週末のみだと、できることは限られているなあ、と思いつつ、病院内で、心をよぎったことをまとめて書いてみる。
自分がケガをしてみると、他の人のケガに対する受け止め方も変わるわけで。
アクションシーンの多い特撮番組では、やはりケガする可能性も大きいだろうなあ、と考えながら、自分を勇気づけるために思い浮かべた俳優、あるいは番組内キャラベスト5をここでリストアップ。
1:藤岡弘、(仮面ライダー1号)
「負傷から立ち直って、大きく飛躍したヒーロー」と言えば、トップはやはり、この役者に尽きるでしょう。
この復帰劇をあれこれ考えると、本人の苦闘もさることながら、それをサポートしたプロデューサーを初めとする周囲の奮闘も忘れられないわけで。
初期の仮面ライダーは「孤高のヒーロー」だったけど、ヒーローと言っても結局、本当の一人では大成できない。それを支える周囲に対して、無頓着であってはならない、と自分も痛感している次第。
2:モロボシ・ダン隊長(ウルトラマンレオ)
こちらは役者ではなく、劇中キャラクターだけど、未熟なレオを叱咤激励する鬼のダン隊長の姿は、「自分が戦えない不甲斐なさ」と、それでも「後進を育て上げ、地球防衛を託さなければならない過剰な使命感・責任感」を思うと、今の自分には説得力あふれて見えます。
まあ、さすがに自分はダン隊長みたいな「体を張った体育会系指導」はできないけど(苦笑)。隊長だったら、レオ一人に押し付けるのではなく、MACの組織の力をフル活用して的確なバックアップを……と考えたりするわけですが、「現場で自らの体を張って、時には命を賭してまで戦った経験を持つダン」には、ああいうやり方しかできなかったのでしょうね。
3:三輪ひとみ(仮面ライダーカブト)
最近の作品で、「足の骨折にも関わらず、出演し続け、特撮役者魂を見せつけた女優」と言えば、この人でしょう。
ウカワームの人形が未発売なのが残念ですが、カブト中盤のミステリアスな悪役として、立派に務めてくれたのが印象的。
4:坂田健(帰ってきたウルトラマン)
故人で、もう役者と劇中キャラが混同されておりますが、
ダン隊長以前に、脚を負傷しながらも後進を育成し、そして物語半ばで悲劇的な退場劇を見せた先達として、岸田森演じる坂田さんがいます。彼の場合は、地球防衛という任務に邁進するダン隊長と違い、妹弟を養いつつ、車への夢を追い続ける等身大の家庭人、一般人としての立ち位置が感情移入できます。
それだけに、あの「妹を守れず、惨死した悲劇の退場劇」が胸に突き刺さるのですが。
5:轟鬼(仮面ライダー響鬼)
物語の終盤近くで、脚のみならず全身の骨が粉砕して、再起不能と言われながらも、師匠の斬鬼さんの想いを引き継ぎ、厳しいリハビリの末に復活する姿が描かれました。
響鬼で、入院キャラと言えば、轟鬼よりも、むしろ斬鬼さんの役目*1だったんですが。
点滴の針を刺したまま歩行車とともに歩く斬鬼さんの初登場シーンも印象的だったんですが*2、
やはり、リハビリで懸命に歩く轟鬼の姿でしょう。もう、今だと感情移入しまくりです。