Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

メビウス34話

 「その顔は何だ? その目は……その涙は何だ! その涙で地球を救えるのか!」
 前回の次回予告でも流れた「セブンからレオに」受け継がれたこのセリフだけで、もうお腹いっぱいなんですが。

おおとりゲン、出家する

 もう、この回を見た直後、レオのDVDを見てしまいましたよ*1
DVDウルトラマンレオ Vol.1DVDウルトラマンレオ Vol.6DVDウルトラマンレオ Vol.9DVDウルトラマンレオ Vol.10
 托鉢僧姿のおおとりゲンに対しては、「新マン」ムルチの回の伊吹隊長とか、「影の軍団」の服部半蔵とか、「仮面ライダースーパー1」の玄海老師とか、「マスター・オブ・サンダー」の源流和尚(千葉真一)とか、
マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝 [DVD]
 いろいろと思い出しましたが、とにかく威厳があってよし。
 真夏さんは、「マックス」33&34話のバルタン星人の回に出てきた警官姿も印象的でしたが、やはり、今回のゲンは、ひときわ感慨深い役でした*2

レオの過酷な戦いの記録

 劇中で、レオの設定が語られる、GUYS基地内の場面も印象的。
 弱いウルトラマンが特訓によって新技を身に着け、再戦で勝利する話。
 故郷を失い、地球を第二の故郷として守ることを誓った、他のウルトラマンとは異なる設定。
 そして、盟友である防衛チームMACを失いながらも、ただ一人、地球を守りぬいた男*3
 とにかく、過酷なレオの戦いを知り、その重さを受け止めるGUYSのシーンは、「これまでレオの思い出が、後続ウルトラマンの世界では語られることなく、一種の封印された過去みたいになっていた」*4だけに、今回の話は涙モノです。
 ゲンが呼ぶ「タロウ兄さん」という呼称、
 そして、ミライが最後に呼ぶ「レオ兄さん」という呼称、
 どちらも、「レオがウルトラ兄弟の一員として、正式に認められている歴史的事実」を描写していて、それにも感動。

熱血バカの好きな展開

 もちろん、ゲンの想いを受け継いだミライの特訓も忘れることはできません。
 レオほどの肉体能力を持たないメビウスに、レオキックに匹敵する破壊力は生み出せない……この時点で、レオの凄さを描写するとともに、「レオと同じことをやっても、それはメビウスらしさではない」ことを示唆。
 メビウスには、先人の想いを受け継ぎつつ、それとは違った方向性、さらなる発展の可能性をも求められているわけです。
 そのために劇中、示された解答が、「孤高の戦士ではなく、仲間との絆を炎の力に変えて成長する戦士」であること。
 そして生み出された技が「回転しながら炎を放つキック」*5


 その新技を見たレオが、ガンフェニックスを人質にとった卑怯な星人に対して変身*6メビウスとの共闘の果てのダブルキックで、勝利を飾ります。ダブル光線もいいですが、やはりダブルキックのインパクトは、それ以上かと。

偽者は目つきが悪い(byサコミズ隊長 劇場版)

 次回は、帰ってきたヒカリと、偽ツルギの対決に期待。
ウルトラマンメビウス ウルトラヒーローシリーズ2006 03 ハンターナイト・ツルギVSウルトラマンメビウス ウルトラヒーローシリーズ2006 04 ウルトラマンヒカリ
 しかし、ツルギの場合、目が隠れているから、「目つきの悪さ」は分からないよなあ、と思いつつ。

*1:一部、次回の予習もかねて。

*2:レオのDVDでのインタビューや、森次さんとの対談では、眼鏡を着けている穏やかな表情でしたが、メビウス劇中でのゲンの、眼鏡を外した鋭い視線との対比がまた印象的に思えたり。

*3:実際にはアストラやウルトラマンキングも手を貸していましたが……彼らのメビウス本編での再登場も願っています。

*4:レオとは世界観の異なる「平成セブン」が展開されていった時点で、レオの物語のその後が公式に語られる日が来るだろうとは考えもしなかった。

*5:正式名称は不明だけど、バーニングスクリューキックとでもいうのかな。

*6:変身映像は昔のものを使用。