2話まとめて、のつもりが、ちょっと遅れてしまったので、3話まとめて、になってしまいました。一応、話数的には1クールでキリがいいとも思いますが。
さて、ここ最近のポイントは……「過去編になつかしBGMが流れない」こと。
ここでネタにしているNOVAや、掲示板でネタにしている方が、困るじゃないですか(笑)。継続は力なり、と考えますので、復活に期待しております。
……そういえば、最近、カフェのシーンすら削られてしまっているなあ。
……と、全然、ポイントとは言えない枝葉にこだわっていますが、本来のポイントは「イクサ」ですな。キバじゃなく……。
もう、イクサ装着者の奇行に目が離せません。
11話は、イクサ誕生の経緯(ヒロインのイクサへのこだわりも描写)を描き、
12話は、イクサ装着の負の面を描き、
13話は、G3やファイズ、ザビーなどを思い出す装着者の変更。
とりあえず、メインヒーローのキバは、あまり変な方向にぶれないようにしながら、イクサで好き放題、展開しているように見えます。
その過程を、今回は振り返ってみようかな、と。
2008年(夢と青春編)
メインドラマは、渡が新たなレギュラー、ロックミュージシャンの襟立健吾と出会って、自分の夢を再確認する展開ですね。
11話で、出会いと、ロックへの挑戦。
12話で、負傷によって、ギターが弾けなくなって、ボーカルに転向。そこで、エンディングというかバトル挿入歌の宣揚効果。
ただし、NOVAはオープニングCDに現在、ハマッているってことで。
いや、他にも、こういうのも購入しましたが。
劇場版は、未鑑賞。今度の土曜日にでも、甥っ子を連れて、見に行く予定。
脱線しました。
13話では、渡がやはり「ロックが夢ってわけじゃない」ということを再確認し、その意味では健吾と袂を分かつわけですが、健吾はいい奴です。渡のバイオリン作りの夢を理解したうえで、自分のロックへの夢を押し付けていたことに気付き、「それでも、共に夢へと邁進する友人」だと宣言。渡も、そんな健吾の夢に協力したい、という気持ちを表明。そこだけ見れば、青春っぽくて、いいドラマや〜。
当初、NOVAは健吾を、「渡のクラシックに対立するロックキャラ」「ファイズの海堂みたいな方向性」と想像して、やや斜に構えた奴かなあ、と思っていましたが、馴染みやすい大阪弁キャラということもあって、真っ直ぐな気性が気に入っています。
でも……井上脚本だから、夢に挫折して、歪んでしまう可能性もあるなあ、と(苦笑)。
後にファンガイアハンターになって、3人目のライダーになるとの噂も聞きますが、果てさて。
2008年(迷走編)
ええと、健吾絡みのストーリーが陽とするなら、名護さんは陰ですな。装着しているイクサは、太陽モチーフにも関わらず。
自分の正義を証明するために、キバを倒すことにこだわる名護さん。
渡は、一度「自分がキバ」だと打ち明けているのですが、思い込みの強い名護さんは、それを「冗談」と思い込み、信じません。
それ以降、名護さんは常々、キバへの敵意を表明し、最初は名護さんを「理想の男」と慕っていた渡も、最近は「何だか可哀想な人」を見る目線になってきているような気がします。「尊敬→同情→憐憫」という心情変化でしょうか。
それでも名護さんは「ゴーイング・マイ・ウェイ」です。
11話で、無抵抗のキバを川に落とすと、「勝ったぞー」と歓喜の叫びをあげ、
12話で、ブロンブースターに乗って反撃してきたキバに負けると、「なぜだー」と絶望の悲鳴をあげ、
13話で、犯罪者狩りの際に過剰暴行で警察に捕まると、「オレは名護だー」と自意識過剰な自己主張を披露。
……面白すぎます。
見ていると、典型的な転落ストーリーなのにも関わらず、役者の演技が実に熱入っていて楽しそう。過去作のカイザとか、木場の場合は、歪んだキャラの挫折っぷりが陰々と描かれていましたが、名護さんの場合は、実に明るい。
太陽モチーフなのに、中身の情念は陰で、
陰鬱になりそうな挫折ドラマなのに、演技は妙にハイテンションで陽。
このギャップが、過去作にない名護さんの魅力のように感じております。
2008年(ヒロイン編)
掲示板でも語られましたが、1986年のゆりママのバイオリンは「音撃」。
それに比べて、現代編のヒロイン2人はどちらも音楽センス抜群。
まず、渡の保護者を自認する静香嬢が、ドラマーとしての腕を披露。ついでに、ファンガイアに襲われて、ドラムのスティックで応戦してほしいなあ、なんて思ったりもしましたが。
いや、このネタ、去年のゲキでやってしまいましたが(笑)。マンネリはよそう。
次に、お節介おばさんお姉さんぶりが板に付いた恵嬢。負傷した渡の代わりに、ギター演奏飛び入り参加。モデルのみならず、ミュージシャンとしてもやっていけそうですな。
