キバは、2話で1つの話なので、2週まとめての方が書きやすいかも。
この前後編は、名護さんの変身するイクサ登場編で、
その「キリスト教聖騎士」めいたデザインと、メカニック的無機質なボディ、そして胸に輝く太陽の紋章が、モンスターチックなキバと好対照を為しますな。
何だか、『真・女神転生2』のロウサイドキャラをも連想してしまう。
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個人的には、ライダー的な赤い複眼を備えたバーストモードよりも、クロスシールドを開く前のセーブモードの方が好き。何だか、黒いゴーグル状の視界が宇宙刑事っぽくて。
現在編のはバージョンX(10)だそうで、過去編のプロトタイプはセーブモードのみで運用されるとか。装着者は……本文最後に脚注参照。
1986年(BGM編)
9話のBGMは渡辺美里の「My Revolution」と、おニャン子クラブの「セーラー服をぬがさないで」。これに対し、「また、おニャン子かよ」とツッコミを入れる音也ですが、マスターがおニャン子好きと判明。さらに、「会員番号32番・山本スーザン久美子」のファンらしい。
どうでもいいが、このキバの話の影響で、にわかに「山本スーザン久美子」の検索数が上昇したとか(笑)。ちなみに、現在、彼女の検索ヒット数は4170件。
続く10話では、またおニャン子の河合その子の「青いスタスィオン」。
念のため、彼女の検索ヒット数は3万9900件。山本スーザン久美子の10倍のメジャーぶりですな。
「おニャン子クラブ」全体のヒット数は9万400件。
ともあれ、この前後編によって、「素晴らしき青空の会」が「おニャン子クラブ・ファンの集い」であることが判明し、コーヒー嫌いで、おニャン子ファンでもない音也さんが孤立することとなりました。
さらに、コーヒー党で、山本スーザン久美子の隠れファン(?)でもあった次狼さんが、マスターや嶋さんにも気に入られることに。嶋さん曰く、「おニャン子好きに化け物はいない」そうで……「素青会」、そんな運営方針で、よく22年も継続できたなあ、と思いつつ。
1986年(ドラマ編)
9話では、高級バイオリン「ブラックスター」の持ち主がファンガイアに襲われる、とのことで、オークションでの落札が問題となります。
その際、音也も「ブラックスター」を手に入れようと、「ブラックスター」の落札価格を吊り上げようと行動。ええと、素青会の邪魔をしておりますな。
結局、億単位まで吊り上がった落札価格。それでも買い落とす素青会の資金力が、実は物凄いことが判明した回。まあ、イクサを作るだけはありますな。
そして、「ブラックスター」を奏でるゆりママですが、音也さんが聞き取った「素晴らしい音楽」は彼女の内面だけに秘められたものみたいでして、表現はできない、と判明。某氏曰く、「音撃」だそうですな。だから、音撃使いの斬鬼さんに惚れたのかな?
そして、その音撃に召喚された村上社長、改めフロッグファンガイアとのバトルになりますが、その際、次狼さんの変身を音也が目撃。しかし、翌話で、素青会のみんなに「次狼は化け物だ」と主張しますが、誰も信じてくれない「志村けんのコント状態」。
孤立した音也パパは、それでもゆりママへの報われない愛のため、ファンガイア襲撃のどさくさに紛れ、「ブラックスター」のすり替えに成功します。実は「盗賊の手業」技能が高かったりする音也パパ。以前も、ゆりママの武器をスリとっていますしね。
そんな彼の元に現われるフロッグファンガイアですが、音也の音楽に魅了されてしまいます。ファンガイアの魅了率がなかなか高い音也の曲ですが、本命のゆりママには届かないのが悲しいところですな。
ともあれ、自分の音楽のファンである大村さんを逃がすため、音也さんは次狼さんとゆりママの妨害を行ないます。こうして、またも素青会の邪魔をして、どんどん孤立化していく一方の音也パパでございます。
どうでもいいですが、素青会と何度か書いてみて思い出しました。昔、『スケ番刑事2』で「青狼会」なる敵組織がありましたが、これって次狼さんゆかり? なんて思えてきます(笑)。
2008年
こちらは「渡と、大村さんのしんみりした師弟愛」と、「名護さんの暴走する正義」の2本柱。
父親のように慕っていた名護さんの、暗黒面(自分の父親を死に追いやった)を知った渡は、新たな師匠格として「ギター職人の師・大村さん」と出会います。
そして、彼がファンガイアでありながらも、父・音也との約束を守って人を襲わない、ということを聞き、「ファンガイアの中にも、いい人はいる」という考えに至ります。
しかし……大村さんは「醜い音を嫌うファンガイアの本能」を制御できず、暴走状態に陥ってしまいます。キバに変身して、フロッグファンガイアを止めようとする渡ですが、動揺して闘争本能を見失った彼では、相手を止めることができません。
結局、フロッグファンガイアは、名護さんの変身したイクサに倒されてしまうわけですが、死の間際に、渡に「自分の道を進むように」と諭すのですな。
結局、主人公は「正義」に迷い、ライバルが「正義」を執行する……ファイズ&カイザの関係と似たような展開ですな。ただ、井上脚本ですと、「暴走する正義」はたいてい歪んだ自己愛と成り果てるのですが、果たして。
最後に、音也が作ることとなるバイオリンの名は、「ブラッディローズ」。何だか、村上社長(ローズオルフェノク)にちなんで付けられた名前に思えます。
あるいは、渡のママがローズファンガイアだったりするのかな? もしかして。
PS:ネタバレ注意的な本文最後の脚注*1。