ボタンさえ手に入れれば、ハイ、それまでよ、というのが、この回の名護さん。おいおい、ファンガイア退治はしないのかよ。その命、神に捧げてやらんのかよ、とツッコミ入れたりも。


 で、結局、渡を励ましたのは、音也からマミに伝えられた言葉。
 「自分が本当にやりたいことをやれ」
 それに従い、「人を守りたい」という自分の気持ちを取り戻した渡は、キバットのサービス支援、ドガバキフォームで、ボタンを奪われて弱体化したシースターファンガイアを撃退。
 あ、きっと、名護さんのことだから、あのボタンがファンガイアの弱点だと気付いていたんだよ。そうでなければ、あそこまで執念燃やさないよなあ、普通。


 ということで、「本当にやりたいこと=ボタンを奪うこと」をきちんとやった名護さんのフォローの甲斐あって、キバは敵を撃退したのでした。うん、そういうことにしておこう(笑)。