ともあれ、響鬼とは違った方向で、音楽というテーマに力を入れているキバ。
それなのに……音楽を否定する名護さんにがっかりです。あくまで、ロックというジャンルだけが嫌い、という方向にしてください。
「音楽など、退廃した文化です」って言うようなキャラには、なってほしくない。
あ、初めて、音楽で感動して、「ヤック・デ・カルチャー!」なんて叫ぶネタはありかな?*1
1986年
現代編は、渡の成長と、名護さんの失墜の二本柱だと思うのですが、
過去編は、音也とゆり、次狼さんの三角関係が進行中です。
11話は、イクサ誕生秘話。この回は、現代編よりも、過去編の方がメインです。
この回登場のイヤーウィッグ(ハサミ虫)ファンガイアも、次の回にまたがらず、過去編のみで次狼イクサに倒されていますし。
つづく12話は、母親の形見であるイクサの装着にこだわるゆりさんが、自暴自棄になる話。ゆりを愛する音也ですが、荒れたゆりの心に付け込んで……という手段を潔しとせず、恋敵の次狼に土下座してまで、ゆりの願いをかなえようとします。やるなあ、男だぜ、と思いきや、突如、ぶっ倒れる次狼。
実は、イクサは欠陥品で、肉体に過剰な負担を与えるシステムだった。そして、22年後に改良されても、代わりに精神に過剰な負担を与える副作用は消えず、そのせいで名護さんは……って、それはNOVAの妄想設定ですが。
ともあれ、せっかく、音也が男を上げても、それ以上の勢いで次狼さんが格好良さを見せ付け、ゆりはまたも次狼にベタ惚れに。
ゲーム的には、「音也は、ゆりのために土下座して見せた。ゆりの好感度3アップ」「次狼は、ゆりのためにイクサシステムの副作用でぶっ倒れて見せた。ゆりの好感度30アップ」って感じかな。音也の苦労がなかなか報われません。
しかし、13話にて、ウルフェン族の生き残りとしての次狼さんの野望が発覚。
ファンガイアを滅ぼすための武装としてイクサをゲットしたのみならず、ゆりに近づいたのも、自分の種族の子孫を残すために強い母体を必要としている、とのこと。
それを知った音也が、得意の「他人のアイテムをくすね取る」技能で、イクサナックルをGET。ここに音也イクサが登場。次狼さんを圧倒して、イクサの性能を示すわけですが、果たして、体は大丈夫なのか? 変身解除した後、体が灰と化して崩れてしまわないか心配です*2。まあ、渡がいる以上は、死にはしないと分かっているけど。
それと、ゆりママの運命も気になるところですね。
一時は、ファンガイアと化して、渡の母になる? とか噂されていましたが*3、
最近では、娘の恵の父親は次狼さんになるのかな? とか、だったら恵はウルフェンハーフ? といった噂も聞きます。いずれも想像レベルの推測で、現状では根拠レスだけど。
分かったことは、ゆりさんの墓標が、現代編で示されたこと。過去編キャラと現代編キャラの共演はやっぱ無理かなあ。ゆりさんと音也が老けメイクして、現代編に顔を出すことも期待していたんだけど。
バトル編
ドラマが濃くて、バトルについて書くのが最後になりましたが、一応、書いとこ。
11話。過去編にてイクサ初登場。先述のとおり、イヤーウィッグファンガイアをナックルで始末しております。
現代編では、スパイダーファンガイアがまたも出現して、キバが変身しましたが、それを名護さんイクサが邪魔した、と。
12話。過去編はバトルなし。
現代編で、名護さんがスパイダーと結託。恵を襲わせ、キバをおびき寄せます。墜ちたな、名護さんも。
まあ、「素青会を自分が率いて、発展させ、世界を管理したい」という世迷い言を言う人ですから。あのう、「素青会の別名が、おニャン子ファンクラブ」って知ってる?*4
名護さんがおニャン子をどう評価するのか、非常に気になるぞ。やっぱり、否定しちゃう?
……コホン、バトルネタじゃなかったですね。
バトルネタは、あ、そうそう、ブロンブースターだ。
別名モアイバイク。ゴウラムよりは、格好悪い。とりあえず、目からビームが出てくれれば、ウケますが。CGでのバイク戦には、あまり興味なし。
そして13話。
ライダーの射撃フォームはヘタレがち、というジンクスどおり、パワーを誇るライノセラスファンガイア戦であっさりピンチになっているバッシャーフォーム。
ちなみに、今回、キバの武装としてバッシャーマグナムを選択したのは、キバットの判断ミス、という意見が聞こえましたが、「パワーを誇る相手に対しては、直接組み合わず、距離をとって対処すべし」というセオリーにはかなっているわけで。
問題は、バッシャーマグナムの威力が相手の装甲に対しては無力だったこと。まあ、しょせんは水鉄砲だからなあ。
よって、パワーにはパワーということで、次回登場するのが、ドッガフォーム。
ただ、NOVAとしては、過去編の音也イクサVSガルルの方が気になりまする。