通常世界にいる校長先生たちの視点をメインに、ネギクラスの置かれた状況を客観的に解析して見せた回。
ネギ先生は、最初にちらっと登場しただけ。
そこだけ見たときは、「えっ、今回も総集編なの?」と一瞬、思ってしまいましたが。
今回提示された状況
ネギクラスは、「時空のはざまのような並行世界」に閉じ込められていることが判明。まあ、映像表現としては、『ウルトラマンネクサス』のメタフィールドなわけですが。
状況を解決する応援として、ギローチン皇帝が登場。時空戦士スピルバンと死闘を展開する……って、あれ?
ええと、訂正。ミッキー・カーチス演じるメルディアナ魔法学校長(ネギの師匠格に当たる人)が登場して、マホラ学園校長といっしょに害水大臣ケガレシアに、微妙なセクハラ行為を展開する。
う〜ん、何が何だか。役者ネタはこれぐらいにしておきましょう。
とにかく、ギローチン皇帝の力を以ってしても、魔法の力を封じられたネギの居所を探知できないため、並行世界に干渉することはできないのでした。
ただ、並行世界にいるネギ生徒の中に、「闇の力と悪意」を持つ者がいるらしいことが感知されます。アンノウン・ハンド?
今回、いろいろ特撮ネタが混ざっているなあ。
その状況を克服するための勝利の鍵が、彼女でした。
出席番号1番・相坂さよ
劇中では、一人だけ制服が違うので、いると非常に目立つ彼女(画像では、左がさよ、中央がアンドロイドの茶々丸、右が吸血鬼少女のエヴァです。今さらながら念のため)。
肉体を持たない彼女が、並行世界から弾き飛ばされて、通常世界に帰還できたことから、ネギたちの置かれた状況が校長先生たちにも判明したわけですね。
そして、封じられた魔法を取り戻す方法をネギに伝えるため、もう一度、彼女を並行世界に送るまでの経緯が今回の話です。
幽霊少女を演じる西田麻衣嬢の静かな魅力が、今回の華でもありますので、ちょっとプッシュしておきます。
変身できなくても、心は……
何となく、「ネクサス」とつなげてみた今回ですが、
力を失った主人公に、力を取り戻すために仲間がバックアップする過程を描いたドラマとしては、『ウルトラマンガイア』の最終決戦や、劇場版の『ウルトラマンコスモスVSジャスティス』なんかも連想させました。
こういう過程で、力を取り戻したヒーローが最後の決戦に臨む、という流れですと、非常に燃えるシチュエーションなわけですが、
まあ、敵対相手が生徒だったりすると、「力で解決」って流れにはならないことも承知。どのようにアクションを見せつつ、どのように説得を通じて、事件を解決するかをじっくり見守りたい、と思います。