Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

生物彗星WoO2話

 アイを守るために、WoOが巨大化。ボールのような体を使っての体当たりで怪獣撃退。
 でも、宇宙生物の危険を調査・処理する機関SWORDの隊員・研究員に保護・監視され、命の危険を感じたアイとWoOの逃避行が始まる……そういう話でした。

WoOの秘密

 「水がエネルギー源」ということで、そういうヒーローを陳列。
アイアンキング Perfect Collection Vol.2 [DVD]ソフビ魂 ガブラ
 アイと感覚を共有しているらしく、WoOが傷つくと、アイにもその影響が出るらしい。何だか、「平成ガメラ3部作」の設定を思い出しました。
ガメラ 大怪獣空中決戦 [DVD]ガメラ2 レギオン襲来 [DVD]ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 [DVD]
 WoOのデザインモチーフのアイデアの一つに、「勾玉」があったことからも、スタッフは少なからず、「平成ガメラ」も意識しているのでは? と思います。


 後は、電子機器の操作ができて、TVの映像を投影できたり、携帯電話を扱ったりすることができます。
 そして、逃避行に合わせて、リュックに変身。
 次回は、巨大ヒーロー「アイ吉」に変身予定。

ネクサスの影響?

 「平成ガメラ」もそうだけど、今回の逃亡者設定からは、同じ円谷のNプロジェクトのハードな作風も思い出しました。
ULTRAMAN [DVD]ウルトラマンネクサス Volume 1 [DVD]ウルトラマンネクサス Volume 10 [DVD]
 ウルトラマンの陽性の作風、すなわち「巨大ヒーローと、それを応援・サポートする防衛組織」を推し進めた作品が、「ウルトラマンメビウス」だとするならば、
 リアルかつハード(否定的にな言葉でいうなら陰性)な作風、すなわち「巨大ヒーローすら人類の安全を脅かす異物で、防衛チームはあくまで一般社会からは見えないところで、異形の存在を研究・処理する秘密組織」という設定を突きつめたのが、「ウルトラマンネクサス」。
 ただ、後者はあまりにも、その設定が重く、「リアルなのは分かるが、明るさ、爽快感に欠ける」という点で、ウルトラマンシリーズの王道にはなれませんでした*1


 で、その実験的作風が、WoOに影響している、とNOVAは考えます。
 ただし、ネクサスの重さを緩和する存在が、やはりWoOやアイちゃんの可愛さ、けなげさになるのでは、と。
 ネクサスは大人のドラマの位置づけだから、登場人物は「感情移入しやすいキャラ」と言い難い面も多々あった。むしろ、主人公・孤門や姫矢の挫折っぷり、孤立っぷりをマゾヒスティックに描いた側面があって、今、世間が求める「癒し系」とは、程遠い人物になっていた。
 まあ、「癒し系」とは違った方向性で、視聴者受けしそうな要素としては、必殺シリーズや『セーラー服と機関銃』の最終話などに見られる「虐げられた弱者が牙をむく『恨み晴らします』系のカタルシス作用」*2とも思うのだけど、ネクサスでは、そういう面にも至らなかった*3


 WoOの場合、キャラの可愛さ、そしてハートフルな交流が、視聴者の感情移入を助けているのはまちがいありません。
 でも、中学生で、怪獣事件に巻き込まれて親友たちを失い、家にも帰れずに大人の秘密社会から追われている、そのドラマのハードさは、ある意味、ネクサスの上を行くのでは? と。
 今後は、逃避行のロードムービーに展開する中で、アイちゃんの成長を描いていくことを応援しながら、見守っていきましょう。

PS:「城北大学の緑川教授」って、この世界にもいたのね、と後から追記

*1:その反動として、「マックス」→「メビウス」に至る王道路線に至ったわけだから、時には実験・試行錯誤もいいことだ、と考えますが。

*2:これって、原点にあるのは怪談話あるいは、ヤクザの任侠ドラマとか。

*3:あるいは、カタルシスに至るまでの期間が長すぎた。